この季節は、花もちょと端境期?…というカンジで散歩をしていても淋しいのですが、どこからともなく香ってくるのが「金木犀」の芳醇な香りです。樹を見つける前に、鼻の方が気づいてしまいます(笑)
もう二十年近く加入している「松竹歌舞伎会」の会報「ほうおう」の11月号では、嬉しいことに見開き2ページを充てた12月開催の「新橋演舞場 十二月公演 舟木一夫特別公演」の公演情報と併せて、久しぶりに共演される新派の女形俳優・英太郎さんへのインタビュー記事が、これまた2ページにわたって掲載されています。以下に、その記事をご紹介させていただきます。
英もよう 作詩・作曲:舟木一夫
http://www.pideo.net/video/youtube/bcd74aab70bc9993/
http://www.pideo.net/video/youtube/bcd74aab70bc9993/
白いうなじに ふたすじみすじ
映える黒髪 濡れる指
ひびく柝(き)の音にいのちをのせて
廻る舞台に 咲かせる華は
意地も哀しい 女形
役者ぐらしを ふとふりむけば
眉もはかない 柳腰
好きで重ねた苦労のかげに
散ったつぼみの 夢抱きしめて
かざす 新派の舞扇
眉もはかない 柳腰
好きで重ねた苦労のかげに
散ったつぼみの 夢抱きしめて
かざす 新派の舞扇
泣いておどけて 芝居がはねて
流す白粉(おしろい) にじむ紅
足袋の小鉤(こはぜ)に涙を留めて
薄い灯りの楽屋を出れば
湯島見るよな おぼろ月
流す白粉(おしろい) にじむ紅
足袋の小鉤(こはぜ)に涙を留めて
薄い灯りの楽屋を出れば
湯島見るよな おぼろ月
英太郎さんの公式HP ↓
「ほうおう」は、もちろんメインは歌舞伎上演情報誌です。二番手の新派も、時々、詳しい上演案内に力を入れてページを割いていますが、それ以外の公演で、これほど多く誌面をとっていることは、ほとんどありません。ですから、歌舞伎や新派の役者さんともタッグを組んで長期の興行を企画している舟木さんの「特別公演」に、松竹が、かけている期待の大きさを感じます。長年「ほうおう」に親しんできた私としては、本当に嬉しく、ますます12月公演へのワクワク感が増してきています。