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Channel: 舟木一夫の世界~れんげ草の咲くさんぽ径~
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ちょっと箸やすめ~舟木さん歌唱「西沢爽」の詩歌の世界をたどる

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イメージ 1「明けまして おめでとう」から、もう、お正月「三が日」が過ぎようとしています。三重県桑名市の私の地元では、元旦と、二日は、お日様の御機嫌もイマイチでしたが、今日は、青空が広がって気持ちの良いお天気となりました。
長女と長女の娘(早く言えば孫娘)と一緒に散歩に出かけて、新年の風景をちょっと携帯カメラにおさめてきました。さて本日のテーマは・・・とアレコレ思い巡らしていて、今の季節にピッタリな舟木さんの歌はどれかな?・・・と思いつき、私の好きな「北風のビギン」がいいなぁ・・・と
作詩はどなたかしら?・・・と歌詩を確認していたら、昨年末のコンサートのトークでも話題に出ていらした西沢爽氏でした。それで西沢氏の作詩による舟木さんの曲をひろってみましたらシングル盤では14曲見つけました。もちろん舟木さんの曲のうちダントツにたくさんの詩を創っていらっしゃるのは丘灯至夫氏です。二番目が先に拙ブログでも御紹介した関沢新一氏でした。そして三番目に多くの作詩をなさっていらっしゃるのが西沢氏です。
例によって、ウィキペディアにお世話になって調べてみると、西沢爽氏のお誕生日が1月9日とのこと・・・これもグッドタイミングということで、西沢氏についての豆情報も添えて氏の作詩による曲のリストアップをさせていただきます。
 
 
イメージ 2
 
 
西沢 爽(にしざわ そう、本名、西澤 義久(にしざわ よしひさ)
1919年(大正8年)1月9日 - 2000年(平成12年)7月19日)は、日本の作詞家。
東京府出身。1954年(昭和29年)から日本コロムビアの専属となり、島倉千代子「からたち日記」、美空ひばり「ひばりの佐渡情話」、「波止場だよ、お父つぁん」、「東京ワルツ」、「さすらい」など数々のヒット曲を世に送り、戦後の大衆音楽に多大な影響を与えた。
1974年(昭和49年)休筆を宣言し、作詞活動の第一線から身を引く。その後、中世以降の歌謡曲研究に専念し、「日本近代歌謡史」、「雑学歌謡昭和史」などを著した。「日本近代歌謡史」で文学博士号(國學院大學)取得。日本音楽著作権協会理事などを務めたほか、1982年(昭和57年)紫綬褒章、1994年(平成6年)勲四等旭日小綬章を受けた。2000年7月19日、敗血症のため東京都内の病院で死去。 81歳没。

イメージ 12西沢爽氏の作詩による舟木さんのヒット曲です
*( )内は作曲者名
 
1963年(昭和38年)11月
仲間たち(遠藤実)
歌をうたっていたあいつ
下駄を鳴らしていたあいつ

はるかなる山(遠藤実)
さみしいときは 憧れた
はるかなる はるかなる
山を越えてゆこう
 
 
イメージ 71964年(昭和39年)1月
ああ青春の胸の血は(遠藤実)
溢れる若さあればこそ
未来に向かいわれら立つ

 
夕月の乙女(遠藤実)
面影あわく しのばせて 
ポプラにかゝる 夕月よ
 
 
 
 
 
イメージ 81964年(昭和39年)9月
青春の大阪(和田香苗)
いとしい君と 思い出の
小径に植えた 小さな木
http://www.youtube.com/watch?v=nD4Qm73OQjI 
 
1964年(昭和39年)11月
右衛門七討入り(遠藤実)
ふりつむ雪を血に染めて
四十七士の鬨の声
 
右衛門七節(遠藤実)
江戸の娘はおしゃらく雀
一目惚れじゃと またさわぐ
http://www.youtube.com/watch?v=Zxt7nGXPeCM
 
 
 
イメージ 91965年(昭和40年)6月
あありんどうの花咲けど(遠藤実)
さみしく花に くちづけて
君は眠りぬ 永遠に

待っている人(遠藤実)
遅れちゃ悪い すまないと
夜学を終えて 急ぐ僕
 
1966年(昭和41年)1月
ふるさとの乙女(遠藤実)~山のかなたに」のB面
逢えなくなれば 心まで
いつかは 遠く なるだろか
 
 
 
1968年(昭和43年)1月
北風のビギン(和田香苗) 
イメージ 10 
1969年(昭和44年)7月
ああ桜田門(船村徹)
剣じゃ斬れない 天下の流れ
知っていながら おれは行く

恋のお江戸の歌げんか(山路進一)
好きなあなたは 深川育ち
木場の木よりも 気が多い
 
 
 
イメージ 111974年(昭和49年)1月
寝顔(遠藤実)~「旅路」のB面
おまえの寝顔の ほつれ髪
そっとなおした おれの指 
 
 ウイキペディアによれば、1974年(昭和49年)休筆を宣言し、作詞活動の第一線から身を引く。とありますから、この曲を作られた頃が西沢氏の作詩家としての最後のお仕事をなさっていた頃にあたるのでしょうね。そして、この年あたりから舟木さんも、それまでとは違った意味で歌と向き合い、歌い手としての新たな旅路という第二ステージに入っていかれたんではないでしょうか。
 
 
 
北風のビギン  作曲:和田香苗
(A面は「くちなしのバラード」1968年(昭和43年)1月
http://www.youtube.com/watch?v=rVMmH7mvt6U 
~舟友のkazuyanさんの抒情あふれる美しい雪景色の動画でお楽しみください~
 
イメージ 13北風にむかって 僕は叫んだ
君の名をそっと 思いをこめて
北風にむかって 僕は叫んだ
どこまでも僕と いっしょにおいで・・・
見つめあう瞳に 燃えてる愛の火よ
頬よせてゆこうよ ああ この道を
北風にむかって 僕は叫んだ
春が来るごらん あの山越えて
 
北風はつらいと 君は泣いたね
こごえてる指を あたためた僕
北風はつらいと 君は泣いたね
黒髪が風に むせんだあの日
今日からは僕たち ひとりじゃないんだよ
かなしみの涙は ああ ふりすてて
北風はつらいと 君は泣いたね
春が来るごらん あの山越えて
 
北風にむかえば 勇気がわいてくる
この腕に可愛い ああ 君がいる
北風の彼方へ 歌ってゆこう
春が来るごらん あの山越えて
 
 
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西沢氏は昭和を代表する多くの偉大な歌い手の皆さんの名曲もたくさん手がけていらっしゃいます。
下記に御紹介する2曲は舟木さんもステージでとりあげて下さっていますので、あらためて御紹介します。
私たちの世代から上の方たちには、日本の流行歌の最高峰として記憶され、心に沁みる名曲として生き続けていますね。

からたち日記  作曲:遠藤実
(2014年2月 南座 シアターコンサート二部 「遠藤実スペシャル~七回忌を偲ぶ」歌唱予定)
http://www.youtube.com/watch?v=KZDgd9p0xI0 (島倉さんの歌唱)
 
イメージ 14こころで好きと叫んでも 
口ではいえず ただあの人と
小さな傘を かたむけた ああ
あの日は雨 雨の
小径(こみち)に白い ほのかな
からたち からたち からたちの花
 
(セリフ)
幸福(しあわせ)になろうね
あの人はいいました
私は 小さくうなずいただけで
胸がいっぱいでした
 
くちづけすらの 想い出も
のこしてくれず 去りゆく影よ
単衣(ひとえ)の袖を かみしめた ああ
あの夜は霧 霧の
小径に泣いて 散る散る
からたち からたち からたちの花
 
(セリフ)
このままわかれてしまってもいいの
でも あの人はさみしそうに目をふせて
それから思い切るように霧の中へ消えてゆきました 
さようなら 初恋
からたちの花が散る夜でした
 
 
 
 
イメージ 15からたちの実が みのっても
別れた人はもう帰らない
乙女の胸の 奥ふかく ああ
すぎゆく風 風の
小径にいまは 遥かな
からたち からたち からたちの花
 
 
(セリフ)
いつか秋になり からたちは 美しい
金色の実がたくさん実りました
今日もまた私は一人この道を歩くのです
きっとあの人が帰ってきそうな
そんな 気がして・・・
 
 
ひばりの佐渡情話  作曲:船村徹  
(2013年6月30日 新橋演舞場サンクスコンサートで歌唱なさいました)
 http://www.youtube.com/watch?v=-5vKe_3sBes(ひばりさんの歌唱)
 
イメージ 3佐渡の荒磯の 岩かげに
咲くは鹿の子の 百合の花
花を摘み摘み なじょして泣いた
島の娘は なじょして泣いた
恋は・・・つらいと
いうて 泣いた
 
波に追われる 鴎さえ
恋をすりゃこそ 二羽で飛ぶ
沖をながめて なじょして泣いた
島の娘は なじょして泣いた
逢えぬ・・・お人と
いうて 泣いた
 
 
 
 
イメージ 4佐渡は四十九里 荒海に
ひとりしょんぼり 離れ島
袂だきしめ なじょして泣いた
島の娘は なじょして泣いた
わしも・・・ひとりと
いうて 泣いた
 
 
 
 
 
 
 
 
               
 
              画像がボケてますが、めずらしいひばりさんとのお正月らしいツーショットです
 
 
イメージ 6
 

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