新歌舞伎座公演の初日は、16時開演でしたが、せっかく関西方面に行くのだからと早朝に出発して京都に向かい、今回の舞台の成功祈願をかね南座から祇園周辺をぶらぶら歩きすることにしました。例年なら南座の顔見世見物は欠かしたことがないのですが、今年は大好きな片岡仁左衛門さんが休演ということなのでパスしました。
京都に暮らしていたころは11月25日頃の「まねき上げ」がくると、「年の瀬」の訪れを感じるという風物詩
の役割を果たしているので、わざわざ仕事帰りに見にいったものです。
去年はちょうどまねき上げの数日前に舟木さんのコンサートが南座で開催されたんですよね。
の役割を果たしているので、わざわざ仕事帰りに見にいったものです。
去年はちょうどまねき上げの数日前に舟木さんのコンサートが南座で開催されたんですよね。
まねきを見上げてから、祇園白川に向かってぶらぶらしてたら、歌舞伎役者で仁左衛門さんのご子息の片岡孝太郎さんがとある喫茶店から出てこられるところに遭遇!ひとことだけお声をかけさせていただきました。このあたりは歌舞伎公演があると出演されてる役者さんが楽屋入りされるのに結構遭遇します。
さて、舟木さんの一ヶ月公演のご成功と公演中の無事を願ってのお詣りですが、祇園の舞妓さんや芸妓さん方が芸道の上達を祈願する神社(お稲荷さん)なのですが、今回は辰巳大明神様にお願いしてきました。
大抵の大劇場には劇場の敷地内に稲荷神社が祀られていますが、大阪・新歌舞伎座のお社がどこにあるのかわからなかったので今回は京都で祈願を・・・と思い立ちました。
さて、舟木さんの一ヶ月公演のご成功と公演中の無事を願ってのお詣りですが、祇園の舞妓さんや芸妓さん方が芸道の上達を祈願する神社(お稲荷さん)なのですが、今回は辰巳大明神様にお願いしてきました。
大抵の大劇場には劇場の敷地内に稲荷神社が祀られていますが、大阪・新歌舞伎座のお社がどこにあるのかわからなかったので今回は京都で祈願を・・・と思い立ちました。
再び南座に戻り、舟木さんの来年2月の南座シアターコンサートのチラシが置かれていたのを3、4枚いただき、京都南座の隣にある、にしん蕎麦の老舗「松葉」でたくさんのメニューをじっと睨んで迷った末にやっぱり選んだのは、にしん蕎麦(笑)・・・
にしんはお蕎麦の下に隠れてます。これみよがしににしんをドタッとお蕎麦の上にのせないところが京都風です(笑)
昼食をすませて、京阪電車の祇園四条駅から天満橋で地下鉄谷町線に乗り換えて谷町九丁目下車。開場少し前に新歌舞伎座に着いておなじみの西から東からの舟友さんたちとご対面・・・・
新歌舞伎座は場内は一切撮影禁止・・・というわけで、劇場前のエレベーターホールあたりで舟友さんの見事なプレゼントの花束を撮影させていただきました。
新歌舞伎座は場内は一切撮影禁止・・・というわけで、劇場前のエレベーターホールあたりで舟友さんの見事なプレゼントの花束を撮影させていただきました。
エレベーターのある壁に、来年5月の新歌舞伎座でのシアターコンサートのお知らせポスターが掲げられてました。入場口の「公演予定時間」を見ると第一部のお芝居のあと休憩35分、そして二部のコンサートでトータル3時間ほどですから夜の部でも、結構早く終演時間になるので、それほど遠方でなければ夜の部を観てからでも帰宅できますね。
御用とお急ぎでない方はなるだけ昼・夜ご覧下さい。コンサートの構成も六割は変えているので、どちらもそれぞれに楽しめます。
第一部 いろは長屋の用心棒
お芝居については、まだ初日が開いたばかりですから、詳細はスルーしますが、想像以上にライトな思いっきりのよい喜劇で、主役である舟木さんがラストシーンで見せる趣向は、とてもクラシックな日本の喜劇スタイルだと感じました。子どもの頃からお芝居が好きで、デビューして大舞台でショーを開催するようになった若き日の舟木さんが数多く、浅草喜劇出身のヴォードヴィリアンの方たちと共演されてきた中で培われたものを踏襲なさっているような思いがしました。懐かしいような古き良き時代のノンビリした空気が漂うゆるさが、みどころとも言えるのでしょうね。
またコミカルな音楽がストーリーの展開をリードして聴きものです。
以下は「いろは長屋の用心棒」の音楽を担当された笠松泰洋さんのブログより転載させていただきます。
笠松さんの、こんな言葉から、お芝居の中身をいろいろ想像してみて下さいね(笑)
笠松さんの、こんな言葉から、お芝居の中身をいろいろ想像してみて下さいね(笑)
「3年ほど前から時々お声が掛かるようになった、舟木一夫さんの舞台。今回が4度目になります。今回は、12月3日から大阪の新歌舞伎座で上演の「いろは長屋の用心棒」。今日はその音楽を録音しました。今回は、サックスの鈴木広志くん1人で、サックス3種、クラリネット、フルートまで一気に吹いてもらい、2時間半で17曲の録音をしました。今回は、シンセと管楽器のソロで全体を作っています。
前回の「花の生涯」は本格時代劇、今回は、痛快娯楽時代劇で喜劇です。芝居のテイストがどんどん喜劇的になっていって、最初に作ったオープニングのテーマ曲を、舟木さんの指示もあり、思い切って喜劇風にしたところすんなり芝居に入れるようになりました。音楽も最初に一気に作った35曲は、あらかた、書き換えました。」
そして舟木信兵衛さん・・・酔っ払いの浪人役ですが、酔っぱらって寝てる姿もきれいで艶っぽくて、着流しの黒の紋付の光沢としなやかな風合い、黒地に白の糸の刺し子の長襦袢がチラリと見えて、なんたって「カニさんの紋」のデザインがキュートです。いろは長屋の屋根の左右にもこのカニさんが付いてます(笑)
一座の俳優さんたちが、どなたも主役?といっていいくらいにそれぞれの持ち味を出しきっていらしてチームワークの良さで、長屋の危機?もほのぼのとしたムードで乗り越えていく姿は、私の好きな貧乏を笑い飛ばして逞しく愉しく生きる「落語世界の住人たち」の世界に共通します。舟木さんの狙い「年忘れ・・」にふさわしいお芝居になっていて、またこれから、日を追うごとにどんなハプニングやアドリブなどが出るのか楽しみですね。
でも、この分だと千秋楽は、どんなことになるのか・・・予想不可能?かもで~す(笑)
でも、この分だと千秋楽は、どんなことになるのか・・・予想不可能?かもで~す(笑)
~第二部のコンサート報告につづきます~