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Channel: 舟木一夫の世界~れんげ草の咲くさんぽ径~
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「舟木一夫 歌のプリンス」DELUXE THE COLO SHEETより~記事 その1

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いきなり、ある日のわが家の食卓の写真ですが…
近くのスーパーで見つけたほんのりピンク色の「いちじくワイン」
「愛知県特産」に思わず反応して買ってしまいました(笑)
かなり甘口だったのでソーダ割にしていただきました。

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ついこの間、オークションで手に入れた「歌のプリンス 舟木一夫」

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舟木一夫/歌のプリンス
 (1)高校三年生(2)修学旅行(3)学園広場(4)仲間たち(5)あゝ青春の胸の血は
(6)君たちがいて僕がいた(7)花咲く乙女たち(8)北国の街(9)東京は恋する
(10)あゝりんどうの花咲けど(11)高原のお嬢さん(12)友を送る歌(13)哀愁の夜
(14)太陽にヤァ!(15)絶唱(16)星の広場へ集まれ(17)ブルートランペット
(18)夏子の季節(19)夕笛(20)センチメンタル・ボーイ
(*1枚目の最初に舟木さんのご挨拶付)
発売年:1968.8  /5枚 /850円  両面盤、ステレオ、A4タテ型厚表紙ブック
 


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ソノシートなら知ってるけど「コロシート」って何だろう?と思って調べてみたら、日本コロムビアが製造販売しているソノシートだから「コロシート」なんですね。以下、「なつかしのメディア/ソノシート」というwebサイトに、舟木さんの「コロシート」の資料を見つけましたので、先ずは、ご紹介しておきます。


なつかしのメディア/ソノシート
http://www.geocities.jp/fujiskre/kaocb.html

ビクターと並んで戦前からの二大レーベルとして豊富な音源をもつ日本コロムビアは「コロ・シート」の名称で1962年から1968年にかけて150以上のタイトルを発売しました。
初期の歌謡曲盤には通常のレコードでは聞けないような、歌手と作家(作詞家・作曲家)との対談や語りなどが収められたものも多く、シートの独自色を打ち出した内容が魅力です。
後期には週刊誌サイズ(B5判)のものや、A4サイズの大きな判型も導入してビジュアル性を強く意識した作品が加わっています。

日本コロムビアから発売された舟木さんの「コロシート」リスト

イメージ 3スター特集16 舟木一夫・歌のアルバム
 (1)高校三年生(2)水色のひと(3)修学旅行
(4)淋しい町(5)仲間たち(6)美しい人(7)只今授業中
(8)学園広場
売年月日:1964.1.15  /枚数:4枚 /価格:400円   






イメージ 5舟木一夫 2集
 (1)あゝ青春の胸の血は(2)君たちがいて僕がいた
(3)花咲く乙女たち(4)火消若衆(5)右衛門七討入り
(6)右衡門七節(7)おみこし野郎(8)木挽哀歌
発売年月日:1965.4.5  /4枚 /価格:380円






イメージ 4舟木一夫/ヒット・メロディ
 (1)東京は恋する(2)虹のむこうに(3)はやぶさの歌
(4)北国の街(5)渚のお嬢さん(6)成人のブルース
(7)あの娘をまもろう(8)たそがれの人(9)夜霧のラブレター
(10)浜の若い衆(11)磯浜そだち 
発売年:1965.9  /6枚 /450円





イメージ 6高原のお嬢さん/舟木一夫 
(1)高原のお嬢さん(2)おもいをこめて手をふろう
(3)あゝりんどうの花咲けど(4)ふるさとの乙女 
発売年:1966.1  /2枚 /300円







イメージ 7舟木一夫/歌謡と民謡 
(1)哀愁の夜(2)銀座すずらん通り(3)山のかなたに
(4)歩いて行こうよどこまでも(5)東京百年(6)やなぎ小唄
(7)ソーラン節(8)真室川音頭(9)常磐炭坑節(10)小諸馬子唄
(11)佐渡おけさ(12)会津磐梯山  
発売年月日:不明 /3枚 /450円  両面盤  


  


イメージ 8敦盛哀歌/舟木一夫時代歌謡特集
 (1)敦盛哀歌(2)銭形平次(3)江戸ッ子だい(4)火消し若衆
(5)右衛門七討入り(6)右衛門七節(7)竹千代音頭(8)竹千代の唄
(9)お城かこんで輪になって(10)田原坂(11)ああ鶴ケ城(12)黒田節
発売年:1966.9  /3枚  /450円  両面盤 






イメージ 9舟木一夫/ヒット12
 (1)絶唱(2)ブルートランペット(3)雪国へ(4)おやすみ恋人よ
(5)新吾十番勝負(6)ふたつちがい(7)帰る(8)花の応援(
9)真白き富士の嶺(10)宵待草(11)話してごらんよこの僕に
(12)ジングルベル 
発売年:1967.4  /3枚 /450円  両面盤





イメージ 10舟木一夫/友を送る歌 
(1)友を送る歌(2)太陽にヤァ!(3)踊ろうぽくと(4)真珠っ子
(5)今日かぎりのワルツ(6)雨の中に消えて(7)高校三年生
(8)学園広場(9)花咲く乙女たち(10)北国の街(11)東京は恋する
(12)高原のお嬢さん  
発売年:不明 /3枚 /450円  両面盤





イメージ 11舟木一夫/コロ・シート特集
 (1)夏子の季節(2)あいつと私(3)その人は昔(4)江戸っ子祭り
(5)北国の旅情(6)淋しかないさ(7)星の広場へ集まれ(8)田原坂
(9)斎太郎節 
発売年:1967.9  /3枚  /500円   両面盤、ステレオ、タテ型ブック







舟木さんのコロシートは、1964年から1968年までの間に全部で10種類発売されていて、今回ご紹介する「歌のプリンス 舟木一夫」は、一番最後の1968年8月に発売された5枚入のものです。
冊子状になっていて、ステキなポートレートや取材記事などの読み物も掲載されています。その中から、少しずつご紹介していこうと思います。

まずは、先日の「大阪・ラブコン」で舟木さんが「ここだけのハナシ」とジョーダンっぽく話されたこととも関連するんじゃないかな…という記事をご紹介します。
トークの中で、最近の芸能界は、つまらない。みんな「いい人」…つまりテレビをはじめ「メディア向けの優等生」ばかりになってしまった…という意味合いの舟木さんの「残念感?」を、あえて「ここだけのハナシ」という表現で話されましたが、私としても同感で、ごくごく正当な内容だと思いました。

前置きが長くなりましたが、そんな先日の舟木さんのお話を補完するような気がする記事だと思いますのでご紹介いたします。

~舟木一夫 歌のプリンス~ (1968年8月発売) 掲載記事 

いつまでも”人間”らしく・・・ 《平凡編集部 田所敏明》

イメージ 13舟木くんとはじめて会った芸能記者の先輩や友人が、必ずといっていいほど”なんとなくツメタイ人だ””ムダのない答え””無愛想”などと、よくいっているのを耳にする。
そのたびに、ぼくは”舟木くん、健在だわい!”とうれしくなってくる。
新人賞をもらった38年の12月に、先輩の守屋浩さんたちと、新宿コマ劇場に出ていたときのことである。当時「高校三年生」をはじめ、一連の学園もので売り出した彼が、”いつ学生服をぬぐか!”ということが、この世界で話題になっていた。
そこで、「平凡」では、いちはやく”はじめての背広”をテーマに、新宿御苑でグラビア撮影をおこなった。撮影現場にあらわれた舟木くんは、グレーの背広にノーネクタイ――。
「ネクタイをやってほしい!」
「まだもっていないから、このままで撮ってください。」
「それじゃ、いまそのへんの店で買ってくるから……」
「いや、ぼくはネクタイがキライなんだ」
「………………」
そんなやりとりがあって、彼のいうままに撮影はおわった。

イメージ 14そのとき、ぼくは”これは、どえらい新人がでてきたものだ、きっと大物になるぞ!”と思った。
考えていたとおりの写真が撮れなくても、なぜか胸のなかが、スカッとしてくるのをおぼえた。
デビューまもない新人のころは、たいていの場合、こちらのいうことを聞いてもらえるものである。ところが舟木くんは、自分の主張を堂々とのべ、ガンとして身をひかなかった。
そのときの印象が、まだハッキリと、ぼくの頭のなかにきざみこまれている。
そのときからである、彼を好きになったのは……。
四谷のアパートの彼の部屋にも、よく遊びにいったものだ。あるとき……
「ぼくは、みんなから”世渡りのヘタなヤツだ!とよくいわれます。最近やっと、その世渡りのヘタなことが、こういうことなんだな、と気がつきました。



しかし、そのために、少々誤解をうけるようなことがあっても、自分の本質を曲げてまで、人におもねる必要はないと思います。誰になんといわれようが、ぼくは世渡りベタを続行しますヨ。そして、もしもこれが受けいれられないようだったら、あっさり歌手をやめます。」
と、お母さんの作った”きしめん”をすすりながら、彼はキッパリと言ったものである。
舟木くんという、人間の深い魅力が、”これ!だ”と、すごく感じ入った。ますます、舟木くんが好きになってきた。もしも、そのとき
「みなさんのおっしゃるとおり、できるかぎり自分をころして、誰からも愛されるよう、努力します。」といったらどうであろうか、おそらく、彼に幻滅を感じていたであろう。そこには、”人間 舟木一夫”が、感じられないからである。


イメージ 15だからといって、他人のいうことに、耳をかさないわけではない。
よく舞台などみて、楽屋にゆくと、「どうでした?」と、感想を聞かれる。ぼくもみたまま、感じたまま、「あそこは、こうやったほうが、いいんじゃないの」とか「このほうが効果としては、おもしろそう……」などと、素人考えをのべたのである。
すると彼は、「そういうけど、こうこう、こうなんだから、あれでいいと思いますよ」と自分の考えをハッキリ主張する。しかし「そういう見かたもあるんですね。」と、舞台のことなど、まるでわからないぼくらの意見にも耳をかたむけ、納得がいけば、つぎからのステージで、その部分を変えていることだってある。
ある新聞記者が、こんなことをいっていたことがある。


「どうして芸能人は、もっと自分の本当の気持ちを話そうとしないんだろう。”オレはこう思う””それは間違ってる!”と、なぜハッキリいえないんだろう、ものをハッキリいわないがために、かえって憶測され、へんに勘ぐられることだってある。
”あいつは生意気なヤツだ!”いわれるほうが、よっぽど”人間味”があって、好感がもてる……。」
いかに”人間”らしく、生きることがむずかしい世界であるか、おわかりだと思う。
そのむずかしい世界で、舟木くんは堂々と歩みつづけているのである。そんな舟木くんをみていると、”やってるな”と、すごく頼もしくなってくる。
”舟木くん、ガンバレ!!、どうか、いつまでも”人間”らしく……。



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私の個人的な感想ですが、舟木さんの魅力は、もちろん第一が、いつも私を満足させてくれる、あの素晴らしい舞台芸術であり、ステージ・シンガーとしての真摯な在り様であることは間違いないのですが、それと同じくらい大好きなのが、ステージ・トークです。

昭和の流行歌はもとより、私たち世代に共通の昭和のよき時代の自然の風景や当時のごく当たり前の暮らしの風景、全盛期の映画界のことなど、まるで昭和文化をひっくるめたようなレクチャー感のあるお喋りが、次から次へと飛び出します。これは、メモっておかなくっちゃという少なくとも私にとっては興味深いお話がいっぱいですし、何より、舟木さんご自身の感受性や価値観そのものを、そのお喋りを通してキャッチすることができます。予め、言っていいことだけをチョイスしたような「台本」など全くないことも、よくわかります(笑)

丸ごと舟木一夫という「人間」そのものが、ストレートに感じられるからこそ、惹きつけられるワケです。あるがままの自分の気持ちを正直に伝える力…というか言葉尻だけに捉われず、ハッキリご自身の想いを言えるということは、「自分自身の生き方への信頼と自負」のあらわれなんだと感じます。そして、それは、デビュー当時、あるいはデビュー以前から、少しも変っていない舟木さんのマインドなんですね。

さらに、当時の芸能記者、芸能ジャーナリスト、ひろくは芸能ジャーナリズムの世界の中に、舟木さんのような若いアイドルの中に大スターとなるであろう資質を備えた若者を、大人の目で見つめ、育てていきたいというあたたかで健全な空気があったんだ…ということも、この田所氏の寄稿文を読んでも感じられます。舟木さんが、いつもおっしゃる、「いい時代にデビューできた」ということの一端にこうした芸能記者の方たちの存在も間違いなく含まれているのでしょうね。


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