2016年2月7日 日本海新聞
ほのかな明かり幻想的に 智頭宿雪まつり
鳥取県智頭町の冬の風物詩「第17回智頭宿雪まつり」(実行委員会主催)が6日、同町智頭の旧因幡街道智頭宿一円で開かれた。雪灯籠や竹灯籠が道沿いに並べられ、ほのかな明かりが宿場町を幻想的に彩った。
例年は同町内の山中から雪を運ぶが今年は暖冬で雪がなく、智頭建設業協会の協力で隣接する鳥取市用瀬町から2トントラック約50台分の雪を確保した。日没後には街道沿いや寺院に続く参道などに並べら
れた灯に次々と灯がともされ、来場者は格子戸から漏れる光との絶妙なコントラストを楽しんだ。
国重要文化財の石谷家住宅前で行われた開会式では、地元のよさこいグループが華やかな踊りを披露。観光ガイドを務める智頭農林高の生徒2人が司会した。ジャズやフォークソングのライブ、スタンプラリーもあり、屋台村も多くの人でにぎわった。
かわいらしい着物を着せた5歳と0歳の娘を連れて訪れた鳥取市南町の寺谷未来さん(29)は「雰囲気が好きで毎年来ています。昔ながらの町と雪、街道の明かりがすてき」と満足そうに話した。
2月6日開催の智頭町の雪まつりに行ってきました。智頭駅に到着したのは12時半頃。夕方までは、上記のニュースにもあるように雪は降っていなかったものの、夜に近くなるにつれて徐々にしんしんと冷え込んできて、7時半頃になるといい具合に雪模様になってきました。河内屋旅館さんで、夕食をいただいているうちにかなり吹雪いてきたのでせっかく雪を楽しもうと訪れたのですから寒さをグッとこらえて、再び外に出て町の人たちが手づくりしてくださった雪灯籠の幻想的な世界を堪能しました。宿のおばあちゃまも、昔は当たり前のように降っていた雪も近ごろは本当に降らなくなったとおっしゃって、私たちの幸運を喜んでくださいました。地元の方たちにとってもすっかり珍しくなった雪景色に遭遇することができ、本当にいい舟旅になりました。
駅前の観光協会
映画「絶唱」のこの場面のロケは、この森林組合建物の前あたりの鉄道の引込線があったところ
雪まつりの会場へ…
梶屋・諏訪酒造の杉玉
西河監督作品「絶唱」を記念して作られた地酒「絶唱」鈴木清順監督とのツーショット
智頭町の旧村役場
光専寺
智頭宿の智頭往来沿いに位置する浄土真宗本願寺派の仏教寺院。本堂の「うぐいす張り」が有名。
石谷家の欄間彫刻を施した仏師・国米泰石の墓がある。
光専寺のあじさいの冬芽
諏訪神社
1782年(天明2年)より、諏訪大社の御柱祭に倣った「柱祭り」が行われている。以来6年ごとの申年と寅年の4月に、柱を献上する者の山から4本の杉が伐り出され、町内を練り歩いた後、宮入りして本殿四隅に建立される。
西河克己監督が「絶唱」に登場する山林王の旧家のモデルとした「石谷家住宅」