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Channel: 舟木一夫の世界~れんげ草の咲くさんぽ径~
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歌舞伎/新派/文楽のことなど&kazuyanさんの動画・杉の木峠の別れ/ひぐれ山唄

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三重県東員町のコスモス畑。
もう季節ハズレになってしまいましたが、どうしても見ておきたくて昨日、やっと行けました。

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こすもす畑の、ももと娘

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今日は、申しわけありませんが、私の覚え書として、ちょっと舟木さんと離れた…といっても舞台芸術という大きなくくりで言えば、いくらかは、縁のある話題?…あれこれを記してみました。
舟木さんとの「再会」以前には、私の娯楽・趣味の時間を一番多く費やしていた、硬い言葉でいうと伝統芸能鑑賞のあれこれなど。

歌舞伎  私の好きな中村屋兄弟「錦秋公演」

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この日の勘九郎さんの舞踊「女伊達」
写真は玉三郎さんのものですが

イメージ 12まずは、一昨日11月8日に名古屋で楽しんできた、大好きな中村屋の御兄弟の「錦秋公演」の事。会場は舟木さんのコンサートでお馴染みの日本特殊陶業市民会館で、小さいほうのビレッジホール。
この「錦秋公演」は、今年が12年目ということです。スタート時点では、お二人のお父さんである中村勘三郎さんとお二人の親子会というスタイルだったそうです。
残念ながら、私は、親子会スタイルの時は、まだ拝見していませんでした。2008年あたりから、ほぼ毎年、楽しみに拝見しています。先日の舞台の時のトークで勘九郎さんは、酉年とおっしゃっていたので、来年が年男。早くも、36歳になられるわけで、二人の息子さんのお父さんになっていらっしゃいます。七之助さんも今や、堂々たる立女形の中堅どころになって、今がまさに「時分の花」と言ってもいいでしょう。

今年は、これまでと趣向を変えての新しい試み「歌舞伎塾」というコーナーにたっぷり時間をとって、歌舞伎の舞台裏をのぞかせてくれましイメージ 13た。歌舞伎の世界を表側から見て楽しむと同時に裏側ものぞかせて楽しませてくれる…というのはお二人のお父さんの勘三郎から受け継いだ精神だと思います。勘三郎さんは、「平成中村座」という江戸時代の芝居小屋の再現という大冒険にチャレンジされ、歌舞伎舞台を幕内の上から見る「桜席」を私たち観客に提供してくださいました。これが、私と歌舞伎の出逢いを決定づけた「仕掛け」でした。

                                               写真は「ふたり汐汲」玉三郎さんと七之助さん

二十代半ばごろからのお二人の成長ぶりを客席から眺めてきた私としては、勘三郎さん亡きあと、しっかりと中村屋御一門を引っ張って、さらに家の芸を大きく、豊かにされていっていることを心から嬉しく、陰ながら、中村屋ファンのひとりとしてこれからも応援させていただくつもりです。
ちなみに、わが家の鶴松クン(ネコ)の名前の由来は、勘三郎さんの部屋子、そして将来有望な秘蔵っ子だった中村鶴松さんからのものです(笑)鶴はおめでたい名前、その相棒は亀だからイヌの名前は、亀治郎…こちらは現市川猿之助さんの前名の亀治郎からいただきました(笑)
*おんながたは、女形、または女方とも書きます。

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中村勘九郎 中村七之助 後援会 公式サイト
http://e-nakamuraya.jp/

いよいよ来年2月に、勘九郎さんの息子さんたちが正式な初舞台を踏みます。楽しみです!



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新派  新しい時代へと進化する劇団新派

舟木さんとも、かかわりの深い新派。その発祥と歴史、代表作などは以下のサイトで…
劇団新派公式サイト
http://www.shochiku.co.jp/shinpa/

イメージ 25舟木さんファンなら皆さんご存知の通り、現在の新派の二枚看板は、水谷八重子(二代目)さんと波乃久里子さん。その久里子さんは、この度、「旭日小綬章」を受章されたそうで、本当におめでとうございます。もちろん八重子さんも7年前に同じ「旭日小綬章」を受章なさっています。このお二人の女優さんを中心に新派の伝統を守っていらっしゃいましたが、ヒロインの相手役の男性俳優さんは、ほとんど客演という形でした。また、本来は、新派のヒロインは女方が演じるというのが伝統でしたが、初代八重子さんから女優がヒロインを演じるスタイルが主になってきていました。それとともに女方を継承していく役者さんが、いなくなり今では舟木さんの舞台でもおなじみの英太郎(二代目)さんが、新派では唯一の女方となってしまいました。

でも、今年、新派に、大きくその流れを変えるおめでたい出来事がありました。
ひとつは、二代目喜多村緑郎の誕生であり、もうひとつは、立ち役も女方もできるであろう河合雪之丞の誕生です。喜多村緑郎さん、河合雪之丞さん、いずれも歌舞伎の澤瀉屋(師匠は現猿翁である三代目市川猿之助丞)から新派入りをされました。
このことは、日本の伝統的な舞台芸術の世界において、とても喜ばしく大きな出来事だと私は思うのですが、どうもあまり取り上げられることがなくて残念に思っています。

男優、そして女方が、正式な劇団員として新派に定着すること…これは、私が、待ち望んでいた新派の理想的なスタイルです。
私は、9月に松竹座で「二代目喜多村緑郎襲名披露公演」を観劇しました。夜の部「婦系図」(泉鏡花原作)では、喜多村緑郎の早瀬主税、波乃久里子のお蔦、そして河合雪之丞さん(この時は市川春猿)は、女形として河野菅子を演じられました。尾上松也さんと妹さんの春本由香さん(今年5月に新派入団)も出演されました。松也さんのお祖父さんは新派俳優の春本泰男さん、お母さんも元新派女優さん。そんなご縁での兄弟そろっての出演ということでした。


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新派の柱となる、女優、男優、そして女方がしっかりタッグを組んだ新派独特のお芝居の世界を舞台で拝見できるのを楽しみにしています。


新橋演舞場「九月新派特別公演」で二代目喜多村緑郎襲名披露
歌舞伎美人公式サイト


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 左より、安孫子正松竹株式会社副社長、春本由香、市川春猿、波乃久里子、水谷八重子、二代目喜多村緑郎、市川猿弥、尾上松也、瀬戸摩純、岡副真吾東京新橋組合頭取、千田学新橋演舞場支配人
 
 
9月1日(木)、新橋演舞場 市川月乃助改め二代目喜多村緑郎襲名披露「九月新派特別公演」が初日を迎え、開場前のご挨拶に、市川猿弥、市川春猿、尾上松也が登場しました。
 雲ひとつない青空にまだまだ暑さが残る中、新橋演舞場の玄関前には、朝から大勢のファンが詰めかけていました。はじめに、公演の出演者たちが、東京新橋組合の華やかな芸者衆と幕開きの『振袖纒(ふりそでまとい)』に登場する鳶の面々とともに、劇場前にずらりと並んでご挨拶。
 
 水谷八重子は新橋の芸者衆にも負けない艶やかな芸者の衣裳で、「新派も芸者なんだぞと、仲間入りをさせていただきました」と、笑顔でご来場を呼びかけ、波乃久里子は何重にもなったお集まりの皆さんの人垣を見て、「二代目喜多村緑郎さんの本当にいい門出になります」と喜び、襲名を祝いました。
 
 猿弥は、「襲名のおめでたい席にご一緒できることがうれしい。少しでも舞台に華を添えられるよう頑張ってまいります」と、鳶頭の貫録たっぷりの挨拶をし、春猿も「二代目緑郎さんと私は30年間、苦楽をともにしてきた仲。私もなにかお力添えをと思っておりました」と、ともに澤瀉屋一門で修業を積んできた仲間として温かい言葉を贈りました。
 
 松也は「念願の新派公演に初めて参加させていただきます。劇団新派は祖父(新派俳優、春本泰男)、母(同、河合盛恵)、父(六世尾上松助)もお世話になりまして、ご縁、ゆかりを感じておりました」と、襲名披露公演への出演に特別の喜びを表しました。また、この公演で松也の妹、春本由香が初舞台とあって、「兄妹一緒に演舞場で新派に出演、大変うれしく思っております」と話しました。
 
新橋演舞場「九月新派特別公演」で二代目喜多村緑郎襲名披露
 そして、先日の浅草寺でのお練りと同じく、高張提灯に先導されて二代目喜多村緑郎が登場。「いよいよ本日から、喜多村緑郎先生のお名前を襲名させていただきます。この特別な日に、人力(車)に乗せていただき、新橋花柳界の方々に華を添えていただきまして、大勢にいらっしゃっていただき、こんなにうれしいスタートを切ることができました。一生、思い出に残る一日となります。精いっぱい勤めさせていただきますので、どうか、二代目喜多村緑郎を末永くよろしくお願い申し上げます」の挨拶に、「緑屋!」のかけ声と大声援が送られました。
 
 続く鏡開きは、喜多村の出身地、新潟の八海山の酒樽が用意され、めでたく開いた後は振る舞い酒も行われました。賑やかなひとときの余韻も消えぬうち、初日開場となり、お客様が続々とご入場されて「九月新派特別公演」が開幕。公演は11日(日)までで、17日(土)からは大阪松竹座で幕が開きます。
 
新橋演舞場「九月新派特別公演」で二代目喜多村緑郎襲名披露
 
※澤瀉屋の「瀉」のつくりは、正しくは"わかんむり"です。



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残念ながら、youtube上には、どなたもアップされてないんですが、舟木さんの「湯島の白梅」とってもステキです。どなたか、宜しくお願いしま~す!

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湯島の白梅  作詩:佐伯孝夫  作曲:清水保雄
(ライブアルバム「ふれんどコンサート」1978年2月/ 東京イイノホール NO4 ふれこん 収録)

湯島通れば 思い出すイメージ 19
お蔦主税の心意気
知るや白梅 玉垣に
のこる 二人の影法師

セリフ
お蔦 俺と別れてくんなよ
無理は承知なんだ
真砂町の先生のいいつけなんだヨ
たのむ 俺と切れるといってくれ
なぁ なぁ… お蔦

忘れられよか 筒井筒
岸の柳も 縁むすび
かたい契りも 義理ゆえに
水に流すも 江戸育ち

青い瓦斯燈 境内を
出れば本郷 切り通し
あかぬ別れの 中空に
鐘は墨絵の 上野山



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春猿が河合雪之丞を名のり劇団新派入団へ

春猿が河合雪之丞を名のり劇団新派入団へ
 左より、波乃久里子、市川春猿改め河合雪之丞、水谷八重子

 10月27日(木)、市川春猿が来年1月三越劇場「初春新派公演」で、春猿改め河合雪之丞として劇団新派に入団することが発表になりました。
 来年1月2日(月・祝)から三越劇場で上演される『華岡青洲の妻』に出演する春猿は、この公演より劇団新派の団員となります。
 
猿翁の思いとともに贈られた名前
 「猿翁のもと、歌舞伎を29年間勉強させていただきました。何もわからない15歳で歌舞伎俳優研修に入り、周りの方たちに励まされ支えられて、今日、ここに立たせていただいております。皆様に対する感謝の気持ち、自分に対する厳しい気持ちを新たにして頑張りたいと思います」と、決意のほどを述べた春猿。
 
 師匠の猿翁からは、「かつて私が名乗ろうと一度は心に決めた大切な名前」である“雪之丞”の名を、「これからも私の弟子として、常に全力で取り組んでほしいという思いを込めて」、贈られた春猿。今年の1月に新派の道を歩みたいと伝えたとき、「大賛成としっかり言ってくださった。すごくうれしかった」と笑顔を見せ、雪にちなんだ“白”と猿翁がうさぎ年ということで、「白兎屋(しらとや)」の屋号もいただいたと話しました。河合は、新派黄金時代の名優、河合武雄から受け継ぎます。
 
春猿が河合雪之丞を名のり劇団新派入団へ
立役にも期待
 会見に同席した水谷八重子は、「女優ではちょっとやりにくいような役を、春猿さんで観たい、そういう芝居をつくりたいという欲が出てきています。いろいろな夢を見せていただけるのではないでしょうか。また、女方の立役は色気があって不思議な、セクシーな魅力があります。立役もいっぱいやっていただきたい」と、新派の女方、雪之丞誕生に大きな期待を寄せました。
 
 春猿が平成14(2002)年8月に自主公演「市川春猿の会」で演じた『明治一代女』のお梅を見たとき、「この方は歌舞伎より新派のほうが合うんじゃないか、でも、新派に入られたらライバルになってしまうと思うほど、素敵な一代女でした」と振り返った波乃久里子は、「新派の柱になってほしい」と入団を歓迎しました。
 
新派の魅力にのめり込む自分がいた
 このときの『明治一代女』は、「どうしてもやりたいと師匠に相談したところ、ぜひやりなさい、あなたは新派に向いていると。稽古場では細かく演技指導もしていただきました。そのとき、新派作品をこれからもやり続けられたら、自分の役者人生幸せだなと強く感じました」という、春猿にとっての一つの転機でもありました。平成22(2010)年10月『滝の白糸』以降は、新派作品への出演も増え、「新派の魅力にのめり込んでしまった自分がいました」と明かしました。
 
 「新派の作品は洗練された、そぎ落としたお芝居。歌舞伎をやって来たなかで感じたことを突き詰めて勉強できるのは新派かなと。新派には歌舞伎で勉強してきたことを活かせる作品がいっぱいあります。新派の女方芸を勉強し、後世の方たちに伝えなければいけない。新しい作品もやり、古典のいい作品が一人でも多くの方の目に触れるようにすることを目標に頑張りたい」
 
 今年から劇団新派に入団し、9月に二代目を襲名した喜多村緑郎とは、歌舞伎俳優研修の同期生。歌舞伎の舞台では共演も数知れず、「気心が知れ過ぎている仲」の二人が、今度は新派の舞台で、新派の俳優として共演するのも楽しみです。
2016年10月28日



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ここでちょいと一息、舟木さんの歌声をどうぞ
舟友のkazuyanさんが、珍しい音源を動画にしてくださいました。

杉の木峠の別れ  作詩:石本美由起  作曲:竹岡信幸
(1974年10月 アルバム「友情 舟木一夫の新しい名刺」収録)




イメージ 18春の花なら 山椿
秋の花なら 笹りんどう
生まれ故郷に 別れをつげる
君のこころの さみしさを
泣くか山彦 泣くか山彦 オーイ
涙ぐもりの 杉の木峠

人の別れを 西東
しるす古びた 道しるべ
土地が変われば 暮しも変る
身体大事に するんだと
風に叫んだ 風に叫んだ オーイ
声がちぎれる 杉の木峠

町の駅まで 七曲り
別れ峠は 村境い
旅の苦労に 疲れたときは
意地を張らずに 帰んなよ
思い案じて 思い案じて オーイ
俺が待ってる 杉の木峠




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文楽  伝統の力「文楽」

私が、「落語」の次に触れた伝統芸能は「文楽」です。桂米朝師匠の落語全集を聴いていると「歌舞伎」や「浄瑠璃」を題材にした噺がいくつも出てきます。そんなこともあって、せっかく関西にいるのだから「文楽」くらいは、ちょっと見ておいてもいいかな…という気持ちで、国立文楽劇場に通うようになりました。住んでいた家から国立文楽劇場はそう遠くではないというのと、劇場の雰囲気がなんとなく落ち着いていて好きな空間だったからということもあり、初春公演、四月公演、夏休み公演、錦秋公演と、ほぼ年、四回開催されるすべての公演に足繁く通いました。歌舞伎も併行して観に行っていましたが、元々は浄瑠璃から歌舞伎へという流れですから同じ演目があります。文楽で一度観ておいイメージ 26た演目は歌舞伎の舞台で観ると、とても理解しやすいので車の両輪のようにどちらも楽しむことができます。実家に戻ってからは、遠のいていた文楽ですが、先月、名古屋に文楽がやってきてくれたので久しぶりに鑑賞できました。演目は、夜の部の「近頃河原の達引」で、何度も観てますが、何度見ても面白いのが、古典の魅力です。長い歳月を超えて残ってきたものの力というのはスゴイものだといつも感動します。


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明後日、関西に出かけますので、ちょうど文楽錦秋公演中でもあり、時間はあまりないのですが幕見でちょっとだけでも楽しんで来ようかなと思っています。「勧進帳」だけでも、見られるといいんですが。


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