Quantcast
Channel: 舟木一夫の世界~れんげ草の咲くさんぽ径~
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1510

清水次郎長外伝~尾張の桶屋の鬼吉 資料アレコレ

$
0
0

イメージ 1


公演も中日を過ぎて、お芝居のほうも、日々、進化を遂げていることと思います。
私は4日の昼と夜、11日の夜を観劇しました。上演時間が11日には、4日よりも10分短縮されていて、感覚的にも演者さんたちのセリフや動きにメリハリが出てきて、ギュッとしまった印象でした。それぞれの役どころに徐々に人物の魂が入ってきたようでイキイキしたお芝居になってきていると思いました。ナマの舞台はイキモノで、面白いですね。

今回、舟木さんが演じている桶屋の鬼吉は、次郎長の「一の子分」とお芝居の中でも鬼吉のセリフがありますが、浪曲好きな一部の人以外にはあまりなじみのない人物だと思います。私自身もほとんど記憶になくて、自分なりに「桶屋の鬼吉」という人物のイメージが、なにかつかめないものかと調べてみました。


新歌舞伎座 芸能生活55周年記念 舟木一夫特別公演
2017年5月3日~22日

第一部 清水次郎長外伝~鬼吉喧嘩状

清水一家の登場人物(パンフレットより 手描き文字:竹内志朗)

イメージ 2


「桶屋の鬼吉」を映画で演じたのは、下のポスターのねじり鉢巻き姿の中村錦之助さん(後の萬屋)
おふたりとも一心太助を演じていらっしゃるので、ちょっとイメージつかめたかも…(笑)
ちなみに錦之助さんは、同じシリーズで森の石松も演じています。

昭和33(1958)年公開の正月映画「任侠東海道」東映 監督:松田定次

イメージ 4

以下はネットで調べた資料です。

片岡千恵蔵次郎長シリーズは年に一度の正月映画で東映一家勢ぞろい。
配役は作品ごとに入れ替わる。

昭和33年の正月映画「任侠東海道」(松田定次監督)の配役

清水次郎長:片岡千恵蔵
大前田英五郎:市川右太衛門
増川仙右衛門:大川橋蔵
大瀬半五郎:東千代之介
法印大五郎:加賀邦男
大野鶴吉:里見浩太郎
小政:片岡栄二郎
桶屋の鬼吉:中村錦之介
大政:大友柳太朗


イメージ 5

前列左から、大川橋蔵、大友柳太朗、東千代之介、片岡千恵蔵、中村錦之助(鬼吉)

ちなみに、舞台で橋蔵さんのご子息の丹羽貞仁さんが演じたのは大瀬の半五郎で映画では東千代之介さん。映画で里見浩太朗さんが演じた大野の鶴吉は真木一之さん。里見さんはまだニューフェースだったのでしょう記念写真に名前の記載はないんですが、最後列の右から2人目かな?

こちらも「任侠東海道」のPR写真のようです。前列センターが「桶屋の鬼吉」の錦之助さん。

イメージ 6


イメージ 7


こちらの写真は本物の清水一家の集合写真

荒神山の手打式(明治4年)浜松五社明神の境内で撮影と言われている写真
*荒神山:博徒同士の縄張り争い(次郎長の弟分吉良仁吉死亡)の和議


前列左から二人目が桶屋吉五郎、その右隣が次郎長


イメージ 3

たしかに「一の子分」らしいポジションで写っている鬼吉さんですね。

イメージ 8


イメージ 9


ウイキペディアの「清水次郎長」の説明文中のこの件が、「鬼吉喧嘩状」の浪曲の元となった史実ということになるのでしょう。

「次郎長は、文久元年(1861年)1月15日には駿河国江尻追分において石松の敵である都田吉兵衛を殺害する。同年10月には菊川において下田金平と手打ちを行う。文久3年(1863年)5月10日には天竜川において甲斐の黒駒勝蔵と対陣する。」


桶屋の鬼吉についてネット上の資料より

桶屋の鬼吉は尾張の生まれで桶職人の家に生まれるが跡を継ぐことを嫌がり家出、侠客になる。いかさま博打で身ぐるみ剥がされる所を、いかさまを見抜いた次郎長に助けられ次郎長第一の子分になる。石松に次いで人気があり、作によっては用心棒である剣の達人を倒し大金星を上げるなど好待遇を受ける作品もある。


イメージ 10

イメージ 11




















          
右の舟木さんの髷にさしてある紅い玉かんざし…
このかんざしが、今回のお芝居の笑わせどころ。観てのお楽しみで~す


イメージ 12


イメージ 13




Viewing all articles
Browse latest Browse all 1510

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>