「BS朝日「熱中世代 大人のランキング」/静止画面でダイジェスト その1」 のつづき
萩原の郷土資料館の歌碑の後ろ(建物の壁)に舟木さんの大型写真が増えてました。
雨に強いようにということでしょうか、ビニール張りみたいで反射してきれいに撮れませんでしたが。
では、つづきの静止画面から…
舟木さんの言葉は、リアルタイムで私が書き取ったメモから起こしたので
そのままでは、ありません、意訳…ということでご寛容ください。
☆自ら企画した映画「絶唱」
1966年に公開され話題を呼んだ映画「絶唱」は、舟木さんが原作に惚れ込み、“どうしても映画化したい”と自ら企画した作品。山陰地方の大地主の息子・園田順吉と山番の娘・小雪との淡くはかない純愛映画への思いを語る。
はじめて、手応えを感じた作品。実話ですからね。
園田順吉さんにほんの10分ほどですが会いました。
純情で、ひたむきで、当時の「舟木一夫」にピッタリだと思った。
中一で、歌い手になろうと思った。
うちは貧乏でしたから、弟が生まれたので、なんとかしたいと…
それには、歌い手になるのが、早く、家計を助ける道だと…
☆低迷期に作った曲「みんな旅人」と舟木哲学“男の逃げ傷”
1970年代に入ると歌謡界に変化が…舟木さんのレコードは売れなくなり、活躍の場も徐々に減っていった。時代の風は舟木さんには吹かなくなった…後に舟木さんが言う“寒い時期”である。
当時の心境や胸に突き刺さった出来事、この時期に作った曲「みんな旅人」に込めた思いとは。
寒い時期…
辛かったでしょうね、と問うMCの鴻上さんに、オモシロかった部分があった…、と舟木さん
いずれそうなるだろうと…納得してましたから
でも、心が追い込まれました。スキャンダルもありましたし…。
ある時、ホテルの喫茶室でコーヒーを飲んでたら…お客さんが喋ってる
聞くともなしに聞こえてきたのは、自分の話題だった。
「高校三年生」、懐かしいなぁ…という
同じ世代の人の中に「舟木一夫」の残像が、残っているんだと…
俺にあいつが勝って あいつが誰かに負けた
どこか違う気がする 判るような気もする
最初の2行なんですね。言いたいのは…
ある日、駅で目撃した朝の情景。
みんな駅に電車が着いて扉が開くと、車内から掃き出されるように一斉に降りてきて
みんなが走って階段を駆け下りて向こうのホームにあるそば屋に入って
そばをかき込むようにして、次に乗る電車がホームに入ってくると、
お金だけ置いてまた電車に駆け込む…
あの人たちにはかなわないなと…。その時思った。
「勝ち組 負け組」という評価は酷(ヒド)いと…疑問を持ったんですね。
42、3の時に、残像を持ってくれてる人たちに、舟木一夫は、まだ歌ってるよ
…ということを伝えるために、同世代の方だけを向こうと思った。
みんな旅人
また、“寒い時期“を乗り越え悟った舟木哲学「男には“逃げ傷”が大事」の極意を伺う。
若い頃の「向かい傷」とは違う。コワイと思って背中を向けた瞬間、相手の刃が、背中に…
これは、悔いが残るんです。でも、それが色気、肥やしになってハートができあがっていく。
ここで舟木さんご自身によるCM(笑)
☆デビュー30周年からの“挑戦“ 同世代に届けたい歌
新橋演舞場、初座長公演。長谷川稀世さんのコメントも
昨年の「華の天保六花撰~どうせ散るなら」
“同世代にしか通用しない歌い手でいい”― デビュー30周年を機に潔いスタートを切った舟木さんの挑戦は今も続く。コンサート会場は常に同世代のファンで満席に…歌の最中にも花やプレゼントを渡すファンの行列も途絶えない。
僕自身も、歌ってる自分が、愛おしくなる。
お客さまと歌い手の素晴らしい関係。
流行歌というのは、「色気と情」なんですね。
1997年から開催している「舟木一夫特別公演」では、新たに通し狂言「忠臣蔵」に挑む。
時代劇デビュー作となった大河ドラマ「赤穂浪士」(1964年放送)で、矢頭右衛門七役を演じた舟木さんがついに大石内蔵助役を演じる。盟友・林与一さんとの共演裏話も。
実際の番組進行とは、時系列が違うんですが、この方がピンとくるんじゃないかと思ったので、最後にこの画面をアップしますね。
与一さんは、先輩ですし、トシも僕より2つ上なんですが、二人でいるとなぜだか与一さんが世話女房役(笑)舞台で着る襦袢を縫ってくれたり、セーターを編んであげようなんて…男の編んだセーターなんかいらないよ!って(笑)
このお二人のツーショットも、こうしてTVで拝見するのは初めてでした。
レアな写真もたくさん拝見できて、とってもトクした気分の嬉しい番組でした。
角澤アナウンサーからの質問
どうやって舞台役者の勉強をされたんですか?
とにかく、昔の映画(時代劇)を片っ端から見る。
当時出ていた「近代映画」という雑誌の時代劇特集を後援会にも協力をお願いして
集めてもらって、どこへ行く時も持ってあるいて、資料としていつも読んでた。
刀の持ち方もそうですし、歩き方も下駄、草履など履きものによって違うので、
旅先でも旅館の廊下を歩いたりして勉強した。
この番組のゴール…。舟木さんが今、熱中なさっていることは???
舟木一夫に熱中してます!
そして、私たちファンも、やっぱり、もちろん「舟木一夫」に熱中してま~す
エンディング
1時間弱の番組構成が、ムダがなくて、舟木さんの55年の旅、そして想いがギュッ!と濃縮されていたと思います。スタッフの皆さんは、おそらく私たち世代の子ども…という年令ではないかと思いますが、本当にしっかり舟木さんのことをお調べになって、ファンの気持ちにも心を添わせてくださったという印象でした。舟木さんのとびっきりの笑顔や、やさしい表情もたっぷりでウレシイ番組でした。感謝。