Quantcast
Channel: 舟木一夫の世界~れんげ草の咲くさんぽ径~
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1510

女学生の友/1966年8月号の記事より~山田昌弘先生のこと

$
0
0


イメージ 1

東海地方では、ずっと40℃近い、あるいは40℃を超える猛暑日が続いています。
本当に、よく生きてられるなぁ…という気分になります。
そろそろ、なんとかしてほしい…と神頼みするしかない。

そんな猛暑の中ですが、エイヤっ!と意を決して、名古屋まで出かけました。
目的地は、舟木さんのコンサートなどでもおなじみの栄の中日ビル(劇場はもう閉鎖してますが)
に、ほど近い、宗次ホールという300席ほどの小さな、でも本格的なクラシックコンサートが
毎日のように開催されているホールです。コンサートの内容を簡単にれぽします。
*「カレーハウスCoCo壱番屋」創業者の宗次徳二氏がオーナーのようです。


イメージ 2


津軽三味線奏者の二代目高橋竹山さんのコンサート

イメージ 3


彼女のオフィシャル・サイトは以下です。

二代目 高橋竹山 オフィシャル・サイト
https://www.chikuzan.jp/about

もう、かなり昔のことになってしまいましたので、いつのことだったかのかすっかり失念していますが、彼女のナマ演奏は、旧の大阪・サンケイホール(2008年にできたサンケイホール・ブリーゼになる前)で聴いたのが後にも先にもこの一回だけ。
おそらく、二代目を襲名(1997年)された直後の一連の全国ツアー・コンサート活動の会場だったんだろうと思います。ですから97年か98年あたりかな?今から、20年近く前ですね。

初代竹山氏については、その自伝「津軽三味線ひとり旅」を読んで知っていましたが、津軽三味線のライブを聴くのは初めてでした。多分、その著名な初代竹山氏の跡を継いで二代目竹山となったのが女性だったことに興味を持ったというのが正直なところでした。

イメージ 4

風雪流れ旅 船村徹歌唱
https://youtu.be/LeR9i3cpt8o

でも、ステージに現れた彼女の佇まいが、素晴らしくカッコよくて一目惚れ(笑)
背筋がシャンと伸びて、一切の贅肉がなくて、御顔つきもシャープで、それに声がとっても魅力的なハスキー・ボイス。そして、演奏は力強く、ダイナミックで惹きつけられました。

イメージ 5

~以下は初代高橋竹山氏のウイキペディアPより。彼女を後継者とした理由~

…晩年は衰えを自覚しながらも現役を退かなかったが、内弟子として師事し最後まで演奏活動を共にした竹与(前名)に二代目高橋竹山の名を譲った。他にも弟子はいたが、竹与だけが教授活動を一切せず演奏活動だけで生活していたことを認め、その行く先を心配してのことであった。…

この日のステージの中でも彼女は、師匠のことを「もちろん三味線の演奏もですが、どんな場でも、何を云ってもサマになる…」と人として、表現者として深い敬愛の念を抱いていらっしゃることが、伝わってきました。師匠との演奏活動の中で、三味線のテクニックのみならず、広く、様々なことを学んでこられたんだろうと思いました。

この日ステージに登場した彼女、なんと丸刈り!でした。それがまた美しくて、ステキにお似合いになるんですから、マイッタ、マイッタ。ずっと憧れていたのだそう。この3月にやっと念願が叶いました。とおっしゃってました。20年前に拝見した時もステキでしたが、さらにヴァージョン・アップしたステージ姿。彼女は、立って演奏する立ち弾きスタイルです。

二代目高橋竹山「新じょんから変奏曲」
https://youtu.be/axJm3ruy6Wk



15分ほどの休憩をはさんで一部と二部の構成でしたが、一部では黒の長そでTシャル風のトップス、スカートはミントグリーン系に渦潮みたいな柄で、スカーフが紫。二部では黒のスーツ風の衣装でスカーフが真っ赤、ストラップも同じ真っ赤でした。

イメージ 6


*歌唱もステキです。
二代目高橋竹山「津軽山唄」独唱
https://youtu.be/gDCU3dTl7mk



二代目竹山さんが作曲された「ファラオの娘」についての解説を少し…

イメージ 7映画「十戒」(日本初公開は1958)は、私が、高校一年の時にリバイバル公開されたのを観ました。チャールトン・ヘストンがモーゼで、ユル・ブリンナーが拾われたモーゼと共に王のもとで育った王家の息子役でしたね。冒頭のシーンは、こんなのだったと思います。同世代の方で観られた方は多いかと思います。懐かしいです(笑)

「エジプトにユダヤ人の夫婦が住んでいた。ある日、妻のヨケベドは美しい男の子を出産した。その頃エジプトではユダヤ人は嫌われ生まれた赤ん坊は全て殺すように命令されていた、ヨケベドは産まれたばかりの我が子をパピルスの籠に隠してナイル川に流した。その籠を川遊びをしていたファラオ(エジプトの王)の娘が拾った。赤ん坊はモーゼ(moses:川から引き上げた子)という名を付けられ、宮廷で王家の子として育てられた。」



アンコールは、大好きな歌です…と弾き語りの「お立ち酒」(宮城県民謡)

民謡「お立ち酒」はこんな唄…ちょっと雑音が入ってますが、youtubeより



イメージ 8


お待たせしました。さて本題へ…
師匠と弟子の師弟愛…これは、特別なものがあるように思いますが、でも現代では、
なかなか師弟関係を結ぶというシチュエーションは得難くなってきているのかも知れません。
舟木さんにとって、師と呼ぶ方は、たくさんいらっしゃると思いますが
プロの歌い手になる以前の「師」で、私たちファンになじみのあるお名前の方
それが、山田昌弘先生。この記事では、お顔も掲載されていますのでなおのこと親近感が増します。


「女学生の友」(1966年8月号)掲載
表紙は当時、大人気だった恵とも子さん

イメージ 9


目次  青春スターが語る わたしの忘れえぬ人

イメージ 10


イメージ 11


芸術家らしい厳しさ、鋭さが感じられるお顔立ちですね。
デビュー前の、舟木さんの歌の才能や真摯な姿勢を誰よりも理解されていらしたことが
偲ばれる、嬉しい記事でした。

イメージ 12



イメージ 13





Viewing all articles
Browse latest Browse all 1510

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>