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Channel: 舟木一夫の世界~れんげ草の咲くさんぽ径~
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お盆にちなみ~映画「夢のハワイで盆踊り」大学生役の舟木さん登場!

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8月に入ってから、ずっと不安定な気象状況が続いていて、台風11号が去った後も真夏の陽射しを見ることがなく、昨日の午後には、私が生まれて初めて遭遇したと思われるほどの激しい雷鳴が轟きわたりました。その雷が原因で、わが家の電話機が故障してしまい、通話ができなくなりました。また、家の三台のテレビも全て、受信不可能で、電源は入るのですが、「信号レベルが低下しており受信できません」という文字が画面に出るだけです。NTTには携帯から連絡して、明日の午後に来てもらえることになりましたが、テレビの故障は電気屋さんしかわからないということでした。お盆休みなので休み明けの明日、連絡するしかないのですが・・・。NTTによると、昨日の雷で、同じような故障が多発して、混み合っているそうです。
雷で電話が不通になるなんてことは、今まで経験したことがないのですが、自然災害がこれほど頻繁に起こるということは、世界的に自然環境が、大きく変化してきているということなんでしょうね。
 
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さて、お盆も過ぎると、そろそろ子どもたちの夏休みも終わりに近づきます。8月の初旬には、大学生の大きな孫たちが3日ほど来ていました。次に、小学生の小さい孫たちが10日過ぎから来ていて、一昨日、ちょっとユーウツそうな表情で「もう、あとちょっとで夏休み終わる・・」と言いながら、大阪に帰っていきました。そんな、こんなでバタバタしているうちに8月の前半が過ぎてしまいました。
今、やっと、ゆっくりした気分で舟木さんのデビュー当時の映画を観たり、お気に入りのレコードを聴いたりしています。
 
今回は、久々に映画を取り上げます。タイムリーなタイトルということで「夢のハワイで盆踊り」について・・・
 
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この作品は、舟木さんの5作目の映画です。(「ミスタージャイアンツ勝利の旗」は除く)
映画初出演が大映の「高校三年生」、次が日活の「学園広場」と「仲間たち」東映の「君たちがいて僕がいた」に続いて同じく東映の「夢のハワイで盆踊り」という順になります。
 
「高校三年生」では、船田一夫くん。「学園広場」も、船田一夫。「仲間たち」では、なぜか船田和吉・・「くん」とは呼びにくい(笑)「君たちがいて僕がいた」では、なんとも平凡な佐藤洋(ひろし)。そして、「夢のハワイで盆踊り」では、舟田夏夫とビミョーな役名に戻っているのが、面白いですね。
 
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役柄も、「高校三年生」「学園広場」「君たちがいて僕がいた」では高校生です。「仲間たち」では餃子屋で働く勤労青年役。「夢のハワイで盆踊り」では、始めての大学生役です。
 
デビュー翌々年の、私がリアルタイムで最初に観た映画「北国の街」では、再び高校生役で詰襟姿となっているのは、今にして思えば、私にとっては、ラッキーなことだったと思います。もし、当時の私が初めて観た映画で舟木さんが大学生役であったなら、あまり心惹かれることはなかったと思いますから、中学生だった私が、学生服姿で登場する高校生役の舟木さんを、しかも「北国の街」という純愛もの映画で印象付けられたことは、大当たり!だったのかも知れません。
 
「夢のハワイで盆踊り」は、映画を観る前に想像していたのより、はるかに丁寧に作られた作品だと感じました。タイトルからだと、ただ夏休み向けの、賑やかな青春もの映画という印象だったのですが、映画というのは観てみないとわからないものですね(笑)
 
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物語の筋立てがしっかりしていることに加えて、舟木さんが、それまでの映画作品での役回りから大きくジャンプして、最初から最後まで、物語の柱となる「主人公」を、初めて演じられている作品だと思いました。
 
先に揚げた日活作品「北国の街」が、舟木さんの本格的な主演作品だと言われていますが、この東映作品「夢のハワイで盆踊り」の方が、「北国の街」に先んじて初めての主演作と言ってもいいのではないかと感じました。
 
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若い男女の純愛を描いた青春映画という意味合いでは「北国の街」が、圧倒的に当時の「舟木一夫のイメージの定着」に繋がり、私自身、この作品で舟木さん(海彦さん)が大好きになったことは事実ですが、大人になった今、「夢のハワイで盆踊り」を初めて観た感想は、もうこの映画の舟田夏夫を演じる舟木さんには、十分に若手俳優としての才能の萌芽がみられます。恋に心震わせ、恋に苦しむ若者という小島海彦とは、また違った、肉親への情愛の襞を細やかにナイーブに表出させる俳優としてのセンスを感じます。
 
一作前の「君たちがいて僕がいた」の高校生・洋(ひろし)の役柄も、今の私の目から見ると、もしかしたら当時の舟木さんにとっては既に「役不足」ではなかったかとさえ思わせるほど、「君たちがいて僕がいた」の公開からたった三ヶ月後に公開された「夢のハワイで盆踊り」での、夏夫が見せる表情やセリフに込めた感情表現は、先の作品よりも、数段にステップアップしているように思います。
 
それに、私の好きだった笠智衆さんと、加藤治子さんが共演なさっているのも、嬉しい映画です。
ちなみに「高校三年生」で原先生を演じた高橋昌也さんと、この作品で母親役をなさっている加藤治子さんは、この時期、結婚なさっていて、共に知性派俳優だったお二人はお似合いのご夫妻だったのですが、舟木さんがこういった素晴らしい俳優さんたちと共演なさっていたことも今の舟木さんの役者としてのご活躍にも繋がっているように思います。
 
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また、この作品での加藤治子さんの美しさに思わず見入ってしまいました。舟木さんが劇中で、加藤治子さんに「僕は、おかあさんよりきれいな女の人を見たことがないよ」というセリフを言うのですが、それが少しも不自然でなく、本当に夏夫は、そう思っているんだという説得力があるほどにお綺麗です。
 
では、かなり映像がプアで申し訳ないのですが、パソコンで再生した映画の静止画面で、ストーリーを追って、行きます。よろしければ、しばしガマンして御覧下さいね。
 
 
夢のハワイで盆踊り(1964年8月公開) 東映作品
舟木一夫:舟田夏夫
本間千代子:風間美代子
加藤治子:舟田静江
笠智衆:遠山剛造
 
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城北大学一年の舟田夏夫はハワイ行きを実現させるため、デパートの配達夫をしていた。夏夫の父耕一の故郷はハワイであったが、夏夫の母静江との結婚を許されず、祖父の反対を押しきって日本へ来たのだった。
 
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その父も、戦死し、静江は小料理屋“ふなだ”を経営して夏夫を育てていた。夏夫のアルバイト代は、なかなかハワイ旅行達成には程遠かった。が、自動車事故で知り会ったクラスメートの有閑令嬢風間美代子の紹介で、日本に観光旅行にやって来た外国人のガイドをすることになった。が最初の客は、美代子の友人でハワイ人のマリと、同行の老人、遠山剛造であった。
 
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遠山老人は、実は夏夫の祖父で一人息子を取った静江をさがし出して、孫の夏夫をひきとりに来たのだった。だが、夏夫や正也の父徳兵衛の説得もむなしく静江に会った剛造のわだかまりはとけず、夏夫も祖父の援助を断り、自力でハワイ行を計画した。

 
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美代子、正也、さくら、源一郎の協力を得て目的額に達したが、夏夫の旅費の一部にと、内職をした静江は、過労で倒れてしまった。旅費は、母の入院費となって消えた。再び美代子の好意を受けた夏夫は、ハワイの土を踏んだ。
 
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夏夫を見て喜んだ剛造だが、静江への憎しみは消えていなかった。祖父の心の中に、郷里広島への郷愁が波うっているのを知った夏夫は、ハワイで盛大な盆踊りを開催しようと決意した。
 
「夢のハワイで盆踊り」の作曲をなさった船村先生も、歌謡コンテストの審査員役で登場!
 
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この案に賛成した美代子、さくらも、ハワイにのり入れ、また、ハワイのボーイ試験に合格した正也も、歌謡コンテストに入賞した源一郎も、ハワイに勢ぞろいした。
 
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ワイキキの浜辺は、日本をしのぶ人で埋まった。頑固な剛造も、夏夫の太鼓に合わせて、バチをとった。
 
 
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夏夫の歌にあわせて盆踊りは佳境に入った。夏夫は、静江がハワイに来るのは、遠くないと美代子と微笑を交わした。
 
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夏夫と剛造は、日本の静江に、電話を・・・
 
 
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母の静江と一緒に再びハワイを訪れる約束をして、剛造に別れを告げて日本に向かう夏夫
 
 
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夢のハワイで盆踊り 作詩:関沢新一 作曲:船村徹
昭和39(1964)年7月発売)
http://www.youtube.com/watch?v=AkJUgv4tZ_o
kazuyanさんの映画の映像付動画でお楽しみください。
 
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月の浜辺で そろいの浴衣
ハワイよいとこ 夢の国
やぐら囲んで 輪になって踊りゃ
椰子も夜風を ちょいと招く
いろはとアロハ あなたと私
アロハのハワイで盆踊り
 
太鼓ないなら 酒樽たたこ
樽がないなら手をたたこ
遠く離れりゃ こころにしみる
富士と桜と盆踊り
いろはとアロハ あなたと私
アロハのハワイで盆踊り
 
おどるあの娘は ハワイの花よ
唄は桜の国の唄
富士の白雪 朝日でとける
誰にとけるか 花飾り
いろはとアロハ あなたと私
アロハのハワイで盆踊り
 
年はとっても 気持は若い
若いぼくらは 尚若い
みんな仲良く 手拍子あわせ
おどれ今夜も 明日の夜も
いろはとアロハ あなたと私
アロハのハワイで盆踊り
 
 
 
イメージ 29映画「夢のハワイで盆踊り」挿入歌
貝がらの歌  作詩:西村益子 作曲:遠藤実
(1964年4月発売:雑誌平凡懸賞当選作詩)
 
広い渚に打ち寄せる
小さき波の舟に乗り
遠き見知らぬ彼方から
ただよいついた貝のから
 
 
イメージ 30青い月夜の白砂に
輝く真珠のこぼれ露
人魚の涙ひとしずく
落ちてうるおす貝のから
 
小雨にけむる磯の浜
一人たたずむ岩のかげ
耳もと寄するさざ波に
ふるさときいた貝のから
 
 
 

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