遅くなりましたが、関西で8月1日と2日に開催されたコンサートのれぽの詳細です。
私は7月31日から京都入りして午前中は街歩き、夜は関西暮らしをしていた頃に応援をしていた桂米朝一門の若手噺家さんおふたりの合同勉強会に行ったりして、前日からお楽しみモードでした。
そして一夜明けて、いよいよ、8月1日は梅田芸術劇場メインホールでのコンサート。翌日の2日は奈良文化会館でのコンサート。いずれの日も、朝の6時から街歩きをしましたが、これらの街歩きは「舟木さんを探すさんぽ径」で後日、ブログにアップしようと思っています。特に京都には舟木さん関連スポットがいくつかあるので、住みなれた京都なのですが舟木さんがらみだと、あらためて楽しく歩けました(笑)
2013年8月1日 梅田芸術劇場メインホール
2013年8月2日 奈良県立文化会館 国際ホール
いずれも開演時間は 昼 14:30 夜 18:30
セットリストは2013年通常コンサートのバージョンです。
2013年8月2日 奈良県立文化会館 国際ホール
いずれも開演時間は 昼 14:30 夜 18:30
セットリストは2013年通常コンサートのバージョンです。
さてコンサート詳細れぽです。8月1日梅田芸術劇場メインホールの昼の部の舟木さんのトークをメインにして再現してみます。ピンクの文字は舟木さんのトークです。
オープニング
~さよならの朝に
~さよならの朝に
しかし、なんでしょうね、この暑さは!大阪独特の暑さ・・湿気が多いんでしょうかね。暑い中、ようこそお越しいただきました。・・・・
東京は恋する
北国の街
くちなしのバラード
花咲く乙女たち
北国の街
くちなしのバラード
花咲く乙女たち
いつも、いつもいただきものを・・・おかげさまでうちのケータリングは潤ってます。客席からご覧になっていると紙袋と花束を別々に分けて置いて、あの野郎、神経質な野郎だなとお思いの方もあるかと・・でもこれにはワケがあって、あたしがセンターにいてライトがこの辺に一番当たる、ここにお客様が気になるような背の高い紙袋とか目立つものを置かないようにしてるんです。ん~・・・そうなってくると(と後ろを振り向いて)このへんのメンバーも取り変えたくなってくる(笑)あたしも50年・・老化現象が・・(拍手)トシの話に拍手をいただいても(笑)こちらもですが、お聴きになる方もエネルギーがいりますもんね。あたしもたまに友だちのお芝居を見にいったりすると3時間はキツイ・・でも急に運動したからと言って元気になるワケでなし、たまにパチンコに行くくらい・・まあパチンコの合間に歌ってるんですが、フフフ(笑)
二十歳ぐらいになった時に「ここはおまえさんの持ち場だよ」という感じで抒情歌系の歌を歌うようになりました。西条八十先生の世界をふたつ続けて・・
みんな旅人
夕笛
絶唱
絶唱
今、外からみると僕とお客様の関係が60代のアイドル、ハ・ハ・ハ・・不気味な感じが・・でもお客様との同世代という関係ができているのはありがたいこと。さっきの歌(夕笛や絶唱)も若い人には風景が見えてこないでしょうね。新しい曲(最近の)は歌うのがラク、古い歌(デビュー当時の)ほど難しい。元の雰囲気を残そうとするのは「アイドルとしての務め!」です(笑)
年令を重ねると声の質も変わって心の寸法も変わっていく。レコード会社が持ってくる曲ではどうも・・となると自分で(曲を)書くようになる。こんな歌も歌ってるのか・・という曲を2曲。
みんな旅人
♪人と話すだけで 疲れるなんてことが
別に不思議じゃない バカな話じゃないか
何気なく笑うほど 俺は大人じゃないし
くちびるをかむほど 若くもないさー
人と人が今日も 息をひそめすれ違う
許しあえるはずの わずかな過去を抱きしめ♪
潮どき
こういう歌を歌っていると70(才)近いヤツが何言っているんだと思われる・・でも、多分僕なんかは生きてる間こうなんだろうな・・こういう稼業をやってる人間は、これがなくなったらお終い。緊張しててもお客様にはそう見えないのがキャリア。よくベテランの味と言われますが、遊びの部分、余裕、のりしろ・・一生懸命やってますよ。そうしないと一番気持ち悪いのは自分ですから~でも一生懸命があまりお客様に伝わってしまうとお客様が疲れてしまう。ああアイツも歌が好きで楽しくやってるんだなぁ・・と思ってもらう。
舟木さんの「ベテランの味」についての考察は思わず膝を打ちたくなります。これは舞台芸術のどんな世界でも共通することだと思っています。肩の力を抜いた芸は押しつけがましさがなくて受け取る側もリラックスして楽しめ、ピーンと張り詰めた糸のようにプチンと切れる心配もなく滋味深く、あるがままの私の芸をゆるりと楽しんでいただければ・・というような気負いのなさに心がほどけます。かと言って舟木さんもおっしゃってるように決して手を抜いたり緊張感がないルーズさとは全く違います。「観て、観て!」とか「聴いて、聴いて!」という甘えたアピールの仕方ではないお客様本位の姿勢とでもいうのでしょうか。こういうスタンスであることを舟木さんの口から直接聞けるのが、ナマのコンサートの醍醐味です。
銭形平次
~スタンディング
~スタンディング
サインボール打ちのあと、最近はトークに不思議な間ができるんです。・・・休んでます(笑)ところどころで、休み、休み・・・昔は休みなく10曲ぐらい・・今はいいとこ5曲(笑)
新歌舞伎座のお芝居のお知らせもちょっとだけありました。
新歌舞伎座のお芝居のお知らせもちょっとだけありました。
要するにドタバタです。演舞場の『花の生涯』とはコロッと趣を変えて・・刀も持っていない浪人、金に困ると道場破りをやるという・・
最初の頃(デビュー当時)の歌は「元気ハツラツ!」でもしょうがないから行ってみる!『明日咲くつぼみに』を青春を歌った一連の歌の受け皿として・・
明日咲くつぼみに
あゝ青春の胸の血は
修学旅行
仲間たち
君たちがいて僕がいた
高校三年生
学園広場
修学旅行
仲間たち
君たちがいて僕がいた
高校三年生
学園広場
30代、40代が一番歌が選びづらい・・60(才)のこえをきいてから、声も変わってきて 響きも違ってきたからそろそろお客様にも届くかな・・という歌を持ち歌に限らず『ゴンドラの唄』『宵待草』『荒城の月』など今の僕が歌うとしたら、どう歌うんだろうという興味が自分自身にもあって「日本の名曲」をステージにのせていけたらと・・今日は二つ並べて・・・・中日劇場バージョンの最後でも抒情歌ブロックのラストに『絶唱』~『夕笛』~『初恋』と文芸詩人の最高峰の方々の作品を並べた最後に御自作の『恋唄』を置かれました。今回も野口雨情の『船頭小唄』と御自作の『浮世まかせ』を並べていらっしゃいます。こんな構成が可能な歌い手は、やはり舟木さんより他にはいないのではないでしょうか。巨匠の詩歌と並べてもなんら遜色を感じさせず、同じ音色、同じ空気感を漂わせ、抒情の世界を確立することができるのですから・・・ステージの構成の中に控え目ながらも隠しきれない舟木さんの才能と功績を見ることができるのは本当に嬉しく感動的です。
また、「日本の名曲」を若い頃から歌ってこられた舟木さんですが、年輪を重ねた今なら、自分がそれらの曲をどのように歌うのか興味がある・・なんて、本当に歌い手として素晴らしい感性と探究心をお持ちなんですよね。「趣味は舟木一夫」と洒落のようにおっしゃる舟木さんですが、舟木さんご自身が「舟木一夫」に対して尽きせぬ興味と関心を寄せてさらに進化しつづけて行こうとする強い想いでいらっしゃることが本当に嬉しく頼もしく感じました。
船頭小唄
浮世まかせ
浮世まかせ
こういう歌は、声で歌うんじゃなく響きで歌う・・と舟木さん。お隣に座っていらした御夫婦らしき方の男性の方が、この舟木さんの言葉に深く大きくうなづいていらっしゃったのが印象的でした。
ヒット曲は財産。若い頃先輩によく言われましたが、今となるとよくわかる。言葉はいらない。
一生に一度しかない純情を歌ったラブソングを・・ここでも時代を代表するようなラブソングの大ヒット曲にならべて、御自作の『End Love』をラストにおかれました。この曲も1990年代の作品ですが今聞いても鮮度バツグンのラブソングだと思います。いつの時代にも変わらない男女の愛の普遍性を感じることができ、別れを歌いながら思いやりと希望に満ちた爽やかさに浸れる不思議な温もりがあります。
胸にさした赤い薔薇が、歌の世界のイメージをふくらませて舟木さんが主人公のラブロマンスを見るようなドラマチックな感動のうちに幕となります。
アンコール
一生に一度しかない純情を歌ったラブソングを・・ここでも時代を代表するようなラブソングの大ヒット曲にならべて、御自作の『End Love』をラストにおかれました。この曲も1990年代の作品ですが今聞いても鮮度バツグンのラブソングだと思います。いつの時代にも変わらない男女の愛の普遍性を感じることができ、別れを歌いながら思いやりと希望に満ちた爽やかさに浸れる不思議な温もりがあります。
胸にさした赤い薔薇が、歌の世界のイメージをふくらませて舟木さんが主人公のラブロマンスを見るようなドラマチックな感動のうちに幕となります。
たそがれの人
哀愁の夜
高原のお嬢さん
End Love
哀愁の夜
高原のお嬢さん
End Love
アンコール
~グッド・バイ・ソング
いったん降りた幕が再び上がって・・舟木さんからの感謝と「これからも僕の旅路にお付き合い下さい。」というような呼びかけともいえる『グッド・バイ・ソング』また、ここから新しい旅路への一歩が始まるような余韻を残して・・・
毎ステージごとに見事な花束をプレゼントされている舟友さん。今回も撮影させていただきました。
左が梅田芸術劇場メインホール夜の部、右が奈良県立文化会館国際ホール夜の部の花束です。