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Channel: 舟木一夫の世界~れんげ草の咲くさんぽ径~
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サンクスコンサートれぽーと 12月24日 14時開演   1部&2部

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2015 新橋演舞場舟木一夫特別公演 サンクスコンサート 
12月24日(水) 午後2時~4時40分 


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新橋演舞場23日間の公演を無事に終えて、翌日は、恒例の「サンクスコンサート」が開催されました。まずは、開演前のプレゼントタイム、幕前トークから一気に一部、二部のレポートもご報告します。楽日の幕前のプレゼントタイムの時と同じ黒いオーバーシャツにジーンズで下手ソデから登場。舟木さんのトーク部分はピンク文字です。


サンクスコンサートの舟友さんのプレゼントもクリスマスデコヴァージョンでした

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いらっしゃいませ。腕がだいぶよくなったんですわ、まだ痛いですけど、老衰ですね。ハ、ハ、ハ…
芝居の中身も当然のことながら考えていかないと…でもよくもったですね。でもやっぱり面白い人物ですね。ああいう人がいたんですね。演じながらああいう人がいて勝海舟が出てきたと思いましたね。ふっきれたんですね、ああいう生き方が許されたんですから…当時の侍で字が読めないの書けないのって…でも名前が「小吉」でよかったですね。麟太郎だったら一生書けない(笑)
実録を読むと嫁は信子って書いてありますね。どっちでもいい(笑)昔は子というのが女の子の名前についてたですが…
結構、実録とかお読みになった方がいらっしゃると思いますがサギみたいなこといっぱいやってるんですね。
すみませんお待たせしてます~と着席している他のお客さんに向かって気遣われる舟木さん。
麟さんが出てきたよ!チョー現役です(笑)~麟太郎を演じた子役さんも列に並んで花束のプレゼントをされました。
昔の一家の柱は親父さんだった。威張ってましたね。最近は親父の方が遠慮するようになったですね。親が子どもに気を遣うなんてヘンなハナシですが子どもは子どもで親に気を遣ってるんでしょうね。それではチョイと着替えて…

一部   2時10分~           
~予定より10分ほど遅れての開演でした。~

白の光沢ある地模様の入った織りの着物姿で登場。襦袢は渋いグリーンかグレー系に見えました。帯は白にグレー縞、素足に雪駄、鼻緒も光沢のあるグレー系のような感じ。

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*()内の年はオフィシャル音源の初リリースの年です

~オープニング
さんざしの花咲けば  
作詩:丘灯至夫 作曲:戸塚三博
https://youtu.be/uhvDboV34s0 (kazuyanさんの動画)
(1967年「夕笛」カップリング曲)

1ヶ月公演プラスワン、なぜかひとりぼっち…。昨日から昼夜含めて70曲くらいですが、これはメンバーがたいへんなんですよ。~バンドを振り返って~もうちょっと頑張ってちょうだい!(笑)
普段のコンサートではなぜかはじかれちゃう、そういうものをこういう機会に…どうそごゆっくり!

イメージ 6帰郷  作詩:横井弘 作曲:船村徹
https://youtu.be/k9ROLtCfzQI
(1972年)

帰る  作詩:植田悌子  作曲:山路進一
https://youtu.be/C1CprwOR0G8 (kazuyanさんの動画)舟木さんの生家萩原周辺の描写
(1966年 4曲EP「舟木一夫の絶唱」収録)

麦笛  作詩:ちあき哲也  作曲:宇崎竜童
https://youtu.be/XvMa1HHgCmI (kazuyanさんの動画/1977年歌唱盤)
(1972年)

今回は一部で四曲くらい船村先生の曲が出てきます。ステージで残る歌というのは作品の力が強いんですね。ヒットしなかった歌がステージで出番が出てくる。キャリアもキャリアですからどんな歌も歌っていこうと…ここは船村先生の曲をふたつ。

イメージ 7さいはての月  作詩:舟木一夫 作曲:船村徹

*「さいはての月」について…(春日局補)
以下は詩を私が聞き取ったものですが、一部を記します

さいはての月は銀色
凍りつく夜の深さに
思い出が揺れて泣いてる

初めての恋にふるえて
死ぬまでと命からめた
遠い夜今はまぼろし

さいはての月は銀色
いつまでも待つと言ってた
あの人のここは故郷

三十代半ばに、船村先生が作られたメロディーに舟木さんが詩をつけられたとのこと。最初に別の詩がつけられていたそうですが、船村先生の気に入らなかったとか…。それで先生がディレクターに舟木さんにやってもらってくれと言われたというエピソードを聞いたことがあります。オフィシャルの音源になっていないようですがコンサートではよく歌っていらっしゃいますね。透明感のある詩とメロディーで「宵待草」「ゴンドラの唄」の系譜に連なる日本の歌曲のような印象です。


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星の夜北へ帰る 作詩:関沢新一  作曲:船村徹

https://youtu.be/1fqZCYTJFNE (kazuyanさんの動画)
(1977年)十五周年アルバム舟木一夫大全集「限りない青春の季節」収録

この「星の夜北へ帰る」は歌えるまで15年かかったんです。初めていただいたのが19の時で全然歌えなくて、三年経ってからもダメ!と蹴飛ばされて、ずっと悔しくて15年目の時やっとなんとかイケました。そういものですね。単純なものはスケールが出なきゃだめですから…
ここで色っぽいものを…

イメージ 18逢う瀬  作詩:藤浦洸  作曲:佐伯亮
https://youtu.be/5-hZ-Gg5Cdw (kazuyanさんの動画)
(1974年)アルバム「友情 舟木一夫の新しい名刺」収録


恋人形  作詩:舟木一夫 作曲:山路進一    
https://youtu.be/tB30S5DE3As (kazuyanさんの動画)
(2014年「眠らない青春」カップリング曲)


~近づきすぎると歌詩の文字が読みにくいのか譜面台の位置を調整しながら~ここから先がちょっと読みづらい(笑)







一部のラストブロックを3つつなげて…~後ろを向いてバンドの方に確認~一曲目は何コーラス?…3つ。こっちが2つか…最後は?…それでは3つ!

イメージ 19都井岬旅情   作詩:黒木清次  作曲:服部良一
https://youtu.be/xtQtEOESRME (kazuyanさんの動画)
(1973年)

春哀し  作詩:猪又良  作曲:船村徹
https://youtu.be/7MPVlLwSRLU (kazuyanさんの動画)
(1977年)

一葉舟  作詩:鈴木晴彦  作曲:浜圭介
https://youtu.be/yHIEF3SVdQA (kazuyanさんの動画)
(1977年)

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二部   
二部は全て詩、曲とも舟木さんご自身の作品です


イメージ 9濃紺の細かなラメ入りスリーピースで登場!

*()内の年はオフィシャル音源の初リリースの年

~オープニング
蜃気楼  
(2000年10月シングルCD)
https://youtu.be/yRJ5iJlyutY (kazuyanさんの動画)

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イメージ 29二部の方は全部自作。詩、メロディーともに三十代後半か四十代前半に書いたんです。「WHITE」。できるだけフルコーラスということで進めていきます。

手さぐり坂  WHITEⅡ(1983年)
https://youtu.be/SLD-ZBMSsVY
 
~糸車~   
WHITE(1982年)


イメージ 30この辺ですね。時代が出てる。「♪好きなレコード廻す…」歌詩が時代を背負ってるワケです。
当時ステージやるときにこんなタイプの歌が欲しいということでやりはじめたワケ。でもレコード会社とこっちのが合わない。その頃に舟木一夫はニューミュージックへ行くのか?…なんて云われましたが、こんなの当たり前の流行歌ですけどね。
この辺は説明のしようがないのでボーッと聞いてください。



みんな旅人  WHITE(1982年)
https://youtu.be/kyR5ILf9V_s (kazuyanさんの動画)

イメージ 31下町どこさ  WHITEⅡ(1983年)
https://youtu.be/HJKtM0JZJxc 


潮どき  WHITEⅡ(1983年)

イメージ 10まあ「下町どこさ」っていう歌はこういう時代に育った人じゃないとわからない…


~ここで来年のシアターコンサートについて触れられました~
来年の7月25日に、ここでまたシアターコンサートがあるんですね。去年は遠藤実スペシャル、今年は船村徹の世界、来年は「ひばりが翔んだ日々」また覚えるのがたいへんですけど。

自分が書いたものは何回も直してますから歌詩を忘れるんですよね。
この二曲はひとつは作ってからしばらくは歌わなかった。やっと十年くらい経って40くらいの時に歌ったらたどりつけるようになった。ふたつ並べました。どちらも僕の好きなタイプの歌


イメージ 14イメージ 2829小節の挽歌   アルバム「29小節の挽歌」(1980年)
https://youtu.be/4enVxt4MhNE


あいつ1/2  WHITEⅡ(1983年)
https://youtu.be/mHZ_Cw0H2ro




さて、ここは皆さん、ずっとラクしてますからちょっとコキ使ってみようと…さあ行ってみよう!~と元気いっぱいのかけ声で上着を脱ぐ舟木さんに客席も総立ち!

イメージ 15~スタンディング
かくれんぼ  WHITEⅡ(1983年)
くやしまぎれ  WHITEⅡ(1983年)

とっても長~いスタンディングでしたが、舟木さんが元気過ぎて、ただただ、そのパワーに引っ張られてる私。頑張るしかない…(笑)

「♪ジョーダンじゃないよ」…が何回目だったかな?ッて…わからなくなる(笑)


そろそろラストブロック。ラブソングと、まいりましょうか!



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イメージ 16れんげ草   WHITEⅢ(1998年)イメージ 27
https://youtu.be/tD2xOOI5Iic 
(kazuyanさんの動画)

夢幻-MUGEN-
WHITEⅢ(1998年)


序曲だけのコンサート  WHITEⅢ (1998年)
https://youtu.be/jzRhqhInPrA (kazuyanさんの動画)



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イメージ 13~アンコール
ピアノ演奏による組曲

ガラスの架橋  WHITEⅡ(1983年)
https://youtu.be/0ISLUhVc6AY

 ~太陽がいっぱい ピータケさんのピアノ

END-FIN-FINE(ラストシーン)  WHITEⅢ(1998年)
https://youtu.be/OjlpbGxzudQ (kazuyanさんの動画)

 ~太陽がいっぱい 
ピアノに舟木さんのハミングがコラボ、ステージ中央のステップに腰を下ろし最後「ルルルルル♪」と
https://youtu.be/JEJt9wxBhdM    太陽がいっぱいST)



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ラストブロックのラブソングあたりから興奮の加速度が増し、客席全体がときめきで波打ちはじめたように感じました。まぎれもなく会場内の体感温度はジワジワと上昇していたと思います。
少なくともそこに居た皆さんの気持ちは自分自身にとっても「WHITE時代」である三十代から四十代の自分にタイムスリップしたんじゃないでしょうか?
舟木さんのみずみずしい歌声、若々しい佇まいがそんなイリュージョンの世界へ私たちをいざなってくれたのだと思います。
そして「序曲だけのコンサート」ですでに満足度100%に達して「舟木さんLOVE!の想いでみんなの目がハートマークになったところで一旦幕。

イメージ 22でも、まだまだ…とばかり舟木さんの猛アタックは続きます(笑)アンコールで伝説のあの組曲構成をぶっつけてくださいました。

何度もこの感動的な構成を味わっていらっしゃる方は二部のオープニングからピアノがいつもと違う位置にあるのをご覧になった時点で胸ときめかせていらしたことでしょう(笑)


「ガラスの架橋」から始まり、ピータケさんのピアノで「太陽がいっぱい」。そして舟木さんの「END-FIN-FINE(ラストシーン)」から再びピアノが「太陽がいっぱい」を奏でます、最後はまた「END-FIN-FINE(ラストシーン)」をステージ中央のステップに腰をおろして歌う舟木さん。どうしましょう!反則ですよ~ッ!照明美術も効果満点。舟木さんのカッコいいシルエットに酔いしれる客席。
ラストは「太陽がいっぱい」を「♪ルールルール、ルールルール、ルールル…とハミングする舟木さんにバンドネオンの音色も重なって…舟木さんとピータケさんの姿がスポットライトに照らされて浮かび上がります。

そしてライトが落ちて「太陽は沈んで」いき、緞帳が下りました。

まさに「私たちの太陽」である舟木さんと「太陽がいっぱい」のピアノの音色が溶け合った素晴らしいひとときでした。ピータケさんのピアノに感動!ライブなればこその感激ということもあるのですが、これはオフィシャル音源としてぜひとも残していただきたいと切に願います。

歌舞伎やお芝居の世界でいえば「当たり役」というのでしょうか。この組曲構成はステージ歌手舟木一夫の「当たり役」と云っていい芸術表現にほかならないとあらためて思いました。

一部50分、二部が80分、しかもナイーブな世界を歌う曲が目白押しの構成、そしてあのアンコールの組曲…ただただパワーだけで押し切れるものではないことは一目瞭然です。細部まで舟木さんの歌唱表現はデリケート&センシティブで素晴らしかったです。最後の最後まで最高のステージ、ブラボー余韻にひたるというよりも、また次のステージを拝見したいという気持ちが沸々と湧き上がってきている欲張りな私です(笑)



おまけの感想もちょこっと…

イメージ 23ラストブロックの「ラブソング」というくくりを「れんげ草」から「夢幻-MUGEN-」へという流れで聴かせていただく幸運を嬉しいことに何度か経験しています。この2曲をつなげて歌われる舟木さんのセンスというか感性を、私はとてもステキだと感じます。

「れんげ草」は、いうまでもなく、私のブログタイトルに使わせていただいている曲です。舟木さんのご自作の曲の中で、いわば私の一番のお気に入りの曲ということなのですが、「夢幻-MUGEN-」も負けないくらいお気に入りです。一見すると「れんげ草」「夢幻-MUGEN-」というふたつの曲は、右の端っこと左の端っこくらい離れたところにいるような印象ですが、「ラブソング」というくくりの中では、背中合わせと言ってもいい近距離にあるのではないかと思っています。これら、ふたつの曲が発している熱量は充分に拮抗していると感じます。

舟木さんが三十代から四十代にかけて作った究極のラブソングを71歳になった舟木さんが歌い続けていらっしゃること、そして今もなお変わらないみずみずしい生命力を蓄えてコンサートの戦力となって私たちを魅了していることはこのふたつの曲が「愛」の真実を深く洞察しているからなのだと思います。「れんげ草」と「「夢幻-MUGEN-」がタッグを組んで、ともすれば眠りこけてしまいそうな私の「フェミニン」な心を目覚めさせてくれるような気がします。「高校三年生」など一連の学園ソングが、学生時代の「青春の日々」を喚起させるように……


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