7月もあっという間に終わってしまいました。気がつけば8月。暦の上では、あと数日で立秋です。全く、せわしないですね(笑)
そんなせわしない中ですが、日頃の忙しさをしばし忘れてリフレッシュしたくて、例によって四日市から高速バスで京都に出かけました。
6月に、出かけてとっても楽しかった落語会に出かけられる都合がついたので2ケ月ぶりに再び行ってきました。東山安井金比羅(縁結び・悪縁切りの神様として人気の神社)の大広間で偶数月に開催されている「桂米朝落語研究会」です。米朝一門の若手を中心にした勉強会なので木戸銭も通常より安くて、しかも八席も聴けます。雰囲気も大好きな落語会なので、関西住まいの頃からよく行っていました。というワケで、当初の一番の目的は、落語会だったんですが、開催日が8月1日ということで、あるラッキーなことに気づきました。
この日は「八朔の日」といって、祇園ならではの風習があるんです。何度か、その光景を見てはいるのですが、せっかくその日に京都に行くのだからと、バスを降りて真っ先に祇園に向かいました。
もちろんプロのカメラマンや、TV局なども来るんですが、地元のカメラマニアとか、観光客などもカメラを片手に舞妓さんたちの「出待ち&入待ち」にたくさんつめかけています。私も、なんとかスマホのカメラで撮らせてもらいました。ご承知のように芸妓さんや舞妓さんは、いわゆる「しゃなりしゃなり」とは歩かない。大股でサッサと実に小気味よく裾さばきも軽快に歩くんですね。だから、歩いている舞妓さんを撮るのはとってもタイヘンなんです。
真夏の祇園の風景を、ちょっとだけご紹介しますのでお楽しみくださいね。
私は、画面右の柱の手前の下の方にしゃがんでカメラを構えました。
サッサと足早に歩いてこちらに近づいてくる舞妓さんたち
これが一番の至近距離です。
この後、向かいのお茶屋さんの玄関前で、しばし、撮影会。
取材のカメラも入っていたので、私は、じゃまにならないように後方に下がりました。
だから、うしろ向きの舞妓さんです。
たくさんの人がカメラをかまえてます。
誰かが、ちょっとだけ、こっち向いて~と言ったのでこんなカンジに…
ちょうど、この辰巳大明神の前の格子戸のお茶屋さんです。
撮影はまだ続いてましたが、友達との待ち合わせの時間になったので、祇園をあとにしました。
和硝子屋さん。とってもきれいでした。時間があったら覗きたい
~八朔の日~
旧暦8月1日は「八日朔日」を略して「八朔」といいます。この時期に田んぼでは早稲(わせ)の穂が実ることから、本格的な収穫を前に「豊作祈願」と「田の実りをお供えする」という意味を込めて、各地で様々な行事が行われていました。「八朔節供」「田の実の節供」などといい、現在でも八朔にまつわる風習が残っています。
花街でも八朔に挨拶まわりをする風習がありました。今でも、京都の芸舞妓は8月1日に正装姿で芸事の師匠や茶屋をまわっています。
【日本ニュース】「おたの申します」芸舞妓が夏のごあいさつ”八朔”(2017/08/01)
https://youtu.be/TqKeuFrMwzE
https://youtu.be/TqKeuFrMwzE
かにかくに 祇園はこひし寝(ぬ)るときも 枕のしたを水のながるる 吉井勇