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Channel: 舟木一夫の世界~れんげ草の咲くさんぽ径~
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舟木一夫 コンサート 2015 川口リリアホール 8月19日

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19日は、川口リリアホールでのコンサート夜の部を拝見してきました。午前中に名古屋から新幹線で出発しましたが、先ずは歌舞伎座に向かい八月納涼歌舞伎第一部を観劇。そして川口へ移動。翌日は東京に居残りをして再び歌舞伎座で第一部を観劇。


八月納涼歌舞伎 

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先日もご紹介しましたが、今回の上京で舟木さんのコンサートとセットで楽しんできました。
亡くなった勘三郎さんと三津五郎さんが若い頃に始めて以来、ずっと歌舞伎座の夏の風物詩となっている
公演です。私が歌舞伎を観始めたのは関西に住んでいた頃ですが、当初は松竹座とか南座、あるいは関西公演のみだったのですが、初めて歌舞伎座まで遠征して観たのも八月納涼歌舞伎でしたので、ことのほか想い出深い公演です。

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通常は、昼夜の二回公演で、演目構成がそれぞれ変わりますが、八月納涼歌舞伎のみ若い人や初心者向け旅行者(特に海外)向けということを意識してか三部制で演目も比較的わかりやすいものになっています。今回、私は、19日の第二部、20日の第一部を観劇しました。舟木さんのコンサートの夜の部開演の前に第二部を観ましたが、コンサートの開演が18時だったため、第二部の二つ目の演目「京人形」を観ていると開演に間に合わないため、一つ目の演目「ひらかな盛衰記 逆櫓」だけを観て川口リリアホールに向かいました。

八月納涼歌舞伎は、若手花形が大きなお役を勤めることのできる舞台で、彼らにとっても貴重な経験のできる特別な公演ですので、私自身もとても楽しみです。勘三郎さん、三津五郎さんという大看板が若くして亡くなったことは、歌舞伎界にとっても歌舞伎ファンにとっても、とても悲しいショッキングな出来事でしたが、今回、お二人の芸を受け継いで、息子さんたちが若い力を見せつけてくれました。勘三郎さんの息子さんの勘九郎さん、七之助さん、三津五郎さんの息子さんの巳之助さんはもちろん、現在闘病して休養中の中村福助さんの息子さんの児太郎さん、そして中村錦之助さんの息子さんの隼人さん、坂東弥十郎さんの息子さんの新悟さん。勘三郎さんの部屋子だった中村鶴松さん、中村橋之助さんの息子さんたちが素晴らしい成長ぶりを見せてくれています。伝統芸能が長い歴史の中で培ってきた底力をあらためて痛感できた八月納涼歌舞伎でした。

三津五郎と勘三郎の人気演目 息子たちが披露「棒しばり」(納涼歌舞伎・第一部)
http://www.dailymotion.com/video/x31qntd

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棒しばり  十八世勘三郎&十世三津五郎
https://youtu.be/kO-VReBfpQg



おちくぼ物語 (納涼歌舞伎・第一部)

イメージ 4原作は源氏物語より古い時期のものを宇野信夫脚本で舞台化したもの。簡単に言えば日本版「シンデレラ」と言われている継子虐めのお話です。
「おちくぼ」とは、屋敷の中の日当りの悪い、一番おちくぼんだ部屋に住まわされている継子の姫に意地悪な継母がつけたあだ名です。
継母は先妻の想いが未だに忘れられない夫への面当てのように継子の姫につらく当たります。姫の実父は、頼りにならない昼行灯のような男。

前半はただ耐えるのみの姫の哀れさとそんな姫に心を寄せる貴公子との恋物語が描かれますが、終盤になると、姫が自力で自分の幸せへの道を切り拓いていくという展開になるのが現代風で、私にはとても好ましく感じました。ひたすら耐え忍ぶのみでない女性像であることが嬉しい終幕でした。

                     姫の七之助さんと貴公子隼人さん →



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いつも「お出迎え」写真を撮ってくださる舟友さん撮影。12時半ごろの楽屋入りの様子。
公開を快諾いただきましたので感謝と共にアップさせていただきます。


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それでは、いつものように、コンサートのれぽを舟木さんのトークを中心にしてご紹介します。
~舟木さんのトーク部分はピンク文字です~

舟木一夫 コンサート 2015 川口リリアホール 8月19日 18時開演


高原のお嬢さん
 https://youtu.be/Z_WufaWKkc0   (kazuyanさんの動画です)





イメージ 8オープニング
~高原のお嬢さん

ワンコーラス目は幕が降りたまま舟木さんの歌声だけが聴こえてきます。豊かな声量、艶やかな歌声。ツーコーラス目に入る頃に幕が上がり煉瓦色のジャケットで登場
 
表情もにこやかにお元気そのもの むしろ、ちょっと頬もふっくらされたようで舟木さんは夏に強いのかしらと…

どうにかこうにか35度なんてことはおさまってるカンジですが…
僕なんか夏はできるだけ炎天下には出ないようにしてます。お互い様にとしですから皆さんもお大事に。

今日はようこそお越しくださいました。どうぞのんびりと楽しんで下さい

~プレゼントタイム~

花咲く乙女たち

くちなしのバラード
https://youtu.be/RYtfXi8vP5c (kazuyanさんの動画です)

東京は恋する

北国の街

友を送る歌

この日も見事な舟友さんの花束です。ステージに文字通り花を添えて…

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プレゼントタイムの時に舟木さんがテーブルの上に置いた紙袋がおさまりが悪くて中身が落ちてしまったのですね。客席がちょっとザワザワ…こまめに落ちたものを拾う舟木さん。

今いただきものをしたんですが、中身が飛び出してバラバラ…紙袋は立ちやすいのと立ちにくいのがあって…最近の歌い手は舞台の掃除もしなきゃいけねぇ(笑)
何十年歌ってても飽きることかない歌っていうのがある…歌い手も好きで歌い手になってるわけですから…歌のエッセンスを感じなくなっちゃいけない…最近使わなくなった言葉っていうのもありますがそれはそれでいい…ヒットした歌っていうのはやっぱりいい歌なんでしょうね。

イメージ 10ちょっと聞き取りにくかった部分もあったのですが、歌い手がその歌のもつエッセンスを常に新鮮に感じる感性やお客様に新鮮に感じてもらえるようにアレンジや歌い方を工夫しなければ歌う側も聴く側も飽きてしまう。ただ、ただ懐かしいヒット曲ということだけにおぶさって歌っていらっしゃるのではないのでしょうね。それがプロフェッショナルということなんだろうなと私なり舟木さんの言葉をかみしめつつ受け止めました。

ここで3つばかし並べたのは青春時代の風景の中で誰もが必ず通ってくる…

その人は昔のテーマ

哀愁の夜

眠らない青春


眠らない青春のラスト小林さんのサックスのアドリブはこの日もはじけてました(笑)
ほっときゃいつまでやってるかわかったもんじゃない(笑)
腰に手を当ててニコニコ見守る舟木さんの目が優しい…

流行歌はステージでは単独には歌わない、大抵は何曲かつなげて歌います、ぼくなんかせっかちなんでトークが長くなるのがいやなんで…トーク(遠く)より近くがいい…ハ・ハ・ハ(拍手)  
出ましたよ。夏休み明けのダジャレ(笑)

ここ二年くらい前から日本の歌のスタンダード…「高校三年生」もその中に入ってるんでしょうが…を最近流行ってる「ひとの歌をカバーする」というんじゃなくて、ほっとくのがもったいない歌をステージにのっけるようにしてるんですけど去年は「宵待草」「ゴンドラの歌」とかの歌曲系とか流行歌のスタンダードとか…僕はあと四ヶ月経つと71!…

左手を下の方に向けて何かとても嬉しそうにジェスチャー…
舟木さんはトシを重ねることを豊かに楽しんでいらっしゃる感じ?(笑)

どこまで歌い手として第一線で歌い続けることができるかに大きなチャレンジを挑んでいらっしゃる凄い「気」のパワーを感じます。現役ステージシンガー最高齢のギネス登録もアリかもですね。
冗談じゃなく本気でそう思ってしまう気迫に満ちたパワフルな歌声ですもん。

ぬくもりのあるスタンダードナンバーを2つ並べてみました。

 イメージ 11~日本の名曲たち~

空に星があるように

上を向いて歩こう

右手で膝を打ってリズムをとりながら歌う舟木さんに会場からも手拍子が起こってなごやかなムード、「哀愁の夜」に続いて再び口笛も聴けて嬉しい!




今聞いても古いことはないでしょ、でも今は出てこない歌…しごく単純なメロディーで、情景の説明が全くないスタンダード、こういう歌は大事にしていった方がいい…
来年あたり「荒城の月」をフォーコーラスきちっと歌ってみたいですが…(拍手)…できる限りいい歌を歌っていきたいと…
いつも言ってますがコンサートはただ聴いてるだけじゃなくお客様も参加していただく(笑)
ここらで少し重いお尻をあげていただいて…

イメージ 12煉瓦色のジャケットを脱いで…
~ スタンディング&サインボール~

 銭形平次

 そばにいるから

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 ← 舟友さんがGET!なさいましたよ 











サインボールをゲットした方へのサイン色紙受け取りご案内のあと

イメージ 15いつも言うように歌い手のサインなんて読めたためしがない(笑)
二十代の頃、2日続きの地方巡業公演の時に泊まった旅館のご主人と女将さんにサイン色紙を頼まれて書いて1日目の公演が終わって帰ったら玄関に色紙が上下逆さまにかかってた(笑)
その頃から必ず日付を入れるようにした。シールを貼ると上下がわかる(笑)

デビューした頃にずっと歌っていられると思ってる人はいないでしょう。「強い演歌系」の人は一生貫いていこうという人もいますが僕なんかそういうのがなかった…「高校三年生」がヒットしたので…考えてみればヘンな歌でしょう?



大抵の歌い手さんはラブ・ソングでデビューする中、舟木さんは「特殊な歌」でデビューしたということを「ヘンな歌」と表現なさいますが当時の舟木さんにしてみればこの先、自分はどういう歌い手になるんだろう?という戸惑いがかなりあったんでしょうね。

そうこうするうちに流行歌の本筋に行かなきゃいけないわけで…「花咲く乙女たち」「北国の街」とか出てきて「高原のお嬢さん」あたりで足が地についたカンジになった。

トークしながらオフホワイトのジャケットを着る舟木さん。片っ方の袖だけ通して肩に引っ掛けるポーズは今回はなしでした(笑)

その後が抒情歌…日本の四季の風が吹いてくるような涼やかな世界をメドレーで「絶唱」から

イメージ 16~抒情歌メドレー~

絶唱

まだ見ぬ君を恋うる歌

あゝりんどうの花咲けど

夕月の乙女

夕笛



四季とは切っても切れないなといのがよくわかっていただけたと思います。
「初恋」というと悲しいのが多い、実らないのが初恋というイメージですが藤村の「初恋」は「楽しき恋の盃を…」という珍しい「楽しい初恋」の歌…


そういう解釈とイメージがあるから「初恋」を歌う舟木さんの表情はいつも微笑みをたたえているんですね。なるほどと間抜けな私は今さらのようですが後れ馳せながらわかりました(笑)

イメージ 18色んなジャンルの軽音楽の中でも流行歌というのは唯一の国産ですからね。
若い頃、新聞記者さんと喧嘩したことがあるんです。洋楽の代表的な大御所フランクシナトラは素晴らしい、日本の歌い手はかなわないと言うからカチンときて、何いってんだ!「女船頭唄」を唄わせたらは三橋さんの右に出る歌い手はいない!
もともと比べられないものを比べるなんてと腹が立った。

あと11ヶ月経つと55年です。
どこまでやっていけるかわかりませんが、70になってこんな風に歌ってるのがスゴいことで(拍手)
これからも、もう少し続けましょう!どちらが欠けても成立しないことですから、皆さんも家から会場までたどり着ける体力を温存してください。お互いに頑張りましょう!

みんなそれぞれに自分なりにハードルをいくつも越えてきたんですからこれから先は自分の好きなようにする…いやな人とは会わなくていい。どうしてもという時は電話ですませる(笑)
もう、それだけの権利があると思いますよ。



イメージ 1970才になったんで恥も外聞もなく52、3年前の歌をズラッと並べてみたらどうですかとスタッフに言われたんで…

~ラストブロック~

あゝ青春の胸の血は

君たちがいて僕がいた
https://youtu.be/IwxBJnOgbFE (kazuyanさんの動画です)

高校三年生

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(kazuyanさんの動画です)

少年いろの空


舟木さんの爽やかな笑顔で、いったん緞帳がおりてイメージ 21

アンコール

黒ジャケットに着替えて再び登場。出てくるなりの第一声が…

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「終わりです!(笑)」
本当に歌い手冥利に尽きるわけです。50年以上皆さんの前で歌えるわけですから。
5月27日に出た新曲、この歌をなんとかヒットさせたいんですよ。
大人の歌を…私がオトナかどうかはわからないんですが(笑) 大人の歌を大人の歌い手が大人のお客様の前で歌ってヒットしないとつまんないじゃないですか。


イメージ 23春はまた君を彩る   作詩:松井五郎  作曲:南こうせつ

冷たい風の音に 散るまいと咲く
花は名を語らずに その身をさらして
人は生き急いで 夢をさまよい
時がただ巡ること 忘れて惑う
涙こらえながら 心にたずねれば
そこに聴こえる歌が 道を照らすだろう
春はまた 君を彩る
過ぎて悔いなき 想いを残せと

愛しい人の手を 握りしめても
いつまでも離さずに いられる手はない
人は誰もいつか 露と散るなら
道ばたの枯葉にも 優しくなれる
別れを悔やみつつ 心にふりむけば
きっと思い出から 旅ははじまるだろう
春はまた 君を彩る
遥か広がる 明日を目指せと

涙が涸れるまで 心に寄り添えば
きっとたったひとつの 愛に気づくだろう
春はまた 君を彩る
過ぎて悔いなき 光を灯せと
過ぎて悔いなき 光を灯せと


舟木さんのオーラすごいですね…マイナスイオンを浴びる森林浴効果さながらのようにジワッ~と心地好く癒されました。

この夏の猛暑にヘキエキして夏バテ気味の身体と心に静かに深くしみいるビタミンFの威力は想像以上だと実感!ビタミンF健康法、夏こそ効果バツグン!夏バテ気味の方、次はぜひ中日劇場「シアターコンサート」へGO!



この日もたくさんのファンがお見送りしていました。舟木さんお疲れ様でした

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20日の帰りは交通費を倹約して高速バス。ちょっと渋滞で名古屋まで6時間かかりましたが富士山はきれいに見えました


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