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Channel: 舟木一夫の世界~れんげ草の咲くさんぽ径~
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大阪メルパルクホール 55th ラブリー・コンサート NO.29 レポート

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子どもの頃は、今頃の季節になると、道端のそこここに咲いていたスミレ。今は、すっかりその姿を見ることは少なくなってサビシイかぎりですが、なぜだかいつも行っているショッピングセンターの駐輪場の脇に毎年顔を見せてくれます。ごく短い期間しか咲かない花なので、今頃になると目を皿のようにして確認してますが、数日前にほんの三株ほどのスミレが咲いているのを発見!でも、確か去年は、もう少したくさん株があったような気がします。いつまでも、ここで咲いていてね…とコッソリ小声でスミレに話しかけてカシャ!っと携帯で撮ってきました。

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23日に新大阪のメルパルクホールで開催された「ラブコン」のレポートです。
いつものように、舟木さんのトークを中心にご紹介します。
ピンク文字が舟木さんのトーク部分です。まあ、だいたいこんなカンジ…ってなところでご容赦を!

*昼と夜のトークをまとめていますが、夜は残念ながら途中退場しましたので、「津和野川」まで。

3月23日  大阪メルパルクホール  55th ラブリーコンサート  14時/17時半  

舟木一夫オリジナル曲・船村徹作品特集

開幕前のプレゼントタイムの幕前トーク

ブルー地に前にも背中にもトロピカルな色彩の花とか植物などの大柄模様をあしらったシャツにブルジーンズ、靴はベージュ系のスエードっぽい素材。
幕内から平野融さんのギターかな?「春よ来い」をアレンジした心なごむBGMが…
昼はお彼岸にちなんでお墓参りのことをお話しされてました。

本当なら少なくても年に4、5回は行かないといけないんでしょうが、なかなか行けない…などと…
夜は花粉症のことなど。花粉症って、いつどっから出てきたんでしょうね。環境破壊が原因でしょうね。自然のバランスが崩れるってのはコワイもんですね。
舟木さんは全く平気だそう。羨ましい限り
ずっとマスクをとれない人はうっとおしいでしょうね。僕は風邪でもマスクしないタイプですから…
冬から春にかけては風邪だとか花粉症だとかで舟木さんのステージを拝見する時もずっとマスクしてる私…そうそう大変なんですよ!(笑)
プレゼントに赤福餅があったのでうちの親父は晩年、赤福でウイスキー飲んでましたね…

舟友さんの夜の部のプレゼントの花束

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チャコールグレーで、無地に見えたんですが、よくみると極細の白いストライプが入ってるみたいなスリーピース、シャツは白、いつものようにノーネクタイで登場。

イメージ 24~オープニング
夜霧の果てに 作詩:大倉宏之 1968年5月

https://youtu.be/ZoeRVosrbWk

すっかり春になってきました。日中は厚いコートはいらないですが、朝の駅のホームはまだ寒い…
55周年…自分の持ち歌をどこまでステージに引っ張り出せるのか…。いろんなタイプのコンサートがありますからタイプによって使い分けていくことになりますが…内輪のコンサートが年に3回あるので、それぞれどういう特徴を持たせながらやっていくか。
本人の印象の中に残ってる歌…当たり前ですが、やっぱりいい歌しか残ってないわけで…
詩、メロディー、アレンジで歌のタイプを探していくんですが。
55年間の中で歌った船村作品から久しぶりの明るくて軽いやつを2つ


銀座すずらん通り  作詩:丘灯至夫 1966年2月
https://youtu.be/3xMD9RpheRQ

あいつと私 作詩:丘灯至夫  1967年5月
https://youtu.be/8hmqWjeHIVQ

2年前に「船村徹スペシャル」をやりましたが、僕の歌とはずいぶん違うな…と。一流の作曲家ですから、歌い手に合うようなメロディーをどう作るのかを気になさる。すごいバリエーションですね。こういうのもステージに出て来ないのがもったいない…
5000曲以上の作品を作られた、その最後の2作に僕が関わらせていただいた…巡り合わせというのか…。今回は船村徹という人のバリエーションを楽しんでいただければと思います。
私は、よく言うんですが船村先生のメロディーは美しい、アレンジも美しい…そのへんが美しい僕と合ったんだろうと(笑)いや、見た目のことじゃないんです。心の美しさ…ふふふ。ウソつけ!心が美しくて50何年も歌い手やってられるか!(笑)…

ひとりツッコミする舟木さん。でも、舟木さん、御謙遜で~す!あの実直さ、律義さでもって、それをやってのけて来られたことにファンはみんな感服して、こうして、どこまでもついてきているワケなんですよね。

ここは、幼いと言えば幼いんですが…2曲目、3曲目は何十年ぶりかな…まあ、こういうのを歌うのが皆さんの御期待に添えるということなんでしょうね。しみじみ懐かしい曲。

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イメージ 4ひとりぼっちの女の子  雑誌「マーガレット」募集詩 1966年6月
https://youtu.be/-D6kIIMC_Hk

話してごらんこの僕に  作詩:丘灯至夫 1966年12月
https://youtu.be/HQXfYJNBgxw

踊ろうぼくと  雑誌「マーガレット」募集詩  1966年6月
https://youtu.be/nARs7I4rzbs


「話してごらんこの僕に」には長いセリフがありましてね。「君たちがいて僕がいた」のセリフもですが今はナマでは言えない(笑)
マーガレットという雑誌が出てて、小学校の低学年くらいの女の子向けだったと思いますが、こんなちっちゃい子と一緒に写真を撮ったのを覚えてますけど…。「お兄さんになってほしい人」の投票で栄光のベストワンになったんだよ、オレは、フフフ(笑)
雑誌の募集歌だったんですが、当時も歌っててテレくさかったですけどね。こういう歌はいくら55周年といってもステージにのせられないんですね。内輪のコンサートしか引っ張り出せない。

ここは2曲目に出てくる「あなたの故郷」…スーやんが大好きな歌。こういうメロディーを作る船村さんを僕は尊敬する…と言ってます。抒情歌といっていいでしょう。


イメージ 5帰郷  作詩:横井弘  1972年7月
https://youtu.be/k9ROLtCfzQI

あなたの故郷 作詩:石本美由起 1971年9月
https://youtu.be/lML7EHApqEo

むかえ火 作詩:吉田旺 1975年4月
https://youtu.be/UBpWsIN2VZc


50年以上歌ってるということは曲数は増えてきますが、問題は打率ですね。そういう意味では若い頃から作品に恵まれてた歌い手といっていいでしょう。「おくり火」あまりこの歌を歌わなかったのは…もう時効だからいいでしょう…さだまさしさんの「精霊流し」という歌がヒットして三年くらいあとになって出来た作品なんでこれはちょっと二番煎じかなという感じがあったんでしょうね、私も若かったですから…船村先生が丁寧に作ってくださったのに無礼者!お許し願います。

ここでギタリスト平野さんの新しく出されたCD「童謡唱歌コレクションⅡ」のご案内がありました。幕前で流れてた曲ですね。

イメージ 6子どもの頃に歌ってた作品も素晴らしかったですね。
さて、ここは2曲。ジャケットを脱いで

~スタンディング
太陽にヤア! 作詩:関沢新一  1966年6月
https://youtu.be/NagxNzTqdf4

夏子の季節   作詩:丘灯至夫 1967年5月
~サインボール

https://youtu.be/ZTsoIEYZ8b4

アツい!暑さしのぎに喋ります(笑)
カップがふたつある…ひとつは飴湯、ひとつは氷水…と客席に説明アリ(笑)
55年歌っていらして、どうですか?と感想を聞かれるんですが、好きでやってるんで、どうってことはないんですね。70過ぎて思うのは、70、80になった人が、人生を振り返ると、ムダな人生なんてひとつもない。100人いれば100通りの人生がある。
舟木さんはご自身が歌い手だから…ということではなく、ひとりの人間として生きてきた70余年をあるがままに愛おしんでいらっしゃる…ということなんだろうなと、どの人の人生にも優劣はない…この言葉からそんな信念を感じました。

当時はよくメロディー・メーカーということが言われましたがこれはあまりよくない言葉ですね。船村先生はあくまで作曲家であってメロディー・メーカーではない。
淡谷のり子さんがこんなことも言ってましたが、今の若い子たちは「歌手」じゃなくて「歌屋」っていうのよ!と例の淡谷さん口調をマネて(笑)

5月の新歌舞伎座公演ですが昨日台本があがってきて、稽古が17日(4月)あたりからですから。こういうお芝居はあまり稽古の時間はとらないんです。12月は忠臣蔵を昼と夜の通しでやります。演劇界でも何十年ぶりかの通し狂言になるとか…今は通しは出来ないです。夜は客席がスカスカですから。
通常の公演は総勢30人から40人出ます、これは70人くらいになります。
ジャケットを着て…
さて前から申し上げてますが古賀メロディー、服部メロディー、吉田メロディー、遠藤メロディー…船村メロディー。そんな中でどういうのが船村節と言えるのか?…船村先生が僕に書いてくださった歌の中でちょっとねばり気のある演歌の匂いのある船村メロディーを3つばかり

イメージ 7霧のわかれ  作詩:横井弘  1977年6月(未発表オリジナル曲/舟木一夫大全集収録)




春哀し   作詩:猪又良 1977年11月
https://youtu.be/XZgOEc7OWMA


津和野川  作詩:吉田旺 1975年4月
https://youtu.be/8idhq6Uv_xk?list=PLG8I2uju7XhQTGxq5so-EJFfgixDWP6gv

船村徹独特の色気のあるメロディー。美しいんですよね。船村先生はたいへんなロマンチストだったんでしょうね。僕の曲には高い音ばかり使ってるんです。なんでですか?って聞いても君の高い声が好きだから…その一言だけ(笑)
船村先生で忘れられないのは僕の場合は組曲を一緒にやらせていただいたことですね。難しかったです…。ありとあらゆるメロディーが出てきます。「その人は昔」の映画を思い出しながらお聞きください。

~その人は昔 組曲より~ 1966年11月アルバム「その人は昔~東京の空の下で~」

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イメージ 8心こめて愛する人へ  作詩:松山善三 
https://youtu.be/0N5L9qUMHcg


じっとしてると恋しい 作詩:松山善三
https://youtu.be/MUGEE6BugIE
 



イメージ 9恋のホロッポ  作詩:松山善三
https://youtu.be/DT_SuZc8Ov0


その人は昔のテーマ  作詩:松山善三
https://youtu.be/roCjIuAvBJE





~アンコール~

星の夜北へ帰る  作詩:関沢新一 1977年6月(未発表オリジナル曲/舟木一夫大全集収録)
https://youtu.be/1fqZCYTJFNE




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なんとなく、今回の「ラブコン」は、「船村徹特集」のような予感がしていた…というか、船村先生が舟木さんに提供された作品群を聴かせていただきたいとひそかに願っていた…と云うほうが、正しいのかな。会場でパンフレットを求めて、ドキドキしつつ開くと…曲のタイトルが、いくつか書いてあって、どれもこれもおなじみの船村作品。嬉しくもあり、また舟木さんが、どういうスタイルで構成なさるのかも、とっても興味深くて開幕前からドッキドキ!でした。

バラエティに富んだ、船村作品群のリストから、舟木さんがセレクトされたのは、トークでもおっしゃっているように「自分の印象に残っているもの」…ということ。

イメージ 14オープニングの「夜霧の果てに」…これは、流行歌としても舟木さんのオリジナルとしても個性の強い瞬発力のあるユニークな作風だと思います。この曲をオープニングに単独で、もってこられたのにも、妙に納得!

次の2曲は、打って変って明るくてライトで、誰でもが口ずさめるとってもオシャレで都会的。今、出てきても違和感ないんじゃないかな?と、あらためて聴いて思いました。
みっつめのブロックは、舟木さん、「こういうのを歌うのが皆さんの御期待に添えるということなんでしょうね。」とおっしゃいましたが、まさに図星!(笑)少女時代の自分に還れるようなカワイイ曲たちです。

その次は、ちょっと時代が飛んで、70年代の曲。抒情歌系のニュアンスが香ります。

イメージ 15タンディングで盛り上がる、ビートの効いたいわゆるリズム歌謡も船村先生は、見事にこなされるんですね。昭和の健全な若者たちの「夏」。そのエネルギーが炸裂するような感じは、日本の経済も国力も「青春そのもの」だった時代の象徴のような気がします。流行歌は時代を背負っている…と舟木さんが度々おっしゃってることがリクツ抜きで得心できます。

騒いだあとは、しっとりとしかも濃厚に(笑)…このあたりも舟木さんらしく、しっかりツボを押さえての構成。舟木さんに向けて書いた「船村演歌」は、舟木一夫の声なりたたずまいなりを念頭においた品格のある抒情艶歌の色合いに仕上がっていてファンとしてはとっても嬉しい作品。

イメージ 16そして、ラストブロックは、芸術祭参加の歌謡組曲「心のステレオ その人は昔~東京の空の下~」から、のちにシングルカット盤もリリースされたものが並びました。映画の場面、場面のふたりの表情が歌と共に浮かんで来ます。締めは「その人は昔のテーマ」でドラマチックに。

舟木さんの歌声と、船村作品の世界にどっぷりと浸かってるうちにあっという間に時間が経ってしまいました。ふと、我にかえって…私的な直感ですが、アンコールは、これしかない!希望的観測も含めてですが(笑)…大当たり~ぃ!「星の夜北へ帰る」でした。舟木さんもお好きな曲のようで、何度かステージにのせてくださっているのですが、これが、もう、本当に過去最高の素晴らしい響きで、練り上げられている…という感動でした。舟木さん、まだ発展途上なの?そんな驚きを感じさせるスケール抜群の「星の夜北へ帰る」を堪能させていただきました。


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以前にもご紹介した記事ですが、再録いたします。

写真は、コロシート「歌のプリンス」より

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創作意欲の湧く歌手   舟木君と私  船村徹 (コロムビア専属作曲家)

作曲家にとって、創作意欲の湧く歌手と、ぜんぜん湧かない歌手がいる。舟木君は私にとって、モウレツに創作意欲を湧かせてくれる数少ない歌手のひとりである。
一昨年(昭和四十一年)の夏、暑いさいちゅうを私は、舟木君と組んで大変な仕事をした。
それは、芸術祭参加作品「その人は昔」というLPレコードで、歌とナレーションと音楽によって構成された、いわば一種の新しいミュージカル的なレコードだった。舟木君は、私が作曲した数多いバラエティに富んだ歌に、ひたむきにとりくんでくれベストをつくしてくれた。その出来上がりは、私が期待した以上で、このレコードはLPレコードとしては画期的な大ヒットとなった。三ヶ月の労作に私は疲れたが、それは快い疲労感であった。
昨年(昭和四十二年)彼の為に「夕笛」を作曲した。西條先生の初恋の思い出を歌った叙情ゆたかなロマン歌謡である。舟木君は、詩曲の味を十二分に歌に表現して私たちを満足させてくれた。私はこれからも舟木君と一緒に良い仕事をしていきたいと思う。


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「15周年リサイタル~限りない青春の季節」(1977年11月1日~3日/東京郵便貯金ホール)のパンフレットより

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「鎌倉山の夜」 ~ 「春哀し」を作曲して 船村徹

「やっぱり、そうしよう・・九月になれば江の島や由比ヶ浜のあたりも、だいぶ落着きをとりもどすからねぇ・・・鎌倉山にもなじみの店があるんで、ぜひそこへも案内したいんだ。その時季になれば、あの山にもきっと秋の花が咲きはじめるし。待ってるから、かならず来てよねぇ」
約束のその日は、朝から良く晴れて残暑はいささかあったけれども、海からやって来る湘南の風はとてもおだやかであった。私は、早くから彼を待った。彼を待つためだけの一日であった。しかし彼はなかなかあらわれなかった。サンルームにさし込む西陽がめっきり細くなった時分になってやっと彼は顔を見せた。
どうもすみません。間違って小田原の方へ行っちまいまして、遅くなりました。
応接間に入ってくるなり、彼は痩身を折り曲げ、深々と詫び入った。
 「いや、なんのなんの とにかく出かけよう。鎌倉山の店に行こう。座敷をとっておいたから、早く行こう!」
 疲れて、ひと休みしたそうな彼を無視し、煽りたてるように車へ乗せて、私たちは外へ出た。
相模灘に沿った国道を、江の島を右に眺めながらしばらく走って、目的の店がある鎌倉山へたどりついた。山頂近くの切り通しに車を止め、店に続く杉木立の細道を登っていくと、間もなく視界が開け、暮れなずむ空には、もう星があった。
われひとり鎌倉山を越へゆけば
 星月夜こそうれしかりけり
平安朝末期のものだと伝承されるこの和歌も、きっと、こんな鎌倉の夜を詠んだものなのだろうか。
店に着いて座敷にすわると、山塊の持つ静寂が快くせまって来た。仏蘭西料理を、日本的にアレンジしたこの店のメニューは、彼も気に入ってくれたようであった。私は少年のようにはしゃぎ、無作法に食べ、気ぜわしく飲み、くどくどとしゃべり、そして酔った。
「佳い作品を作ろう!コクのあるものをやろうぜ!やっぱり君には、抒情のある哀しい唄が一番いいと思うんだァ!」
 同席しているディレクター氏も、彼とおなじように静かなので、私の饒舌だけが無遠慮に部屋の中をあばれ廻る。
 「もう俺も、この頃じゃぜんぜんモテないし、恋だの愛だのと、とんとご無沙汰なんだしさぁ。せめて作品の上だけでも、そんな世界にひたりたいし、ぜが非でも、君には抒情たっぷりの恋唄をうたってもらいたいんだよ。頼りにしてますよ、君…」
翌日、私はもの凄い二日酔いの朝を迎えた。しかし、この日の二日酔いは、いつものそれとは少し違って、不思議に仕事の意慾だけはそこなわれていなかった。以前から、なぜかこびり着いていた「猪又良」氏の歌詩が、私の胸裏で、ムラムラとくすぶり始めていた。
この愛におぼれたら 
こわいけどおぼれたい
江の島の春の夕ぐれ・・・
五線紙が六線紙に見えるような頭を、幾度も冷しながら、夕方になって、やっと作曲がまとまった。
 「ようし!、できたぞ!、イケる! この歌をわからん日本人なんて、俺はもう相手にセン!この抒情の世界こそ、彼のモノなのだぁ!」
私は家を出て、また夜の鎌倉へ行った。そして飲み歩き、最終ま近い「江ノ電」にとび乗って、江の島駅で途中下車した。
この愛におぼれたら
こわいけどおぼれたい
江の島の春の夕ぐれ・・・
肩をゆさぶりながら唄いつつ、海へ続く細露地を私はひとり歩いた。・・・・そうだよ、これが彼のものだよ、この作品こそ、舟木一夫の世界なんだよ!
海岸にたたずんで見上げると、昨晩とおなじような星空が、遠く相模湾の遥かまで続いていた。そして、海鳴りの中にひとり居る私の躰には、二日酔いの苦痛など、もう、かけらすら感じられなかった。


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「日本の四季 舟木一夫西条八十の世界を歌う」(1972年6月発売)

イメージ 22このアルバムに船村先生が寄せている文面の一部

~この作品を書きあげてから7年余りにもなるのであるが、何故か、今日迄レコード化されずに埋もれていた。当時は西條八十先生も御健在であり「日本の四季」折々の美しさ、厳しさ等を語りあったものであった。舟木一夫君という、植物的な声質を持った青年歌手の存在が、私にこの作品のイメージをまとめさせた事は事実である。




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「星の夜北へ帰る」~初めて聴いた時から鮮烈な印象を与えられた曲です。
以下は、この曲について過去に記した記事です。

加筆完・気になる曲があります~その1 『星の夜北へ帰る』 *2013年4月18日記
http://blogs.yahoo.co.jp/ycmay26/68052714.html
 
その後、舟友のkazuyanさんにお願いして動画にしていただきました。

舟友さんの最新動画「星の夜北へ帰る」(15周年記念アルバム「限りない青春の季節」収録)



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