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Channel: 舟木一夫の世界~れんげ草の咲くさんぽ径~
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友を送る歌~「舟木一夫の日活・青春アクション篇」と銘打った作品

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久々に映画つれづれ・・・今さらですが「友を送る歌」をとりあげてみます。
場面を追って、クリップ形式で、アップしました。舟木さんのいろんな表情が魅力的ですね。
 
 
 
イメージ 49友を送る歌  
劇場公開日 1966年6月2日 上映時間 77分
 
~舟木一夫の日活青春アクション篇~

青春アクション映画。舟木一夫デビュー3周年を記念して製作された人気大作。横浜を舞台にして中華街や山下公園や外人墓地などでロケーションされ、赤木圭一郎作品などでお馴染みの「日活アクション」テイストの物語の主人公を、舟木一夫が新鮮に演じている。
 
監督:西河克己
 
キャスト
舟木一夫:大津良夫
山内賢:中川玄一
和泉雅子:三崎みどり
 
主題歌:「友を送る歌」
挿入歌:「今日かぎりのワルツ」/「太陽にヤァ!」
 
 
 
 
「友を送る歌」も、私は、リアルタイムでは、観ていないのですが、あらたに再発売されているDVDのキャッチコピーでは「青春アクション」という風に紹介されています。当時から、こういった言葉でジャンル分けされていたのでしょうか?日活と言えば、石原裕次郎さん、小林旭さん、夭折された赤木圭一郎さんなどに代表されるアクションものが昭和三十年代には大ヒットして、多くの作品が上映されていたことは、私の記憶にもあります。その日活の「お家芸」とも言えるアクション映画のフィールドに、舟木一夫という清潔で甘さのある個性を生かして、引っ張っていったことで、おそらく予想以上のいい作品になったのではないかと思います。
 
舟木さんにとっては、「友を送る歌」は、日活映画としては、9本目の作品です。「高原のお嬢さん」「哀愁の夜」というヒット曲作品で既に主役を務め、映画の現場の経験も重ねてこられた頃なので、この作品では、もうすっかり「映画俳優」になっていらっしゃるように思います。
 
イメージ 50「高校三年生」や「北国の街」にも、ちょっとした殴り合いのケンカのシーンはありますが、「友を送る歌」では、見ていてかなりハラハラしてしまうハードなタッチの「アクションシーン」~主に二谷英明さん扮するあさひ丸船長の田山の腕っぷしの強さをメインで見せる場面~で、舟木さんもパンチにスピード感があって、なかなかシャープなアクションを見せていらっしゃって、「ウ~ン、カッコいい」と思ってしまいます。
多分、ホントにケンカをしたら強いんだろうなぁ・・・と思わせる鋭く強い目力が、素晴らしくGOOD!です
 
私が、最初に観た舟木さんの映画は「北国の街」でしたが、そこでも、和泉雅子さん扮する雪子との切ない恋と、同じくらいのウエイトを占めていたのが、ストーリーの展開とともに、山内賢さん扮する藤田との間に育っていく友情でした。
 
この「友を送る歌」では、「恋」と「友情」の占めるウエイトが、「北国の街」とは、逆転した感じで、さらに、男同士の強い絆や互いの夢を実現させるために、心を砕き合い、どんな時にも共に歩いて行こうとする情愛の深さがメインテーマになっています。
 
さらに、船長の田山のやんちゃなひとり息子のマン坊に、実の弟のように接する良夫の温かさや優しさが描かれているのですから、若き日の舟木さんの多彩な魅力が、十二分に詰め込まれた作品になっているんですね。ラブロマンスものではない作品ですが、公開当時もきっと多くの女性ファンの心を掴んだことだろうと想像できます。
 
 
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あらすじ (キネマ旬報データベースより)
 
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船乗り志望の大津良夫は、父の病気で、親友中川玄一より二年遅れて北海道の開拓村から横浜港へやって来た。そして玄一の消息を尋ね歩いたが不明で途方にくれていた。
 
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そんな時、彼は快活な少女みどりを知った。彼女は父の経営する食堂「みなと亭」に以前出入りしていた玄一を知っていたが、その彼も店に払う金を持ち逃げしたきり音沙汰がなかった。
 
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良夫は、またハシケの親切な逞しい船長の田山と子供のマン坊とも親しくなった。
 
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翌日、良夫はみどりと横浜の街を逍遥中、遇然玄一に出会った。その夜、玄一はバー「ハーバーライト」で飲みながら、外国航海談を得意げに語った。良夫は嬉しく聞いていたが、みどりにはすっかり変った玄一が何故か信じられなかった。
 
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玄一が、やくざ風の男黒沼と奥に消えた時、酔った良夫は気を利かして彼のスーツケースを持ち帰った。だが、スーツケースの中身を見て、玄一が密輸に関わっていると知った良夫の驚きと悲しみは大きかった。
 
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二日後、良夫は再婚した母に会いたいというみどりにつきあって筑波山へ行く時、玄一を誘った。
 
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展望台で良夫は、あくまでしらをきってスーツケースを要求する玄一を殴りつけた。
 
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みどりはホテルの女主人におさまっている元気な母をみると急に父が恋しくなって帰ると言った。三人が表に出た一瞬、スーツケースの行方を知ろうと、追ってきた黒沼らはみどりを誘拐した。しかし彼女は突差の機転で逃げ出した。
 
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黒沼と手を切ることを約束し、密輸品を持って彼等の待つ「ハーバーライト」へ向かう玄一は、一緒についてきた良夫の身を心配して、彼に当て身を食らわし、ひとりで乗り込んだ。
 
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 「行かないで!あなたにもしものことがあったら・・・」と、取り乱し、恋心を思わず告げて、とりすがるみどりを振り切って・・・・
 
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後からかけつけた田山と、玄一との友情に命をかけた良夫とが、絶体絶命の玄一を救ったのだった。
 
 
 
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マン坊のために、時間をかけて作った船を、置き土産にして・・・・
 
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 翌日、良夫は更生を誓う玄一と堅い握手を交すと・・・
 
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マン坊やみどりに、別れを告げて、田山の尽力で採用が決った貨物船の人となるのだった。
 
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 みどりは哀しさをこらえて夢に向かって歩きはじめた良夫を見送るのだった。
 
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友を送る歌  作詩:植田悌子 作曲:戸塚三博 
http://www.youtube.com/watch?v=m5aDmRh4gTM(舟木さんライブ盤映像付動画)

イメージ 47きみは別れてゆく 風の中
きみは別れてゆく 遠い道
うしろすがたに ただ祈る
夢をそだてた 青春の日を
忘れてくれるな いつまでも

きみの愛した人 いまはなく
きみの愛した街 あかねいろ
うしろすがたに 思い出す
若い涙を 流したきみと
ふたりでささげた 白い花
 
きみは歩いていく 眉上げて
ぼくも歩いてゆく はるばると
うしろすがたの さびさしも
ひとり旅立つ 男の心
幸せ祈るよ いつまでも……

2011年9月24日 
山内賢さん永眠

「撮影所のルールは、すべて賢ちゃんに教わった」(舟木さん)
 
主な共演作品
学園広場(1963年)
あゝ青春の胸の血は(1964年)
花咲く乙女たち(1965年)
北国の街(1965年)
高原のお嬢さん(1965年)
哀愁の夜(1966年)
友を送る歌(1966年)
北国の旅情(1967年)
 
舟木さんが最も多忙を極めていらした頃の作品だと思いますが、77分という映画としては短い時間の中で、青春と友情と恋とアクション・・・昭和の日活映画らしいエッセンスがぎっしり詰まっています。
 
ラストシーン近くに、田山から「良夫くんを見送りに行かないのか?」と言われたみどりの言葉・・・
 ~あのふたりの間には私なんかの入るすきなんてないわ~  
そして、映像としては、良夫と玄一との握手、良夫とみどりとの握手・・・ふたつの握手のアップが印象に残りました。
 
    
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