舟木一夫特別公演~新橋演舞場 12月23日 千穐楽 コンサート 昼&夜
千穐楽は開演前に幕前に舟木さんが出てこられてのプレゼントタイムです。黒のオーバーシャツにジーンズ、スポーツシューズというラフなスタイル。
昼&夜のプレゼントタイムトークをまとめて… ピンク文字は舟木さんのトーク部分
昨日、左手の筋肉をいためて上へあがらない。湿布してねてりゃなおるんでしょうが…。立ち回りで肩抜いたらズキーンときて…
~この時なぜか左手とおっしゃったのですが実際は右手でした???~
早いですね、始まったと思ったら、もう千穐楽。当たり前ですが、開けたものは終わるという…。面白い芝居ができました。こういうタイプの芝居は作りづらい。喜劇、コメディというんじゃなく朗らかというお芝居…。演舞場は15回目ですからね、間、三年間は歌舞伎座がお休みで演舞場が歌舞伎の本舞台でしたから丸々19年くらい。ありがたいことですよ。皆さんのおかげでつながっております。今は季節がはっきりしなくて、冬でも北へ行っても、南へ行っても景色があまり変わらなくて面白くない…明日はクリスマス、…といわれてもこのトシになってると…ね
~この時なぜか左手とおっしゃったのですが実際は右手でした???~
早いですね、始まったと思ったら、もう千穐楽。当たり前ですが、開けたものは終わるという…。面白い芝居ができました。こういうタイプの芝居は作りづらい。喜劇、コメディというんじゃなく朗らかというお芝居…。演舞場は15回目ですからね、間、三年間は歌舞伎座がお休みで演舞場が歌舞伎の本舞台でしたから丸々19年くらい。ありがたいことですよ。皆さんのおかげでつながっております。今は季節がはっきりしなくて、冬でも北へ行っても、南へ行っても景色があまり変わらなくて面白くない…明日はクリスマス、…といわれてもこのトシになってると…ね
昼の部
昼の部の舟友さんのプレゼント
テーマは雨~酒~ネオン 15曲
~オープニング
ワン・レイニー・ナイト・イン・トウキョウ 作詩・作曲:鈴木道明
(1963年:競作)
ワン・レイニー・ナイト・イン・トウキョウ 作詩・作曲:鈴木道明
(1963年:競作)
*1967年 アルバム「ひとりぼっち 第1集 舟木一夫の夜」収録
昼の部は、テーマを「雨」にしぼって…ということですが、きりがないほどある…。雨といえば色っぽい方向になっちゃう…そんなのをアレコレと…
有楽町で逢いましょう 作詩:佐伯孝夫 作曲:吉田正
(1957年:フランク永井)
東京しぐれ 作詩:佐伯孝夫 作曲:吉田正
(1965年:フランク永井)
(1965年:フランク永井)
雨の夜あなたは帰る 作詩:吉岡治 作曲:船村徹
(1966年:島和彦)
(1966年:島和彦)
この歌は「演歌の旅人~船村徹の世界」で歌ってますが、とってもいい歌なんですね。船村先生も好きで時々歌ってます。
雨の歌というと「雨のバラード」「雨の御堂筋」とかあるんですが、あのへんは僕なんかはピンと来ない…いい歌なんですが自分が歌おうとは思わない…歌い手の勝手な想いなんですけどね。
これくらいのトシまで歌ってると声のツボが変わってくるから楽しいんですね。次は大好きな歌…世界観が庶民的で誰もが感じる思いを歌ってくれてますね…
あん時ゃどしゃ降り 作詩:矢野亮 作曲:佐伯としを
(1957年:春日八郎)
(1957年:春日八郎)
どういうタイプの歌がピッタリ来ないのかというとメロディーに「情」というものがないとピンと来ない。まぁ、これは単なるクセですよ。色んな歌い手がいて、色んな歌が誕生してきます。
でも、今のテレビ番組なんかは、テレビ局側が構成、選曲して歌わせるという感じがますが…こういう方向で歌ってると結局は、「酒、ネオン」というところに…ちょいと落ち着いたものをスタートにして…
氷雨 作詩・作曲:とまり・れん
(1977年:佳山明生 1983年:佳山明生/日野美香)
みれん 作詩:山口洋子 作曲:平尾昌晃
(1974年:五木ひろし)
「みれん」は五木君の歌ですが、詩が山口洋子さん、曲が平尾昌晃さん。作詩家、作曲家、歌い手の出逢い…僕の場合は遠藤先生との出逢いであっちの方へ針が振れちゃった(笑)同じころに流行った皆さんが聴けばすぐわかる歌を単独で置いてみました。
雨の中の二人 作詩:宮川哲夫 作曲:利根一郎
(1966年:橋幸夫)
ここでいきなりお馴染みの賑やかなイントロ♪…
~サインボール
君よ振り向くな
君よ振り向くな
歌わずに、痛い右手でひたすらボールを打つ舟木さん…ハラハラしました
「雨の中の二人」は潮来のおじさんの歌ですけど、昭和39年かな…多分。僕がデビューしてちょっとしてからですね。雨の歌はきりがないんですね。三つつなげます。
夢追い酒 作詩:星野栄一 作曲:遠藤実
(1978年:渥美二郎)
(1978年:渥美二郎)
裏町酒場 作詩:さいとう大三 作曲:竜鉄也
(1982年:美空ひばり)
雨に咲く花 作詩:たかたかし 作曲:市川昭介
(1982年:たかだみゆき)
演歌もいろいろあるので、どこで仕切るかはむつかしい…これは歌い手から出てくる香りですから、演歌を歌っても演歌に聞こえない場合もあるし、ポップス歌っても演歌っぽくなる場合も…僕はブルースを歌いたくて歌手になって…「窓を開けぇれば~♪」といきなり淡谷さんの歌マネをする舟木さん。その辺の歌を歌う機会をなくしちゃって「絶唱」のような方向へ…そのウラミをこの辺の歌で晴らす!(笑)
思案橋ブルース 作詩・作曲:川原弘
(1968年:中井昭・高橋勝とコロラティーノ)
*1970年 アルバム「ひとりぼっち 第5集 舟木一夫と大都会の夜」収録
(1968年:中井昭・高橋勝とコロラティーノ)
*1970年 アルバム「ひとりぼっち 第5集 舟木一夫と大都会の夜」収録
長崎は今日も雨だった 作詩:永田貴子 作曲:彩木雅夫
(1969年:内山田洋とクールファイブ)
~アンコール
再び緞帳が上がって…
手が痛いですからもう帰りますよ(笑)この歌は本当に名曲ですよ。御本人が亡くなってもいろんな人がカヴァーしてます。詩が永六輔さん、曲が中村八大さん。
黄昏のビギン 作詩:永六輔 作曲:中村八大
(1959年:水原弘)
https://youtu.be/Aa_jDa5jWPI (クラシックギター演奏盤)
夜の部
夜の部の舟友さんのプレゼント
ステージ衣装は、チャコールグレー系に目立たない細い白のストライプ入りスリーピース
テーマは花 15曲
くちなしの花 作詩:水木かおる 作曲:遠藤実
(1973年:渡哲也)
https://youtu.be/c-GQkc6quiU (舟木さんの歌声で/kazuyanさんの動画)
*1976年 アルバム「花もよう 舟木一夫」収録
1ヶ月間、どうもありがとうございました。楽しいお芝居ができて良かったです。武家ものでこういうお芝居を作るのはむつかしいんですが、小吉という実在の人物がいるからできるんです。
昼は「雨」でしたが、夜は「花」。雨にしろ花にしろ色気のない言い方ですが、小道具なんですね。一番多いのはバラでしょう…
君の名は 作詩:菊田一夫 作曲:古関裕而
(1952年:織井茂子)
*1967年 アルバム「ひとりぼっち 第3集 舟木一夫懐かしの歌」収録
(舟木さんの歌声で/kazuyanさんの動画)
<1963年:西田佐知子)
*1976年 アルバム「花もよう 舟木一夫」収録
<1963年:西田佐知子)
*1976年 アルバム「花もよう 舟木一夫」収録
さざんか 作詩:中山大三郎 作曲:猪俣公章
(1976年:森進一)
さざんかの宿 作詩:吉岡治 作曲:市川昭介
(1982年:大川栄策)
僕の場合はアルバムの中にあります「人の妻」とかいう禁断の恋…こういう歌は気をつけないと気持ち悪くなりますから…「津和野川」とかもね。このへんも「花」なんだなというのをふたつつなげてみましょうか…あ、一曲ですね。ここは単独で…
鳳仙花 作詩:吉岡治 作曲:市川昭介
(1981年:島倉千代子)
(1981年:島倉千代子)
これを聴くと、お千代姉さんにはネオンは似合わないですね。
湯島の白梅
作詩:佐伯孝夫 作曲:清水保雄
(1955年:小畑実)
*1978年 アルバム「舟木一夫 ふれんどコンサート」収録
(1955年:小畑実)
*1978年 アルバム「舟木一夫 ふれんどコンサート」収録
泉鏡花原作「婦系図」ゆかりの地であることから、新橋演舞場玄関脇から湯島天神境内に移された「新派」の碑。
(舟木さんの歌声で)
(1984年:二代英太郎)
(1984年:二代英太郎)
ひとつ目は新派の名作、ふたつ目は、ばあや(英太郎さん)の歌。「明治一代女」とか「十三夜」とか新派のお芝居の歌は多いけど、新国劇の芝居の歌はないですね。色気がないからですかね…
「湯島の白梅」は、「お蔦、俺と別れてくれ」のセリフ入りでした。
次は、僕は、これ好きなんですが、中山晋平が作った歌。
~サインボール
さくら音頭 作詩:佐伯孝夫 作曲:中山晋平 (ビクター盤)
https://youtu.be/f9QGvk--nNA
(1934年:映画会社四社の競作の主題歌であるが、各社それぞれ作詩・作曲が異なる)
御ばば様役の八重子さん、麟太郎役の子役のお二人はじめ、お芝居の出演者総出で賑やかに…。皆さんが引っ込むと、…ということで先へすすみましょう!
やすらぎ 作詩・作曲:中山大三郎
<1975年:黒沢年男)
<1975年:黒沢年男)
五月のバラ 作詩:なかにし礼 作曲:川口真
(1970年:津川晃/1973年:尾崎紀世彦 ほか多数歌手がカヴァー)
https://www.youtube.com/watch?v=DWGir_iD0G4
https://www.youtube.com/watch?v=DWGir_iD0G4
(舟木さんの歌声で/kazuyanさんの動画)
*1977年 ライブアルバム「十五周年記念リサイタル」収録
バラの歌は選んでたらキリがないですね。最近の歌には百合は出てこないですね。りんどうとか日本の花が出てこなくなってきた。ラストブロック、この辺は説明しなくてもわかりますから、聴いて下さい。
白い色は恋人の色
作詩:北山修 作曲:加藤和彦
(1969年:ベッツィ&クリス)
(1969年:ベッツィ&クリス)
シクラメンのかほり
作詩・作曲:小椋佳
(1975年:布施明)
(1975年:布施明)
(1997年盤の舟木さんの歌声で/kazuyanさん動画)
(1975年:チューリップ)
*1976年 アルバム「花もよう 舟木一夫」収録
*1997年 アルバム「心に沁みた流行歌(はやりうた)」収録
(1975年:チューリップ)
*1976年 アルバム「花もよう 舟木一夫」収録
*1997年 アルバム「心に沁みた流行歌(はやりうた)」収録
~アンコール スタンディング
ブルーシャトー 作詩:橋本淳 作曲:井上忠夫
(1967年:ブルーコメッツ)
それにしても、痛い右手でサインボールを打つ舟木さんには「アカン、アカン、やめなはれ!」っていう気持ちになりました。サンクスコンサートは、サインボールがないので、この日が最後というので頑張られたのかもしれませんが…お芝居も二回、別構成のコンサートが二回、本当にお疲れ様でした。