芸能生活55周年 2017 舟木一夫コンサート・ファイナル
中野サンプラザ 11月6日 16時開演
中野サンプラザ 11月6日 16時開演
5日は、ワン・ステージ、6日はツー・ステージ、計スリー・ステージの客席をいずれも満席にして、2017年、そしてデビュー55周年のツアー・コンサート最終章である「中野ファイナル・コンサート」が大盛況のうちに幕を閉じました。あとは12月2日に初日を開ける新橋演舞場公演を残すのみとなりましたね。
毎年、同じなんですが、本当に一年があっという間に過ぎて行ってしまいます。
いつもの年とちょっとだけ違うのは、9月に舟木さんが体調を崩されて、私たちファンがとっても、とっても心配した年になったこと(九州の3ヵ所、6公演は残念ながら延期となり来年2月と3月に振替公演が開催されます)
いつもの年とちょっとだけ違うのは、9月に舟木さんが体調を崩されて、私たちファンがとっても、とっても心配した年になったこと(九州の3ヵ所、6公演は残念ながら延期となり来年2月と3月に振替公演が開催されます)
毎年11月3日に開催されている後援会主催コンサート「―風アダルトに」は私の好きなコンサートなので、毎年欠かさずに上京して拝見していますが、そちらは「中野ファイナル」の2日前というスケジュールということもあったのでしょうか、今年は、中止となりました。
3年前までは、「―風アダルトに」のあと東京に居残りをして「中野ファイナル」も楽しませてもらってましたが、昨今は「諸般の事情」で「二者択一」を余儀なくされて、「中野ファイナル」を泣く泣くあきらめていたので、今回は「―風アダルトに」の代わりに?「中野ファイナル」行を決行しました。チケットは随分遅くになってからとることになったので、あまり良いお席はのぞめない…なら、お値打ち価格の「ポケカル倶楽部」で…と思って申し込みしました。6日、16時開演の部です。2階の端席ですが最前列でした。
そんなワケで、私にとっては3年ぶりの「中野ファイナル」となりました。
初日の5日に、ネットニュースで、中野ファイナル恒例の特別バージョンとして、「日本の四季」を構成に組み込まれたことを知り、ヤッタ~ァ!と小躍りする想いの私でした。
というのも、7月に開催された浅草公会堂でのコンサート。これも、特別バージョンということだったようですが、私は、これまた「諸般の事情」で行くことができず、後で、このステージで45年ぶりに「日本の四季」を歌われたことを知り、いささかショック!(笑)
でも、かといって、行けばよかった…ということでもなく、私的な納得の仕方としては、「ご縁があれば、きっといつか近いうちに聴けるだろう」という「根拠のない確信」(笑)
もしかしたら、「大阪松竹座・シアターコンサート」で、かけられるかな?とも期待してましたが、これは空振り(笑)そして、その後は、舟木さんの入院等々がありました。ステージ復帰されて通常のコンサートは、全くこれまで通りで素晴らしかったのですが、まさか、ファイナルで、あの18分にもわたる組曲を歌われるとは、夢にも思っていませんでした。
前置きが、途方もなく長くなってしまって、すみません。
今回も、コンサートの模様を、舟木さんのトークをメインに報告させていただくのですが、そんなこんなで、とにかく、私の集中力を「日本の四季」に収斂させてコンサートに臨みましたので、自分の想いばかりが先走ってなにやら凸凹したれぽになったと思いますが、どうかご了承ください。
また、中野ファイナルは、とにかく照明美術がハンパなく素晴らしいので、ライトについても、いちいちウルサクれぽします(笑)そして、音響設備も、やっぱり最高の状態だと痛感しました。照明と音響、 舞台芸術のグレードをいかようにも上げ下げする重要な役割を担っているスタッフの方々にもあらためて感服しました。
緞帳が上がって、舟木さんのシルエットだけが浮かび上がる中、~清らかな青春 爽やかな青春~と、55年間の時空をタイムスリップする感覚に浸っていると、「高校三年生」のイントロに続き、舟木さんの歌声が流れます。その歌声は、今の、72歳の舟木さんであるはずなのに、ワンフレーズ目「♪赤い夕陽が 校舎を染めて」~甘くて、若くて、アレッ?CDでもレコードでもないよね~ていう感じがしたのです。しばし、タイムスリップ状態が続いてなんだか、不思議な気持ちでした。舟木さんの声は七色?(笑)変幻自在か?(笑)
~オープニング
高校三年生 グリーンライト
昨日、今日、今年のコンサート・ツアーのファイナルということで…
毎年、やってますが、ひと区切りついた感じがするんですね。
ファイナルだからって別にね…歌詞を間違えないように…と(笑)
毎年、やってますが、ひと区切りついた感じがするんですね。
ファイナルだからって別にね…歌詞を間違えないように…と(笑)
プレゼントタイム~メドレー
ライトは、イエロー~グリーン~ブルー~ピンクと変化して…
あゝ青春の胸の血は
修学旅行
仲間たち
君たちがいて僕がいた
友を送る歌
デビューしたのが18で、あしかけ55年…
(この辺はいつも通りのトーク)
どんな仕事でも、そうだと思いますが、トシを数えながらやってるワケじゃない。
でも、速かったですよ、過ぎてみたらあっという間!
オレはこれだけやるために生まれてきた!と…
歌うため、芝居をやるために生まれてきた…と
歌うため、芝居をやるために生まれてきた…と
長いことやってると、それだけ曲も増えてくる、なかなかステージに出てこられない歌もあるので、そういうのもメドレーでやってみることに…
デビュー曲のB面「水色のひと」から
(ここでも、まだプレゼントに並ぶ列は続いてます。テーブルに載りきらなくてソデに)
ライトは、ブルー~イエロー~グリーン~ホワイト~ピンク
ライトは、ブルー~イエロー~グリーン~ホワイト~ピンク
「くちなしのバラード」のイントロで照明が落ちた時に、ソデの方に歩いていってジャケットを着替える舟木さん。こげ茶系です。
通常のコンサートでは、ここでは、着替えないんですが、「日本の四季」の準備だったのね…と後で気づいた私。
水色の人
ブルー・トランペット
あいつと私
雨の中に消えて
くちなしのバラード
たそがれの人
その人は昔のテーマでは、ライトはホワイト~グリーン~レッド~パープル
その人は昔のテーマ
ずっと歌ってたらノドが乾いてきた…と後ろのテーブルの上のカップをとりにいく舟木さん。
これは、アルバム「その人は昔」のテーマ。基本的に組曲というのはほとんどが船村先生の作品です。組曲全篇はさすがにステージにはのりませんが…「竹久夢二の郷愁」という山路進一さんの作品もありますが、女性とのやりとりを30分の組曲にしたもの…昔は組曲のためのコンサートをやったこともあります。
船村先生と組曲をやらせていただいた時、他のレコード会社もやろうとしたんですけど、企画ダオレになった。それほど、むつかしいんですね。当時の船村先生のエネルギーは凄かった!ゴリラみたい(笑)
ステージにのせられる17、8分という組曲があります。西條先生の詩で「日本の四季~春・夏・秋・冬(はるなつあきふゆ)」
ちょっとお聞かせしようと…
ちょっとお聞かせしようと…
ここでステージ暗転~
バイオリン(向島ゆり子さん)が入ります
組曲「日本の四季~春・夏・秋・冬」
春
ライト(赤~イエロー~ブルー~グリーン~紫)の波がさざめきます。
♪鳥のさえずり 女性コーラスで…
花だ 花だ 花だ
日本の春は花から明ける
ライト グリーン
舟木さんの歌声がかぶさって…
舟木さんの歌声がかぶさって…
あゝなぜなぜ花は
若い日に咲く花は
こんなにもいろいろな事を
思わせるんだろう
過ぎた日の あの人を
うしろ影を 涙を
若い日に咲く花は
こんなにもいろいろな事を
思わせるんだろう
過ぎた日の あの人を
うしろ影を 涙を
ライト 白
花は散る 人は去りゆく
ライト 紫
そして ゆくてにも
来た道にも たちこめる紫の春霞
これが若い日の若い心のひとり旅
来た道にも たちこめる紫の春霞
これが若い日の若い心のひとり旅
♪鳥のさえずり
山には山の花が咲き
海には海の鳥が鳴く
海には海の鳥が鳴く
都にいれば良いものを
なんではろばろ旅へ行く
ところも知らぬ名も知らぬ
たそがれ町の町はずれ
南へ帰る雁を見て
子供のようにすすり泣く
なんではろばろ旅へ行く
ところも知らぬ名も知らぬ
たそがれ町の町はずれ
南へ帰る雁を見て
子供のようにすすり泣く
~ステージ暗転~
夏
女性コーラスで…
”ホ―ホ― ホ―タルコイ
アッチノミズハ ニ―ガイゾ
コッチノミズハ ア―マイゾ
ホ―ホ― ホ―タルコイ
ホ―タルコイ ホ―イ”
アッチノミズハ ニ―ガイゾ
コッチノミズハ ア―マイゾ
ホ―ホ― ホ―タルコイ
ホ―タルコイ ホ―イ”
ライト ブルー
舟木さんの繊細な歌唱
砂をにぎれば さらさらと
こぼれて落ちる はかなさよ
女ごころも さらさらと
こぼれて落ちて夏は行く
”アッ オミコシガキタヨ ワ―イ!”
こぼれて落ちる はかなさよ
女ごころも さらさらと
こぼれて落ちて夏は行く
”アッ オミコシガキタヨ ワ―イ!”
ライト グリーン 舟木さんの力強い歌唱
網干すのきに 提灯つらね
今年も来た来た夏祭り
ゆかたに花笠 はちまき たすき
重いが自慢の樽天皇
”ワッショイ ワッショイ ワッショイ”
今年も来た来た夏祭り
ゆかたに花笠 はちまき たすき
重いが自慢の樽天皇
”ワッショイ ワッショイ ワッショイ”
~ステージ暗転~
舟木さんの語り~歌唱
祭りも暮れて七夕星が
空に輝く漁師町
誰が吹くやら笛の音あわれ
空に輝く漁師町
誰が吹くやら笛の音あわれ
幼い頃を思わせて
世に亡き母をしのばせて
悲しむように泣くように
流れ流れる 笛の音
ゆくては暗い海の果て
世に亡き母をしのばせて
悲しむように泣くように
流れ流れる 笛の音
ゆくては暗い海の果て
~ステージ暗転~
秋
サックスの音色で…
ライト 赤
ライト 赤
~舟木さんはいつの間にか階段の上で歌唱
木枯し窓うつ秋の夜更け
皆、寝ちゃったサロンの椅子に
僕はひとりで何か思う
秋の夜更け
皆、寝ちゃったサロンの椅子に
僕はひとりで何か思う
秋の夜更け
タンゴのリズムで…このあたりから舟木さんの歌唱力が炸裂!
ライト 紫
黒いドレスに黒の靴
思い出さんがうつむいて
涙ぐんでる横顔は
あの日のあなたに
そっくりそのまま
黙ってすわったソファの上
思い出さんがうつむいて
涙ぐんでる横顔は
あの日のあなたに
そっくりそのまま
黙ってすわったソファの上
想い出さん 想い出さん
その黒髪が懐かしい
その襟足が懐かしい
その手もその腕もその肩も
昔は僕のものだった
その黒髪が懐かしい
その襟足が懐かしい
その手もその腕もその肩も
昔は僕のものだった
淡いルージュの唇が
僕を愛すとささやいた
月日は遠く流れ去り
今では帰らぬ想い出さん
想い出さん
ン― 落葉がさらさら屋根を打ち
ン― どこかで夜更けの鐘が鳴る
僕を愛すとささやいた
月日は遠く流れ去り
今では帰らぬ想い出さん
想い出さん
ン― 落葉がさらさら屋根を打ち
ン― どこかで夜更けの鐘が鳴る
想い出さんは立ち上る
涙を一杯目にためて
何も云わずに立ち上る
コッツン コッツン コッツン
足音さよなら
胸の梯子を登って消える
涙を一杯目にためて
何も云わずに立ち上る
コッツン コッツン コッツン
足音さよなら
胸の梯子を登って消える
窓を開けば 何も見えず
空は静か 秋の星
僕を泣かせた 想い出さんは
黒いドレスの 想い出さんは
誰を泣かせにどこへ行く
”どこへ行く””どこへ行く”
空は静か 秋の星
僕を泣かせた 想い出さんは
黒いドレスの 想い出さんは
誰を泣かせにどこへ行く
”どこへ行く””どこへ行く”
ふたたび、サックス…
白いライトが舟木さんの頭上から降り注ぎ…
ブルーライトも交差して舟木さんがライトの海に漂っているカンジ
ブルーライトも交差して舟木さんがライトの海に漂っているカンジ
木枯しの音 ~ステージ暗転~
何コレ? 凄すぎます
もうカンペキに、西條八十+船村徹+舟木一夫 みっつの才能のトライアングルのまっただ中に浮遊する私…「冬」のライトは、どんなだっただろう??? 舟酔いで記憶喪失(笑)ゴメンナサイ。
もうカンペキに、西條八十+船村徹+舟木一夫 みっつの才能のトライアングルのまっただ中に浮遊する私…「冬」のライトは、どんなだっただろう??? 舟酔いで記憶喪失(笑)ゴメンナサイ。
冬
語り歌い~
吹きまくる山風よ 舞い狂う吹雪よ
大きな山 底しれぬ谷
僕は登る ひとりで登る
帽子は風に飛び
髪の毛は雪にまみれ
凍る手足に頂はまだ遠い
日は暮れかかる オ―イ!
大きな山 底しれぬ谷
僕は登る ひとりで登る
帽子は風に飛び
髪の毛は雪にまみれ
凍る手足に頂はまだ遠い
日は暮れかかる オ―イ!
呼んでも誰も答えぬ雪山
息たえだえの僕の耳に
甘い声がささやく
女性コーラスで…
”おもどりなさい おもどりなさい
ふもとには 明るい灯と
暖炉と やさしい乙女が
待ってます”
ふもとには 明るい灯と
暖炉と やさしい乙女が
待ってます”
語り~
大きなもの凄い山の雪崩
暗い山々谷々にこだまし
岩を飛ばし森をつぶし
走る うなる 続く 押し流す
それでもそれでも僕は登る
登る 登る
あっ・・・・見えた 峠の頂きが
暗い山々谷々にこだまし
岩を飛ばし森をつぶし
走る うなる 続く 押し流す
それでもそれでも僕は登る
登る 登る
あっ・・・・見えた 峠の頂きが
舟木さんのダイナミックな歌唱~
雪が晴れ輝いた大きな丸い月
僕は今 山上の岩を踏み
両手を高くさし上げ ほがらかに歌う
勝利の歌を 征服の歌を
あゝあらゆるものを乗りこえ
進む日本の若人の歌を
言葉の持つ熱をそのままに、自由自在に音、声の表情を操るかのような舟木さんの歌唱。
「歌曲」の世界にKAZUOテイストをちりばめ、独自の色合いで造形していく歌い手として表現者としての力量~あらためて舟木さんの創造性に富んだ歌唱力を思い知らされ、ただ、ただ感嘆あるのみの私でした。
春(はる)、夏(なつ)、秋(あき)、冬(ふゆ)…バリエーション豊かな組曲を我が懐にすっぽりと抱いて、ナイーブに、パワフルに、かろやかに、重厚に…と変幻自在の表現力で歌い上げていく姿は、キラキラと美しく輝いて、かつ、両足の親指に「歌いダコ」ができるほど地に足をつけて踏ん張る…という逞しさに満ちて、胸、キュン、キュンでした。
「日本の四季」レコード化にあたっての船村先生の言葉
初音源化されたのが1972年6月。2か月後の8月「明治座公演」パンフレットにも掲載された宣伝
20分弱もある、ドラマチックな組曲を全身全霊で歌い終わった舟木さん。
さぞや、お疲れでは…なんて案じた私が僭越でした(笑)
さぞや、お疲れでは…なんて案じた私が僭越でした(笑)
鳴りやまぬ感動と賞賛の拍手を浴びつつ、ケロッとしたお顔と声で…勿論、照れもあり(笑)
これはお聞かせし易いタイプの歌です。
え~ッ!何ですと?あれだけの作品と四つに組んでおいて、客席を釘付けにしておいて…ですかぁ?!あっけらかんにもほどがあります(笑)
「冗談じゃなくてね、もう2、3年経っちゃうと、(歌うのが)きつくなると思う。ちょうど今、できる自信があるので、今やっておかないと、もったいないなって」(囲み取材での「日本の四季」を歌うについての舟木さんの弁)
私としては、「今聴いておかないと、もったいないな」って思います。
舟木さんファンであれば、もちろんですが、そうでなくても、こんな稀有なステージ、聴かないとホントにもったいない」
舟木さんファンであれば、もちろんですが、そうでなくても、こんな稀有なステージ、聴かないとホントにもったいない」
こうして、れぽーとを記していても、言葉の無力さを痛感しています。
あの感動、胸の震えは、言葉では語れないし、説明なんてできませんから。
これは、やっぱりライブの醍醐味なんですね。舟木さんは、「2、3年経っちゃうと…」とおっしゃってますから、これは、ぜひとも、ここしばらくはできる限りステージにのせていただけたらと心から思います。私は、運よく、今回の再演で聴くことができましたが、聴き逃したファンの方も、まだたくさんいらっしゃると思いますので、是非、是非、再々演していただきますようにと願っています。
あの感動、胸の震えは、言葉では語れないし、説明なんてできませんから。
これは、やっぱりライブの醍醐味なんですね。舟木さんは、「2、3年経っちゃうと…」とおっしゃってますから、これは、ぜひとも、ここしばらくはできる限りステージにのせていただけたらと心から思います。私は、運よく、今回の再演で聴くことができましたが、聴き逃したファンの方も、まだたくさんいらっしゃると思いますので、是非、是非、再々演していただきますようにと願っています。
…ケロッとして~とはいうものの、しばらくすると舟木さん「ハア、ハア、ハア…」(笑)と
そりゃあ、疲れますよね。でも、その後も、いつもと同じようにいっぱいおしゃべり。
その上、次はよりにもよってスタンディング(笑)
~スタンディング ジャケットを脱いで…
銭形平次
夏子の季節(サインボール)
ここで、パパ~ン!、パパ~ン!とクラッカーが弾けて、シルバーのリボンが客席に飛んできました。
私は、2階席だったので、届きませんでしたが、舟友さんからおすそ分けいただきました。
ロビーのグッズ売り場で2018年の卓上カレンダーを買いましたので、それもチラッと!
こういうのを一日、2回やると疲れる…(笑)
今、7人の方がトイレに…(笑)4人まではお帰りになったんですが、まだお帰りになっていない3人の安否が気にかかる…(笑)あ、今ひとりお帰りになった(笑)
流行歌とひとくちに云っても、クラシック、民謡に近いものとか色々。流行歌は時代を背負って生まれてくる。ボクらの世代までしか出会えなかったものもある。ボクらは幸せですね。普遍のものもありますが、楽器も昔と変わってますしね。なんか今、暴れたんでシャツがクシャクシャになって…と気にしつつ「初恋」から…
ジャケットをシルバーがかったブルーグレー系のものに着替えて
ライト ブルー
初恋
あゝりんどうの花咲けど
夕笛
吉野木挽唄~絶唱
このあたりの歌は、ボクらの世代の原風景を思い出せてくれる。
ボクは下積み時代を知らない。この世界の景色をわかるはずがなく、ずいぶん、鼻っ柱をぶつけた。
ここでバイオリンの向島さんの紹介をすることになっていたようでしたが、舟木さんが忘れてたもので向島さん、どうやって引っ込むか落ち着かない様子(笑)
紹介を忘れてました…組曲から絶唱までお付き合いして下さった、バイオリンの…とやっと紹介されて向島さんもホッとした様子でソデに入られました。
初めて男と女が向き合う…うまくいくワケがありませんね。
それが、後になると、面映ゆい、愛おしいものに変わってくる。
それが、後になると、面映ゆい、愛おしいものに変わってくる。
「花咲く乙女たち」から…
まだ、プレゼントを渡せていない方がたくさんで、ふたたびプレゼントタイムに
ライト イエローからグリーン。「北国の街」からジャケットを黒に着替えて
ライト 紫からブルー、赤へ
ライト 紫からブルー、赤へ
ライトがステージと客席とをつなげるように交差して、ホール全体に一体感が生まれ、舟木さんとお客さまがひとつになって盛り上がり気分、最高潮。中野ファイナルの照明は特別ですね。3年ぶりに体感しました。
花咲く乙女たち
東京は恋する
北国の街
哀愁の夜
高原のお嬢さん
作品と出会う、これはツキもある。作品に出会うということは作る人に出逢うということ。30代に入った時には、おとなっぽい歌が欲しかった。大人の恋の歌に出会いたいと思ってた。60歳過ぎた頃、お客さまの皆さんとフワッと包まれるような歌が欲しいと思ってた。
そしたら、やっと出てきた。「みんな旅人」「春はまた君を彩る」このへんが、今のボクらの歌だろうと…
みんな旅人
春はまた君を彩る
歌い終わって、手を振って笑顔を見せる舟木さん、階段を駆け下りてきて緞帳を持ち上げる仕草。
高校三年生
全員合唱~舟木さんのソロ。フルコーラス
学園広場
全員合唱~舟木さんのソロ。フルコーラス
最後に…中野ファイナルを堪能させていただき、あらためて思ったこと。
「流行歌手」という舟木さんご自身の位置付け…
それは、それで、とってもカッコイイ立ち位置の取り方なのですが…
実のところは、「流行歌手」というのは、舟木一夫の一部であって、そこにだけとどまってはいない、おさまりきれない何かがある…と
もしかして、「歌の精」?…ちょっと、それは可愛すぎ?(笑)
「歌聖」…そうだ、うたひじりと呼ぼうかな、などと他愛もないことを考えてしまいました。
「歌聖」…そうだ、うたひじりと呼ぼうかな、などと他愛もないことを考えてしまいました。
「我が道」最終回の言葉で、私の印象に残った言葉
懐メロという言葉があるように、歌は懐かしくてもいい。
でも歌い手は懐かしくなってはいけない。
時代や流行とともに、かつての「自分」が世間から”過ぎた景色”と
言われてしまうようになることは致し方のないことです。
でも「自分」の意識の中では、懐かしい舟木一夫になってしまってはいけないのです。
舟木さんは、この言葉を、見事にステージで体現なさっています。
しかも、それは、自然体で、楽しげで、かろやかなんです。
これが、プロフェシヨナルというものなんだと、またしてもつきつけられた私でした。