新歌舞伎座 舟木一夫特別公演 2月1日~2月20日
昨日は「立春」…暦の上では、春ということです。一昨日、昨日と、私の地元東海地方では陽射しも春めきうらうらとした冬日和でした。でも、関東では雪模様とのことですから、東、北の方面から大阪に向かう皆さんは天候が気になっていらっしゃることと思います。公演中はなんとか穏やかな日が続いて欲しいものですね。
初日から、早くも4日が過ぎて、本日は5日目です。20日間の興行のうち四分の一が終わってしまいました。もう、既にたくさんの舟木さんファンが全国から新歌舞伎座に駆けつけていらっしゃることでしょう。
「速報!」は、アップしたものの、何やかやと雑事に追われて、遅ればせながら「本篇」のご報告をさせていただきます。2月1日初日と2日と拝見しました。ブログでのアップはデータの容量の関係で2回に分けてアップさせていただきます。
先ず最初は、昼の部のコンサートの模様を舟木さんのトークをメインに御報告します。
トークは初日、2日目をまとめてますのでご了承ください。舟木さんのトーク部分はピンク文字です。
トークは初日、2日目をまとめてますのでご了承ください。舟木さんのトーク部分はピンク文字です。
第二部 ~シアターコンサート・昼の部(70分)
幕開けの舟木さんは青春カラーのコバルトブルーのジャケットに白のシャツ、黒ベストにパンツ、胸ポケットのチーフはモノトーン、ゴールドのペンダントで登場。2015年初めて聴かせていただく舟木さんの歌声ですから、ワクワク感は頂点に達しました。メモできるかな?と心配しつつ要所要所のみメモりましたが、メモが追い付かず、ざっとこんな具合です。モレ部分は、ご容赦を…
~オープニング
眠らない青春
あけましておめでとうございます。今日から2月ですが、旧正月ですと、そういうことになります。
今日から20日までお世話になります。冷え込む中おいでいただき重ね重ねありがとうございます。
芝居の方は、ただみんなでワアワア賑やかにやってるというもので、なんてことないです(笑)
コンサートはおなじみのものを中心に並べました。どうぞごゆっくりお楽しみいただければと…
芝居の方は、ただみんなでワアワア賑やかにやってるというもので、なんてことないです(笑)
コンサートはおなじみのものを中心に並べました。どうぞごゆっくりお楽しみいただければと…
トピックス その1
2日目のトークでは、第一部のお芝居の後半の立ち回りでちょっとしたハプニングがあって舟木さんピンチ?!かと一瞬、客席がドキッ!とキンチョーする場面がありました。そのハプニングをきっちりコンサートの時のトークに織り込んで以下のような舟木さんの軽妙なお喋りがありました。
休憩が約40分、女性トイレが混むから長い…ではなく私がシンドイ(笑)立ち回りで滑りました。
エラそうに出てきてねぇ(笑)あれは、槍が滑ったのをつかみにいったら一緒に滑ってしまった…
ヤリっぱなし(槍放し)になって、ヤリ(槍)クリがつかない(笑)…出ました!さすが、超ウルトラ級の見事なダジャレでした。チャンチャン(笑)
エラそうに出てきてねぇ(笑)あれは、槍が滑ったのをつかみにいったら一緒に滑ってしまった…
ヤリっぱなし(槍放し)になって、ヤリ(槍)クリがつかない(笑)…出ました!さすが、超ウルトラ級の見事なダジャレでした。チャンチャン(笑)
2日目の昼の部の舟友さんのプレゼントの花束
~プレゼントタイム
くちなしのパラード
ブルートランペット
北国の街
東京は恋する
去年の12月にとうとう70(才)になりまして(拍手)…拍手いただいても嬉しくない…(笑)
時代劇の場合、主人公が若いんです。銭形平次もせいぜい32、3才、新吾なんか美女丸の時は16才くらいですから、そういう芝居はもうできない。今回のがメいっぱい(笑)
これからどんなお芝居をお見せできるか…でも、もうあとは指が折れるくらいですから…皆さんとこうやってお目にかかれるだけでも幸せです(拍手)
初恋
絶唱
20代からずっと一ヶ月公演のコンサートは昼夜別構成でやってきたんですが、「絶唱」は昼夜ともハズせない。こういう歌があるのは流行歌手の幸せです。
若い頃から日本調の歌とかも唄ってたから、全部を一度に並べるのは無理だからということでこうなった。
昼夜で構成を変えるのは大変でしょ…と言われますが、歌い手の方はその方が気が変わっていい。バンドも昼夜同じだと慣れて緊張感がなくなって時々、いねむりしながら演奏するヤツがいる(笑)
○○○やん名指しですが、これは舟木さんの愛情表現なんですよね。
53年目に入ったわけですが、ここまで来るとわかりませんよ、どこでドカ~ン!とくるか…あちこちガタがきてますから。プロの歌い手はナマでお客様の前でお聞かせできなきゃ…一日でも長く唄えるように…(拍手)
では、ここでドカンと賑やかに!(上着を脱いで)
53年目に入ったわけですが、ここまで来るとわかりませんよ、どこでドカ~ン!とくるか…あちこちガタがきてますから。プロの歌い手はナマでお客様の前でお聞かせできなきゃ…一日でも長く唄えるように…(拍手)
では、ここでドカンと賑やかに!(上着を脱いで)
~スタンディング 手ぬぐいまき
君よ振りむくな
初日は、サインボールは打たずに手ぬぐいを直接撒くというスタイル。二階、三階はもちろん、一階席でも後方にはあまり飛ばないので、首をかしげたりして気になる御様子の舟木さんでした。
手ぬぐい撒きが終わって、テーブルの後ろからラケットを出してきて、一応ラケットは持ってるんですが明日からどうしましょうか?…客席に御意見を尋ねてみる舟木さんさんでした。拍手の多さは圧倒的にラケットでサインボールを打つスタイル支持派(笑)
手ぬぐい撒きが終わって、テーブルの後ろからラケットを出してきて、一応ラケットは持ってるんですが明日からどうしましょうか?…客席に御意見を尋ねてみる舟木さんさんでした。拍手の多さは圧倒的にラケットでサインボールを打つスタイル支持派(笑)
一ヶ月公演では御祝儀として手ぬぐいを用意して客席に投げるのが恒例。9月の演舞場は手撒きだったと思います。そして10月の中日劇場公演では、サインボールをキャッチしたら手ぬぐいをいただける…
あくまで公平さをポリシーにされている舟木さんなので色々、ファンのために考えて下さっているのでしょうね。
結局2日目からは、「サインボール打ちスタイル」となりました。
「ボール打ちます!がんばって楽屋でボールにサインかきましょう!」と宣言(笑)
15個のボールにサインを書くのもなかなか手間なのでしょうが、舟木さんのお心づかいに感謝です。
15個のボールにサインを書くのもなかなか手間なのでしょうが、舟木さんのお心づかいに感謝です。
上手の袖方向をながめて、僕が上着を着るのを忘れてると思って何か言ってる…忘れてないよ!(笑)
ここでライトの当たり方でゴールドっぽくも見える淡いベージュベースのチェック柄風のジャケットに着替え。
このところずっと「日本の名曲たち」というのを唄ってます。中日劇場では、 自分のふるさとということで「ふるさと」というくくりにしました。今回は大阪でお世話になるわけですから「大阪」のものを…
今回も、前半、後半変えます。昼夜も変えるので合計8曲をお聞かせします。「なにわ(浪花)」といえば、桂春團治と坂田三吉が登場するものが多いんです。通天閣、道頓堀、キタ・ミナミ、曽根崎とか…
僕流に選びましたので、お聞きください。
~日本の名曲(2月1日~2月9日)
浪花恋しぐれ 作詩:たかたかし 作曲:岡千秋
https://www.youtube.com/watch?v=JznWoGn5_4k (舟木さんと都はるみさんのデュエットです)
(1983年 岡千秋・都はるみ)
https://www.youtube.com/watch?v=JznWoGn5_4k (舟木さんと都はるみさんのデュエットです)
(1983年 岡千秋・都はるみ)
芸のためなら 女房も泣かす
それがどうした 文句があるか
雨の横丁 法善寺
浪花しぐれか 寄席囃子
今日も呼んでる 今日もよんでる
ど阿呆 春団治
それがどうした 文句があるか
雨の横丁 法善寺
浪花しぐれか 寄席囃子
今日も呼んでる 今日もよんでる
ど阿呆 春団治
そりゃ わいはアホや 酒もあおるし 女も泣かす
せやけどな それもこれも みんな芸のためや
今にみてみい! わいは日本一になったるんや
日本一やで わかってるやろ お浜
なんやそのしんき臭い顔は
酒や! 酒や! 酒買うてこい!
そばに私が ついてなければ
なにも出来ない この人やから
泣きはしません つらくとも
いつか中座の 華になる
惚れた男の 惚れた男の
でっかい夢がある
凍りつくよな 浮世の裏で
耐えて花咲く 夫婦花
これが俺らの 恋女房
あんたわたしの 生き甲斐と
笑うふたりに 笑うふたりに
浪花の春がくる
耐えて花咲く 夫婦花
これが俺らの 恋女房
あんたわたしの 生き甲斐と
笑うふたりに 笑うふたりに
浪花の春がくる
初代桂春團治
1895年、初代桂文我に入門、三友派の桂我都(がとう)を名乗る。1903年10月、春団治に改名し、7代目桂文治(当時は2代目桂文団治)門下に移る。大正初年、一時三友派から他派へ走ったとき「喜楽家独身」と名乗ったことがある。法善寺筋の紅梅亭などの寄席で人気が爆発。1914年に真打昇進。1917年、先妻・東松トミと離婚し、医療品問屋・岩井松商店の後家、岩井志う(じゅう)の入り婿となる(「後家殺しの異名の由来)。1918年、浪花派を結成するも、新勢力・吉本興業の人気で失敗。1921年、自身が吉本興業に移籍。
破天荒な生き方でも著名で、関西の俗に言う破滅型天才芸人のいまだ代表にして定型といえる存在である。借金・女遊び・酒乱が高じた振る舞いは、常に話題となった。その生き様は、演劇・歌謡曲など、様々な形で語り継がれている(ただし脚色も多い)。大阪弁で言う「やたけた」「ごりがん」「すかたん」といった性格を全て併せ持つ、その憎めない振る舞いは、当時も現在も、人々からはむしろ共感・同情の目で見られ、大阪の人情味に触れる際に欠かせない存在となっている。
実際のところは、あまりに春団治の破天荒な行動がエスカレートしてしまい、1918年にトミから「三行半を突きつけられる形で二人は離婚。
実際のところは、あまりに春団治の破天荒な行動がエスカレートしてしまい、1918年にトミから「三行半を突きつけられる形で二人は離婚。
*「浪花恋しぐれ」に登場する「お浜」は最初の妻東松トミのことと思われます。(春日局補足)
坂田三吉使用の駒。箱書の「馬」の字も坂田三吉の書
王将・夫婦駒 作詩:大高ひさを 作曲:野崎真一
(1965年 石原裕次郎)
(1965年 石原裕次郎)
あばれ香車(やり)なら どろんこ桂馬(けいま)
乱れ角行(かく)なら むかい飛車(びしゃ)
坂田三吉 勝負にゃ泣かぬ
可愛い小春の
ために泣く
乱れ角行(かく)なら むかい飛車(びしゃ)
坂田三吉 勝負にゃ泣かぬ
可愛い小春の
ために泣く
駒を握らしゃ 将棋の鬼
俥ひかせりゃ 甲斐性無(がしんたれ)
こんな男の 情にひかれ
今朝も小春のやつれ髪
俥ひかせりゃ 甲斐性無(がしんたれ)
こんな男の 情にひかれ
今朝も小春のやつれ髪
勝てば王将 負ければ歩
浪花東京の 勝負どこ
命二つを 一つに燃やす
俺と小春は 夫婦駒
浪花東京の 勝負どこ
命二つを 一つに燃やす
俺と小春は 夫婦駒
二つ目のは、昭和40年に大阪よみうりテレビのドラマで長門裕之さんの坂田三吉と富司純子(当時は藤
)さんの小春で、主題歌を長門さんと同じ日活ということで裕次郎さん。
「王将物語」(1965年1月~4月放映 読売テレビ)
もとへ戻しましょう、(バンドを振り向いて)何からいきますか?
あゝ青春の胸の血は
仲間たち
高校三年生
学園広場
今唄った歌はバラせないんですよね。それだけ特殊なツメエリの頃の歌。52年前の歌なんですよ…ハ・
ハ・ハ…18(才)でツメエリ着て可愛かった(笑)いつの間にかこんなになっちゃった…
ラストブロックは、運悪く戦争にぶつかったような時代でも、こんな経験のない人はいないだろうという曲を並べてみました。
トピックス その2
これも2日目の「お芝居」でのハプニング繋がりのお喋りです。
ステージというのは面白くて現代のお客様の方がずっとやさしい。昔は、お芝居がつまらないと帰るお客さんがいたり、「おーい、高いぞ!」と言われたり…滑って転んだら20円くらいお返ししないと(笑)
ロビーのスタッフに苦情を言って帰るお客様もいたり…「今日はフナキが下手ばっかり見て上手を見なかった。」でも一番見ないところは一列目なんです。目が合う…女性ならいいんですが、男性と目が合ってもねぇ…(笑)
そしてそのトークのあと…均等に見なくちゃ…というのを実演してみせる舟木さんがとってもお茶目でした。一曲目の「たそがれの人」を唄う時、胸の前で小さく指をさして、今度はこっち…みたいなジェスチャー入りで唄うので客席に笑い声のさざ波がたちました(笑)
高原のお嬢さん
~バラードver.
哀愁の夜 (五番付) 作詩:古野哲哉 作曲:戸塚三博
なんて素敵な 夜だろう
星はきらめく 瞳はうるむ
ああきみと行く 夜風の舗道は
いつかふたりの胸に
恋を育てた あの日の舗道よ
星はきらめく 瞳はうるむ
ああきみと行く 夜風の舗道は
いつかふたりの胸に
恋を育てた あの日の舗道よ
夢を見るから ゆれるのか
長い黒髪 波むつように
ああ街の灯は やさしくもえて
何か誓いの言葉
交わしたいよな ふたりの夜よ
長い黒髪 波むつように
ああ街の灯は やさしくもえて
何か誓いの言葉
交わしたいよな ふたりの夜よ
たとえ別れは 辛くとも
想うこころは 変わりはしない
ああ面影が 消えないように
きみと歩いた路に
ひとりたたずむ 哀愁の夜
想うこころは 変わりはしない
ああ面影が 消えないように
きみと歩いた路に
ひとりたたずむ 哀愁の夜
~五番~(舟木さん自作)
若さまかせに 春は往き
交わす瞳に 別れが揺れた
ああこの歌は 二人の恋を
今も優しく強く
抱いてはるかに 輝く星よ
君と見上げた あの星空よ
交わす瞳に 別れが揺れた
ああこの歌は 二人の恋を
今も優しく強く
抱いてはるかに 輝く星よ
君と見上げた あの星空よ
~アンコール
明日咲くつぼみに
https://www.youtube.com/watch?v=gXwEGVEogTU&feature=youtu.be
↑
舟友のkazuyanさんが作成された2月1日初日の「お出迎え」の映像を含む動画です。
明日咲くつぼみに
https://www.youtube.com/watch?v=gXwEGVEogTU&feature=youtu.be
↑
舟友のkazuyanさんが作成された2月1日初日の「お出迎え」の映像を含む動画です。
アンコールのジャケットはヴィヴィッドな藤色でした。初日は胸ポケットチーフでしたが、2日目にはクリーム色のバラに変わってました。こちらの方が藤色のジャケットに良く似合ってステキでした。
kazuyanさんが初日に早朝から「お出迎え」の列に並んでステキな写真をたくさん撮って下さいました
お馴染み「歌謡コンサート」からのお祝のお花も届いていたそうです。
お芝居のあらましと感想、夜の部のコンサートは続いてアップいたします。