旧京都会館へは何度か行きましたが、新規オープンしたロームシアター京都は今回が初めて。孫の誕生予定日がコンサートの開催日に近かったので行けないとあきらめてましたが、予定日より少し早く誕生したので、夜の部だけならお昼までに沐浴させて出かけ、翌朝一番の高速バスで帰れば翌日の沐浴までに帰れるので、と、しばしおヒマをいただいて、めでたく舟木さんに会いに行けてシ・ア・ワ・セでした。桑名から近鉄電車で四日市へ、四日市からは高速バスで京都まで。五条京阪で降車して、河原町五条のホテルにチェックインしたのが4時。ホテルから南座前のバス停まで歩いて、そこから市バスで10分足らずで4時半頃に、ロームシアター京都前のバス停に到着。
昨年7月に、舟友さんたちと舟木さんをお出迎えした南座楽屋口
耐震工事予定のため休館中の南座
ロームシアター京都の向かい側(向かって右)は「みやこめっせ」
ロームシアターの楽屋口側(琵琶湖疎水の向かって右)
八重桜がまだ咲き残っていました!
劇場の周囲をぐるっと回ると岡崎公園。蔦屋のオープンカフェ周辺には人がいっぱい。
平安神宮前から京都市美術館と大鳥居を臨む
平安神宮大極殿
平安神宮蒼龍楼
2011年4月29日 京都会館第一ホールで開催以来5年ぶりの京都でのツアー・コンサートです。
京都会館がリニューアルしたのを記念して今年1月からオープン記念の催しが続いているロームシアター京都。折しもすぐそばの京都市美術館ではモネ展、ルノワール展の開催中でもあり岡崎公園界隈はたくさんの人出で賑やかでした。
リニューアルされたロームシアター京都は舟木さんのコンサート会場メインホールのほかにサウスホール、ノースホール~南館、北館でいいのに(笑)~もあってこの日はサウスホールで柳家小三治師匠とお弟子さんの三三師の親子会も開催されてました。私はこの親子会は中日劇場で3月に拝見しました。
サウスホールの入口前には、こんな立看板が。
私も文化庁は京都に置いてほしいと常々思ってたので、ウレシイ!
職員300人超が京都へ=文化庁移転で-馳文科相 (時事通信com.2016/04/28-12:53)
ギリギリにネット予約した「らふいん・チケット」なので4階席なのは承知で、とにかく豆ツブ大でしか見えなくてもステージの空気感だけでも味わうことができればと出かけました。上手の端から3番目でしたが、意外にも最前列だったのでラッキー!
4階客席のある廊下から、ベランダに出ると、東山が眺められました。
私は夜だけでしたが、4階の左右のバルコニー席を除いて、ほぼ満席。昼は、さらに盛況だったそうですからキャパ2000人×昼と夜で、のべ4000人の集客があったわけですね。スゴ~イ!
終演後、かなり高齢のおじいちゃまが…。歩きながら近づいていってお話ししたら、91才とのことで大原からお越しだとか。ひとりでトットコ、元気に歩いていらして、耳も目も足腰も達者そのもの、あやかりたくて「握手してください」と私(笑)あったかで、厚みのある手の感触、若い時からしっかり働いてこられた方なんだろうなと実感しました。地元京都のホールのオープン記念の催しに参加なさるということは、きっと若い頃も、何度か旧京都会館に通われた、芸能好きな方なのかもしれません。舟木さんのコンサート、満足そうなお顔でしたから、きっと楽しまれたことでしょう。
下を見ると、怖いほど高い4階でしたが、オペラグラスでしっかり舟木さんのお顔の表情も拝見できましたから大満足でした。力強い歌唱とサインボール打ちでは三階まで届かせるパワーいっぱいのご様子に、なんて元気で若いんだろう!と今回も安心するやら驚くやらでした。トークもいつにも増してタップリ目で、私のメモ速度が追いつかなくて、後で読みかえせないひどいミミズ文字(笑)
…てなワケでおぼつかない記憶の糸でなんとかつないでのご報告となりますがご容赦ください。
開場はホールが大きいからでしょう開演の45分前でした。私が席についたのは開演30分前くらいでしたが、クラシックコンサートのように、緞帳は降りていなくてステージがオープン状態で色とりどりのライトが点滅していました。開演少し前に、アバウト9のメンバーが袖からステージに登場してそれぞれの持ち場にスタンバイされました。まさに、これからクラシック・コンサートが始まる!という感じ。
開幕の音楽が流れると照明も音楽に合わせるように動きだします。迫力満点のダイナミックな光のアートにまず感動しました。
舟木一夫コンサート 2016/ロームシアター京都 4月26日 18:30~20:15(105分)
舟木さんのトークをメインにコンサートの模様を報告します。舟木さんのトーク部分はピンク文字
渋いグリーン系のジャケットに、ライトの当たり具合で、グレー系にもブラウン系にも見えるベストとパンツ、白のシャツの舟木さんが階段の最上段に登場。
~オープニング
眠らない青春
なんというか楽屋入りするとき思ったんですが春爛漫という、一年のうちでこんな日は何日あるのか…ようこそおいでくださいました。
このコンサート2ヶ月ぶりなんですよね。3月に新歌舞伎座で1ヶ月公演があったんで2ヶ月ぶりですから昼は歌詩を間違えました(笑)2回目は大丈夫だと思いますが…ホントかな?(笑)
あれこれとつっこんでやっていきます、どうぞごゆっくりお楽しみください。
このコンサート2ヶ月ぶりなんですよね。3月に新歌舞伎座で1ヶ月公演があったんで2ヶ月ぶりですから昼は歌詩を間違えました(笑)2回目は大丈夫だと思いますが…ホントかな?(笑)
あれこれとつっこんでやっていきます、どうぞごゆっくりお楽しみください。
舟友さんのプレゼント
~プレゼントタイム
あまり歌われない「北国の旅情」と「青春の鐘」が今年は、たっぷり聴けますね。
このへんの歌を歌ってますと、青春という言葉が一緒に出てきます。「♪あゝ青春に未来あり♪」ここに立ってるのはその未来の成れの果てですが(笑)青春のど真ん中で青春を歌ってる時はわからなかった意味が、わかってくるのは年を重ねてから~青春や初恋も歌ってきて時間が経てば、ああ…と実感できるというようなことを言われましたが、確かに青春や初恋はまっただ中にいる時じゃなく過ぎてから懐かしく思えるものだと私たちは日々実感してます(笑)
京都というのはぼくらの世代には切っても切れない。平凡の取材で清水寺へ行って…わたし高い所が苦手なんですが…写真撮影の時、修学旅行の学生さんたちの中でカメラマンが私を見失って…(笑)そりゃそうですね。ぼくもそんなに背が高い方じゃないし、千人からの詰衿がいるんですからまぎれる(笑)
この時のことかな?
京都や金沢は奥行きを感じますね。でも最近は高いビルが建って地元の人は、この地点から嵐山が見えてたのが見えなくなった、富士山が見えてたのに…そんなことはないか(笑)
ここは抒情歌を…ひとくちで言うと墨絵の世界…初恋、夕笛、絶唱をつなげて。
初恋
夕笛
吉野木挽き唄~絶唱
墨絵のような世界なんですが、歌ってると突然華やかな色彩がふわっと出てくるような印象が感じられますね。~例えばというように~柿の木の水墨画が柿の実だけ赤い色がついてるというのがありますが…
ここで、突然舟木さんが、話は変わりますが歌い手からお願いがあります。とおっしゃいました。
どうやら舟木さんが、歌っている途中で、フラッシュを焚いて撮影してた人がいたようでやんわりとですが、舟木さんらしい毅然とした物腰で注意なさいました。
せっかくの楽しい時間なのですから、諸々のルールを守ってステージの舟木さんも聴く側も気持ちよく過ごしたいですもんね。舟木さん、自らの「ご注意」ありがとうございました。
ヒット曲であるかどうかに関係なく、「その人が好きな歌」が名曲…ぼくらの世代の流行歌というのは昭和ではじまって昭和で終わってる。
映画なんかでもぼくらが子どもの時は1週間でかかってる(上映されてる)ものが変わってた。先日、里見(浩太朗)さんと話しましたが、東映でも昔は一年に57本撮ってたそうです。里見さんは一番多かった時は一年に49本だったとか、里見さんの言葉ですが、その頃は東千代之助さんや大川橋蔵さんが大御所の時代で僕は若手だったから便利に使われてたんで本数は一番多かったんだろうと。
流行歌95%ですが、歌曲など古典も含めて日本の名曲たちを歌ってますが去年は「上を向いて歩こう」「空に星があるように」、今年はこれこそが流行歌というのを選びました。ほんとはオレが歌いたかった歌ということで「アカシア」2題
~日本の名曲たち
アカシアの雨がやむとき (原曲:西田佐知子)
赤いハンカチ(原曲:石原裕次郎)
これで名曲という意味がお分かりになったと思います。時代がないと生まれないのが流行歌。
♪死ぬ気になれば二人とも♪…仕事でも恋愛でもあの時もう一歩踏み込んでいたら、とどまっていたら…そういうことがわかってたら後がスムーズにできてたかも…そうはならないか(笑)
ラブソングでも50歳と60歳の恋の歌はない…(笑)淡谷さんも、「♪窓を開け~れば~♪」を歌ってらしたときは、20代。~と腕を胸の下で組むあのスタイルをマネて~(笑)
♪死ぬ気になれば二人とも♪…仕事でも恋愛でもあの時もう一歩踏み込んでいたら、とどまっていたら…そういうことがわかってたら後がスムーズにできてたかも…そうはならないか(笑)
ラブソングでも50歳と60歳の恋の歌はない…(笑)淡谷さんも、「♪窓を開け~れば~♪」を歌ってらしたときは、20代。~と腕を胸の下で組むあのスタイルをマネて~(笑)
お芝居の時代劇の主役も、どう多く見積もっても40代まで。その後は大石内蔵助か、水戸黄門(笑)…旗本退屈男の市川右太衛門さんも、けっこうおじさんに見えてたんですが、30~40代(*戦前から戦後約30年間、30本演じられたそうです)。遠山の金さんでも、映画だとカメラが近くによりますから肌脱ぎになると60代ではできない。桜じゃなく梅干しになる(笑)
さて、ここらで威勢のいいのにいきますか…
~スタンディング&サインボール
銭形平次
4階一列目は、手すりが案外低くて、小さな私でも立つとコワイ感じ。でも、めげずに私が立ち上がると、お隣の方たちも徐々に立ち上がって、見廻すとかなり多くの人が立って手を打っていたのにびっくり!大きなホールなのに、スタンディング率がとっても高かったです。
打つぞ!…という感じで闘志満々の舟木さん。三階の左(下手)バルコニー席のステージに近いギリギリのところにボールが1個、届いて、舟木さんも満足そう、3階、4階の席のお客さまからも歓声と拍手が起こって、盛り上がりがスゴイ!
昼も頑張ったんですが、カラーボールということもあって遠くまで飛ばない…私のリキも落ちてきたということもありますが…
先日「あらえびす文化賞・特別賞」を受賞した「銭形平次」実は、孫のももちゃんの、子守唄にしています(笑)テンポがよくて、リズム感があって、赤ちゃんをいい気持にさせるにはピッタリの曲。むずかって大声で泣いて寝ないときに背中を軽くトントンして耳元で「♪お~とこだったァら♪」とやってます(笑)
「あらえびす文化賞」受賞については、ひとこともふれなかった舟木さん。テレからなのか、大川橋蔵さんの功績だから…という舟木さん独特の謙遜と橋蔵さんへの敬意からなのか…まあ、そこが舟木さんの美点でもあり、ご自身の生き方のスタイルの美意識なのかもしれません。舟木流ダンディズムかな?
今、喋ってるのは、休んでるんですが…。ステージで、何曲ごとに喋りを入れるのか…歌い手によってそれぞれだと思いますが、ぼくはせっかちなんでテンポが遅いといやなんです。ですからあんまりお喋りしないで歌ってるんで…でも、そろそろ、考えをあらためないと、身がもたない…(笑)
来年は55年目に入ります。この間、テレビを見てて…僕は、この頃あまりテレビを見ないんですが…なにげなく入力を切り替えたら菅原洋一さんが「ビューティフル・メモリー」を歌ってました。83歳なんですね。テレビで1、2曲歌うことはできても、こんな歌いっぱなしのステージなんていうのはできない。トシの話はするなと言われてるんですが、それをやめたら話すことがない…(笑)高校三年生も71ですから…。~ジャケットを着替えながら~年令を重ねてくると、着るものも、あまり明るい色を着ると落ち着かない。そんなことを言いつつもピンクを着てるんだから…(笑)
グリーン系から淡いさくら色のジャケットにお色直し。
映画になった「その人は昔」ご存知の方はご存知、ご存知でない方はご存知でない…内藤洋子さんとの映画「その人は昔」のテーマを。
その人は昔のテーマ
たまに、昔の自分の映画を見るんですが、見る度に、たった一言「可愛いなァ!!」(笑)両面で43分の当時のアルバム。レコード・ドラマです。全部をステージで歌ってみたいんですが…(拍手)…ムリなんでパス!(笑)楽器編成も大変ですし、たしか、オーケストラで72人でした。相手役の女性もいりますし。
いつも言うんですが、幼児体験と青春時代の二つが、その後の自分を決めるんだと思います。
「高校三年生」で皆さんとの出会いがあったから今がある。その頃の歌の受け皿といえる歌「明日咲くつぼみに」から…
「高校三年生」で皆さんとの出会いがあったから今がある。その頃の歌の受け皿といえる歌「明日咲くつぼみに」から…
明日咲くつぼみに
只今授業中
涙の敗戦投手
高校三年生
修学旅行
学園広場
このへんを歌ってると「なつかしい」の一言。
男同士で20代の頃に、話してるとき、今度生まれてくるとしたら男がいいか、女がいいか…最近になってこんな話をすると、こんなの一回でたくさん…(笑)
お互いに年令を重ねてきて、男も女も、免許皆伝。もう自分だけのために時間を使って、あとは楽しんで終わりましょう!
ここは曲数ではなく、少ない曲で質感を楽しんでいただきましょう。
高原のお嬢さん
哀愁の夜~5番付 (*動画は5番はありません)
https://www.youtube.com/watch?v=XhMI8Bnwtvk
https://www.youtube.com/watch?v=XhMI8Bnwtvk
End Love
https://youtu.be/7JXy8jtGKZA
https://youtu.be/7JXy8jtGKZA
緞帳がないので、ラストはどうなるのかな?と思っていたら。「End Love」のあと階段の最上段で大きく手を振った舟木さんが、後ろの階段を降りて行かれました。その後、黒の「消し幕」の陰になって舟木さんは下手ソデへ消えました。ああ、歌舞伎で使う退場のスタイルだったのね…と納得。
アバウト9のメンバーも、一緒にカーテンコールの拍手。舟木さんがそれに応えて下手から赤いジャケットに着替えて再び登場。胸には白いバラ一輪。
お互いさまの今を歌った歌です。
~アンコール
春はまた君を彩る
作詩:松井五郎 作曲:南こうせつ
冷たい風の音に 散るまいと咲く
花は名を語らずに その身をさらして
人は生き急いで 夢をさまよい
時がただ巡ること 忘れて惑う
花は名を語らずに その身をさらして
人は生き急いで 夢をさまよい
時がただ巡ること 忘れて惑う
涙こらえながら 心にたずねれば
そこに聴こえる歌が 道を照らすだろう
春はまた 君を彩る
過ぎて悔いなき 想いを残せと
そこに聴こえる歌が 道を照らすだろう
春はまた 君を彩る
過ぎて悔いなき 想いを残せと
愛しい人の手を 握りしめても
いつまでも離さずに いられる手はない
人は誰もいつか 露と散るなら
道ばたの枯葉にも 優しくなれる
いつまでも離さずに いられる手はない
人は誰もいつか 露と散るなら
道ばたの枯葉にも 優しくなれる
別れを悔やみつつ 心にふりむけば
きっと思い出から 旅ははじまるだろう
春はまた 君を彩る
遥か広がる 明日を目指せと
きっと思い出から 旅ははじまるだろう
春はまた 君を彩る
遥か広がる 明日を目指せと
涙が涸れるまで 心に寄り添えば
きっとたったひとつの 愛に気づくだろう
春はまた 君を彩る
過ぎて悔いなき 光を灯せと
過ぎて悔いなき 光を灯せと
きっとたったひとつの 愛に気づくだろう
春はまた 君を彩る
過ぎて悔いなき 光を灯せと
過ぎて悔いなき 光を灯せと
アンコールのあとは、階段を後ろ側に下りて、左手をあげてバイバイというように下手へ退場。
トークでもおっしゃってたように2ヶ月ぶりのソロ・コンサート。いつも思いますが、回を重ねて拝見していくうちに、どんどん進化していくような印象です。初めての大宮ソニックシティホールの時はもちろん、一年のスタートのコンサートですからワクワクでしたが、今回は会場の雰囲気も緞帳がなかったりしていつもとちょっと違ってましたから、こんなのもいいなぁと新鮮に感じました。
何より、舟木さんが、ますます若々しく、豊かな歌声で105分間、文字通り独り舞台での歌、そして楽しく機知に富んだお喋りをパワフルに勤められることが、嬉しくて、このところ、家事育児?でちょっとお疲れ気味だった私も、すっかり元気をいただきました。また、明日からガンバルぞ!…って気持ちになれるんですから、不思議です。舟木さんが、パワー・スポットそのものということなんでしょうね。
舟友さんたちと、舟木さんを「お見送り」したあと、みんなで、ブラブラ歩いて三条まで行き、お食事のあと、再び木屋町通を南に向かってそぞろ歩きしました。先斗町歌舞練場「鴨川をどり」の開催も間近です。もう、かれこれ10年ほど、行ってないので、ああ行きたいなァ…とため息(笑)
5月に入ると、大阪と東京のラブコンのあと、再び関東、北陸など各地でのコンサートが開催されます。関西は7月の梅田芸術劇場までおあずけですが、皆さん、楽しみに待ちましょう!
5月12日(木)ウェスタ川越 14:00/18:00
5月16日(月)オリンパスホール八王子 14:00/18:00
6月1日(水)金沢・本多の森ホール 14:00/18:00
6月3日(金) 富山・オーバードホール 14:00/18:00
6月8日(水)習志野文化ホール 14:30/18:00
6月14日(火) 神奈川県民ホール 14:30/18:30
6月24日(金) 北とぴあ 14:30/18:30