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Channel: 舟木一夫の世界~れんげ草の咲くさんぽ径~
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あなたの故郷~東日本大震災からの四年目のスタートにこの歌を

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東日本大震災から丸三年、三年前のこの日、私は兵庫県神戸市内の職場のパソコンで作業をしていてネットで調べものをしていました。午後三時半ごろに、ヤフーのトップページに押し寄せる大きな津波の動画が映し出されました。最初はCG映像かなにかのような感じで、すぐには理解できませんでした。文字としての説明が目に入るより先に映像から恐ろしさを感じました。「大変なことが起きている」ということしかわかりませんでした。職場では揺れも全然、感じることはありませんでしたから、ニュースで大地震が発生して大津波が東北の太平洋側の街に押し寄せてきたということを知るのにかなり時間がかかりました。それから、時間が経つにつれて言葉にならない悲惨な状況が次々にわかっていく日々は、本当に日本中の誰もが不安と心配と、東北に暮らす方たちの安否を思うだけで過ぎていったように思います。あれから三年、私たちにとってはもう三年・・という想いがあるのが正直なところなのかもしれません。でも、おそらく被害に見舞われ、最愛の人を失った方たちにとっての時間はあの日から止まってしまっているのでしょう。
 
イメージ 1
 
私は1995年1月17日の阪神淡路大震災を経験していますが、あれほど怖いと思ったことは、私の経験では初めてのことでした。1959年(昭和34年)の伊勢湾台風で家のすぐそばの堤防が決壊して徐々に水が床下から床上まで上がり、幸いに別棟の奥の家が二階建てだったので、小学一年生だった私は父の肩車で別棟の二階まで運んでもらいました。水深は父の胸のあたりまであったことをはっきりと覚えています。でも、阪神淡路大震災の時は、直接的な被害はなかったものの、もっと恐ろしい想いをしました。当時、私の状況は既に母子家庭でした。末娘はまだ小学二年生でした。私しか、娘を守る人はいないという気持ちがあったので、余計に怖かったのだと思います。まだ「夢の中」にいる末娘の上に布団をかぶせて、脇に置いている家具を必死で素手で倒れないように押さえました。嵐の海の船底にいるような感じの揺れがしばらく続いていた時間はとても長く感じました。私の人生の中で、このふたつが自然災害の恐ろしさを体験した一番大きなものです。幸運にもみんな無事でこうして元気にしているのですが、どこでだれに降りかかってきても不思議ではない災害であることは身をもって体験しています。
 
イメージ 2東日本大震災からの復興は、どうも思うようには進展しているようには思えません。日本人は、我慢強い、そして、ことに東北人は我慢強いと言われていますが、本当にこの三年という歳月をどのようなお気持ちで過ごしてこられたかを思います。日常生活の中では、自分のことに追われて日々暮らしていますが多くの犠牲になられた方々の鎮魂と、大切な人や大切なふるさとを失ってしまった方々のことに想いを馳せる一日にしたいと思い、せめてなにか、私の想いだけでも発信させていただきたくて、大切な人、愛する人の「ふるさとへの想い」に心を寄り添わせた舟木さんの歌唱による「あなたの故郷」をご紹介します。
 
はるか遠くの東北の空と、その空の下に暮らす人たちへの想いを込めて。合掌
 
復興の進展に向かって、被災された方々が四年目のスタートを明るい気持ちできることができますよう心からお祈りします。
 
 
 
 
あなたの故郷 作詩:石本美由起 作曲:船村徹
http://www.youtube.com/watch?v=lML7EHApqEo 舟友のkazuyanさん制作の動画です
 
イメージ 3るるるるるるるる
るるるるるるるる・・・
 
あなたがうまれた 町だから
山と小川に かこまれた
静かな町が 僕は好き
 
あなたに似ている 花だから
丘の夕陽に 咲いている
野菊の花が 僕は好き
 
あなたの笑顔の あかるさを
映して光る 空のいろ
あなたと重ねる てのひらを
くすぐるような 秋の風
 
イメージ 4あなたが馴染んだ 笛だから
星さえ耳をかたむける
祭りの笛が 僕は好き
 
(語り)
あなたに似ている花だから
丘の夕陽に咲いている
野菊の花が僕は好き
 
あなたの夢の ゆりかごも
僕には旅の 町だけど
あなたの故郷が 僕は好き
あなたの故郷が 僕は好き
 
イメージ 5あなたがうまれた 町だから
山と小川に かこまれた
静かな町が 僕は好き
 
るるるるるるるる
るるるるるるるる・・・

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