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Channel: 舟木一夫の世界~れんげ草の咲くさんぽ径~
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舟木一夫コンサート 2016/本多の森ホール(金沢)レポート&祝・デビュー54年目

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舟木さん デビュー54周年 おめでとうございます

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東海地方では、6月4日から梅雨入りになりました。北陸はまだ梅雨入りじゃないようですが…
金沢でのコンサートの日は北陸地方には珍しい爽やかな青空が広がってました。

ちょっと遅れましたが、6月1日の金沢・本多の森ホールのコンサートの模様をご報告します。
あっという間に日が経って、6月に入って、もう5日目です。そして、6月5日と言えば…
舟木さんのデビュー記念日

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上の資料はコロシート「スター特集16 舟木一夫・歌のアルバム」↓より

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上の資料は「別冊近代映画」↓より

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ホール周辺はその名のとおり「緑がいっぱいの森」

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ホールのそばの金沢神社の蓮池

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ヤマボウシの花も盛りです

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昼と夜の間の待ち時間に「鈴木大拙館」に行ってきました。

鈴木大拙は、金沢が生んだ世界的・仏教哲学者。
「鈴木大拙館」は、大拙の書や写真・著作を通し鈴木大拙の考えや足跡を広く伝える文化施設です。

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「デビュー記念日」ということで、デビュー当時のお写真などもちりばめつつ、レポートします。
いつものように舟木さんのトーク部分はピンク文字。昼と夜のトークのごちゃまぜです。

舟木一夫コンサート 2016/本多の森ホール(金沢)
2016年6月1日 14時/18時(各105分)

イメージ 11~オープニング
 少し青みがかったようなグリーン系のジャケットで登場
眠らない青春


4、5年ぶりに金沢におじゃましました。
やっぱり落ち着きますね。今さら言うまでもないことですが百万石…これだけ今、奥行きのある空間、空気が残ってるという町はないですね。オレも濃尾平野のど真ん中じゃなくこんな所で育ってたらもっと品よくなってたかなぁ…と
ステージのほうは基本的にお馴染みの歌を中心にしながらやっていきます。どうぞお楽しみください。

夜の部では、
「夕笛」なんか歌ってると外の景色と溶け込んでいくようでとてもいい感じともおっしゃってました。

イメージ 12~プレゼントタイム

花咲く乙女たち

東京は恋する

北国の街

北国の旅情

青春の鐘


このへんを歌ってますと青春とか若さとかいう言葉が出てきますが、そういうところからずいぶん遠いところへ来ましたね、お互いに(笑) 「高校三年生」なんかは青春前期ですが…
最近思うことは、こんなに長くお客さまとの旅がつながるとは思ってませんでした。せいぜい50才までくらいかなと、ぼくがデビューした頃の上の方の先輩は50代半ばごろでしたから…

イメージ 21客席から男性の声で「カッコイイ!」と、舟木さんは客席からの声は大抵スルーされますが、この日は久し振りの金沢だからか「当然です!」とリップサービスでしょうか、珍しく返されました。女性からも声がとんで、意外に賑やかな金沢のお客さま(笑)デビュー当時は、「キャー、キャー」と黄色い声も…とおっしゃってた舟木さん、この時は、「色の判断がむつかしい声」(笑)と巧いことおっしゃってました。

青春時代の歌は歌ってても聴いてても過ぎてからの方がその良さがよくわかる…

声質とか、多少の見た目とかもあるでしょうが、20代の頃に抒情歌をたくさん歌うようになりました。ここは日本の四季と切っても切れない抒情歌を三つ並べました。

初恋
 
夕笛

吉野木挽き唄~絶唱


イメージ 17まあさっき申し上げたことの続きになりますが流行歌というものは四季とは切っても切れない。95%が詩を聞いてると四季がわかってくる。今は四季がぼやけてはっきりしないいですね。詩の書き手の方もそういう中で育ってるわけですから…
ぼくの世代…特にぼくはいなかで育ちましたから柿なんて買うもんじゃなく、盗むものだった(笑)
ぼくの同級生は農家の子がたくさんいました…昔はお百姓さん、今はお百姓さんと呼ぶのはいけないのかな?夏になると同級生の畑の西瓜を取りに行く…新聞紙に粗塩を包んで持っていくんですよ。1kmごとに1つずつくらい井戸が掘ってあるんです。ゲンコツで西瓜を割って新聞紙でくるんだ塩をつけて食べる。豊かといえばこんな豊かな少年時代はないですね。

長いこと歌ってくるとあの人のあの歌をオレも歌ってみたいと…もっと言うとあれはオレの方が合うんじゃないかと…実際に「青葉城恋唄」が出てきた時にある雑誌記者の方が、あれはシゲちゃんの方が似合うよと言われました。どっちがいいとかじゃなく、ぼくが歌うともうちょっと抒情的になってたかな…
「日本の名曲たち」は、お客さまにこの歌いいでしょ…とお聞かせして、やっぱり名曲だと確認していただけたらと、そういえば親父がこの歌好きだったとか、兄貴がよく歌ってたとか…去年は「空に星があるように」「上を向いて歩こう」でしたが、今年は流行歌ど真ん中、ホントは私は、こういう歌が歌いたかった…それが「赤い夕陽が校舎を染めて」という方向にきちゃったという、そんなウラミをもこめて(笑)


~日本の名曲たち

アカシアの雨がやむとき (原曲:西田佐知子)

赤いハンカチ (原曲:石原裕次郎)

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いい歌でしょ、やっぱりとんでもない名曲なんですね…(拍手)赤いハンカチ」は昭和38年。「アカシアの雨がやむとき」は僕が高校生の時。こういう歌はもうできないでしょう。演歌でもない、フランク永井さんが歌うブルーストーンでもない。自分の持ち歌ではあまり使わない声、そういうのをやってみたい…ということで
ぼくたちの世代にとっての流行歌は昭和で終わってますね。平成になってからのは違います。ぼくたちは「演歌」というと三橋美智也さん、春日八郎さん、もうちょっと「和もの」が三波さん、村田さん。一方でフランク永井さん松尾和子さんという別のジャンルがあって。ぼくのデビューした頃の演歌と今の演歌は全然違うでしょ?

このへんでお客さまにも参加していただいて歌い手と一緒に手など打って騒いでいただいて…

~スタンディング&サインボール
銭形平次

大変お騒がせいたしました。最近はこれが一番キツいんですよ(笑)
夜の部では、サインボールが一個バウンドしてステージ上に残ってしまったので、「ピーちゃん」ピアノのピータケさん)とご指名なさって、注目の最後の1個も無事、お客様の手に渡りました。


ボールとラケットを持つ、デビュー当時の舟木さん。18才

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サインは、3秒で書けますが、日付を書くのに5秒かかる(笑)昔、6時間で一万二千枚色紙にサインを書き続けたことがありました。昔の太いマジックですが200枚くらい書いたところでとりあえずシンナー中毒になる(笑) なんだか気持ちがいいぞ…(笑) それはジョーダンとして…

ステージが暑いので上着を一度脱ぐと正直なところ着るのがイヤになる淡いさくら色のジャケットに着替えると拍手…。こんなもの着替えただけで拍手がいただけるなら何十枚でも(笑)

ここは流行歌のジャンルに入れていいのかというところですが…ぼくが21、2才の頃に内藤洋子さんと撮った映画「その人は昔」…その作品を映画やテレビドラマがあるならラジオドラマがあっていいんじゃないかということで全部で42分くらいの心のステレオという仕事をしましたが長いのでその中のテーマをお聞かせしようと…もし、映画を御覧になった方がいらしたらあの北海道の風景を思い出していただけたらと…


その人は昔のテーマ



イメージ 16この仕事は船村先生にとっても思い出深い仕事だったらしく、よく先生との話にも出ますが…。船村先生は「夕笛」と「その人は昔」がお好きなようでご自分でも歌われるんです。この前、先生が吹き込んでるのを聴いたら詩が間違ってる(笑)「おさげ髪 君は十三」が、十六になってた(笑)書いた人の思い入れっていうのも当然あるんでしょう。
船村先生っていうと強い演歌の作曲家というイメージがおありかと思いますがお作りになるものの巾が広いんですね。もともとクラシックのピアノ科を出た方ですから。ぼくのひとまわり上で84、申年生まれ。申年の男はちゃらんぽらんでわがまま…ぼくがいうのもおこがましいですがあの先生の強情なところは可愛いんですね。ステキな方です

このトシまで歌ってるといろんな「疑惑」がささやかれる(笑)
カツラ疑惑とか…
いきなり、くるっとうしろ向きになってギターの方のところに歩いて行って、ご自分の髪の毛をひっぱらせる舟木さん。
「良くできてますね」マジメな顔でボケると、舟木さんが、かるくどつく…という「お約束ギャグ」久々でした(笑)
テープ疑惑(=口パク疑惑)…こういう疑惑が一番イヤですね。
こういう疑惑が出てくるってことは実際にやってる人がいるってことでしょ?それはカンベンしろよ!お客さまに失礼だろ!…プロの歌い手がお金をとってテープで口パクやってるなんてサギですよ。声が出なくなったら歌い手やめるしかないでしょ。僕も、あと何年やれるかわかりませんが、頑張ってみよッ(笑)
辛口でバッサリ!のあとは、お茶目に「頑張ってみよッ!」という舟木さんに客席から大きな拍手。

来年55周年になるんですよ。今月の6月4日で53年目が終わる、6月5日が「高校三年生」の発売日なんです。でもお互いさまによくここまで来ましたね(笑)
53年前の歌を色々思い出していただいて…
そんな歌の受け皿になる「明日咲くつぼみに」から

イメージ 13明日咲くつぼみに

只今授業中

涙の敗戦投手
 
高校三年生

修学旅行

学園広場

面白いんですがこういう歌をあまりステージのはじめの方で歌うとお客さまに叱られるんです(笑)

それぞれ、みんな歩いてきた道は色々様々で、50年以上、男も女もいろんなことを乗り越えたりガマンしたりしてきたわけですからもう自分のために残りの時間はお互いに楽しみましょう!お金も使い果たして死んじゃおう!(笑)

メンバーとジョーダンで話すんですが…とこんなお話しもされましたが、お元気な証拠ですね。
オレがお棺の中に入る時、何がいいか…って、お千代姉さん(島倉千代子さん)は好きだった紫のステージ衣裳。私の場合は、白いツメエリで…海軍みたいでカッコイイかも…

ラブソングといっても色々ありますが、曲数を重ねるより、ここは一曲一曲の持ってる歌の世界の広さを聴いていただければ…
久しぶりに初恋の人の顔など思い出していただいて…隣に奥さんがいても思い出すだけならわかりませんから(笑)

イメージ 15高原のお嬢さん

哀愁の夜~5番付

End Love

~アンコール
赤いジャケット、胸に白ばらを挿して登場。
71才が、こんなにたくさん歌ってるのに、まだ歌えって…やさしいお客さまですねぇ(笑)
ブツブツ言ってるワリに、ちゃんと着替えてる…と赤いジャケットの右裾をちょっとつまんでみるキュートな舟木さん。まさにぼくたちの今を歌った歌…と

イメージ 14春はまた君を彩る  
作詩:松井五郎  作曲:南こうせつ

冷たい風の音に 散るまいと咲く
花は名を語らずに その身をさらして
人は生き急いで 夢をさまよい
時がただ巡ること 忘れて惑う
涙こらえながら 心にたずねれば
そこに聴こえる歌が 道を照らすだろう
春はまた 君を彩る
過ぎて悔いなき 想いを残せと

愛しい人の手を 握りしめても
いつまでも離さずに いられる手はない
人は誰もいつか 露と散るなら
道ばたの枯葉にも 優しくなれる
別れを悔やみつつ 心にふりむけば
きっと思い出から 旅ははじまるだろう
春はまた 君を彩る
遥か広がる 明日を目指せと

ルルルルルルルルル…
涙が涸れるまで 心に寄り添えば
きっとたったひとつの 愛に気づくだろう
春はまた 君を彩る
過ぎて悔いなき 光を灯せと
過ぎて悔いなき 光を灯せと



舟木さんの2016年のコンサート、私は2月の大宮、4月の京都に続いて楽しませていただきました。
舟木さんの高音が、あまりにも若々しくてのびやかで驚かされます。デビュー当時の「只今授業中」「涙の敗戦投手」、今のお声で聴いても全く、違和感ないのが不思議です。71才とは思えない爽やかさで新鮮な感動をまた今回もいただきました。
1日のコンサートもみっちり楽しみ、翌日2日は、思いっきり金沢散策を堪能しました。市街の西の地域を流れる犀川と東を流れる浅野川。二つの川にはさまれた小高い金沢城公園と兼六園界隈。変化に富んだ地形と深い緑、豊かな水の流れに加えて、散策日和の好天に恵まれて、いい舟旅ができました。また、いずれ、金沢の初夏もご紹介させていただきたいと思っています。

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