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Channel: 舟木一夫の世界~れんげ草の咲くさんぽ径~
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「絶唱」の原作ゆかりの地、松江への舟旅~番外編 八重垣神社ほか

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7月に入って木槿(ムクゲ)も咲き始めました。白、花芯だけピンクのもの、薄ピンクの花びらのもの色とりどり

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では「松江への舟旅 番外編」へ…

 八重垣神社 

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八重垣神社については、「絶唱」の原作には登場してはいないのですが、出雲大社よりも古い歴史のある「縁結び」にご利益のある神社と聞いていましたので、この世では一緒にいる時間の短かった順吉と小雪が、永遠(とこしえ)に仲むつまじく天上で暮らしている姿を想像させてくれるようなスポットでもあるような気がして、市街地から少し離れた場所で、レイクラインバスは通っていませんでしたが、市バスに乗って向かいました。
*私は2日滞在なので1日券500円ではなく共通二日乗車券1000円を買ったのでレイクラインバスのほか市バスにも乗れました。


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八重垣神社 PRサイトのようです ↓
https://youtu.be/i18s04S0HAs

祭神

素盞嗚尊(すさのをのみこと)神話八岐大蛇退治の主人公、稲田姫命と結婚され縁結びの道を開く

稲田姫命(いなたひめのみこと)八岐大蛇の難を避けるため当社地に御避難され、天つ神である素
盞嗚尊と結婚され縁結びの道を開く

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創建・開創

遠く太古 神話の時代 (出雲大社より古い時期の創建と言われているそうです)
ご利益:特に「縁結び」 夫婦和合、授児、安産、厄難除、災難除       末娘にプレゼントした子授御守

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【八岐大蛇伝説のあらすじ】

高天原(たまがはら)から出雲国の肥の川(斐伊川)の上流に降り立った素盞鳴尊(スサノオノミコト)は、嘆き悲しんでいる老夫婦に出会いました。この老夫婦は脚摩乳(あしなづち)と手摩乳(てなづち)という神様で、8人の娘がいましたが、毎年やって来る大蛇に娘を次々に食べられ、今年はついに末娘、稲田姫命(いなたひめのみこと)番に。そこで素盞鳴尊は、稲田姫命をもらい受けることを条件に大蛇退治を請け負いました。
*稲田姫は、櫛稲田姫、奇稲田姫、串蛇姫と表記されている資料もあるそうです。

月岡芳年「素戔嗚尊(すさのおのみこと)出雲の簸川上(ひのかわかみ)に八頭蛇(やまだのおろち)を退治し給う図」

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素盞鳴尊は、まず佐草にある「佐久佐女の森(さくさめのもり)」の大杉を中心に八重垣を造って
、稲田姫命の身を隠しました。そして次に用意したのは、強い酒が入った8つの桶。大蛇は、素盞鳴
尊の作戦どおり8つの頭をそれぞれの桶に突っ込んで酒をあおり、酔っぱらってその場で眠ってしま
いました。素盞鳴尊はすかさず剣を抜き、大蛇をズタズタに切り裂いて見事に退治成功! 老夫婦
との約束を果たしたので、素盞鳴尊と稲田姫命はめでたく夫婦となったのでした。


拝殿の左にある門をくぐって奥に進むと、高い木々に囲まれ、木の根が網の目のように地面をはう
「佐久佐女の森」にたどり着きます。厳かな雰囲気に包まれたこの森は、まさに「八岐大蛇」神話の現場。素盞鳴尊が稲田姫を大蛇からかくまった場所で、八重垣を造った大杉の跡が今も残っています。

御神木として柵で囲われている大杉

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八雲立つ出雲八重垣妻籠に八重垣つくるその八重垣を
やくもたつ いづ(ず)も やへ(え)がき つまごみに やへ(え)がきつくる そのやへ(え)がき

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(さかんに雲がわき立つ)出雲の幾重にもめぐらした垣根。妻をこもらせるために八重の垣を作る、その美しい八重垣を~*「八雲立つ」は出雲に掛かる枕詞(まくらことば)


椿の季節に訪れると、一層、イメージが広がりそうです


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大蛇退治の折、身を隠した姫が姿見に使ったとされる本殿奥の森にある小さな池「鏡の池」に、十円か百円硬貨を載せた和紙を浮かべて「縁結び占い」をするのが人気だそうです。

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 小泉八雲旧居 

小泉八雲  ~Wikipedia、ほかより~

1850年6月27日 - 1904年(明治37年)9月26日)は、ギリシャ出身の新聞記者(探訪記者)、紀行文作家、随筆家、小説家、日本研究家、日本民俗学者。東洋と西洋の両方に生きたとも言われる。
 出生名はパトリック・ラフカディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn) 。
1890年来日。同年7月、アメリカで知り合った服部一三(この当時は文部省普通学務局長)の斡旋で、島根県松江尋常中学校(現・島根県立松江北高等学校)と島根県尋常師範学校(現・島根大学)の英語教師に任じられる。8月30日、松江到着。
ある日、肺炎にかかったハーンを、旧松江藩士・小泉湊の次女「小泉セツ」が身の回りの世話をする事になりました。単語帳を造り、必死で英語を覚えようとするセツのひたむきな姿と、セツから聞く色々な民謡を聞いたり、市内を散策するようになり、ハーンはセツに心を奪われ始めたことに気づき、結婚を申し込みます。
1886年2月、念願の帰化が認められ「小泉八雲」と改名しました。八雲と言う名は「古事記(old thing description )」に出てくる最初の和歌「八雲立つ 出雲八重垣 妻ごみに・・・」から取って、セツの親戚がつけたと言われています。

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八雲は目が悪かったので机の脚がとっても長く作ってあります。目を書物にくっつけて読み書きしていたそうです。

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ハスの葉の上にちょこんと乗っかってるカエル…花のひとつ奥の葉の上です。わかりますか?

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蛇足ですが…

西條八十のご子息の名前は西條八束氏(2007年10月9日死去)といいます。松江市には八束町というところがあります。小泉八雲に傾倒していた八十は、ご自身の名も八十と「八」の字がついていたので、八雲にゆかりの松江市にある八束町からとって、ご子息の名をつけられたのかな?と勝手に想像しています。また、八十というのは筆名ではなく本名なので、それだけに「八」という字が、八雲との深い縁を思わせます。

なお、八束氏は、湖沼の研究に魅せられ湖沼学の道に進んだ陸水学者。中海・宍道湖干拓問題など陸水学の観点から環境保護を訴え、当時の日本の河川・港湾行政に一石を投じたとのことです。フィールドは異なっても、松江には親子二代にわたってご縁が深かったということになるのですね。

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 松江夜曲 

松江市内を巡る、レイクラインバスに乗り込んで発車を待っている間に、*聞き覚えのある「松江夜曲」が流れてきて、嬉しくなりました。この「松江夜曲」は西條八十作詩、古関裕而作曲で、昭和20年代の松江を舞台にした歌だそうです。昭和40年ごろまで、市内各地の商店街の夏祭りなどで頻繁に流れていたとのことです。近年も松江市のイベントの折には流れているようです。
*聞き覚えがあるというのは、以前、西條八十と小泉八雲をつなぐ松江について調べていた時にネットで見つけたので、「お気に入り」にして時々聞いていたものですから、すぐにわかりました。

イメージ 22松江夜曲  作詩:西條八十  作曲:古関裕而
(昭和23年 販売元:日本コロムビア株式会社)
https://www.youtube.com/watch?v=Ug5qZQgVYhY

松江大橋 唐金擬宝珠
なぜに忘れぬ 忘らねぬ                       
さくら春雨 相合傘で                       
君とながめた 嫁ヶ島                        
マツマツ松江は君を待つ

イメージ 23二夜逢わねば 眠れぬ枕
ひびく櫓の音 波乃音
恋の湖 雨戸を開けりゃ
月にほんのり 千鳥城
マツマツ松江は君を待つ


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松江自慢は 小泉八雲
残る縄手の 鳥屋敷
今も咲きます 国際愛の
色香なつかし 杜若(かきつばた)
マツマツ松江は君を待つ


小泉八雲を描いた舞台劇「日本の面影」を観て・・西條八十~松江~絶唱のことなど(参考)
http://blogs.yahoo.co.jp/ycmay26/69466000.html


島根県立美術館 開催中の「猫まみれ展」とロビーからの夕日見学してきました

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漫画家の園山俊二さんは松江市の出身だそうで、町のあちこちにモニュメントが…

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お堀端の遊覧船乗り場には地ビール館があって、その名も八雲の名にちなんだ「ビアヘルン」

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堀川を目の下に眺めながらコーヒーがいただける「珈琲館」はウインナ風とのこと。ケーキもウインナタイプ

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「絶唱」原作の舞台、松江の旅  「吉野木挽唄~絶唱」




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