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Channel: 舟木一夫の世界~れんげ草の咲くさんぽ径~
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「山の日」と船村先生&舟木さん歌唱「木曽節」と「会津磐梯山」

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写真は男体山(下野新聞 webサイトより)

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夏休み真っ盛りの8月上旬は、文字通り夏休みで大阪在住の娘たちと孫たちが入れ替わりたちかわり帰省してきて、怒涛のような日々。気がつけば8月も中旬に突入していました。まあ、雑事に追われての忙しさのみではなく、こう暑くては頭もボーッとしてますから拙ブログも夏休みをいただいたというところでしょうか(笑)

ということで久しぶりの更新です。ちょうど8月11日は「山の日」。昨年から国民の祝日になったばかりということですが、皆さまご周知のとおり、この「山の日」の祝日制定には、船村先生が多大なご尽力をされたそうです。本日のネットニュースでも、このことに触れた記事がありましたのでご紹介しておきますね。

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下野新聞 webサイト 「山の日」に寄せて 下野新聞編集局長・江田和宏
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20170811/2778943

きょう11日は「山の日」。昨年新たに国民の祝日となった。2年目の今年は那須町で第2回「山の日」記念全国大会が開かれる。県民にとっては感慨深い日となるだろう。
 というのも「山の日」制定の立役者が塩谷町出身の作曲家で、文化勲章受章者の故船村徹(ふなむらとおる)さんなのだから。下野新聞紙上で「山の日をつくろう」と提唱し、関係機関の背中を押した。
 昨年の「山の日」には、本紙への特別寄稿で「いやァ!うれしかったョ!」と喜びを爆発させた。地元で迎える全国大会への臨席はかなわなかったが、その熱い思いは必ず会場にも届いているはずだ。
 本県は県土面積の半分以上を山や森林が占める。遠くから望む山容、食卓に上る山の幸、住宅建築に使われる木材。「山」はさまざまな形で、県民生活の身近な所に溶け込んでいる。
 山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する、というのが「山の日」の趣旨。登山などとは無縁の人も、身近にある「山」を感じ、その豊かな恵みをじっくりとかみしめる日にしてほしい。
 3月には那須町で高校生と教師計8人が亡くなる雪崩事故もあった。「山の日」に当たり、改めて哀悼の意を表したい。時に厳しい顔を見せるのも山である。そんな自然の力を認識しつつ、山との関わり方を考える契機にもなれば、と思う。


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※2008年9月7日 下野新聞より転載(船村先生の「山の日」提唱の寄稿文)


「山の日」をつくろう   船村 徹   (オピニオン)

 「海の日」という祝日がある。1996年に制定された国民の祝日のひとつである。
 現在7月の第3月曜日となっていて、世界唯一、わが国にだけ存在する祝日である。
 海をテーマにした作品を数多く手がけてきた私も心から納得して、設立には微力ながら協力したおぼえがある。ぐるりと海にかこまれた海国日本なのだから、われわれが海の恩恵にあずかって生きているのもあたりまえだ。

太古から「山海一体」
しかし、まてよ、考えれば考えるほど、なんかへんな気がしてならないのである。「海があんのに山がねえー」べつに海なし県の栃木(塩谷町)で生まれ育った男の偏見などではなく、自然界の大摂理として、太古から信仰的にも実生活的にも人類にとっては「山海一体」なのであった。
 山に降った雨や雪は、森にしみ出して林を流れ下り村や里をうるおして大河となって、やがて広大な海洋へとたどり着くのだ。とどのつまりが山と海とは、親友でもあり、男と女、夫婦以上に深い仲でもあるのだ。山が栄えれば海がよろこび魚は肥える。深山幽谷をほとばしる水源は神秘の栄養素にみちて、プランクトンやミネラルなどを運んで、渓谷や湖沼の淡水魚や里の農産物にも幸せをさずけながら大海に入ってゆく。
やっぱり「山」はすごいのだ。「山」が痛んじゃいけない。近頃の燃料の高騰が海上労働にたずさわる諸氏にとっては、たしかに楽ではないが、海に魚介類がいなくなったら、全国的にいちころでヘコタレっちまうだろう。

国民が心をひとつに
幼かったころのふる里の川には、天然ものの渓魚はピチピチとむれ跳ねていて、学校帰りに川へ入ってヤマメでもイワナでもカヂカでも、手づかみでバケツ一杯とれたもんだった。秋になると裏の山々には渡り鳥たちが飛んでくる。あの那須岳の奥のあたりに、おれの初恋のひとが住んでいるんだ ―などと空想して、渡り鳥にたのんでみよう― 葉に書いた愛の手紙を…そんな少年の恋物語を友人たちと語りながら歩いた山の小径も、なぜか美しかった。
 山ぐにで育った私は、中禅寺湖しか知らなかったから、上京して音楽大学に入ると横浜港へ海を見に出かけた。あのあたりはアメリカ占領軍の管理がやかましくて、「犬と日本人はいるべからず」なんて書いたカンバンがフェンスにぶら下がっていたが、かまうもんかともぐり込んで波止場の水をなめてみた。やっぱり塩っぱかったのを今でもおぼえている。
 最近、海を豊かに守るためには、「山」を大切にしなければならないと、植林活動にいそしむ漁協も多いと聞く。いい事である。
 今こそ日本国民が心をひとつにまとめて、「山の日」をつくり、国民の祝日とさだめ、おおいに、「山海の友情」を厚くしようではないかと思っている。
(日本作曲家協会最高顧問、日本山岳会々員)


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木曾節 舟木一夫 さん




会津磐梯山 舟木一夫さん






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