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Channel: 舟木一夫の世界~れんげ草の咲くさんぽ径~
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新橋演舞場公演 9月24日・千秋楽/夜の部 天一坊秘聞~八百万石に挑む男 

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  9月24日・千秋楽/夜の部 一日限りの「天一坊秘聞~八百万石に挑む男」
 
今回のお芝居は、先ず初日と二日目、二回目が10日と11日、三回目が16日から19日、そしてラストは23日と千秋楽という具合に、わたしは、計13公演を拝見しましたが、不思議な事に徐々に時間を短く感じるようになって最後には、あっという間に終わってしまうという風にギュッと凝縮されたメリハリのある舞台に進化していくのを目の当たりにしました。
舟木さんが、アフタートークの中で「お芝居そのものが化ける」ということを説明なさったのですが、その通りだったと思います。
オーソドックスバージョンのおおまかな物語の展開については以下をご参照ください。
 
新橋演舞場・特別公演 第一部「天一坊秘聞~八百万石に挑む男」
私は、ファンの皆さんが楽しみになさっている千秋楽の夜の部の「お笑いバージョン・天一坊秘聞~八百万石に挑む男」は、二階の左側席で拝見しました。花道が見えないため見落としもあるかと思いますが、一応オモシロ場面だけ、メモをとりましたので、ちょこっと再現してみます。
併せて、舟木・伊賀之亮さんがお召しになった「伊賀之亮ファッション」(最後の白装束含めて6パターンあったと思います)
が、とてもステキだったので、ボケまくりで、ちょっとしたイメージがわかる程度ですが場面、場面の画像もご紹介させていただきます。(画像の一部は期間限定アップです。ご了承ください)
 
第一場 中山道坂本の外れ
(春の午後)

イメージ 2花道から舟木・伊賀之亮が登場したとたんに客席から笑い声・・早々と何かイタズラをなさっているの?と期待してると舞台センターに出てきた伊賀之亮の顔には、変な口髭が・・・本来はアゴヒゲなのに(笑)松也・天一坊が、「オレのオヤジは八代将軍吉宗だ!」というのを聞いて「何?」といいながらピョコンと飛び跳ねる伊賀之亮、なおも六尺棒をかざして暴れる天一坊に「いいかげんにせぬか!」というところを「いいかげんにしなさい」と漫才のツッコミ口調の伊賀之亮。
「面白い若者だなぁ」と伊賀之亮が言うと、天一坊に「アンタが一番オモシロイ!」と言われてさらに「世の中にはいろんな人間がおるのだ。今日、それが、わかっただろう!」と返します。
将軍の御落胤であるという書いた書き付けを天一坊から受け取って中を読みもせず「おぬしが吉宗のなぁ・・・」と伊賀之亮。すかさず「まだ見てねぇじゃねぇか!」と天一坊がツッコむ。
「お笑いバージョン」での、息もピッタリのおふたり、かずきさん扮するおぬいに向かって「舟木一夫特別公演ってのは毎回千秋楽は、こうなのか?」とあきれ顔でたずねる天一坊でした(笑)
 
 
第二場 江戸城内(三月後、夏の午後)
 
この場面は越前と伊豆守のシリアスなお芝居のままでした。

 
イメージ 3第三場 品川、八つ山御殿(晴れた秋の昼下がり)
 
天一坊が奥から登場するのを平伏して待つ、伊賀之亮はじめ重臣たち。天一坊が座ってしまっても頭をあげない伊賀之亮・・どうやら平伏してるうちに寝てしまった様子(笑)天一坊が「苦しゅうない、寝るでない」そのあとも色々イタズラをしかける伊賀之亮に向かって「伊賀之亮さん、オレはどこまでやっていいの?」と困惑状態の松也・天一坊。数日前に天一坊が「サンキュー」といいかけてあわや・・というハプニングがあったそうで、多分そのことを踏まえてか「英語もアリです」といじる舟木・伊賀之亮(笑)
この場面のセリフがまだ残っているのに、ソデに入りかける伊賀之亮に慌てる天一坊でした。秘かに送り込まれたらしい間者を成敗した槍を懐紙で拭きとるところをスーパーのセールチラシを使って○○が○○円!とか読み上げてみせる伊賀之亮さん(笑)

 
 
~四場に入る前、幕前芝居
 
第三場で天一坊が、「オレを育ててくれた尼さん」と、わざとらしく伏線をはっていらしたので、予想してましたが、やっぱり秀沢が尼さんになって秀沢尼として女形で登場しました。尾上徳松さんお手の物ですから
いい尼僧ぶりでさすがでした。
 
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第四場 江戸城、柳の間(一月後、晩秋)
 
イメージ 4この場面は見せ場の「網代問答」が、ありますが、そこまではシリアスに進行しました。いきなり伊豆守に「なんでオレばっかり長ゼリフなの?」と詰め寄って、難しいセリフを言わせようとする舟木・伊賀之亮。
そして、「では、これにて」と立ち上がり、花道に行くのかと思ったら、吉宗が様子を立ち聞きしている奥の部屋の襖を自分で開けに行こうとするので、越前と伊豆守が大慌てで止めにいきました。ここは爆笑!
花道に戻り、「一応、奥の御方に・・」と戻る舟木・伊賀之亮でした。
伊賀之亮が去ってから吉宗が越前にたずねます「あの男、いかが思うた?」「全くおかしなお方で・・」と越前。その通りですよね。おかしすぎます(笑)
 
第五場 回想、紀州城下(三十年程前、夏の午後)
 
この場面も、通常通りシリアスに・・・
 
 
第六場 八つ山御殿(初冬の昼過ぎ)
 
イメージ 6尼僧姿の女形で登場した徳松・秀沢尼に「コワイ!」と天一坊。舟木・伊賀之亮も、わざわざ近くまで寄って、顔をのぞきこんで「あまり近づいて見るもんじゃないな・・」と数回「オエッ!」と・・
秀沢尼が、「あなた様は、まこと歌舞伎役者・尾上松也!」と言い、続けて「世継ぎ争いで血を流す歌舞伎の世界・・」と本来のセリフをもじっておっしゃって大ウケでした。こんなこともギャグでとおるようになってる梨園も逆に昔と比べて風通しが良くなったことの証なのかもですね。生クリーム好きが、広くに知られてる松也さん、「書き付けと短刀」というところを「生クリームと短刀を盗んだ・・」と(笑)秀沢尼が、斬られると「ママぁ~、ママぁ~ッ!」と叫びます。伊賀之亮も負けじと「不覚!、なんたるフカク・・、歩と角、銀と飛車・・」といささか苦しい駄洒落を・・・
そして、こういう時は、歌舞伎だと、こう見得をきって・・と松也さんに見得のきりかたを聞いてやってみる舟木・伊賀之亮、一度は歌舞伎の形で見得をきるポーズをやってみたい気持ちわかります(笑)もちろん、大ウケでした。
 
 
第七場 大岡越前の役宅(数日後、夜)
 
イメージ 7越前が妻・りつと娘・ふくとなごやかに団欒。なぜかそれまでは名前だけしか出てなかったふくの弟の「だいすけ」として特別出演?したのがABOUT9の某メンバーさん(笑)いつも楽しませてくださってありがとう!
そこへ伊賀之亮が訪ねてきます。いくら待っても登場しない伊賀之亮、また何やらイタズラをしてるよう・・・。案の定、口紅を塗って出てきました。笑いをこらえる与一・越前。手まりを伊賀之亮に向けて転がします。
ところが・・転がし返す伊賀之亮、何度か手まりが行ったり来たり(笑)越前の妻・りつの稀世さんが、「道成寺」の手まり唄を伊賀之亮の故郷・紀州の唄だから「お懐かしかろうと」・・と唄いかけると「いや、私の故郷は萩原町串作1015番地・・」と返す伊賀之亮(笑)
そして稀世・りつさんが唄いはじめれば、「あ チョイト、あ、コラ♪」と合いの手を入れるので稀世さん、あっけにとられつつ襖の向こうに引っ込みました。再び、二人になると、与一・越前は伊賀之亮の近くに寄って、懐から懐紙を出して、口紅を拭きとってあげてました(笑)

第八場 御浜御殿のお狩場(翌々日、冬の朝)
 
この場面では、別れを惜しんで花道で立ち止まり振り返る天一坊に、客席は涙するはずですが、「父上!」ならぬ「パパぁ~ッ!」には大爆笑でした。
 
 
イメージ 8第九場 八つ山御殿、大屋根(その夜)
 
いよいよ、大屋根で大立ち回りのクライマックスです。その途中、いきなり「引けェ~ッ!引けェ~ッ!」という声で捕り方が全員いなくなりました。そして舞台下手から登場したのが与一・越前です。
伊賀之亮が越前に向かって「次に会うのは戦場でござるな」と言ったのに、一回も出てこないじゃないの・・」と言うと「下で指揮をとってたんだ!」と越前(笑)さらに与一・越前が舞台ソデに向かい手招きすると田村・吉宗が登場しました。
「千秋楽で、やっと逢えたなァ、この次はたっぷりと・・」と伊賀之亮が吉宗に言います(笑)
 
 
熟年男前たちの超豪華なスリーショットを拝見できて目の正月(笑)こんな贅沢なスリーショットはなかなか見られませんね。
伊賀之亮は所定の位置に戻り?大屋根のてっぺんにのぼって、両手を高く掲げて大見得をきる、チョーカッコイイ伊賀之助になりきって無事に千秋楽の幕が降りました。拍手喝采!
 
イメージ 9ラストシーンでは、大きな三日月が舞台向かってセンターより少し右手側の上に出ていましたが、これは、初日からあったかどうか私の記憶にはないのです。二日目にも気付きませんでした。私がぼんやり見落としていたのか、途中から美術が加えられたのかどっちかな?おわかりの方があれば教えて下さいね。この三日月が素晴らしく舞台効果に貢献していました。そして、昨晩、これと同じ三日月を夜の散歩の途中で空を見上げたら発見しました
 
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 上の写真は私のポンコツ携帯カメラで撮影したものです。なんとか三日月の形が見えますよね。
 下はネット上で、探し出した、あの印象的なラストシーンの三日月に似た画像です。
 最初は青白く光っていた月が、徐々にオレンジのライトに照らし出されて最後には燃えるような深紅に
 なるのが、最高に素晴らしい演出でした。
 
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