過去には舟木さんの長期公演も開催され、昨年までは「シアターコンサート」も楽しませていただいた京都南座が、耐震工事のため休館というニュースが発表されました。個人的にも、京都暮らしをしていた当時は、何度も通った思い出深い小屋(劇場)なので、本当にさびしいです。再開時期が未定というのがさらに心配です。東山を臨む鴨川とセットになった四条大橋からの眺めは京都の文化伝統のシンボルともいえるものですから、一日も早く再開の見通しがつくことを心から願うばかりです。
京都新聞 webサイト
京都・南座、耐震改修で休館 再開時期は未定
改修工事のため休館が決まった南座(2015年11月19日、京都市東山区)
京都の師走の風物詩「吉例顔見世興行」で知られる国登録有形文化財の南座(京都市東山区)が耐震性に問題があることが判明し、改修工事を行うため休館することが5日、分かった。運営する松竹は「工事の内容や規模は現在検討中で、再開の時期は未定」としている。
現在の南座は、1929(昭和4)年の建設で、鉄筋コンクリート造地上4階地下1階建て。近代建築に桃山風の意匠を取り込み、91年の大改修によって竣工当時の姿に復元した。
一昨年11月には23年ぶりの舞台改修を行ったが、前年から進めていた耐震診断の結果、改正耐震改修促進法の基準を満たさず、「大規模地震で倒壊する恐れがある」と判明した。今後、安全性向上を図るため工事計画を策定し、「5月以降に発表する予定」という。
南座では、劇団前進座の初春公演が1月19日に終了した後、公演は行われていなかった。今年年末の顔見世は、五代目中村雀右衛門襲名披露公演が予定されているが、影響が出る恐れがある。藤田孝支配人は「歴史ある南座を次の世代に継承するための工事。お客様の安全を最優先に考えた上での判断で、ご迷惑をおかけしますが、ご理解をお願いしたい」と話している。
昨年7月のシアターコンサートの案内チラシ