遅くなりましたが、18日の神戸国際会館こくさいホールでのコンサートの模様をご報告します
2016 8月18日 夜の部 神戸こくさいホール 舟木一夫 コンサート レポート
舟木さんのトークはピンク文字
眠らない青春
これ台風のせいでしょうかね。おもいっきり蒸し暑いですね。でも台風が来てるってことは秋が近づいてきてるんでしょうね。ひと雨ごとに涼しくなるんでしょうか。
新しいところ古いところ、アレコレ歌っていきます。どうぞごゆっくり!
~プレゼントタイム
花咲く乙女たち
東京は恋する
北国の街
北国の旅情
青春の鐘
舟友さんのプレゼント 昼の部
このあたりはおおらかでコセコセしていない時代だから出てきた歌って感じですね。
歌詞の中に青春、希望、未来というのが出てきます。流行歌っていうのは、ある時代にしか使わなかった言葉が出てくるという…「時代感」があるということなんですね。
歌詞の中に青春、希望、未来というのが出てきます。流行歌っていうのは、ある時代にしか使わなかった言葉が出てくるという…「時代感」があるということなんですね。
ここで3つ出てくるのは僕が急カーブをきったころに歌いはじめた歌、抒情歌。初恋、夕笛、絶唱を並べます。
夕笛
吉野木挽き唄~絶唱
こういう感じの歌は最近はなくなりましたね。作り手も僕らが少年時代に過ごしたような経験をしていないから仕方ないですね。
季節も四季の感覚がなくなってきてる。歌と季節は深いつながりをもってます。
僕が「日本の名曲たち」というくくりで歌っている歌の中には季節があふれてる…
僕が「日本の名曲たち」というくくりで歌っている歌の中には季節があふれてる…
一昨年は「宵待草」「ゴンドラの唄」。去年は「上を向いて歩こう」「空に星があるように」を歌いましたが今回は流行歌ど真ん中というのを…
~日本の名曲たち
映画「赤いハンカチ」の一場面
赤いハンカチ (原曲:石原裕次郎)
https://youtu.be/8DDj6pR1yCw (舟木さん歌唱)
名曲ですね。こういう歌を歌うのは昭和の名曲を味わってきたお客さまと一緒に楽しみたい、歌い手としても楽しいステージにしたいと…
こういうコンサートはお客さまも聴いてるだけじゃなく一緒に楽しんでいただきたい…ここでちょっと腰を上げていただいて歌い手と一緒に手など打っていただいて…
銭形平次
今年は年男で6回目の申。12月の誕生日で72。でも今はまだ71…この1つの違いは大きい(笑)
ジャケットを淡いピンクに着替えて…
ジャケットを淡いピンクに着替えて…
スタンディングでボールをキャッチした人へサイン色紙をもらって帰って下さい…のアナウンスの時にサインの話題を。
私は飽きっぽいのでデビューしてから何度かサインを変えてます。7回くらい変えたかな?ですから、日本のどこかに…「いい日旅立ち」みたいですが(笑)…その7通りのサインを全部持っていらっしゃる人もいるかもしれない。サインが読めないといけないので上下がわかるようにシールを貼ったり日付を入れたりしてます(笑)
ここで一曲いれたのは、内藤洋子ちゃんと一緒だった映画「その人は昔」のテーマ。
その人は昔のテーマ
来年55周年になるんです。
デビューした頃は55年どころか50才過ぎてお客さまの前で歌ってるとは…それがもう47ですから…ほっといてください!(笑)~お茶目にノリツッコミする舟木さん。
あの頃を思い浮かべますと、あの時代の大らかさ、風通しのいいのどかと言っていい時代に青春を過ごしたわけです…
その頃の歌の受け皿になるような「明日咲くつぼみに」から
只今授業中
涙の敗戦投手
娘の住んでいる、いなべ市にある「いなべ総合学園高等学校」が
三重県代表で出場するも、惜しくも、3回戦で敗退
高校三年生
修学旅行
学園広場
これみんな53年前の歌ですよ。なつかしい、とか、思い出深いとかでは表現しきれないものが詰まってる…皆さんとこういう歌で出逢ったのは幸せなことだと思います。僕は流行歌手としてはめずらしいタイプだったんでしょうね。あの頃は僕も可愛かった!(拍手)
ここは自分の好きな歌を並べただけなんです(笑)
高原のお嬢さん
哀愁の夜~5番付
舟友さんのプレゼント 夜の部
君の肌で 熱いこころで
俺は 大人になった
さよならなんて そんな言葉で
愛を過去には できない
風は五月 うしろ姿の
春は哀しく 遠く
出逢ったことを 悔みきれない
二人だけが 揺れる
できることは 尽きたよ
終りなんだね
今は君に夢を ひとりぶんの希望(のぞみ)を
俺は 大人になった
さよならなんて そんな言葉で
愛を過去には できない
風は五月 うしろ姿の
春は哀しく 遠く
出逢ったことを 悔みきれない
二人だけが 揺れる
できることは 尽きたよ
終りなんだね
今は君に夢を ひとりぶんの希望(のぞみ)を
何か言えば つらいようだよ
何も言わない 言えない
せめて別れの 合図なんだと
気づくものが 欲しい
窓をあけて 風を入れるよ
背中むけるよ いいね
息をひそめて 椅子をはなれて
そうさ それでいいさ
何も言わない 言えない
せめて別れの 合図なんだと
気づくものが 欲しい
窓をあけて 風を入れるよ
背中むけるよ いいね
息をひそめて 椅子をはなれて
そうさ それでいいさ
”忘れないで下さい・・” やっとそれだけ
むせび泣いて君は 扉ごしにぶつける
むせび泣いて君は 扉ごしにぶつける
忘れないで生きろよ ひとり生きるなよ
燃える薔薇のような 君の明日を祈るよ
燃える薔薇のような 君の明日を祈るよ
忘れないで生きるよ 愛をありがとう
明日は君の空へ 燃える薔薇を投げよう
燃える薔薇を投げよう
明日は君の空へ 燃える薔薇を投げよう
燃える薔薇を投げよう
~アンコール
春はまた君を彩る
私は、帰りが遅くなるので、涙を呑んで、アンコール前に、ホールを後をしました。
ラストブロックのラブソング。今回は「End Love」の歌唱が特に心に残りました。
とっても切ない別れの歌なのに、愛にあふれていてやさしい言葉の数々、若々しい、舟木さんの佇まい、かろやかな動きにあらためて感激しました。
72才を目前にした舟木さんですが「青い春=青春」を歌って、何の違和感も感じさせないみずみずしさ、まぶしさに圧倒されました。そして、ふと頭に浮かんだのが「晩夏光」という俳句の季語です。こんな歌をご紹介します。
ひた向きに生きてこの道晩夏光 永田歌子
風胡山房(俳句にまつわるブログ)より
http://hukosanbo.exblog.jp/6251178/
http://hukosanbo.exblog.jp/6251178/
「晩夏光(ばんかこう)」という夏の季語の本意は、永らく私は夏の終わりのどこか侘しげな秋めいた光と思っていた。それが間違いというわけではないのだが、ある歳時記に「夏の終わりの頃の衰えぬ暑光」とあって、はっとした。盲点を突かれた思いである。そう言われれば、まだまだ衰えを知らぬ暑さだし、炎天の光も強烈なわけで、言葉というものは、視点の置き所によって随分と印象が違ってくるし、多様な本意を含んでいるものだとあらためて思った次第である。