~その1のつづきです~
「徹子の部屋/舟木さんゲスト」トークの内容全文です。 その1
https://blogs.yahoo.co.jp/ycmay26/72522041.html
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ええ。 で まあどっかで どうにかしなくちゃいけないだろうというふうに思ってて
まあ 漠然と考えてたらちょうど その47歳の時に30周年がくるという計算だったわけですよね。
それで ああ じゃあ そのへんでもう1回 仕切り直しかというふうには思ってましたからね。
その… ファンの皆さんがお好きなのは 『銭形平次』?
それは 大体 あなたいくつぐらいの時?
音羽屋の先輩がフジテレビ始めて僕が主題歌を歌ったのが ええ~ 21。
まあ じゃあ 若いのね まだね。
若いです ええ。で これは ご指名があってね。
それで 音羽屋の先輩は…大川橋蔵さん ですよね。
音羽屋?
ええ 音羽屋の先輩って僕らは言ってたんですけどもね。
映画なんかでは三波春夫さんが主題歌を こう色々 股旅物やなんかをやってたでしょ?
で 『銭形平次』をやるにあたって若い世代で誰かいないかと。
で… だったら もう「あの子に ちょっと歌ってもらおうじゃないか」と。
橋蔵さんから?
ええ。なんか 出たらしくて ご本人の口から。
それで大河ドラマなんかにも出てらしたんだけど。
なんか そんな時に随分 失敗もあったんですって?時代劇で。
大河でいっぱい失敗しましたけどね。
一番 参っちゃったのは討ち入りの時ですよ。
あのね 四十七士そろって長谷川先生 大将ですよ。真ん前ですよね。
で 僕は矢頭右衛門七ですから主税より1つ年上なだけですから一番 最後方なんですよ。
ザッザッザッザッて走っていったの。そしたらね リハーサルでね
「はい カット」って言った時に長谷川先生の横行っちゃったんです。
というのは時代劇の走り方を知らないから
普通にランニングしちゃったからみんな追い抜いちゃってそれでパッと止まったら…。
主役の人の隣に行っちゃったの?
長谷川先生…大将の隣まで行っててで 長谷川先生が
「君ね 大将 追い抜いちゃいけないよ」って…。
おっしゃったの? 面白い。
それで鈴木瑞穂さんなんかが…面倒見てくだすって
で 「舟木君ね 時代劇で侍だからこういうふうに走るんだよ」って。
内藤武敏さんとかはね…一学をやってらっしゃったんですけどね吉良方の。
で そういう方に随分 お世話になったんですよね。
なるほど。 でも なんといっても恩人が長谷川一夫さん?
そうですね。まあ 一番最初にごあいさつに行って
それで NHKのスタジオで「初めてで 時代劇わかりません」。
「ですから 教えてください」って。
普通 そんな ずうずうしい事は言わないんでしょうけどね。
普通 そんな ずうずうしい事は言わないんでしょうけどね。
僕は 言っちゃったんですよね。
そしたら 「うん じゃあ 頑張って」みたいな事で…。
そしたら 「うん じゃあ 頑張って」みたいな事で…。
与一ちゃんね、林与一さんに「お前 あの子があいさつに来て時代劇初めてだって言うから
お前 残っててあの子の出番ちゃんとチェックして変な事があったらお前がフォローしろ」と。
…いうふうに与一さんに長谷川先生が言ってくだすって
それで 与一ちゃんが ずっと僕の出番の時はいてくれてたんですよ。
すごいわね。
ええ ありがたかったですね。
いい先生が付きましたね。
ええ。
ちょっと 『徹子の部屋』の長谷川一夫さんを…。
ちょっと お懐かしいのでお目にかけますか?
ちょっと ご覧ください。
そうですか? それはそれは。
「昔の人は 髪の毛がこうあったもんだから こういう着方をしてると懐でしてこうやっていると
仮に今度鼠小僧やなんかすると こういうとこから手が すぐ出ちゃうんですよね」
「ちょっと こう 頭なんか…」
「あと こんな事したりキュッと こんな髪の毛こうやったり ヘヘ~ンってな事やるでしょ?」
「おめえが 馬鹿言うなよってな…」
「(鼻をすする音)」
「って こんな事をやると…」
「こういう事が… する事が日本の着物の特徴ですよね」
「悲しい話を聞いてっと涙が出てくんのを これで…」
「(鼻をすする音)」
「“そうかな"ってな事を言うと、こうやって…」
「(鼻をすする音)」
「“そうかな"じゃ色気がないでしょ?」
「本当だ (笑)」
「その時に こうやって そういう話をしといて ここから手が出て、
う~んってな いいお顔して、こんなとこで こう泣いて…」
「“泣かせんじゃねえや"ってな事を言うとらしいでしょ?」
ハンサムだね (笑)
長谷川一夫さんの一番の思い出ってあります?
あのね 僕 二十歳の時ですね。
今日は 長谷川先生のね メイクを最初から最後まで見ようと…。勝手にね。
そこでメロン2つぶら下げててね で 宝塚 行きましたよ。
確か 『おさん茂兵衛』の時じゃなかったかな。まあ いいです。それで行ったんですよ。
お話ししてたら長谷川先生が
「じゃあ これからメイクするからね」っておっしゃったんですよ。
つまり それが「はい 出てってください」という合図なんですね。
長谷川先生の合図なんですよ。
そうなのね。
どんなお客さんが来てても
「そろそろメイク始めます」とか「お化粧 始めます」とかって
それが帰ってくださいっていう合図。
それが帰ってくださいっていう合図。
で 僕は その時 もう 絶対 見ようと思ってますから。
そうそう そうそう。
どんなに奇麗になるのか。
そうなの。だから 「どうぞ」って言って。
そのまんま紺のスーツ着てネクタイ締めて 正座して
じ~っと こう見ててね そしたら 長谷川先生が
傷を埋めるところから こう。
あっ こうやっておやりになるんだと思ってて見て。
そしたら 三面鏡の中からチラチラ チラチラ
僕の方へ目線が来るんですよ。
お前 まだいるのかみたいな。(笑)
僕は 目ぇ合わせちゃ まずいから目ぇ合わないようにして
こうやって じ~っと見てたらとうとう1時間ちょっと。
最後まで 僕 見てて…。
見ちゃったの?
それで長谷川先生が もう途中から あきれて
この子は ルールがわかってないんだなとお思いになったんでしょうね。
それで全部 出来上がって「じゃあ 行ってくるからね」って言って お出になったの。
「行ってらっしゃいませ」って言って 僕は お送りして
のれん出ようと思ったら番頭さんが来て
「あなたね 先生のメイクを最初から最後まで見てるなんてずうずうしい人は
あとにも先にも あなたが」…。
初めてですって?
よかったですね。
ですよね。 ありがたかったですね。
去年 舞台で『忠臣蔵』の大石内蔵助あなた なさったんですって?新橋演舞場で。
ちょっと見せて頂きます。
*セリフの音声も流れました
(大石内蔵助)「決して失敗は許されぬ」
これ あなた?
はい。
(大石内蔵助)「一点の濁りもなき仇討ちでなければ…」
長谷川一夫さんに似てますね 顔が。
(大石内蔵助)「ましてや 運を天に任せるなどとは言語道断
我らの敵は その天 まさに お上なのでござるぞ」
すごい。
いや もう お恥ずかしい。
でも 随分 あれですよね顔 奇麗なんだけど
長谷川一夫さんに似てるっていうのは どういうのでしょうね?
似てらっしゃるの気が付かなかった?
今の人の方がずっとね 昔の人よりもちょっと若く見えるっていうかさ。
っていうか やっぱり
っていうか やっぱり
どこか軽いんですね。 (笑)やっぱり もうひと世代… の方はやっぱ違いますよ。
随分 違いますよね。
違いますね。
確かにね。 (笑)
舟木さんは着道楽と伺っておりますが…。
(笑) そんな事ない…。
舞台の衣装やなんか全部 ご自分でお決めになるんですって?
そうです。 ええ。やっぱり 個性がね わかってないと…。
やっぱり 衣装 選べませんからね。
そうですよね。だから スタイリストとか付けないんですって?
あっ 一切ないですね。
お召しにならなくなった洋服はどうかしてらっしゃるとかってある?
Tシャツとかシャツ系はね みんな バザーやるんですよ。
バンドのメンバーとかスタッフに。で 100円均一で。
すごい… すごい並んでる。
季節変わりの時にね。真ん中でね 100円集めんのあれ 紙箱を持って座って。
でも 安いね。 100円なの?
(笑) 100円なんです。
あっ そうなの。みんなにね こうやって…。
この時 でも 130~140枚売ったんですかね。
それでも1万3000円ぐらいしかなんないけどね。
コンサートおやりになりますよこの方が。
どうぞ ファンの方いらしてくださいね。
12月の23日 24日 25日?
随分 遠い話ですけど。
12月だからね。 だからクリスマスの頃になったら
あっ 舟木一夫さんのコンサートがあるなと。新橋演舞場ですけれど。
この時 やっぱり いいスタイルの いいお洋服をお召しになりますので
そういうのをご覧になりたい方は ぜひ。
でも 本当に ある時から あなたハンサムにおなりになった…。
あれ やっぱり太ったのね ちょっと昔に比べたらね。
そうですね。 それと まあもう最近はね どこまで現役でやっていけるだろう
というのもありますしね。だから余計に楽になってきましたね。
あっ そうなの?
もう 今 歌いたい歌を 今 歌いたいように思いっきり
毎回 楽しめばいいという感じになってきましたからね。
よく声が お出になりますよね。
そうですね。声のキープだけはね 歌い手の宝ですから。
物は これを食べようとか お肉を食べようとか…。
いや これが またこだわりがないんですよ。
おなかいっぱいになれば なんでもいいんです。
うわ~ やだ。 本当に?(笑)あっ そう。 (笑)
梅干しの入ったおにぎりとかでも
コンビニに売ってるような?
いや お袋が作ってくれてる こういうのをね食べたいなと思う時ある。
そうですよね。 どうも。(笑)
(完)
読んでくださった皆さまお疲れ様でした