大宮のコンサートも終わり、ちょっとゆっくりしましたので、お彼岸の中日を過ぎてしまいましたが、遅ればせながら、母とお墓参りに行ってきました。お寺の境内にはユキヤナギ、そして河津桜はもう葉桜になってしまっていました。コブシの花も散りかけて、これからの季節、代わる代わる花たちが咲き競う、春本番に入りますね。
3月20日、大宮駅に着いたのは11時半ごろでした。今回は「お出迎え」は、間に合えば…というくらいの気持ちで新幹線のチケットを買っていたのですが、予定より早めに大宮駅に着けたので、舟友さんと待ち合わせして楽屋口に向かいました。ここでも長蛇の列。最後尾について待つこと約1時間ちょっと。12時40分くらいに舟木さんが到着。最後尾だったので遠い遠い(笑)
しかも逆光の位置だったので「光の中の舟木さん」しか撮れませんでしたが、舟友さんが撮影された舟木さんをお借りさせていただきました。
こちらが私のへぼカメラ こちらが舟友さんのナイスショット!
「お出迎え」の後、昼食をとりつつ舟友さんと楽しいお喋りタイム。後から来られた舟友さんたちと合流して会場に向かいました。昼の部は開演時間が本来は2時半のところ10分遅れとなりました。
それでは、いつものように舟木さんのトークを中心にコンサートの模様をご報告します。
ピンク文字は舟木さんのトーク部分です。〈昼の部と夜の部をミックスしてます)
舟木一夫 コンサート 2015 大宮ソニックシテイホール 3月20日
~高原のお嬢さん
ワンコーラス目は幕が降りたまま舟木さんの歌声だけが聴こえてきました。ツーコーラス目に入る頃に幕が上がるという洒落た演出でした。
舟木さんが鮮やかな煉瓦色のシルキーなジャケットで登場。幕が上がると照明あるいはスモークが高原の白い霧を思わせるステージ演出。
舟木さんが鮮やかな煉瓦色のシルキーなジャケットで登場。幕が上がると照明あるいはスモークが高原の白い霧を思わせるステージ演出。
そこに舟木さんのいつもどおりの若々しいシルエットが浮かび上がってコンサートのはじまりです。
どうやら春ということになってきました。2、3日前は毛布かぶってましたが…
今年は2月公演でスタートしたんですがコンサート公演は今日が初日です。
お忙しい中お運びをいただきましてどうもありがとうございます。
いつまで歌っていけるか…そこが私の唯一の目標ですが、まあ、これからおいおいやっていきます…おいおい(老い老い)は老ける老けると書くんですが、年のことはあまり言わないで…
ようこそおいで下さいました。ごゆっくりお過ごし下さい。
花咲く乙女たち
くちなしのバラード
東京は恋する
北国の街
(kazuyanさんの動画でお聞きください)
自分自身が三十代、五十代になってくると好きな歌が変わってくる。「友を送る歌」は簡潔でサッパリしてて好きな歌です。結局お客様と積み重ねていく、これが個性というのでしょうね。
このへんの歌はデビューした頃のですが「高校三年生」もエライことになってまして、もうどこまでもつんだオイ!という…東海林太郎さんは僕がデビューした当時65才…もうとっくに越してしまってて、こうやって皆さんの前でナマで歌ってるだけで奇跡的というか…幸せですね。まさかここまで歌ってるとは思ってなかった。
さあ55周年が2年後に来るんですがそこはまあなんとかごまかしながら1時間半とか2時間というステージは確保していきたいと…
さあ55周年が2年後に来るんですがそこはまあなんとかごまかしながら1時間半とか2時間というステージは確保していきたいと…
ドがつく演歌…演歌のさらに強いもの…こういうのを好きな方はあまり舟木一夫を好きな方はいない。三波春夫さんのお客様と僕のお客様を入れ替えたら果たして何分もつか?30分もたないでしょう。
ここはちょっと落ち着きのあるものを、映画の主題歌がふたつ「その人は昔のテーマ」「哀愁の夜」ともう一曲は「眠らない青春」みっつつなげます。
哀愁の夜
眠らない青春
「眠らない青春」で、動きながら歌う舟木さんですが、一瞬、後ろ向きになった時の背中がセクシーでやっぱりカッコいい。年齢を言わなければ、青年といってもいいほどまっすぐ伸びた背筋、すっくとした立ち姿が「永遠の青春のシンボル」として今も確かに私たちの目の前にあることもまた、その歌声のパワーと共に奇跡のようです。そこに、さらに「若さ」のみでは到底たどりつけない深さと温もりが加味されているのですから、こんな素晴らしい存在は唯一無二と言えるでしょう。
「眠らない青春」で、動きながら歌う舟木さんですが、一瞬、後ろ向きになった時の背中がセクシーでやっぱりカッコいい。年齢を言わなければ、青年といってもいいほどまっすぐ伸びた背筋、すっくとした立ち姿が「永遠の青春のシンボル」として今も確かに私たちの目の前にあることもまた、その歌声のパワーと共に奇跡のようです。そこに、さらに「若さ」のみでは到底たどりつけない深さと温もりが加味されているのですから、こんな素晴らしい存在は唯一無二と言えるでしょう。
ラスト、小林さんのサックスが思い切り長くドライブしました。「今年中やってろ!」楽しそうにニコニコしながら舟木さんの情愛にみちたまなざしが小林さんに注がれます。舟木さんが「スタッフ」と呼んでいらっしゃるアバウト9の皆さんとの信頼関係とプロの音楽家同士というシビアな切磋琢磨が舟木さんのステージの最強の後ろ盾なのですね。
舟友さんの昼の部のプレゼントの花束
50何年も歌ってますと…この12月が来ると71、来年になって2ですね。次の1月から55周年が始まるんですから2年ないんですよ。来年の3月の仕事が入ってて…拍手…いえいえ喜ぶことなんですが一抹の不安が…
12月が新橋演舞場、3月になって大阪新歌舞伎座で1ヶ月。
最近はオジサンというよりジイさんになってきて…でも客席見ると最近は年季が入ってると(笑)
幸せな歌い手ですよね。同世代のお客さまと長い長い旅が続けられるんですから。
だんだん、ひとり居直ってるような感じになってきてます(笑)
12月が新橋演舞場、3月になって大阪新歌舞伎座で1ヶ月。
最近はオジサンというよりジイさんになってきて…でも客席見ると最近は年季が入ってると(笑)
幸せな歌い手ですよね。同世代のお客さまと長い長い旅が続けられるんですから。
だんだん、ひとり居直ってるような感じになってきてます(笑)
さてここんところ「日本の名曲たち」というのを歌ってますが今回のツアーコンサートでは前半と後半を入れ替えてみようと思ってるんですが…
昨年は「ゴンドラの歌」「 宵待草」の古典を歌いましたが、「荒城の月」を、来年あたりどこで歌おうかと思ってます。「 こういう歌を歌いたい」 と思っているうちは歌っていけるでしょう。
昨年は「ゴンドラの歌」「 宵待草」の古典を歌いましたが、「荒城の月」を、来年あたりどこで歌おうかと思ってます。「 こういう歌を歌いたい」 と思っているうちは歌っていけるでしょう。
最近はなくなってしまったハートの歌を歌ってみます。ほっといてはもったいない、ある時流行った歌で今はもう出てこないタイプのもの、僕らは昭和生まれの昭和育ち…この次は何にしようか、別に人の歌をカバーしようということではなくて、こういう歌を作ってみてよ…ということで、ツアーの前半はさりげない応援歌をふたつ並べてみました。
空に星があるように 作詩・作曲:荒木一郎
空に星が あるように
浜辺に砂が あるように
ボクの心に たった一つの
小さな夢が ありました
浜辺に砂が あるように
ボクの心に たった一つの
小さな夢が ありました
川が流れて 行くように
時の流れに たった一つの
小さな夢は 消えました
淋しく 淋しく 星を見つめ
ひとりで ひとりで 涙にぬれる
何もかも すべては
終わってしまったけれど
何もかも まわりは
消えてしまったけれど
ひとりで ひとりで 涙にぬれる
何もかも すべては
終わってしまったけれど
何もかも まわりは
消えてしまったけれど
春に小雨が 降るように
秋に枯葉が 散るように
それは誰にも あるような
だたの季節の かわりめの頃
秋に枯葉が 散るように
それは誰にも あるような
だたの季節の かわりめの頃
「空に星があるように」舟木一夫リサイタル’76 (2枚組)1976年11月郵便貯金ホールリサイタルライブ 2014CD復刻盤 に収録
上を向いて 步こう
涙がこぼれないように
思い出す 春の日
一人ぽっちの夜
涙がこぼれないように
思い出す 春の日
一人ぽっちの夜
上を向いて步こう
にじんだ 星を数えて
思い出す 夏の日
一人ぽっちの夜
にじんだ 星を数えて
思い出す 夏の日
一人ぽっちの夜
幸せは 雲の上に
幸せは 空の上に
幸せは 空の上に
上を向いて步こう
淚がこぼれないように
泣きながら 歩く
一人ぽっちの夜
淚がこぼれないように
泣きながら 歩く
一人ぽっちの夜
(口笛…)
思い出す 秋の日
一人ぽっちの夜
悲しみは星のかげに
悲しみは月のかげに
思い出す 秋の日
一人ぽっちの夜
悲しみは星のかげに
悲しみは月のかげに
上を向いて歩こう
涙がこぼれないように
泣きながら 歩く
一人ぽっちの夜
一人ぽっちの夜
涙がこぼれないように
泣きながら 歩く
一人ぽっちの夜
一人ぽっちの夜
あらためてお聞かせすると名曲中の名曲とおわかりになると思います。
すなおな詩、すなおなメロディー。荒木一郎という人が歌ってたんですがこの人の歌はメロディーがよくわかんない…と「いとしのマックス」の一節を歌ってみる舟木さん(笑)もっと聴きたかったぁ~ッ!
こうして歌のやさしさ、のどかさがさりげなく出てくるのはむつかしいんです。こうした言葉が自然に歌詩の中に入っててきちんとした歌詩を知らなくても曲の中に入っていける。今歌うとわかってくる詩…「ただの季節のかわり目のこと」と一節を口ずさんで、…昔聞いてたのとは全くちがって聞こえてくる。
昭和30年代40年代のある時に流行っていた歌をそのままおいとくのはもったいない。僕は歌い手なので、それを伝えていきたいと…
いつまでステージで歌えるのか…これは本人の年に関係なくて、客席の平均年令が高いとお客様がお越しになれなくなる。でも僕の客席はまだ若いので安心しております(笑)
「上を向いて歩こう」では、途中で舟木さんの素敵な口笛が入りました。「哀愁の夜」では、おなじみの舟木さんの口笛ですが、この曲での口笛もまたとってもステキで胸がキュンとなってしまいました。私たちが子どもの頃はみんなよく口笛を吹いたものです。クラスで誰が一番、口笛をうまく吹くかなんてことも競い合ったりして、男子の方が女子よりもうまくて、私のクラスでは、ケンちゃんという小柄な男の子はダントツ巧かったので先生も含めてみんながケンちゃんにリクエストしたりしたものでした。上田少年もきっとクラス一口笛の上手な子どもだったんだろうなぁ…などと思いながら少年の日の舟木さんを重ねて聴いていました。一世を風靡した荒木一郎さんのヒット曲も印象深く残っていますから、今回の「日本の名曲たち」は、きっとこれからコンサートにお運びになる皆さんにも喜ばれることでしょう。
また、舟木さんがいつまで歌ってくださるのか心配している私たちファンなのですが、逆に舟木さんはお客様がいつまでコンサート会場まで来て下されるのか…というのがとっても心配なご様子です。私たちも元気で舟木さんについていかなくっちゃ…ですね。来年三月の新歌舞伎座での1ヶ月公演(特別公演)も早々と決まっているそうですし、今年の年末の演舞場からの4ヶ月は、またまた私たちファンにとってもワクワク感満載になりそうですね。
~銭形平次
サインボールをキャッチした人へのお知らせに関連して思いつかれたのかな?
長いことやってると色んな「疑惑」が出てくるんですね…とまず最初の話題は…
例えば「サインの代筆」まだ若い頃の、あるお相撲さんとの対談の仕事の時のエピソードでした。
お相撲さんを目当ての子どもたちがサインをもらおうと外で待ってる。お相撲さんは色紙にぺたぺたと朱の手形を押して、サインはお弟子さんが書いてた。その時に、喜んで待ってる子どもたちの顔を見た時にイヤな気がした。青春まっただ中、心が傷つきました。だから代筆はできません…という舟木さんらしい想いなんですね。
たまたま聞ける想定外のエピソードなどもコンサートのトークの大きな魅力です。
お相撲さんを目当ての子どもたちがサインをもらおうと外で待ってる。お相撲さんは色紙にぺたぺたと朱の手形を押して、サインはお弟子さんが書いてた。その時に、喜んで待ってる子どもたちの顔を見た時にイヤな気がした。青春まっただ中、心が傷つきました。だから代筆はできません…という舟木さんらしい想いなんですね。
たまたま聞ける想定外のエピソードなどもコンサートのトークの大きな魅力です。
そして、定番のカツラ疑惑(笑)
70であんなに毛があるワケがない…と思う人がいるんですね。今確認してもらいます…とばかりベースギター吉迫さんのところに行って頭を差し出してひっぱっらせる光景…久しぶりに見せていただきました。そして引っ張った吉迫さんのリアクションは「ずいぶん、よくできてますねぇ!」もお約束です、さらに彼を軽くドツクまねをする舟木さんのリアクションもお約束通りの楽しいコント風で、息ピッタリでした(笑)
三つめは、本当にナマて歌ってるのか?疑惑
若い頃の歌番組のセットを使ったスタジオ撮り…例えば「高原のお嬢さん」白樺の木をバックにしたセットで木に手をかけたりしながら…口だけ音源に合わせる。いわゆる口パクかな?がトラウマになっているそうです。
そんなこんなで、三つの「疑惑」の解明をされました(笑)
やおら、あ、ハナシが長いですね…と言いつつ袖に歩いて行って、光沢のあるソフトレザーのような風合いのアイボリーカラーのジャケットにお着替えです。
~夜の部では「サイン」にまつわる別のこんなお話も…~
サインていうのはデビューした時不思議でしたね。読めないしゃないか(笑)
修学旅行という曲が出た時に全国のレコード店、1店に5枚分のサイン色紙を一晩で書いたんです。
サインは4秒でかけますが、日付が5秒。プロマイドだと表面を拭かないとはじいて書けない。
私はサインは飽きてくると変えるんです。7回くらい変えてます。全部持ってらっしゃる人はいるのかな?
今のはずっと変えてません。まだ飽きてないので… だいたい舟木さんのお話通りってカンジ?↓
サインは4秒でかけますが、日付が5秒。プロマイドだと表面を拭かないとはじいて書けない。
私はサインは飽きてくると変えるんです。7回くらい変えてます。全部持ってらっしゃる人はいるのかな?
今のはずっと変えてません。まだ飽きてないので… だいたい舟木さんのお話通りってカンジ?↓
15周年記念の10枚組アルバム「限りない青春の季節」に付いている冊子より 向かって右の現在というのは1977年当時
1992年頃の色紙 1997年頃の色紙 2013年の色紙
いろんな歌を歌いましたが…と言いかけてから
ここ、ちょっと喋りが長いでしょ、サインボール打ったから休んでるんです(笑)
ここ、ちょっと喋りが長いでしょ、サインボール打ったから休んでるんです(笑)
ここでは、抒情歌をメロディーにしてみました。
絶唱
まだ見ぬ君を恋うる歌
あゝりんどうの花咲けど
https://youtu.be/45GtWRouRPg
https://youtu.be/45GtWRouRPg
(kazuyanさんの動画でお聞きください)
夕月の乙女
夕笛
初恋
(kazuyanさんの動画でお聞き下さい)
こういうタイプの歌はどのくらいやるかむつかしいですね。あまり長くやると眠くなっちゃう。
ここ2、3年ステージでキツいのは曲つなぎ…メドレーですね。昔は15曲並べてやってましたが…アキマヘン(笑)
ここ2、3年ステージでキツいのは曲つなぎ…メドレーですね。昔は15曲並べてやってましたが…アキマヘン(笑)
ステージの流れというのは何を何コーラス歌うのか…夕笛なんかは1、5コーラスで歌うのはもったいないというのもあるのですが…
12月の誕生日がきて70になったんですが…幸せですよね、70で1ヶ月公演やってナマでコンサートやって、のんきな稼業というのかありがたい稼業というのか…まあ後者ですよね。
よくお客様が僕から元気をもらってますっておっしゃいますが…でも考えてもってってもらわないと(笑)…なにしろ今日なんかは、1対2000ですから(笑)でも、ぼくの方もお客様の拍手から元気をもらっているんです(拍手)
最近、男性のお客様が戻ってきてるんですね。女性には女性の大変さがあると思いますが、男はずっとやみくもに仕事をしていますから、今、仕事から解き放たれて自分の青春を確認する…という時期に来てるんでしょう。
そんな男性たちが同時代をともに過ごしてきた舟木さんのステージに戻ってきたという風に舟木さんは嬉しく感じていらっしゃるのですね。
男性も女性も皆さんおひとりおひとりが歩いて来た道は全部正解なんですね。
そういう意味で皆さんのおかげでありがたい旅をさせていただいている。本当のありがとうはもうちょっと先までとっておいて…
そういう意味で皆さんのおかげでありがたい旅をさせていただいている。本当のありがとうはもうちょっと先までとっておいて…
~ラストブロック
あゝ青春の胸の血は
君たちがいて僕がいた
高校三年生
学園広場
(kazuyanさんの動画でお聞きください)
悲しいときには 素直に泣けた
きらきら 蒼い空だった
その眼はむかし 海だった
愛する心が 静かにゆれた
セロファン色の 海だった
*いつからか泣くこともルル
いつからか笑うことも
歯車みたいな毎日の
カレンダーの中に わすれたの*
いつからか笑うことも
歯車みたいな毎日の
カレンダーの中に わすれたの*
その眼はむかし風だった
明日という名の 青空の中を
自由に飛べた 風だった
果てない砂浜 裸足でかけた
少年いろの 夢だった
明日という名の 青空の中を
自由に飛べた 風だった
果てない砂浜 裸足でかけた
少年いろの 夢だった
*くり返し
ルル…少年いろの 夢だった
少年いろの 夢だった
少年いろの 夢だった
少年のような、今なお、遠く未来をみつめるような舟木さんのまなざしとこぼれるような笑顔で幕となりました。
~アンコール
黒のジャケットに着替えた舟木さんがふたたび大きな拍手に迎えられて登場 。思いがけない新曲の初披露に、会場は興奮気味でした。もちろん私もアタフタ…心の準備がなかったんだも~ん
![](http://i.yimg.jp/images/mail/emoji/15/ew_icon_s98.gif)
長いこと歌ってきてつくづく思うことは歌い手としてその時その時の気持ちを伝えたいきもちは山ほどあるんですがこれは作品に出会わなければどうしようもありません。
僕は「歌い手」だから伝えたい想いを「歌=作品」で伝えたい…という舟木さんらしい想いなんですね。
5月の27日に新曲が出るんですが、 今の自分の気持ちを歌でお伝えできればと…コンサートの途中からより、最初からの方がいいだろうと…今の僕の気持ちを、今の皆さんの中に、「言葉をぽっと置きにいく」というふうに…松井五郎さん作詩、南こうせつさん作曲です。
春はまた君を彩る
作詩:松井五郎 作曲:南こうせつ 編曲:佐藤準
~私が、聞き取った一節~
なみだこらえて こころにふりむけば
そこにきこえるうたが たびをつなげるだろう
春はまた君を彩る
はるかにひろがる あしたをめざせと
そこにきこえるうたが たびをつなげるだろう
春はまた君を彩る
はるかにひろがる あしたをめざせと
詩のニュアンスなど含めた「春はまた君を彩る」情報↓ (参考まで)
http://blogs.yahoo.co.jp/ycmay26/70236439.html
http://blogs.yahoo.co.jp/ycmay26/70236439.html
昼の部は、14時40分開演~16時25分終演で105分ほど、夜の部は時間通り18時半開演で20時10分くらいの終演だったように思います。ほぼ100分休憩なしで、舟木さんどうもお疲れ様でした。
昨年の中野ファイナルが終わった時から、2015年はどんな構成のツアー・コンサートを楽しませて下さるのかがもう楽しみで待ち遠しくて仕方なかったのは、私だけではないと思います。
基本的には、デビュー当時の学園ソング、学生服を脱ぎ始めた頃の青春ラブソング、それを経ての抒情歌文芸路線をメインにして、そこにキラ星のような多岐にわたるジャンルの「日本の名曲たち」が加わって、コンサートのアウトラインが構成されていると思いますが、2015年コンサート・ヴァージョンの印象は、舟木さんがトークでも最近よくおっしゃっているように、「男性が戻ってきてくださった」ことへの感謝と嬉しさ、そして同時代を共に担ってきた仲間としての男性ファンへの労いと共感を「キイワード」にした構成であるように感じました。
スターティング・ブロックのメドレーの締めは「友を送る歌」、そしてじっくり聴かせるブロックでは「眠らない青春」、日本の名曲たちの2曲「空に星があるように」「上を向いて歩こう」、抒情歌メドレーの締めの「浮世まかせ」、ラストブロックの締めの「少年いろの空」…これらは、「戻ってきた男性ファン」への舟木さんからのメッセージでもあるように聞こえました。
でも、圧巻はなんといっても思いがけなく聴けた新曲「春はまた君を彩る」でした。
この曲へ託した舟木さんの想い、僕は「歌い手」だから「歌」で想いを伝えたい…というお気持ちは歌い手としての矜持とか自負とかいう角ばったものではなく、「歌い手」なのだから、その「歌い手」である自分の長い旅路をともに歩んでくれたファンに対しての一番自分らしい応え方であるという、とても自然で舟木さんらしい実と情のある想いなのだと受け止めることができます。
トークの中で、「本当のありがとう」は、まだちょっと先までとっておいて…とも言われましたが、もう十分に舟木さんの「ありがとう」の想いは、この「春はまた君を彩る」に満ち溢れているように思います。
そして、同じく今回のトークの中で印象に残ったのは…
「男性も、女性も、皆さんおひとりおひとりが歩いて来た道は全部正解なんですね」という言葉です。
ご自身のたどってこられた道も含めて、同世代の私たちに向かって「正解だったんだよ」とすべてを包み込んでくださる言葉に、胸がいっぱいになりました。
「男性も、女性も、皆さんおひとりおひとりが歩いて来た道は全部正解なんですね」という言葉です。
ご自身のたどってこられた道も含めて、同世代の私たちに向かって「正解だったんだよ」とすべてを包み込んでくださる言葉に、胸がいっぱいになりました。
「今の自分を肯定すること」それは、単なる自己満足ではないのだと私も思います。人それぞれの過去の「負の出来事」も含めて「それも正解だった」という言葉で認めてもらえることってそうそうあるわけではないと思います。
「認めて肯定する」ところからスタートできるのだと、「明日への希望」の大切さをこうしてあらためて言葉として大好きな舟木さんからいただくことで、「もうちょっとはマシな明日の私」になろう…なんて殊勝な気持ちにもなれるのが不思議です。なかなかこの年になると素直になれないものですが、大好きな舟木さんから、もらう言葉には、すんなりと素直な子どもの頃の自分の心に還れるのですから現金なものです(笑)
「認めて肯定する」ところからスタートできるのだと、「明日への希望」の大切さをこうしてあらためて言葉として大好きな舟木さんからいただくことで、「もうちょっとはマシな明日の私」になろう…なんて殊勝な気持ちにもなれるのが不思議です。なかなかこの年になると素直になれないものですが、大好きな舟木さんから、もらう言葉には、すんなりと素直な子どもの頃の自分の心に還れるのですから現金なものです(笑)
舟木さんの歌声は、ますますパワフルで若々しくなってきています。55周年のスタートまで、あと2年もない…とおっしゃっていました。このままでいくと、あっという間に55周年は、来てしまいますね。なにせスケジュールが目白押しですから、舟木さんにとっては毎日がリハーサルと本番の連続みたいなものかも知れません。確か、昨年の終わりごろには、来年は8月は休みにするか…なんておっしゃっていたような気もしますが、8月もきっちりコンサートのスケジュールが入ってますし、あまりにもお忙しいのが心配ですが、舟木さんにとってのベスト・ペースというのがあるのでしょうね。
「歌いたい歌がある…その間は歌い手は歌えるんだ」という、歌という細胞で、できてる?歌が血となって体を流れてる?…という意味合いのことを、先日発売の「2014オンザロード・中野サンプラザ」のDVDのインタビューでおっしゃっていましたから、そこんところは舟木さんにお任せして、私たちはひたすら劇場・会場に舟木さんを追っかけて足を運ぶだけというところなのでしょうね。
2015年コンサートは、「春はまた君を彩る」で明け、そしてファイナルを迎え、55周年に向けての希望に満ちた舟旅になるだろう嬉しい予感がしています。