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Channel: 舟木一夫の世界~れんげ草の咲くさんぽ径~
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大阪・新歌舞伎座 舟木一夫特別公演~初日&二日目(その2)

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イメージ 1大阪・新歌舞伎座 舟木一夫特別公演
 
第二部 舟木一夫 シアターコンサート
 
こちらはいつものように、舟木さんのお喋りを交えながら再現してみます。
初日は夜の部のみ、二日目から数日の例外を除いて昼・夜公演です。
初日夜と二日目昼のコンサートを報告します。(ピンク文字は舟木さん
 
12月3日 夜の部   
信兵衛さんとはうって変った白のスリーピース、シャツは黒、胸には赤いバラで舟木さんが登場。
コンサートにはなくてはならないような特別の曲なのでしょうね「くちなしのバラード」でオープ二ング。

 
 
 
 
 
オープニング~
くちなしのバラード
 
今日が初日です。お忙しい中お越しいただいてありがとうございます。
また、美しくなって出てきました。
この「美しくなって」は、お芝居のラストシーンにひっかけてます)
 
イメージ 2哀愁の夜
北国の街
高原のお嬢さん
 
初日とあってプレゼントがいつにもましてたくさんなので、舞台のテーブルがすぐにいっぱいになってしまいました。舟木さんも受け取るだけでかなりたいへんそう・・で「ほ~ッ・・」とためいきのあと
酔っ払いの役は結構しんどいんです・・お芝居では羊羹色(チャコールグレーのような色)の紋付・・こちらは「タカラヅカ」みたいな衣裳(笑)もう、69(才)になる・・こうして一ヶ月公演の舞台に立てるということは幸せですよ。もうコロムビアじゃ最年長です。一生、芝居して歌っている・・もう(ここまできたら)一生といってもいいでしょう。(客席から大きな拍手)

 
 
 
 
 
その人は昔
 
深いブルーの星がステージの壁いっぱいに輝いて、天井からはひとすじの白い光が舟木さんを照らしています。次第に白い光がシャワーとなって舞台上に降り注ぐようです。
6月の新橋演舞場一ヶ月公演のコンサート昼の部のラストでも「その人は昔」のテーマを歌われましたが、今回は、夜の部のセンターにこの曲がおかれています。アレンジも変わっていますが、この曲はきっと舟木さんご自身が今、さらに育てようとしている曲のような気がしています。
「胸をはって♪」と歌いきって、ステキな背中を客席に見せる舟木さん。とてもドラマチックに終わったのですが・・
再び客席を振り返った舟木さん・・
「まぁ、ざっとこんなところで・・」なんてテレ隠しなのでしょうか(笑)
いきなり、二枚目から三枚目になるところが、なんとも舟木さんらしくていいんですよねぇ・・
「新曲」といっても、いい歌でなくてはしょうがないですからね。キャリア50年で、70(才)の歌い手に何を(どんな曲を)書いたらいいか・・むつかしいですよ。「昭和の流行歌」のような軽いやつならいい・・
舟木さんへのファンの「新曲願望」の想いを受けての発言なのでしょうね。私自身は、以前からブログ上でも書いてますが、無理に新曲を出すこともないのでは・・と思っています。今でも十分にこれだけの仕事をこなし、大劇場での集客力もある舟木さんが「プロデュースされる側」になるのはご本人がおっしゃっている通りかなりいろんな意味で難しいような気がします。もし、舟木さんが歌いたいと思う新しい歌に出逢われたら、いいなァと思いますが・・これまであまりにもたくさんの名曲に恵まれてこられた舟木さんですから、なかなかそれらを超えるほど舟木さんの気持ちを揺さぶるような歌は、みつからないのかもしれませんね。

時代は変われど、あいも変わらずこの歌を・・・(と「高校三年生」)
 
イメージ 3高校三年生
学園広場
 
ここで、舟木さんのお色直し?・・・
一ヶ月公演の夜の部のお楽しみです。昔ながらの「ショー」っぽい色変わりの「舞」コーナー。
今回は、とってもあどけない童謡メドレーをおなじみの皆さんが可愛く舞って下さいます。


林啓二/長谷川かずき/川上彌生/真木一之
 
四人の皆さんに迎えられて、着流しの舟木さんが○○の○○から再び登場!
蒼みがかった光沢のあるグレーの「ひげ紬」に茶系統の長襦袢、帯も茶系の縞が入ってます。雪駄の鼻緒も茶色。素足に雪駄で、粋な裾さばきにはいつもながらうっとりします。いけないいけない・・見惚れてないで歌も聴かなきゃあ(笑)
今回は、客席のみなさんが知ってる童謡で・・・
 
京の恋唄
 
後輩が、みんな50周年・・あと4、5年経つと流行歌の世界は、後期高齢者ばかり(笑)
近年の流行歌の世界で新しい人が育たないことへの舟木さんの想いを少し話されました。流行歌の一時代を創ってきた歌い手仲間の方たちへの舟木さんの想いもあの「仲間たち」に通じる温かさがあるのを感じました。「時代や人」への情・・こんなトークの中にも本当に舟木さんの人としての素敵さを感じ取ることができます。
抒情歌の世界を・・と
 
イメージ 4絶唱
夕笛
恋唄

朝起きて、顔を洗って鏡を見てると親父に似て来たと思う・・みんな年取ってくるとだんだんそうなってくる。
和服で歌う機会は少ないですが・・(和服で歌う)持ち歌でいいのがたくさんある。「右衛門七討入り」・・昭和39年、19才でした。撮影は38年から始まっているんですが・・・村上(元三)先生の「ツルの一声」で出演が決まった・・
衰えも含めた声の変化、スタミナの配分、一ヶ月公演の中で・・もう若い頃のようにナイショでしまっておく声なんてないです。
舟木さんのこんな正直な吐露を聞くと、聴き手である私たちをどれほど舟木さんが信頼してくれているかを痛いほど感じます。誰でも同じように年をとるのは当たり前のことで、歌い手である舟木さんがご自身の「声の衰え」を受け入れつつも、それをカバーして余りある表現力と情熱で、毎回毎回素晴らしい歌の世界を届けて下さっている裏側では、どれほどの工夫や努力を重ねていらっしゃるか・・それが舞台に立つ人の一生終わることのない「精進」の賜物ということなのだと思います。

「右衛門七討入り」・・十二月は古典芸能好きな私にとっては「忠臣蔵月間」(笑)この時期に、私の大好きな
この曲を今の舟木さんのナマの声で聴かせていただけることは、今公演での大きな喜びです。

イメージ 5右衛門七討入り
火消し若衆
喧嘩鳶
銭形平次
 
アンコール~
浪花の歌ごよみ
 
アンコール曲「浪花の歌ごよみ」は里中さとるのペンネームでの、もう40年近く前に創られた自作曲と思われます。
春の浪花を 程よく染めて 蝶も見返る ・・・
夏をいろどる 道頓堀を・・・
秋をいろどる いちょう並木・・・
こんな感じですが、全部は書きとれませんでした。
大阪のファンの方たちのために創られた曲なのでしょう。私は今回初めて聴かせていただきましたが、舟木さんの歌に関する引き出しはなかなか奥が深いことを、またしてもあらめて感じました。

以下からは二日目の12月4日の昼の部 第二部のコンサート報告です。
 
 
12月4日 昼の部
 
二日目の昼の部のコンサートのセットリストには前日、初日の夜の部では聴けなかった曲が7曲ほどありました。衣裳も、夜の部とは違って、黒のタキシードのジャケットは地模様入り。黒のパンツ、白のシャツ、胸のバラはクリーム色。

イメージ 6オープニング~
想い出通り
今日は、昼・夜二回公演の初日ということで・・師走のお忙しい中ようこそ・・
女優さんたちが、お芝居の・・・(この部分はネタばれのになるのでオフレコですヤダッ!」ていうんですよ。舟木さんのファンに怒られるから・・って。こんなやさしい「昔のお嬢さん」たちつかまえて・・・ねぇ(笑)

北国の街
花咲く乙女たち
友を送る歌
 
こうやっていただきものをしてる遠くから見てるお客さんが「歌がテープじゃないか・・」って・・
(そうじゃない証拠に)ゼイゼイ言っております(笑)
今月の12日がくると69(才)になりますが・・なんとか55年までたどりつこうと・・

 
 
 
 
明日咲くつぼみに
高校三年生
修学旅行
学園広場
 
今回のお芝居に出演されてる丹羽貞仁さんのことに触れて・・音羽屋の橋蔵先輩に似てきましたね。・・・いやだなァ・・オレも上田栄吉に似てくるなんて・・確かにオレはオヤジのムスコだ!と顔を見て確認できるという・・
 
銭形平次
スタンディングで手ぬぐい撒きが、終わって・・
入った頃は、藤山一郎さん、霧島昇さんなども歌っていらして・・でも、まだその頃は50代ですからね。
 
ここでジャケットのお着替えです。
なんと、なんとピンクです!今年の7月26日、27日の中日劇場の2dayコンサートでも、スタンディングの
あとのお着替えでサーモンピンクのジャケットだったのですが、その時のピンクよりさらにヴィヴィッドなピン
クです。日本の伝統色の「桃色」とか「薄紅色」といった鮮やかだけど気品のある色調です。それが、また、なんともステキに似合ってしまうからあら不思議・・・色白だからなのでしょうが、私が思うに、デビュー当時の若い舟木さんなら着こなせないような色じゃないかと・・・このジャケットで私のテンションも最高潮でした(笑)
薄紅のジャケットで「初恋」を・・・「やさしく白き 手をのべて 林檎をわれに あたえしは 薄紅の秋の実に・・」
イメージ 7最高でした。しかも私のベスト・.ワンの「絶唱」を昼の部ではスリーコーラスたっぷりと歌って下さいました。
「絶唱」は、もちろん、私が舟木さんのコンサートに通い始めて一年余り、一度も外されたことのない曲なのですが、このところは一番と三番だけで二番が聴けなかったので、とっても残念に思ってました。西條八十氏が大江賢次氏の原作をこの一番から三番までの四行詩の中で過不足なく詠い上げているまさに名作です。物語性を孕んだ曲ですから、これは私的には二番をとばしてほしくはないという想いが強ものですから、本当に今回、フルコーラスの歌唱が聴けて舞い上がってしまいました。

初恋
絶唱
 
十日くらい前に小雪(和泉雅子さん)と電話で話しました。彼女とはたくさんの映画に出ました。一番ピッタリきた女優さん。昔は可愛かったけど、今は飛んでる・・(笑)チャキチャキの江戸っ子でつきあいやすい人・・・若い頃のラブソングを・・
 
東京は恋する
高原のお嬢さん
眠らない青春
 
イメージ 8オープニングの「想い出通り」もラストブロックの最後の曲「眠らない青春」も御自作ですね。そして・・いったん降りた緞帳が再び上がると・・・ベージュのジャケットの舟木さん。ワクワク・ドキドキのアンコール曲は「哀愁の夜」・・・この曲がアンコールにくると、もうイントロが始まった途端に客席は万雷の拍手です。もちろん皆さんの期待は、舟木さんご自身による作詩の部分のオプションですよね。四番と五番があるのですが、私が実際ナマでお聴きしたことのあるのは「五番」と言われているものです。
アンコール~
哀愁の夜
(五番入でした)
若さまかせに 春は往き
交わす瞳に 別れが揺れた
あぁ この歌は 二人の恋を
今も 優しく 強く
抱いて はるかに輝く星よ 
  
君と 見上げた あの星空よ
 
 
 
今回の一ヶ月公演のコンサートの構成も舟木さんの粋な趣向が満載で大満足の「至福の時」になりました。まだまだこれからも通いま~す!次の私の大阪詣では12月11日から13日の予定です。この頃はもうお芝居も絶頂期なのではないでしょうか。楽しみです。
 

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