明日(10日)は北九州で、明後日(11日)は熊本でコンサートです。
九州のファンの皆さん、遠方からお出かけの皆さん舟木さんとのステキな時間をお過ごしくださいね。
雑誌「明星」連載「小説舟木一夫 第五章」 (1964年4月号掲載)
前号までのあらすじ
上田成幸ー舟木一夫は、昭和19年12月12日、愛知県一宮市萩原町で生まれた。珍しく濃尾平野に降り積もった雪は、1尺を越えて、土地の人たちをおどろかした寒い晩のことである。父栄吉は萩原劇場主であるかたわら、劇団ふたつを持って全国を歩く興行主でもあった。そんな環境のなかで成幸少年はハーモニカを通じて音楽にひかれる多感な少年に育っていった。時は流れ昭和32年4月、成幸は萩原中学校に入学した。入学するとすぐ音楽部に入部して、音楽を通じて生き甲斐を感じるようになった。そのころ、自宅の近くにある尾西線の踏み切で知り合った少女に心をひかれながらも、音楽への執着がますますたかまり、ついに家出して東京へ行こうと決心するまでになった。しかし、この計画もざせつすると、父にねだってピアノを買ってもらったり、テープ・レコーダーを買ってもらったりして、歌手になる執念に燃えるのだった・・・。
上のページの読みにくい部分です
四段目右一行目…山田昌弘氏の許に、ピアノの練習に
次回は第6章(1964年5月号掲載)で最終回です。