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Channel: 舟木一夫の世界~れんげ草の咲くさんぽ径~
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舟木一夫 コンサート 2015 神戸国際会館こくさいホール 6月5日

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桑名城址のお濠端の夏咲きの萩の花

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3月20日の大宮ソニックシティホールから始まった「2015年ツアー・コンサート」ですが関西では、ずっと「お預け」状態で、やっと神戸国際会館こくさいホールでの開催日がやってきました。
でも、この6月5日は舟木さんのデビュー記念日ということで、関西地域のファンの皆さんにとっては、記念の日の時空間を舟木さんとご一緒できるという、プラスアルファの嬉しい日にもなったことと思います。

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当日は、あいにくの空模様で、早い方だと8時過ぎから楽屋口で並んで待っていらっしゃったファンの方たちは長時間、肌寒い中で本当に「待ちに待った日」というお気持ちで並んでいらしたのだと、その熱気が伝わってきました。あれだけ長い列になっても、皆さんお行儀よく辛抱強くお待ちになっている姿も素晴らしいなぁといつも感心します。

たくさんのスタッフの皆さんも長時間本当にお疲れ様でした。事故など起こらないよう気遣われてたいへんだと感謝です

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舟木さんもとても寒そうで、そのままサッと楽屋口に入られても仕方ないかな…などとも思うのですが、ファンの熱い気持ちに応えてくださって、いつも通りにしばらく静止してたくさんのカメラを前にして立ち止まって下さいました。

気候のいい時やお天気のいい時ばかりではないので、このあたりが「お出迎え」のむつかしいところかな?…と思います。待っていらした皆さん、風邪などひかれませんでしたでしょうか。「風邪は万病のもと」…自分も含めて決して若くはないのでお互いに気を付けなくてはいけませんね。

「お出迎え」が終わって神戸の舟友さんのご案内で昼食にお蕎麦をいただきました。冷えたので温か
いものを…と皆さんがあったかいお蕎麦を召し上がる中、なぜか私ひとりすだち仕立ての酸っぱいお
だしのかかった冷たいお蕎麦とせいろ蒸しの野菜セットを(笑)とっても美味しいお蕎麦でした。舟友さん、素敵なお店へのご案内ありがとうございました。やっぱり地元の方のご案内は間違いなし!

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それでは、今回も舟木さんのトークを中心にコンサートの模様をご報告します。
トークは昼と夜をまぜてまとめています。ご了承お願いいたします。ピンク文字は舟木さんのトークです

舟木一夫 コンサート 2015 神戸国際会館こくさいホール  6月5日 

開演を告げる音楽が止んで、「高原のお嬢さん」のイントロが流れ、舟木さんの歌声だけが、緞帳をスクリーンにした黒っぽいバックに白い雲のような影がス~ッと流れていく映像に溶け込むように聴こえてきます。ワンコーラス歌い終わると、緞帳が上がって、ライトに照らされた舟木さんの姿。
明るいレンガ色にごく細い白の線がチェック模様のように入ったジャケットで登場されました。私は4
月23日の「鎌倉芸術館」以来だったので、舟木さんが登場されるまで、どんなお衣装だったかすっかり忘れてましたが、ヴィヴィッドな色合いですがちょっと渋みもあってよくお似合いです。

「月刊 歌の手帖」の編集部ブログにステージ写真が掲載されていますのでツアー・コンサートの時のお衣装が見られますよ。


イメージ 8オープニング
~高原のお嬢さん

あいにく、ちょっとパラパラ来てるようです。帰りは電車もきっと動かないでしょう…なんてお客様をおどかして、どうするんだ…(笑)お足もとの悪い中、お越しくださいましてありがとうございます。「お足もとの悪い中」いい言葉ですよね。ステージは蒸し暑いです。ライトが入ると湿気が来るんですね。

こういうステージは長期公演の時のコンサートと比べて時間がたっぷりありますので歌い手もいろんな歌が唄えて楽しいんですが、僕の場合、いろんなヴァージョンのコンサートをやっているので結構大変でもあるんですが、なんとか「思い出し、思い出し」しながらやってみます(笑)

今日も、色々、放り込んでいますので、どうぞよろしく…

~プレゼントタイム/メドレー~

イメージ 9花咲く乙女たち

くちなしのバラード

東京は恋する

北国の街

友を送る歌
https://youtu.be/OG8TBq_L2nA  
(沢田舟木さん)


さすが関西で初の「ツアー・コンサート」ということで、プレゼントの数がハンパなくて、ステージ上のテーブルに載せきれず、舞台の袖に待機なさっていたスタッフの方に何度も預けにいらっしゃっていました。これだけでも、西の方のファンの皆さんがどれだけ、今回のコンサートを待ちわびていらしたかということが伝わってきました。

舟友さんのいつもながらの見事なプレゼントの花束 昼の部

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イメージ 11歌いながらプレゼントを受け取って、ステージの上を右へ左へ移動されるのは、かなりハードなのだと思います。やっぱり、湿気がありますね…と蒸し暑そうな舟木さんでした。きっちりジャケットを着て、ライトを浴びて、歌って動き回って…並の70歳でないことが、よくわかります。

ところで、去年の12月で満70歳になりました(拍手)18でデビューして、その頃は可愛かったあの美少年は、どこへ行ってしまったの?(笑)僕らのような仕事の場合は、周りから言われて時間の経過に気づくんですね…でも男でも女でも、仕事をしてる間は、年が過ぎてることに気づかないんですね。



53年前の今日が「高校三年生」の発売日。昭和38年6月5日、その時、詰襟を着て颯爽とひとりの美少年が…ハ、ハ、ハ(笑)
だいたい5年というのが「メモリアル・イヤー」ということで、5年ごとに区切るんですが、僕の場、(年齢が)2と7の年がそれにあたります。今、70ですから、あと「中、1年」しかない…(55周年まで)

6月5日のデビュー記念の日、これと言って「特別」なサプライズはありませんでしたが、それもまた舟木さんらしくて爽やかでした。そういうことよりも、舟木さんの中では、目の前のこれから先の丸一年間というのを歌い手としてどう活動されていくか、ギッシリの構想が詰まっていて、それを楽しんでいらっしゃるような心持が伝わってくるとっても前向きの若々しいお喋りでした。

では、誰もが青春時代にこんな風景をかすめてきてるんじゃないかというところを…

その人は昔のテーマ

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イメージ 13哀愁の夜   


眠らない青春

「眠らない青春」定番のサックスの小林さんのラストの聴かせどころを、ステージの上で左手を小林さんの方に向けて、ニコニコ顔で聴いてる舟木さん、途中でその左手を腰にあてて、でもまだ笑顔のまま…思う存分サックスが鳴り響いて終わると「長いのは顔だけにしろよ~」といつもの舟木さんの愛情あふれる、ひとことの〆でした。この、掛け合いが、なんとも楽しくて癒しでもありますね。

53年目になったわけですが、ここまでくれば、とりあえず55年目ということになるんでしょうね(拍手)72から始まって、その日が終わると73、お互いに体力、気力の衰えを感じつつ、こちらはステージに立ち、皆さんは客席においで下さる…言うのもバカバカしいくらい単純なことですが、とちらが欠けても成り立たない…
そういうことをそろそろ考えておかないと…どうぞ、そこのところ宜しくお願いします。右手を最敬礼の形にして、今後ともよろしく!とちょっとおどけておっしゃった舟木さん…いろんな想いを抱いていらっしゃるのでしょう。

長いこと歌ってますと、いろんなタイプの歌に出っくわすんですが、一人の(歌い手の)個性ですから歌えないジャンルの歌もあるんです。若い頃は、あの歌を歌ってみたいと思っても歌えない歌があったんです。
「船村徹スペシャル~演歌の旅人」というのを先日、新歌舞伎座でもやったんですが、船村先生の歌
には作品そのものに力がありますからね。
「日本の名曲たち」というのを2年くらい前からやっています。童謡、唱歌…元をたどると歌曲ということなんでしょうが、そして流行歌。僕は昭和26、7年くらいの頃のものから間に合ってるんでそこからあとの歌ということで…
今年は、さりげない応援歌…さりげなく背中を押してくれるような2曲を

イメージ 14「日本の名曲たち」

空に星があるように  
1976年舟木一夫リサイタル ライブ音源より
https://www.youtube.com/watch?v=SOWs6LocZao 
(kazuyanさんの動画でお聞き下さい)

上を向いて歩こう
~舟木さんの口笛が嬉しい~





イメージ 15やっぱりいい歌ですね。流行歌というジャンルの中にこういう歌があったんですが、平成に入って「演歌」、それ以外はないようなことになった。
これは、レコーディングでカバーするというようなこととは違って、歌ってた人が亡くなったり、おやめになったりして歌だけが残ってしまってそのままになっているのがもったいないですからステージでお聞かせする…こういう歌を久しぶりにお聴きになるのもいいだろうと…。今の2曲はスタンダードナンバーと言っていいでしょう。

僕らのデビューした頃は、三波さん、村田さん…と言いつつ、ちょこっと先輩方の歌マネしてみて…コロッケみたいになって来ましたが(笑)僕らの世代になって一気に若返った。という風に先輩から輩へとバトンタッチをしながらやってきた。でも、昭和の終わりごろになった頃からバトンを渡すことができなくなった、先日、船村先生ともそんな話しをしたんですが…と淋しそうな舟木さんでした。

お客さまも、ずっと座ったままですから、ここはちょっとお尻を上げていただいて一緒に手など打って騒いでいただいて…

銭形平次
 ~スタンディング&サインボール

*「銭形平次」に関連しての情報* (福山さんの出演情報です)
福山雅治、カバー曲「銭形平次」テレビ初披露
NHK・BSプレミアムの音楽番組「The Covers」(毎週月曜 後11:15~11:45)
特別版として22日、29日と2週連続出演。とのことです。
http://www.oricon.co.jp/news/2053901/full/

新曲 そばにいるから
~スタンディング

イメージ 7そばにいるから  作詩:松井五郎 作曲:南こうせつ

茜の空に あの日のおぼろ雲
さよならに背を向けて 泣いてた女(ひと)
あれから君は どこで暮らしてたの
遠回りしたけれど また逢えたたよ

さみしさを抱いて 育てた気持ち
この空はきっと 見ててくれたんだよ
 ごめんね 待たせたね
 いつまでも  いつまでも
 そばにいるから

季節を継いで 咲かせる花もある
ひとりでは誰だって せつないもの
離れていても 忘れずにいたんだ
この腕にふと気づく その残り香

さみしさはいつも 形を変えて
僕たちをつなぐ 糸になったんだよ
 ごめんね 待たせたね
 いつまでも いつまでも
 あゝ 二人で

幸せをずっと 信じた気持ち
この星もきっと 見ててくれたんだよ
 ごめんね 待たせたね
 いつまでも いつまでも
 そばにいるから


あ~ぁ、疲れたぁ~ッ…
こういうことするとトシを感じるんですね。一日2回もやるんだから、こういうことやめときゃいい
のに…

イメージ 16「銭形平次」は、ひょっとしたら「高校三年生」よりも幅が広いかもしれませんね。最近、福山さんがカバーしたそうですが、よりにもよって「銭形平次」…僕が「日本の名曲たち」を」やるのと似てるんでしょうね。「銭形平次」の原盤をどこかで聴いたようです、それで私の美声に酔いしれて…ハ、ハ、ハ(笑)
彼は、ギター一本で歌ったから、ちょっとやってみてよ!…とバックバンドのギターの方を促す舟木さん。「♪男だったら ひとつにかける……♪」

ほんのワンフレーズほどでしたが、これは、本邦初公開?…嬉しいサプライズでした。

時代劇の主題歌ですが、全く時代劇の匂いがしない…間違いなく名曲ですね。

ここで再びハァ~ッ!…とため息(笑)今、こうやって喋ってるのはただ休んでるだけ…そんなこんなで…と言ってから、どう、そんなこんな、なんだか…とひとりツッコミが面白い(笑)

一度脱ぐとジャケット着るのがいやになるんですよ。しばらく半分だけ…と片方の袖だけ通して、肩にジャケットをひっかけたまま、ステージのセンターまで歩いてみる舟木さんでした。昼は左側、夜は右側の袖だけ(笑)やっぱり着なくちゃァ…とガマンしてきちんとジャケットを白にお着替え。

僕はデビュー曲がアレでしたから、そのあと色々カーブがあって、19の後半からいろんな歌が出てきたんですが、二十歳のときに「高原のお嬢さん」の譜面と詩が届いた時に、やっと、ほっとしたんです。その頃に、声の質と多少の見た目ということで出てきたのが抒情歌系。「絶唱」から…

イメージ 17~抒情歌のメドレー

絶唱

まだ見ぬ君を恋うる歌
https://youtu.be/TDLnBwJFEjs 
(沢田舟木さん 1977年ver.)

あゝりんどうの花咲けど

夕月の乙女

夕笛  

初恋

浮世まかせ


イメージ 20「あゝりんどうの花咲けど」なんか昭和の匂いがしますね。このへんの歌が声の質に合ってるということで出てきたんだと思うんですが…

西條先生の詩は力があるんですが、上手く聴かせたいと若い頃はコネたがるんですね…長いことやってるとそうじゃないというところに気がつく。歌い手の個性そのものでお聞かせするのがいいんだとわかるのに30年かかる…としみじみおっしゃったのが印象的でした。


いろんなヴァージョンのコンサートをやってると、次はなんだったかと迷っちゃって…でも曲順はイントロが出てくれば、すぐにああこれかとわかる、問題はコーラスなんですよ。ツーコーラス目にいくときに、あれ?どっちだったかな?「高校三年生」は間違えやすい…1番、3番、2番と歌ったことがあります(笑)フルコーラスでないときは、1番、3番を歌うからややこしいんでしょうね。

比較的すう~ぅッと入ってくる歌詩と、いい歌だけどドタバタしてるなァという詩もあります。プロが作るんだからいいに間違いはないんですけどね。
映画とかお芝居もそうですが、ラストをどう終わらせるか…今更、どうかと思ってたんですが、70になっちゃったんで、思い切り吹っ切って52、3年前の歌をズラッと並べてみます。

イメージ 18あゝ青春の胸の血は

君たちがいて僕がいた

高校三年生

学園広場  

少年いろの空  
https://youtu.be/PLA7YzV3iao  (kazuyanさん動画2曲目/1974年歌唱音源)



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一旦、幕が降りて、大きな拍手の中、再び登場。

5月の27日に出たばかりなんですが…
お互いに長い旅を続けてきて、過去のことは、いいこともそうでないことも全部OK!
過ぎたことよりも、この先のことを…
歌い手は、おしゃべりよりも歌で何かをお届けできることが一番嬉しいこと
旅の途中で、この歌にめぐり逢えて幸せです。
曲は南こうせつさん、詩は松井五郎さん「春はまた君を彩る」

アンコール
~新曲・春はまた君を彩る

イメージ 6春はまた君を彩る  作詩:松井五郎  作曲:南こうせつ

冷たい風の音に 散るまいと咲く
花は名を語らずに その身をさらして
人は生き急いで 夢をさまよい
時がただ巡ること 忘れて惑う

涙こらえながら 心にたずねれば
そこに聴こえる歌が 道を照らすだろう
春はまた 君を彩る
過ぎて悔いなき 想いを残せと

愛しい人の手を 握りしめても
いつまでも離さずに いられる手はない
人は誰もいつか 露と散るなら
道ばたの枯葉にも 優しくなれる

別れを悔やみつつ 心にふりむけば
きっと思い出から 旅ははじまるだろう
春はまた 君を彩る
遥か広がる 明日を目指せと

涙が涸れるまで 心に寄り添えば
きっとたったひとつの 愛に気づくだろう
春はまた 君を彩る
過ぎて悔いなき 光を灯せと
過ぎて悔いなき 光を灯せと


関西での今年初の「ツアー・コンサート」は、予想を上回る大盛況でした。大阪メルパルク「ラヴコン」と「新歌舞伎座」でも、新曲「春はまた君を彩る」を披露され、多くのファンの皆さんがナマのステージでお聴きになることができて、ますますの広がりを予感させます。また、カップリング曲の「そばにいるから」は、今回のコンサートが関西初披露でしたが、客席はノリノリで、ずっと前からおなじみだった曲でもあるかのように自然に溶け込んでいて驚きました。私もこの曲がとってもお気に入りなので、ステージで、すごいパワーを発揮する曲なんだなァ!と、嬉しく思いました。

「春はまた君を彩る」は、私たち世代に心静かな癒しを与えるやすらぎの曲、そして「そばにいるから」は未だ、青春のシンボルであり、憧れとときめきを与え続けてくださっている「舟木一夫健在」を見せつけます。ふたつの新曲を、デビュー53年目の記念日にステージで聴かせていただいて、また新たなスタート地点に立ったかのようで、この先の私たち世代の癒しとエネルギーの源になっていくだろうことが、十二分に示されたような気がしたコンサートでした。

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