9月最後の二日間、関西で久しぶりに開催された通常コンサートを楽しませていただきました。
私としては、8月19日の川口リリアホール以来の、通常コンサートで、その間に、中日劇場と新橋演舞場のシアターコンサート、そして9月13日の「ふれんどコンサート」と舟木さんの歌声と笑顔に逢えましたが、久々に聴く通常コンサートでしたから、とっても新鮮なカンジでした。特に、スタンディングの「そばにいるから」は、通常コンサートでしか聴けませんから、ノリノリでモリモリ元気が湧いてきました。夏の間ずっと体調の悪かった母は、涼しくなってずいぶん回復してきましたが、夜は、ひとりでいるのが不安というので、末娘に泊まりにきてもらって、一泊二日で、姫路の夜、びわ湖ホールの昼という具合に二会場に行ってきました。コンサートの舟木さんのトークは、二会場のものを併せて、ひとつにまとめていますのでご了承下さい。
私としては、8月19日の川口リリアホール以来の、通常コンサートで、その間に、中日劇場と新橋演舞場のシアターコンサート、そして9月13日の「ふれんどコンサート」と舟木さんの歌声と笑顔に逢えましたが、久々に聴く通常コンサートでしたから、とっても新鮮なカンジでした。特に、スタンディングの「そばにいるから」は、通常コンサートでしか聴けませんから、ノリノリでモリモリ元気が湧いてきました。夏の間ずっと体調の悪かった母は、涼しくなってずいぶん回復してきましたが、夜は、ひとりでいるのが不安というので、末娘に泊まりにきてもらって、一泊二日で、姫路の夜、びわ湖ホールの昼という具合に二会場に行ってきました。コンサートの舟木さんのトークは、二会場のものを併せて、ひとつにまとめていますのでご了承下さい。
びわ湖ホール周辺に咲いてました 秋の七草 女郎花(おみなえし)
秋の七草 萩(はぎ)
秋の七草 藤袴(ふじばかま)
舟木一夫 コンサート 2015 姫路市文化センター(9/29夜の部)&びわ湖ホール(9/30昼の部)
舟木さんのトーク部分はピンク文字です
オープニング
~高原のお嬢さん
~高原のお嬢さん
ワンコーラス目は幕が降りたまま舟木さんの歌声だけが聴こえてきます。ツーコーラス目に入る頃に幕が上がるという演出。幕が上がると、舟木さんが鮮やかな煉瓦色のシルキーなジャケットで登場。
それにしてもこの9月はよく降りましたね。ひと雨ごとにひと風ごとにいい日よりになってきました。こんないい日より
なのにいらしてくださってありがとうございます。よほどヒマなのか家に居場所がないのか…ジョーダンはさておき…
いずれにしても流行歌というのはおなじみのものをベースにあれこれ入れて楽しんでいただくということで…どうぞ今日はゆっくりとおくつろぎ下さい。
びわ湖ホールの夜の部に行かれた舟友さんのプレゼントです
~プレゼントタイム・メドレー
花咲く乙女たち
←映画「花咲く乙女たち」
くちなしのバラード
東京は恋する
北国の街
友を送る歌
それなりに僕としてはいくつか映画にもなっていて青春の思い出がいっぱいつまってるわけです。それにしても仕事の数は多かったですね。よく生きてられたと思って…それくらい幸せに仕事をいっぱいした青春ですが…その詰襟の美少年もあと少しで71ですけど…(拍手)。年とった話をして拍手いただいても…(笑)お互いにご愁傷さまで…(笑)
アツイ!つい5、6年前まではたくさん汗をかいてスッキリするっていう感じでしたが今は汗が出ると疲れる(笑)最近、反省するんですね、高校三年生を71が歌ってていいのかな…(笑)
次にお聞かせする3曲、どれもが青春の中の若い恋といったところで…
ひとつめの「その人は昔」これは組曲のひとつ、それのテーマですね。「哀愁の夜」は昭和の匂いをおもいっきり持ってる。三つ目は比較的最近のもの…
その人は昔のテーマ
哀愁の夜 映画「哀愁の夜」→
眠らない青春
今日は短かったね。(「眠らない青春」のサックスの小林さんに向かって)ゆうべワルいことしたのかい?お疲れのようで…と小林さんをイジル舟木さん。
昔は、「地方巡業」なんていい言葉がありましたね。こういうのを「実演」と言った。今みたいにスピードが早くないからいいんですね。電車でトコトコ…僕らの世代が、そういうのの最後ですね。新幹線が開通したのが昭和39年ですから…移動中というのは結構睡眠時間でしたから…、こんな狭い国なのに、こんなに速くしちゃってどうするってんでしょう。もう少し、不便な方が情があっていいですけどね。
今唄うとどういうタイプの歌がむつかしいのか…僕らの若い頃は「夜霧よ今夜もありがとう」これは大人の恋の歌、今、唄ったみたいなのが青春の恋の歌っていうところでしょうね。
「日本の名曲」、最近聞かなくなったのがすごく多いと思いませんか? 「荒城の月」とか…
僕自身が感じる日本の名曲を唄ってますが、去年は「宵待草」「ゴンドラの唄」を唄ったんですが、流行歌も先輩たちが、亡くなったり、歌われなくなった名曲がもったいないから、唄おうと…。今年はさりげない応援歌、背中を押してくれるような歌というのを二つ、これは曲名を言うまでもないですが…
~日本の名曲たち
空に星があるように
https://youtu.be/SOWs6LocZao (kazuyanさんの動画)
https://youtu.be/SOWs6LocZao (kazuyanさんの動画)
上を向いて歩こう
ひとつも古い言葉は出てきてないですよね。「高校三年生」もそうですが、ある意味、のどかな、そういう歌は今はもう出来っこない。
書き手の方が変わってきたし風景も昔とは変わってる…最近の夏は長いですね。今年は夏からいきなり梅雨が来た…春と秋のいい季節が短くなって…
でも、昭和の名曲と言っても、例えば「岸壁の母」…ああいう世界は僕の世代ではわからない、せいぜい7、8才頃に聞いた歌以降ですが…「旅の夜風」も名曲ですが、…上原謙さん、田中絹代さん…そこの景色にはあたってないですからね…客席のお客さまもこの歌はおふくろが唄ってた…とか、そういう広いところでとらえていただいてもいいかと…流行歌って聴くだけでなく唄って気持ちよくなる、あまり風呂に浸かりながら「い~のちみじぃかし~」ってことにはならない(笑)
このへんで、2曲ばかり、お尻を上げていただいて一緒に手など打っていただいて
~スタンディング&サインボール
銭形平次
そばにいるから
一日、2回これやると疲れるんですよ…(笑)
さすがに今日は正面に届かなかった(びわ湖ホールは、奥行きが長い)…一生懸命打ったんですけどね(拍手)
さすがに今日は正面に届かなかった(びわ湖ホールは、奥行きが長い)…一生懸命打ったんですけどね(拍手)
銭形平次…不思議な歌ですね。2、3日前に婚約した~正しくは入籍です(笑)~福山くんが唄ってくれてますが、彼より私の方がちょっとは上手いですが(笑)、そういうこと(後輩が、気に入って歌ってくれている)が起きるというのがスゴいですね。「銭形平次」というのは、時代劇の歌の中では群を抜いて名曲でしょう。
ここで、アイボリーの光沢のある素材のジャケットにお色直し
一度脱ぐと着るのがイヤになる…しょうがないから着ますが…そういいながらアツイから半分だけ(笑)
左肩に白のジャケットをひっかけたまま…定番のこのスタイル姫路ではなかったですが、びわ湖ホールでは復活!(笑)
左肩に白のジャケットをひっかけたまま…定番のこのスタイル姫路ではなかったですが、びわ湖ホールでは復活!(笑)
デュ―する場合、その歌い手の本線というのがあるんですが、僕の場合はデビュー曲がアレでしたから、それをずっとやってるワケにはいかないんで、いろんなカーブがありましたが、20か21の時、「これはお前のポジションだろ」っていうので、急激に増えたのが抒情歌系なんです。すずやかな、絶対に日本の四季と切り離しては歌えないタイプの曲といっていいでしょう。そういうところをメドレーで…
~抒情歌メドレー
絶唱
まだ見ぬ君を恋うる歌
(kazuyanさんの動画です)
夕月の乙女
夕笛
(kazuyanさんの動画です)
映画「絶唱」と「夕笛」で共演した、マコちゃん、チーちゃんと
浮世まかせ
https://youtu.be/U0o1uQ11CLo (kazuyanさんの動画です)
https://youtu.be/U0o1uQ11CLo (kazuyanさんの動画です)
くどいようですが、日本の季節と流行歌っていうのは切っても切れない…秋という言葉を使わなくても「秋桜(こすもす)」「いわし雲」…季節感と背中合わせになってて…この辺のものはもう生まれてきませんよね。
「初恋」は島崎藤村の詩ですが「初恋」は実らない、破れる…というのが多いですが珍しいですよね。「初恋」が嬉しい歌っていうのは…
「高校三年生」も70になりました。あと何年歌えるのか?っていうところです。私なんかもあと30年も生きてるとしても、歌は唄ってませんから…
テレビ、ラジオではホンネを喋れませんからね。ステージでは喋れますからね。
お客さまの平均年令も65才ということです。もうこれからは自分のことだけ考えて歩いていって下さい。今、迷ってると、そのうち身体が動かなくなってくる。私も一日でも長く歌を唄っていたいですから…いつの間にか世代の代表として唄ってる…今までいろんなことをガマンしてやってきたんですから…これから一緒に遊びましょう!
男も女も、結婚してるしてないに関係なく、いろんなハードルを越えてきたわけですから…
孫にお小遣いあげるくらいはいいとして息子や娘はもういいですよ。これからは自分のために使って下さい。まあ私も頑張りますんで…
ラストブロックは何を並べるかスタッフも大台に乗ったんだから52、3年前のをズラッと並べてみてもいいんじゃないの…と言ってくれましたんで…
いずれも動画はkazuyanさんの作品です
あゝ青春の胸の血は
君たちがいて僕がいた
https://youtu.be/IwxBJnOgbFE
https://youtu.be/IwxBJnOgbFE
高校三年生
少年いろの空
~ 一旦幕が降ります。
~アンコール 再び幕が上がって、黒のスリーピースで登場
終わりです(笑)手を叩けば歌い手が出てくると思うのは…と軽口をたたきつつも、…ごちゃごちゃいってる割にはちゃんと着替えてる(笑)
5月に発売になった新曲をお聞かせします。大人の歌が今はありませんから、悔しいでしょ…僕の世代からなんとかヒット曲にしていただければ…
作詩、南こうせつさん、作曲、松井五郎さん「春はまた君を彩る」
春はまた君を彩る 作詩:松井五郎 作曲:南こうせつ
冷たい風の音に 散るまいと咲く
花は名を語らずに その身をさらして
人は生き急いで 夢をさまよい
時がただ巡ること 忘れて惑う
花は名を語らずに その身をさらして
人は生き急いで 夢をさまよい
時がただ巡ること 忘れて惑う
涙こらえながら 心にたずねれば
そこに聴こえる歌が 道を照らすだろう
そこに聴こえる歌が 道を照らすだろう
春はまた 君を彩る
過ぎて悔いなき 想いを残せと
愛しい人の手を 握りしめても
いつまでも離さずに いられる手はない
人は誰もいつか 露と散るなら
道ばたの枯葉にも 優しくなれる
いつまでも離さずに いられる手はない
人は誰もいつか 露と散るなら
道ばたの枯葉にも 優しくなれる
別れを悔やみつつ 心にふりむけば
きっと思い出から 旅ははじまるだろう
きっと思い出から 旅ははじまるだろう
春はまた 君を彩る
遥か広がる 明日を目指せと
涙が涸れるまで 心に寄り添えば
きっとたったひとつの 愛に気づくだろう
春はまた 君を彩る
過ぎて悔いなき 光を灯せと
きっとたったひとつの 愛に気づくだろう
春はまた 君を彩る
過ぎて悔いなき 光を灯せと
過ぎて悔いなき 光を灯せと
今回の2公演で、とっても印象に残ったのは、舟木さんからのメッセージというかラブコールのように感じた言葉です。
「55周年までは大丈夫でしょう。」と、このところおっしゃっていたのが、もう、55周年が、ほんの目の先に見えてきた…ということなのだと思いますが、そのもうひとつ先のところを、舟木さんが視界に入れていらっしゃるようなカンジの言葉が胸に響きました。55周年は大丈夫…そのあとは、どうなるか、自分にもわからない…だから、今、皆さんと共有できる時間を大切にしたい、少しでも長く一緒に歩いていたい…という舟木さんの深い想い、強い願いが伝わってきました。
同世代といっても、それぞれの抱えているもの、背中にしょっているもの…それは多種多様であることは確かなんだと思いますが、そんなことは重々承知の上で、「テレビやラジオでは言えないホンネ」というのを真っ正直にステージだからこそおっしゃってくださる舟木さんの想いをあらためて心に留めました。
そして、同世代の方だけしかみない…と舟木さんが心に決めてからも、もうずいぶん長い旅が続いてきたわけですが、その同世代、仲間であるファンに向けての、いよいよ「ラストステージ」~それは舟木さんにとっての文字通り「ラストステージ」でもあり、私たちにとっても「ラストステージ」であるという意味で~を楽しく、一緒に遊びましょう!という呼びかけであるように感じました。
先日、舟木さんとの「再会」記念の2012年新歌舞伎座(「浮浪雲」)の公演パンフレットを不覚にも買い損なって手元にないんです、とブログに記したところ、親しい舟友さんが、パンフレットをほぼ全ページ丁寧にコピーをしたものをプレゼントして下さいました。舟友さんへの感謝も込めて、また、舟木さんの「もう同世代しか見ない」という想いをあらためて、胸に刻むという私の気持ちを込めて、そのパンフレットに掲載されたインタビュー記事から抜粋してご紹介します。
<聞き手>
そんな舟木さんも一時期はファンを呼び戻すのに苦しまれたこともあるとうかがいます。そこをどうやって今のような関係を築いたのでしょう。
<舟木>
たった一つのことを決めました。四十七、八歳のころ、もう同世代しか見ないと決めた。それまでも「高校三年生」という歌は一過性の流行歌で説明がつくものじゃなくて、もっと根っこのあるものだろうと自分では思っていたんです。それを確認したかったのでもう一度、同世代に向いてみようと思った。そうすると、やっぱりこの作品は歌い手のもとを離れてお客さんのものになっていたのを確認したんです。僕は時代の、青春の塊のなかの一人で、たまたま歌う側にいただけだったっていうことを感じた。だったら、同世代に向いていこうと決めたんです。