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Channel: 舟木一夫の世界~れんげ草の咲くさんぽ径~
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2014舟木一夫コンサート「ー風アダルトに」7月4日(金) 大阪メルパルクホール

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うっかりしてたら、7月に入ってました。今年も一年の半分が過ぎてしまったんですね。
昨年12月の新歌舞伎座の「いろは長屋の用心棒」カレンダー
 
イメージ 1
 
イメージ 2朝、家を出るときは、どんよりした空模様でしたが、雨には降られず、7月4日の後援会主催のコンサートを楽しませていただきました。いつもは大阪でのコンサートは大抵、近鉄特急での日帰りですが、たまには終演後に舟友さんたちとお食事できればと思っていたので、ちょうど松竹座で七月大歌舞伎が開催中だったこともあって、それも観劇するスケジュールを組んで4日の夜は、足場のいい大阪上本町のホテルで一泊することにしました。
桑名から2時間近鉄特急に乗り、上本町下車、ホテルに荷物を預けて地下鉄千日前線谷町九丁目から御堂筋線を乗りついで新大阪駅に到着。昼食をすませてから、待ち合わせをしていた舟友さんと合流。会場につめかけていらっしゃる顔なじみの舟友さんたちとご挨拶して入場。
チケットもぎりのお世話をして下さっている後援会のスタッフの方が、ご自分も笑顔で「みんな嬉しそう!」とおっしゃったので、「嬉しくて思わずニコニコしてしまいますね」と返しました。今年は、やはりソロコンサートが少ないので、たっぷり舟木さんの歌の世界にひたれる機会が例年より少ないから、余計に舟木さんオンリーのコンサートはテンションが上がるのでしょうね。
 
 
 
イメージ 3先ずは、パンフレット売り場へ・・あれれ、表紙に「風 アダルトに」と書いてある。後ろの壁にこんな張り紙が。
予定では「FRIEND CONCERT No.74」のはずだったんですが、会場に行ってみるとパンフレットも「風 アダルトに」となっていて、変更の張り紙もありました。
「ふれこん」「ラヴコン」「風アダルトに」という後援会主催の3パターンのコンサートが、それぞれどういったカラーなのか、まだ十分にはつかめていない私としては、別にコンサート名が代わったからといってなんてことはなくて、舟木さんの素敵なステージが拝見できれば、全く問題なしなわけです(笑)
コンサートが始まって、舟木さんが、これまでは、ふれこん、ラヴコン、ふれこん、風アダルトに・・と年4回でしたが、ふれこん、ラヴコン、風アダルトにを、それぞれ東京と大阪で一回ずつ開催することになった旨
の説明をなさいました。(トークの中でも後述しますね)
 
                                                                                 舟友さんの昼の部の花束です ↓
 
イメージ 4プレゼントタイムのトーク
 
開演10分ほど前に幕前で舟木さんがプレゼントを受け取るコーナーの服装は、光沢のある白地にブルー系の大きな花模様の刺繍をあしらった長袖シャツにジーンズ。
この時の、舟木さんのおしゃべりを、昼と夜をまとめてご報告します (ピンク文字が舟木さんのトーク)
 
今年は真夏が来るのが遅いような気がしますが・・赤と白のお花の花束を受け取りつつ・・紅白歌合戦!(笑)
50年もやってる人間がいただきものを受け取る度にガサッ、ゴソッ!音を立てるのは、どうも・・でも、いただきものの仕方が上手いというのも、これ喜んでいいのか・・・(笑)プレゼントタイムの間、ずっと聞こえてくるピアノの音色に、緞帳の中でピータケちゃんがひとりで仕事してます(笑)
遠藤先生のスペシャルが終わりました。うわさによると来年は船村先生のスペシャルを・・(拍手)一応船村先生のOK!はいただいているんですがね。来年、船村先生なり、ひばりさんなりをやるなら、次の年は持ち歌に戻るということになるでしょうね。
 
最近、歌詩覚えるのがタイヘン・・高校三年生も忘れるんでね、人の歌を唄う時にあらためて歌詩をみてみると、けっこうミスプリ(音源に付いてる歌詞カードなど)があるんですね。”かなしい夜”じゃなくて"淋しい
夜”とか。元歌を全部チェックするんですが、「てにをは」なんか違ってるのがある。
自分勝手なんですが、歌い手の先輩にお礼を・・という気持ちで僕は考えているんです。もったいないですからね。昭和の流行歌というのは凄いですから・・
プレゼントのお菓子の箱の字を読もうとして「ヨメナイ!」、そこから白内障のハナシなど、寝っころがって
本を読んでると焦点が合わない。
(当たり前でしょう)そしてチータ(水前寺清子さん)の腰の手術のことな
ども・・・腰が悪いと思い切り唄えなくなっちゃいますからコワイですね。お客様の方も、トシとってきたんですからお気をつけあそばせ・・・
 
やっと明日あたり9月公演の脚本が出来てきそうで・・初稿ですよ。そのあと(最終稿まで)4回くらいあり
ますから。これから、稽古、本番、稽古、本番・・・です。
と長期公演の話題も少しありました。
プレゼントタイムの会場整理担当の若い男性スタッフの顔を見て「ウッス!」と声を掛ける舟木さん(笑)
あのくらいの世代の人になると、いろいろ思ってるでしょうね。世の中とはいろんな世界があるんだって(笑)
と息子さん(純君)が初めて新橋演舞場の公演を観に来た時の名言「夜の中にはこんなにオバサンがいるんだ!」のエピソードも再度、御披露(笑)
じゃあ、すぐに着替えて、始めます。と舞台袖に・・

 
KAZUOのわがまま選曲 ー風アダルトに BEST SELECTION 
日本の名曲たち ~ なんとなくBLUCE パートⅡ 
 
14時開演/17時30分開演  大阪メルパルクホール

いよいよ開演。登場した舟木さんのステージ衣装は夏らしく涼やかな麻織りの白に近い淡いグレー地のスリーピース、シャツはチャコールグレー、胸ポケットには同じくチャコールグレーのチーフ(シャツと共布かな?)をのぞかせて、ネクタイもグレーっぽいシンプルな柄物でコーディネートなさっていました。
 
では、コンサートの報告を舟木さんのトークも交えて・・・(舟木さんのトーク部分はピンク文字)
 
~オープニング~
イメージ 51 暗い港のブルース 
作詩:なかにし礼(1963年の原詩:薩摩忠) 作曲:早川博二
(1971年)ザ・キング・トーンズ
(ザ・キング・トーンズ )
いとしい人 あなたは今
名前さえ告げずに 海にかえるの
白い霧に 目かくしされ
遠い船のきてき 僕は聞いてる
かりそめの 恋を叫んだけれど
あふれくる 涙 涙 涙
きれたテープ 足にからめ
あなたの影をおう暗い港

オープニングは、ブルースらしくサックスの音色が印象深い「暗い港のブルース」から。
聞き覚えはありましたが、タイトルは、歌詞を筆記してあとでネットで調べました。
5曲ほど、ほとんど記憶にないメロディーのものがありましたので、そういう曲は、ひたすら歌詞を聞き書きしたのをネットで調べました。でも、私は、どちらかというと70年代から80年代のポップスよりは、古い流行歌の方が聴いてるように思いますので、舟木さんの歌を聴くと意外と曲名とかオリジナルの歌い手さんとかが、わかる傾向があります。ですから、昭和のブルース系流行歌は大歓迎です。
 
タイトルも開演時間も変わってしまいましたが、これまでは、ふれこん、ラヴコン、ふれこん、風アダルトに
と年四回やってきましたが、トシだからそろそろ来年あたりから、クオリティを落とさないためにも・・と少し前に話してはいたんですが、スタッフが気を利かせてくれて、急にこうなったんです・
・・と説明がありました。ふれこんが一回少なくなって、風アダルトにはこれまで東京だけの開催だったのが大阪でも開催されることになったわけですね。聴く側も、舟木さんと同じように「トシをとって」いくのですから、理想的な変更
だと感じます。舟木さんのご負担も私たちの負担も軽くして、いつまでも舟木さんとの時間を共有できることは、私たちにとっても望ましいことですね。
 
どの歌をブルースとつかまえて、どの歌を演歌ととるか、流行歌のブルースは、演歌の影響を受けているということを頭において楽しんでいって下さい。
歌うヤツの個性で線引きがちょっと変わると、捉えていただくといいかと・・・・では、ブルースのルーツをふたつ、大先輩の淡谷さんとディック・ミネさん

2 雨のブルース  作詩:野川香夫  作曲:服部良一
(1938年)淡谷のり子
http://www.youtube.com/watch?v=0IVufmvaJ3Q(淡谷のり子さん)
 
イメージ 6雨よ降れ降れ 悩みを流すまで
どうせ涙に 濡れつつ 夜毎嘆く身は
ああ 帰り来ぬ 心の青空
すすり泣く 夜の雨よ
 
暗い運命(さだめ)に うらぶれはてし身は
雨の夜道をとぼとぼ 一人さまよえど
ああ かえり来ぬ 心の青空
降りしきる 夜の雨よ
 
~淡谷のり子さんから舟木さんへの言葉~
(Papyrus 舟木一夫写真集1970 舟木一夫音楽事務所発行 より)
 
長い道を…… 淡谷のり子
きびしい芸能の世界で7年続いた歌手、7年の間にも、いろいろのことがあったと思います。
辛いこと、悲しいこと、忙しかったことなど、その苦しみにたえて来たとしては、7年は長いかも知れない。
この先がもっともっと長いのではないでしょうか。
昔、私が歌の勉強をしていた頃、先生が歌と共に死んでゆくのよとおっしゃって下さいました。私はその言葉を忘れられなく、そしてその言葉にすがりつき生きてまいりました。
もし、あなたが何より歌を大切にするならば、どうかこの言葉を忘れないでください。
そして、もっともっといい歌を、それと同時に人柄を歌手としての教養を学んでください。年と共に深まってゆく苦しい歌の道を歩む努力をしてください。
人の云うことを聞くことのできないということは本当に悲しいことだと思います。思い上がりはみにくいものです。私たちを失望させずに、どうか、素晴らしい歌手になって欲しいと願っています。
まだまだ長い道なのですから…
 
 

イメージ 73 雨の酒場で  作詩:清水みのる 作曲:平川浪竜
(1954年) ディック・ミネ
 
 
 
並木の雨の ささやきを
酒場の窓に 聴きながら
涙まじりで あおる酒
「おい、もう止せよ」飲んだとて
悩みが消える わけじゃなし
酔うほど淋しく なるんだぜ

「おい、もう泣くな」(セリフ2番)
「おい、もう帰ろうや」(セリフ3番)
 

~舟木一夫ブルースの夕べ 開催~
(昭和44(1969)年 明治座七月特別公演パンフレット掲載記事より)
「ブルースを唄いたい・・・」「ブルースを唄える歌手になりたい」
ながい間の舟木一夫クンの念願だったブルース・・・。
そのブルースを大いに唄う会が、去る四月の二十七日・二十九日に大手町のサンケイホールでひらかれました。名づけて「舟木一夫ブルースの夕べ」舟木ファンなら、行かれた方も多いでしょう・・・。
ステキですね。舟木クンの「追憶のブルース」。このブルースの夕べには、大先輩のディック・ミネさんと淡谷のり子さんが、この歌熱心の後輩の為にかけつけてくれました。
好青年舟木一夫とは、淡谷さんもミネさんも、すっかり意気投合してしまい大変たのしい意味深い”ブルースの夕べ”でした。
 
イメージ 8

セリフの入ってる歌はけっこうある・・清らかな青春 爽やかな青春・・と舟木さん(笑)
でも、男同士のことを歌った歌でセリフの入るのは珍しいし、ブルーストーンの歌にはあまりない。
船村先生と親友で早世された作詩家の故高野公男氏の「男の友情」(昭和32年青木光一歌唱)のことにも少し触れられました「さらば友よ(「心に沁みた流行歌(はやりうた)」に収録)も、そのジャンルと考えて
いいと思いますが、どうしても僕らの思うブルースというのは、吉田先生が出てきます。ふたつとも僕の好きな歌です。

イメージ 94 東京しぐれ  作詩:佐伯孝夫 作曲:吉田正
(1965年)フランク・永井
 
東京しぐれか 泣かせの雨か
こんなに濡れたと なぜ来ない
あの娘に空似の カレンダーガール
こっち見ている カウンター
しぐれ移り気 移り雨
 
5 雨の夜あなたは帰る  作詩:吉岡治 作曲:船村徹
(1966年) 島和彦
 
雨の夜に あなたは帰る
そんな気がして ならないの
すがりついたら 離さないわ
濡れたあなたの カルダンコート
これもかなしい 夢かしら
雨の夜に あなたは帰る
まるでなんでも ないように

オーソドックスなタイプの歌と申し上げていいと思います。
まあ、最近ネ、ちょっと「眠らない青春」のレコーディングして思ったんですけど、今年、もう70になるもんですからね、55周年まで、「ブルースにこだわっていくか・・」と・・・
舟木さんへのブルースへの想いは、年々、深まっていくようです。そんな舟木さんの少年時代からの想いがこもったブルースの名曲を、こんなにたくさん聴かせていただけるのですから、幸せです。
ここはタイプは違いますが女唄を思い切り並べてみたつもりです。

イメージ 106 恋唄綴り   作詩:堀内孝雄 作曲:荒木とよひさ
(1990年) 堀内孝雄
http://www.youtube.com/watch?v=4OslYFBDK6Q(堀内孝雄さん)
 
涙まじりの 恋唄は
胸の痛さか 想い出か
それとも幼い あの頃の
母に抱かれた 子守唄
ああ… 夢はぐれ 恋はぐれ
飲めば 飲むほど 淋しいくせに
あんた どこにいるの
あんた 逢いたいよ
 
 
7 氷雨  作詩・作曲:とまりれん
(1982年)佳山明生ほか
 
飲ませて下さい もう少し
今夜は帰らない 帰りたくない
誰が待つと言うの あの部屋で
そうよ誰もいないわ 今では
唄わないで下さい その歌は
別れたあの人を 想い出すから
飲めばやけに 涙もろくなる
こんなあたし許して下さい
 
外は冬の雨まだやまぬ
この胸を濡らすように
傘がないわけじゃないけれど
帰りたくない
もっと酔う程に飲んで
あの人を忘れたいから
 

イメージ 118 みれん町  作詩:西沢爽 作曲:米山正夫
(1970年)美川憲一
http://www.youtube.com/watch?v=UxtOPWkXAvA(美川憲一さん)
 
命までもと 思ったひとは
遠い他人に なりました
恋にすがって 捨てられて
恋をうらんで またすがる
むせぶ夜霧の ああ
盛り場は…
しょせん
女の しょせん女の
みれん町
 

9 女の十字路 
作詩:中山大三郎 作曲:浜圭介
(1976年)細川たかし
 
だめよそこまで 近づいちゃ
あなただけにあげる 恋だけど
過去があります 悲しい傷が
だからあなた急がないで 少し待ってよ
あー 女の十字路で
あなたに迷いそうな夜

 
 
僕は、この辺は、演歌にはもって行きたくないという勝手な想いがある・・まぁ、こういう世界を並べると、そうアップテンポな歌は出てこないですね。
僕はブルーストーンの歌を歌いたくて歌い手になったのでわかってるつもりなんですが、Low(ロウ=低音)が入ってこないとダメなんです。歌詩も二十代ではついていけません。ここは、誰が歌っているというより、浜口先生のをふたつ続けて・・・
 
イメージ 1210 港町 涙町 別れ町  作詩・作曲:浜口庫之助
(1969年)石原裕次郎
http://www.youtube.com/watch?v=pyipDFR3js4(石原裕次郎さん)
 
港町 別れ町 未練にけむる町
明日は離れて行く男
今日を限りに飲む女
残してく 残されてゆく
みんなこの町 なみだ町
 
 
 
イメージ 1311 黒い海峡  作詩:萩原四郎 作曲:野崎真一
(1964年)石原裕次郎
 
海峡の空を 星がひとつ飛んで
家を出たあの子が はるばる越えた
汐路の渦に…
紅い花が 紅い花が しずむ
海峡の秋を ひとり渡るかもめ
泪ぐむあの子の さみしい顔が
乱れた文字の…
残し文に 残し文に ダブル
海峡の月が 俺の眉にかかる
生きて呉れあの子よ 死ぬなと祈る
連絡船の…
黒い影も 黒い影も ゆれて
 
こうやっていろんな歌を「日本の名曲」というくくりの中で歌っていくと、今も「連絡船」という言葉が出てきましたが、どう考えても鳴門海峡とは思えない・・青函連絡船でしょうね(笑)あれは、軍事用に使われていたようですが、僕らが修学旅行に行く時、船底で、いなり寿司を食べたの覚えてます。                    
 高校二年生の北海道修学旅行、青函連絡船の上田くん→
 なんだか大人びた横顔ですね。
 
青函連絡船で修学旅行・・・
連絡船でいなり寿司・・・
 
イメージ 14津軽丸 作詩:喜多條忠 作曲:中原華道
(1977年アルバム「一葉舟」収録)
 
ここで別れる人もいる
一緒に北へ行く人もある
たったひとりの悲しみに
ゆられて食べるいなり寿司

汽車という言葉は、「なごり雪」でも使ってるんですね。時代が変わっても、歌詩の中ではこうでいい。
夜汽車なんかはブルース系の歌詩の言葉の選び方・・まぁ、ここはブルースには切っても切れない「酒・男・女」というところで・・・
 
 
 
 
 
 
12 硝子のジョニー  作詩:石浜恒夫 作曲:アイ・ジョージ
(1961年)アイ・ジョージ
 
イメージ 15黒い面影 夜霧に濡れて
ギターも泣いてる ジョニーよどこに
何時(いつか)は消えてゆく 恋の夢よ
 
赤い花束 泪にうるむ 何故か帰らぬ
ジョニーよどこに
いつまた逢える日 淡い夢よ
 
黒い太陽 まぶたに消えて
むなしいグラスよ ジョニーよどこに
語らんいついつ 恋の夢よ

*1974年11月の東京郵便貯金ホールでの「舟木一夫ゴールデンコンサート(ライブ)」に舟木さん歌唱の「硝子のジョニー」の音源があります。

 
 
 
 
13 ブランデーグラス  作詩:山口洋子 作曲:小谷充
(1977年)石原裕次郎
 
これでおよしよ
そんなに強くないのに
酔えば酔うほど 淋しくなってしまう
涙ぐんで そっと時計をかくした
女ごころ 痛いほどわかる
指で包んだ まるいグラスの底にも
のこりすくない 夢がゆれている

14 二人の世界   作詩:池田充男 作曲:鶴岡政義
(1966年) 石原裕次郎
http://www.dailymotion.com/video/x73j6q_%E7%9F%B3%E5%8E%9F%E8%A3%95%E6%AC%A1%E9%83%8E-%E4%BA%8C%E4%BA%BA%E3%81%AE%E4%B8%96%E7%95%8C_news (石原裕次郎さん)

 
イメージ 30
 
 
ブランデーグラスあたりで、ネクタイをゆるめる舟木さん、3曲歌い終わって鼻の頭をこすってみたりも・・
男前の歌を男前が歌うんですから、ハマり過ぎなんですが、もしかしたら、あまりにハマり過ぎてるのでご本人は、いくらかテレ気味?(笑)
 
ブランデーグラスのような歌は、もうできないでしょう。「粋な別れ(裕次郎さんの大ヒット曲ですね)なんかも来年はパートⅢに入れようと思ってるんですが・・・本人の声の響きに合ってないと・・
僕は歌詩にこだわるんですが、キライな歌詩は、はっきりしてんるんです。セイリ的にキライだから仕方ない(笑)その歌詩がワルイとかではなくメロディーがつくとベタッとして気持ち悪いんですね。
最近はカラオケで歌いやすいものを作るほうも合わせてるようですが、もう少しショックを与えるようなもの
・・・というプロの歌い手としての視点からの感想もひとこと。
ラストブロックは「旅」ですね。と3曲続けて・・

イメージ 1615 さすらい   作詩:西沢爽  作曲:狛村正一
(1973年) 小林旭
http://www.youtube.com/watch?v=pHu4NnxRXLs(舟木さんの歌唱です)

夜がまた来る 思い出つれて
おれを泣かせに 足音もなく
なにをいまさら つらくはないが
旅の灯りが 遠く遠くうるむよ

*「初恋/舟木一夫 抒情歌謡を歌う」(1971年)ほか、「カバーソング・スペシャルセレクション」「名曲カバー傑作集」などに音源があります。
 
 
 
 
 
16 冬の旅  作詩:阿久悠 作曲:猪俣公章
(1973年) 森進一
http://www.youtube.com/watch?v=OvXnmLLxeUE(森進一さん)
 
ある日何かで これを読んだら
恋人あなたは わかってくれ
泣いて一生 無駄に暮らすな
すぐにも幸せ さがしてくれ
もうあなたのところへは 帰らないだろう
ひとりひとり旅に発つ 雪の降る町へ

*1974年11月の東京郵便貯金ホールでの「舟木一夫ゴールデンコンサート(ライブ)」に舟木さん歌唱の音源があります。
 
イメージ 1717 雪國   作詩・作曲:吉幾三
(1986年) 吉幾三 
http://www.youtube.com/watch?v=KIDdrPs9vJE(吉幾三さん)
 
好きよ あなた 今でも 今でも
暦はもう少しで 今年も終りですね
逢いたくて 恋しくて 泣きたくなる夜
そばにいて 少しでも 話を聞いて
追いかけて 追いかけて
追いかけて… 雪國

窓に落ちる 風と雪は
女ひとりの部屋には 悲しすぎるわ あなた
酔いたくて 泣きたくて ふるえる唇
そばに来て 少しでも わがまま聞いて
追いかけて 追いかけて
追いかけて… 雪國

好きな人はいるの あなた
バカね バカな女ね 意地をはってた私
逢いたくて 夜汽車乗る デッキの窓に
とめどなく 頬伝う 涙のあとを
追いかけて 追いかけて
追いかけて… 雪國
逢いたくて 恋しくて 泣きたくなる夜
そばにいて 少しでも 話を聞いて
追いかけて 追いかけて
追いかけて… 雪國
 

~アンコール
18 旅の終わりに  作詩:立原岬(作家五木寛之氏のペンネーム) 作曲:菊地俊輔
(1977年)冠二郎
http://www.youtube.com/watch?v=1hxPGsp4-dY (舟木さん歌唱/kazuyanさんの動画でお楽しみ下さい)
(1997年発売のCD)「心に沁みた流行歌(はやりうた)」収録です。
 
イメージ 31流れ流れて さすらう旅は
きょうは函館 あしたは釧路
希望も恋も 忘れた俺の
肩につめたい 夜の雨
 
春にそむいて 世間にすねて
ひとり行くのも 男のこころ
誰にわかって ほしくはないが
なぜかさみしい 秋もある
 
旅の終りに みつけた夢は
北の港の ちいさな酒場
暗い灯影に 肩寄せあって
歌う故郷の 子守唄

19 熱き心に    
作詩:阿久悠 作曲:大瀧詠一
(1985年)小林旭
 
北国の旅の空 
流れる雲 はるか
時に人恋しく
くちびるに ふれもせず
別れた女 いずこ
胸は焦がれるまま
熱き心に 時よもどれ
なつかしい想い
つれてもどれよ
ああ 春には花咲く日が
ああ 夏には星降る日が
夢を誘う 愛を語る
 
熱き心に きみを重ね
夜の更けるままに
想いつのらせ
ああ 秋には色づく日が
ああ 冬には真白な日が
胸を叩く 歌を歌う 歌を
 
 
オーロラの空の下
夢追い人ひとり
風の姿に似て
熱き心 きみに

*「熱き心に」も、1997年発売のCD「心に沁みた流行歌(はやりうた)」に収録されています。

こうして、れぽをまとめるために、歌詩をネット上でひろってみたりしたのですが、「女唄」など入力していると、舟木さんじゃないですが、なんだか私的には、辟易しそうな言葉も出てくるんですね(笑)
「すがりついたら 離さないわ 濡れたあなたの カルダンコート」
「恋にすがって 捨てられて 恋をうらんで またすがる」
「だめよそこまで 近づいちゃ あなただけにあげる 恋だけど」
・・・ってねぇ、どうよ!ってな感じに(笑) 
それが、舟木さんの某曲についての感想とは全く真逆でなんですが、メロディーがついて「舟木さんが歌う」と、あらら不思議や不思議、「変な歌詩!」と思うような歌も素直に聴けてしまうんですね。
「ブルース」と「演歌」の線引きというのは、作品そのものによるものではなく、作品を歌う歌い手の個性に
よって決まってくるということが、実感としてよくわかります。やはり、流行歌は、作詩家、作曲家に歌い手
が揃って初めて、完成品になって色気が加味されるということなのですね。
今回も、フルコーラスで持ち歌ではない曲ばかりを19曲、休憩時間も入れずに、パワー全開で歌って下さいました。
舟木さんのステージは、その企画・構成から始まって、MCまで全ておひとりでこなされるのですから、ステージに登場なさってから緞帳が降りるまで、「舟木一夫ワールド」にどっぷりと浸りきることができます。
だからこそ、ステージの流れが、途切れることなく、心地よい流れに乗ってたゆとうまさに小舟になったよう
な気持になります。

昨年、11月3日の「風 アダルトに」では「なんとなくブルースを」というタイトルで、以下の19曲でした。
                                                                                   舟友さんの夜の部の花束です ↓
 
イメージ 18哀愁の街に霧が降る
なみだ恋
新宿の女
女心の唄
銀座の恋の物語
夜霧よ今夜もありがとう
星の流れに
夜霧のブルース
霧にむせぶ夜
孤独の太陽
女のためいき
恍惚のブルース
グッドナイト
誰よりも君を愛す
東京ブルース
骨まで愛して
君こそわが命
アカシアの雨がやむ時
赤いハンカチ
 
前回に比べると、今回は、私的には、耳になじみのない曲も数曲あったのですが、 舟木さんの歌唱で聴かせていただくことによって、こんな機会がなければ、ずっと知らずに終わってしまっただろういい歌があることに気づかせていただきました。
 
 
「暗い港のブルース」「恋唄綴り」「港町 涙町 別れ町」「黒い海峡」は、舟木さんの雰囲気に合ってるよ
うに思って印象深く聴きました。
「雨のブルース」「雨の酒場で」は、舟木さんが若い頃に初めて「ブルースの夕べ」と題したコンサートを開催した時に、特別出演なさってくださった、淡谷のり子さん、ディック・ミネさんという、こういった歌のジャン
ルでの大先輩の歌ということで、感慨深く、また、三十代半ばのライブ音源としてLPレコードのアルバムで聴いてる「硝子のジョニー」「冬の旅」などを、今のお声で聴く事ができたので、とても嬉しいことでした。
 
そして、ラストの「雪國」は、吉幾三さんもお上手なのでいい曲だとは思っていたのですが、舟木さんが歌われると、「追いかけられているイイ男」をどうしても想像してしまいます(笑)ですから、決定版の辟易するタイプの「女唄」の歌詩のはずなのに、どういうわけか、抵抗なく、その女性の気持ちに感情移入して「一緒になって追いかけて」る気分になってしまいました(笑)
もちろん、舟木さんの歌唱が素晴らしかったことは言うまでもありません。特に徐々に盛り上がって、最後のいたくて 恋しくて 泣きたくなる夜  そばにいて 少しでも 話を聞いて ・・・」は、胸がしめつけられるようでした。舟木さんカッコよすぎで~す
 
 
イメージ 19今回もまた、石原裕次郎さんの曲が多くて、昭和の香りを堪能しました。今後は「ブルース系」のヒット曲だけで構成したオフィシャルコンサートもありかな?と感じました。先にも書きましたが、「酒・男・女」の中で歌われている女性像というのは、どうやら男性目線での理想的な女性のイメージのような気がします。こういう歌は、女性より男性がハマるのかもですね。ですから、オフィシャルで、裕次郎さんの歌をセットリストに入れることで、男性の舟木さんファンがこれからまだまだ戻ってくる可能性があるように思います。
私もそうですが、女性の「復活組」は「WHITE」にハマって、長い間離れていた間に舟木さんがこんな魅力的な歌い手さんに成長なさったことに驚いたと思いますが、同世代の男性も、学園ソングばかりではなく、酒場や裏町などを歌った大人の男の歌を胸に響く低音で届けてくれる舟木さんの魅力に開眼するのではないでしょうか。後援会という内輪のコンサートだけで聴いているには、もったいないと今回は特に痛感しました。
 
舟木さん、お疲れ様でした。7月8日には東京メルパルクです。また、関東の皆さんのご報告を楽しみにしています。大阪で聴いて、さらに「追いかけて 追いかけて 追いかけて 東京」の舟友さんもいらっしゃるかもですよ(笑)
 
 
付録です 翌日5日は、8月5日の「青春歌謡BIG3」が開催される大阪フェスティバルホールのある淀屋橋の橋のたもとのカフェで、「風アダルトに」のれぽの記事をまとめたり、中之島を散歩したりしてから、道頓堀へ移動して、松竹座の七月大歌舞伎を観劇してきました。写真だけアップしておきます。
 
 淀屋橋の向こう側、中之島の大阪市庁舎と、こちら側のかき舟、このあたりは私の好きな大阪の風景です。

イメージ 20 
淀屋橋
 
イメージ 21
淀屋橋北詰のカフェ・ベローチェの二階のカウンター席からフェスティバルホールが見えました。
 
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地下鉄御堂筋線でなんばへ・・・法善寺とくいだおれ人形
 
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道頓堀リバーサイドには、提灯がズラリ、土曜日だったので、この日は灯ともし頃には大賑わいだったでしょう
 
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大阪松竹座へ・・・この日は京都先斗町の舞妓さんや芸妓さんの「総見」で華やかな雰囲気でした。
 
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片岡仁左衛門さんの松王丸がお目当てです。先月の歌舞伎座で7ヶ月ぶりに復帰され、7月は松竹座と続くので心配でしたが、お元気で情のこもった松王丸を見せていただき、前日の舟木さんとこの日の仁左さまと円熟期の二大男前を拝見して、もったいなくて、もう目がつぶれそうでございました
 
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青春の大阪(kazuyanさんの動画で)
 
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