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舟木一夫さんをキイワードに無限大に広がるかも知れないブログです

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    あんなに楽しみにしていた演舞場の50周年記念ファイナル公演もあとわずかで千穐楽を迎えます。
    私としても、舟木さんのコンサートじゃないですが、いよいよ「ラストブロック」に入ります。
     
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    50周年記念ファイナル公演の私のオープニングは出遅れましたが6月13日で日帰りでした。これはトークショー付きでしたから日帰りの一公演のみでも、しっかり堪能できました。
     
    そして、父の四十九日を挟んで再び上京。20日から24日までが中盤。これは今回の公演でもメインイベントともいうべき舟友さんたちとの「OFF会」付きで、しかも二度目のトークショーまで付いてましたから、まさにお腹いっぱいでした。
     
    そして明日の27日夜の部、28日昼の部、千穐楽の昼夜という「ラストブロック」に向けて明日早朝に出発します。おまけに宝くじ並みの争奪戦なのにもかかわらず、後援会にも入っていないのに、あまりにもあっさりとチケットをゲットすることができて自分でも狐につままれているような気分の「サンクスコンサート」でオーラスとなります。これも舟木さんからのプレゼントかな?なんて・・・なんの御礼だよぉ~っ!(笑)と恐縮しながらも有難く楽しませていただこうと思っています。
     
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    明日からの4日間、とっても楽しみでもあり、これが最後かと思うとちょっとさみしい気もしています。
     
    2回目の上京で5日間、留守をしているうちに裏庭の様子がすっかり変わっていました。雨が降ったことで出かける日までは咲いていなかった花たちが咲いていたり、ミニトマトが枝もたわわに実をつけてました。
    また家に戻ってくるのは既に6月は終わって7月に入ってますから、さらに庭の表情が変わっているんだろうなァ・・・本当に月日の経つのは早いです。
     
                    オレンジ色のノウゼンカズラが満開になってました
     
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               ミニトマトも枝が横に広がって重たそうなほど実をつけていました
     
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    名前はわからないですが・・・こんは花たちもいつのまにか咲いてました。わかる方教えてね!
     
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    ガク紫陽花も、すっかり開ききって、たくさんの花がついていました。ここ数日、それほど強い日照りがなかったので野菜や花たちもひと息ついているようでほっとしました。
    ピーマンだけはカメムシだらけで心配しましたが、実は食べないようで大豊作でした。ひとりですから、さっと炒めて白みそとみりんで味付けしてたっぷりいただきました。畑から直接の新鮮なピーマンは柔らかくてそのくせ匂いはそれほどきつくなくて絶品でした。
     
    さぁて・・・しみじみ思うのですが、舟木さんとの旅も決して長い時間が残っているわけではありません。『高校三年生』の三番を聴く度に近頃はギクッとしてしまう私です。♪残り少ない 日数を胸に♪・・・
     
    もう若くはないのですが、「遠い空に 夢をはばたかせる」ような気持ちはいつまでも忘れないようにしたいと思っています。「50周年記念ファイナル公演は、55周年に向けてのスタート」だと舟木さんも言っていらっしゃいました。ですから、やっぱり「夢が はばたく 遠い空」でいいんですよね。
     
    それでは舟木さんに逢いに行ってきま~す!
    最後の最後まで、無事に公演を勤められますよう、心を込めて演舞場の稲荷大明神にお参りしてきます。
     
     
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    私の演舞場公演「詣で」スケジュールです
    6月13日 昼の部  終演後のトーク
    6月22日 昼の部
    6月22日 夜の部 
    6月23日 昼の部
    6月23日 夜の部
    6月24日 昼の部  終演後のトーク
    6月27日 夜の部
    6月28日 昼の部
    6月29日千穐楽 昼の部 
    6月29日千穐楽 夜の部
    6月30日サンクスコンサート 
    *劇場で舟友の皆さまにお会いできるのを楽しみにしております。

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    50周年記念ファイナル公演も後2日となりました。

    私は今回の公演を拝見するために三回、三重と東京を往復することになりました。

    そして27日から30日までが私の最終ラウンドです。

    明日28日と明後日29日を残していますが実質的には夜の部のコンサートは27日が最終日、お芝居『花の生涯』と昼の部コンサートは明日が最終日ということになります。

    私は新参者なので舟木さんの1ヶ月公演独自の「お約束」を知らなかったのですが、本日の夜の部のコンサートのトークの中で、夜の部のコンサートは今日で最終です。千穐楽は全く違う構成でやりますから…と言われたので「?」と思いましたが、そういえば先輩の舟友さんたちがそんなようなことを言ってらしたな!と思い出しました。聞いてはいても体験したことがないので今日あらためて舟木さんの口から直々にお聞きして、凄いことをずっとされてきたんだなぁ…と驚嘆しました。
    これが舟木さんオリジナルの超付きのファンへの大サービスなんだと思いました。
    素っ気ない芸人とか無愛想な芸人とかご自身のことをおっしゃいますが、舞台の上で自分の持てる力を裏表なく見せる度量があるからこそこんな思いきったやり方でファンサービスをすることができるのだと得心しました。千穐楽のお遊びも芸人としての実力がなければ不可能なことですから、それをご自身も楽しみながらやれてしまう舟木さんの大きさをうかがわせます。

    ファンが舟木さんから離れられない理由がこういった1ヶ月公演への熱のこもった取り組みからも見てとれると感じました。

    さて夜の部のコンサート、淡いグレーに黒のアクセントをあしらったスリーピースで登場
    オープニングは
    『東京は恋する』
    しばらく「しとしとぴっちゃんが続いてましたがやっと…お暑いところと言うような感じに…」
    もう50年、といっても僕自身がずっとアホをとおしてますから…
    とご謙遜のご挨拶。夜の部の、躍りの面々は今日で終わり、千穐楽は全部変えてやりますから…
    続いて
    『哀愁の夜』
    『たそがれの人』
    『高原のお嬢さん』
    僕はつくづく作品に恵まれた幸せな歌い手だと思います…と
    50年やってても普通の会社勤めの人みたいに安心するワケでもなし…
    でも4年前から年金は出てます。年金生活者(笑)

    声も身体の一部ですから衰えてくる、でも若い頃にはなかった響きが年を重ねて


    『高校三年生』
    『仲間たち』
    『あゝ青春の胸の血は』
    『学園広場』

    私が大好きな和ものの曲が並んだ後半の前に舟木さんのお着替えの間も素敵な舞踊が拝見でるのも夜の部コンサートのお楽しみです。

    とりあえずはここまで、携帯から入力するのはなかなか骨が折れます。
    あとは後程のお楽しみということで…

    今日28日は昼の部のみです。
    これで通常公演がラストです。29日はさぞかしはじけた千穐楽になることでしょうね。

    パンフレットに舞台写真が追加されました。13日にもパンフレットは買いましたが迷わずまた買っちゃいました。

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    新橋演舞場1ヶ月公演もいよいよ本日29日で千穐楽を迎えます。

    舟木さんの1ヶ月公演の千穐楽のコンサートは前日までとは全く違う構成となりお芝居もお遊び満載のお祭り騒ぎのようになると聞いていますから、実質的には昨日28日が本公演最終日と考えていいのでしょう。

    今回の公演の目玉とも云える『花の生涯~長野主膳ひとひらの夢~』についてのれぽと感想は後日まとめてみたいと思っています。

    27日は夜の部のコンサートの形式が最終日となり、28日は昼の部のコンサート形式が最終日となりました。

    27日夜の部のコンサートも途中までしかアップできてませんが、とりあえず28日昼の部コンサートでの舟木さんのMCから記憶に残ったものを少し以下に…

    ~今日も芝居が始まる前に袖でスタンバイしてると里見先輩が深編笠で出てくるとお客さんが「あれ里見?、舟木?どっち?」と言うのが聞こえてくるんですが(笑)…でもね体つきでわかりそうなもんですけど、ハ・ハ・ハ(笑) 里見さんは芸歴がかれこれ120年(笑)あの方がいてくださるんで「重し」がかかって安心していられます。
    あっ、それと忘れないうちに来年9月に新橋演舞場公演が決まりました。~と報告がありました。

    二十代に入った頃に「ここはおまえさんの持ち場」だよというように抒情歌を歌うように…声の質もありますが多少は見かけも合ってたのかな

    と『初恋』『浮世まかせ』を …

    『浮世まかせ』は舟木さんの中では抒情歌なんですね。なるほど今回のコンサートで『初恋』と並べて抒情歌として最初から紹介してくださったことで改めて気づかせていただきました。
    四行詩と起承転結で四季の風景とその風景を心象風景と重ねて詩に織り込んだまさに「抒情歌」しかも現代的でアダルト世代に向けた新鮮味のある抒情歌なんだと思います。
    聴けば聴くほど味わい深い名曲です。

    NHKからのTV出演依頼は、『高校三年生』ばかり(笑)
    やっぱりTVというのはお客さんの体温を感じることができない、一方通行。やっぱりナマモノ同士がいいです…

    とのお言葉に我が意を得たりでした。だから私は舟木さんのステージにこんなにも心惹かれるんだと思いました。メディアを通さない伝統芸能の舞台に魅力を感じてかれこれ二十年の私が最後の最後でたどりつき出逢えたのがナマモノ舟木さんのステージだったという理由の根源は舟木さんのナマの舞台への強い想いにあったんだなぁと本当に嬉しく感じる言葉を直接聞けて幸せでした。

    僕らが子どもの頃は今と違って夕方早く帰ると「じゃまだよ!」っておこられた。男の子の仕事は風呂炊き、中でも薪割りはプロ級~こんなこと自慢しても仕方ない(笑)~今思えばあれは身体のバランスをとるのにいい仕事だった。子ども時代に今みたいに保護されてなくて放り出されて育ちましたけどアレが良かったんだ。

    ぶぅ~っ!とほっぺたをふくらまして火吹き竹で火を起こすマネをするキュートな舟木さんのお顔は少年時代に戻ったようで可愛かったぁ~ッ

    君よ振りむくなと銭形平次で汗をかいた後は学園ソング

    ~明日から今日までとは違う曲ばかり歌います、~後ろのバンドを振り返り「何曲だったっけ?」~千穐楽とサンクス合わせて70曲だそう。
    僕ら(舟木さんとバンドメンバー)明日からデスマッチ(笑)こちらが倒れるかお客様が倒れるか(笑)
    舟木さんは通常コンサートとはまた違う趣向でご自身が好きな歌を歌えるのが心から楽しみなご様子です。

    若い頃にたくさんの歌に出会ったけれどこれはもう少し「男の声」になってから歌ったらいいんだろうなと思う歌もあった。ヒット曲と好きな歌は少しズレてますが、この四曲はどれも名曲と断言されてラストブロックへ
    『絶唱』
    『哀愁の夜』
    『高原のお嬢さん』『その人は昔』

    昼の部のラストはブルーのジャケットでしたが私はラストナンバーの『その人は昔』のドラマチックな堂々たる歌唱を聴いて黒のタキシードに蝶ネクタイでお聴きしたいなぁと思いました。流行歌というにはあまりにも壮大なその歌声にはそんな気品と格調を感じました。

    舞台演出も素晴らしく低い波の音がイントロとなって流れると北の深い海の色を思わせるブルーのライトが波形に客席をゆらし、クライマックスでは燃えるような深紅のライトが舟木さんを包み、重厚な中に熱く煮えたぎる「その人」への想いや残されてもなお行き続けてゆかねばならないあの映画の中の「青年」の決意と情熱があふれるように思い出されました。この曲も舟木さんがおっしゃるような「男の声」で歌いあげるとまた当時の切なく美しい繊細な舟木さんの歌唱とはまた違った味わいがある曲の代表のように感じました。

    ラストの「胸をはって♪」と高く高く歌いあげる響きと余韻はとともにああこれで最後…という淋しい思いがこみあげてきました。

    そしてあのなんともいえない舟木さんの陰影漂う背中を見せたシルエットに重なって流れる音楽の終章、『その人は昔』の映像を思い出しながら感無量でした。
    アンコールの『君へ心こめて』は舟木さんからの私たちへのエールでもあり感謝の想いでもあるのでしょうね。
    アンコールでは七色のライトに華やかに明るく照らし出された舟木さんを堪能しました。まさに永遠のアイドルの笑顔がそこに輝いていました
    ブラボー!サイコー

    口から心臓が飛び出してくるんじゃないかと思うほどトキメキました。乙女のように(笑)

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    先ほど50周年記念ファイナル公演のラストを飾る「サンクスコンサート」が終わりました。

    とりあえず最後の出待ちでなんとか頑張って私の携帯カメラがキャッチしたのがこの素敵な後ろ姿です。

    取り急ぎこれだけ先にアップしますね。
    れぽはまた後程頑張ります。

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    6月30日 サンクスコンサート
     
    セットリスト
     
    第一部は西条八十作詩の流行歌

    第二部は船村徹作曲の流行歌

    オーラスはもちろん
    西条八十:作詩
    船村徹:作曲
    夕笛

    第一部
    西条八十特集~黒かまたは
    濃紺の地に白の絣風の柄の和服で
     
    1 涙の渡り鳥
    2 この世の花
    3 旅の夜風
    4 誰か故郷を思わざる  
    5 こんな私じゃなかったに 
    6 トンコ節
    7 白鷺三味線
    8 伊豆の佐太郎
    9 越後獅子の歌
    10 江戸の闇太郎
    11 遊侠街道
     
    第二部
    船村徹特集~黒のベストスーツに淡い萌黄色のジャケット
     
    1あの娘が泣いてる波止場
    2 別れの一本杉
    3 柿の木坂の家
    4 帰ってこ
    5 どうせ拾った恋だもの
    6 女の宿
    7 哀愁のからまつ林
    8 ぶんがちゃ節
    9 ダイナマイトが百五十屯
    10 悦楽のブルース
    11 男と女のブルース
    12 王将
    13 哀愁波止場
    14 波止場だよおとっつぁん
    15 ひばりの佐渡情話
    16 風雪流れ旅
    17 兄弟船
    18 なみだ船
    〈アンコール〉  
    19 夕笛

    6月29日 千穐楽 コンサート
    武蔵野舟木組にもお知らせ済みで既にアップされてますが、こちらも舟友さんから早々に曲目をお知らせいただきましたので私のブログでもアップしておきますね。
     
    昼の部~黒のベストスーツ、淡いグレーのジャケット。
     
    1 思い出通り
    2 追憶のブルース
    3 北国にひとり
    4 レマンのほとり
    5 楡木の雨
    6 風信子だより
    7 風の香り
    8 銭形平次
    9 高校三年生
    10 忘れものの街
    11 白い部屋
    12 遥かなる草原
    13 麦笛
    14 少年色の空
    〈アンコール〉
    15 宝福寺にて
                
    夜の部~黒のシャツ、白のベストスーツで登場。途中から白のジャケット。

    1れ・く・い・え・夢
    2 君よ振りむくな
    ~最初の2曲はスタンディング~
    3 みんな旅人
    4 手さぐり坂
    5 都会の子守唄
    6 浮かれ笛
    7 下町どこさ~
    月光仮面
    8 れんげ草
    9 夢幻
    10 斜/me/節
    11 ガラスの架橋~太陽がいっぱい~  
    12 ラストシーン~太陽がいっぱい
    〈アンコール〉
    13 序曲だけのコンサート

    詳細れぽはぼちぼちさせていただきますね。

    写真の花束は舟友さんがプレゼントされたものです。

    上から
    千穐楽昼
    千穐楽夜
    サンクスコンサート
    見事な花束です。

    舟木さんは毎日毎日たくさんの花束に埋もれてました

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    23日間にわたる新橋演舞場での「50周年ファイナル特別公演」が終わり、怒涛のような6月も過ぎ去ってしまいました。自宅のある三重県と東京を三往復、その間に父の四十九日もあって、気づいたらなんと2013年も半分過ぎてしまっています。カレンダーもこんな風に変わりました(笑)↓
    このカレンダーの舟木さん、むっちゃ可愛くて私のお気に入りです
     
     
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    さて、あらためて、この「スペシャル舟木月間」をどのように、まとめたらいいのか考えてはいるのですが、正直、途方にくれています。あまりに幸せすぎる時間を過ごしてすっかり魂を抜かれてアホになってしまってます。まぁ、もともとアホですけど(笑)というわけで、今は、舟木さんのお顔ばかり眺めてボーッとしています。 
    パンフレットは前半と後半で中身がちょっと違います。大型ポスターの写真も差し替えてありました。
     
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    公演の思い出となったいろんなものをズラリ~ッと・・・・
    みんなniプレゼントナイトのカードの1枚は舟友さんからいただきました(感謝)
     
     
     
     
     
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     一ヶ月公演名物のお弁当「舟木ごのみ松香堂弁当」は6月22日の夜の部の休憩時間にいただきました。
     
     
     
     
     
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    基本的にあまりグッズは買わないのですが、今回はやっぱり何か記念になるものを・・と思って千穐楽の日に買いました。
    チャームに「主膳さま」のお顔が入った「公演限定品」化粧ポーチです。バラの花をあしらった裏側(どっちが表か裏かわかりませんが)にこんな「主膳さま」の写真があります。ちなみに右の「主膳さま」はチョコです。同じようなアングルなので置いてみました。このチョコは舟友さんからのいただきものです(感謝)
     
     
     
     
     
     
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    今回の公演で私が通った日のチケットです。ほとんどが3階席です。でも、ある日には舟友さんが途中で一階の花道脇のお席と代わって下さって、真横を舟木主膳さまが通り過ぎるというワクワク感も体験させていただきました。全部で10公演とサンクスコンサートで11枚です。
     
     
    演舞場の名物の小倉アイス最中です。あっさりしてて小豆の風味もよくお腹もちもいいので私の定番です。
     
     
     
     
     
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    もう一度今回の公演のコンサートで舟木さんが歌われた曲をまとめてみます。スゴイことになってますね。
    重複している曲を除くと85曲です。
     
    6月7日~6月28日 コンサートイメージ 14
    昼の部
    オープニング~友を送る歌
    北国の街
    くちなしのバラード
    花咲く乙女たち
     
    初恋
    浮世まかせ
     
    君よ振りむくな
    銭形平次
     
    あゝ青春の胸の血は
    修学旅行
    仲間たち
    君たちがいて僕がいた
    高校三年生
    学園広場
     
    絶唱
    哀愁の夜
    高原のお嬢さん
    その人は昔
     
    アンコール~君へ心こめて
     
    6月7日~6月27日 コンサートイメージ 15
    夜の部
    オープニング~東京は恋する
    ~前半(スーツ)
    哀愁の夜
    たそがれの人
    高原のお嬢さん
     
    高校三年生
    仲間たち
    あゝ青春の胸の血は
    学園広場
     
    ~後半(着物)
    まだみぬ君を恋うる歌
    あゝりんどうの花咲けど
     
    銭形平次
     
    絶唱
    夕笛
    恋唄
     
    京の恋唄
    恋人形
     
    アンコール~明日咲くつぼみに
     
     
    6月29日 千穐楽 コンサート
    昼の部
    1 思い出通り
    2 追憶のブルース
    3 北国にひとり
    4 レマンのほとり
    5 楡木の雨
    6 風信子だより
    7 風の香り
    8 銭形平次
    9 高校三年生
    10 忘れものの街
    11 白い部屋
    12 遥かなる草原
    13 麦笛
    14 少年色の空
    〈アンコール〉
    15 宝福寺にて
                
    夜の部

    1れ・く・い・え・夢
    2 君よ振りむくな
    ~最初の2曲はスタンディング~
    3 みんな旅人
    4 手さぐり坂
    5 都会の子守唄
    6 浮かれ笛
    7 下町どこさ~
    月光仮面
    8 れんげ草
    9 夢幻
    10 斜/me/節
    11 ガラスの架橋~太陽がいっぱい~  
    12 ラストシーン~太陽がいっぱい
    〈アンコール〉
    13 序曲だけのコンサート

    6月30日 サンクスコンサート
     
    第一部  ~黒地(濃紺かも)に白の絣風の柄の和服で~

    西条八十特集 
    1 涙の渡り鳥
    2 この世の花
    3 旅の夜風
    4 誰か故郷を思わざる  
    5 こんな私じゃなかったに 
    6 トンコ節
    7 白鷺三味線
    8 伊豆の佐太郎
    9 越後獅子の歌
    10 江戸の闇太郎
    11 遊侠街道
     
    第二部  ~黒のベストスーツに淡い萌黄色のジャケット

    船村徹特集 
    1あの娘が泣いてる波止場
    2 別れの一本杉
    3 柿の木坂の家
    4 帰ってこ
    5 どうせ拾った恋だもの
    6 女の宿
    7 哀愁のからまつ林
    8 ぶんがちゃ節
    9 ダイナマイトが百五十屯
    10 悦楽のブルース
    11 男と女のブルース
    12 王将
    13 哀愁波止場
    14 波止場だよおとっつぁん
    15 ひばりの佐渡情話
    16 風雪流れ旅
    17 兄弟船
    18 なみだ船
    〈アンコール〉  
    19 夕笛
     
     
     
    ちょっとオマケです。以前にアップした「東京かわら版」に舟木さんの寄稿が掲載された記事の後日談ですが・・・
     
     
     
     
    7月号の「東京かわら版」の「読者からのお便り欄」にこんな投稿がありました。
     
     
     
     
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    今回の公演のコンサートのトークでも「落語」について何度か話題がでました。特に千穐楽やサンクスでは、舟木さんの感性の中に、落語世界の文化や暮らしについて価値を見出していらっしゃる言葉の数々が窺えました。失なわれてしまった「粋と洒落」の文化を惜しんでいらっしゃる舟木さんだから、歌であってもお芝居であっても、「男の品格」と並行して、あれほど「色っぽく粋な空気」を醸し出されるのだと納得できて本当に嬉しく思いました。人間的に本当に幅広く奥行きのある懐の深い舟木さんをしっかり感じとることができた6月の演舞場でした。
     
    本日は、こんなところで・・・(まだ当分は「演舞場れぽ」が続くと思います)

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    「50周年ファイナル特別公演」の記事でなくて、スミマセン(ぺこり)でも、ちょこっとかすってはいるかもなので、ご容赦を・・・
    では、ちょっとばかし「道草」をさせていただきま~す(笑)皆さまからいただいてるコメントへのreコメントにも書かせていただいてるように、6月の演舞場の舟木さんからの眩いばかりのオーラにあてられて「熱中症」?の私です。今、むりにジタバタしても、とてもまともな「れぽ」は書けそうにもないので、ひたすら逃げの一手です(笑)
    上手くいけば、ワキからこっそり「核心」に入り込むことができるかも・・・なんていうところです。
     
     
    1977年11月発売  アルバム 舟木一夫魅力のすべて~舟木一夫ベスト16
     
    収録曲(音源は同年6月発売の「限りない青春の季節」より)
    高校三年生*修学旅行*学園広場*あヽ青春の胸の血は*仲間たち*君たちがいて僕がいた*花咲く乙女たち*北国の街*高原のお嬢さん*哀愁の夜*銭形平次*絶唱*初恋*旅路*レマンのほとり*一葉舟
     
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    1977年6月に、歌手生活15周年記念 として発売された「限りない青春の季節~舟木一夫大全集」10枚組LPは、今となっては、舟木さんにとって大きな節目となった大全集だと思います。1963年の『高校三年生』でのデビューからの15年間の歌い手としての集大成でもあり、大人の歌い手としての新たな旅立ちを後押しするような、文字通り「記念」すべきアルバムとなったのだと思います。
     
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    舟木さんご自身がおっしゃっているようにデビュー10年目あたりから「歌に対する情熱を失いつつあった」・・・これは、ヒット曲が出る出ない、あるいは人気が下降するという次元の「辛さ」ではなかったのではないでしょうか。歌い手が「歌」そのものに愛着を感じることができなくなるというのは、歌手として生きていく道の行方が見えなくなるのと同じなのですから・・・
     
     
    この6月の新橋演舞場での公演期間は、舟木さんのコンサートを何度も拝見することができたのですが、今の舟木さんは歌うことが楽しくて楽しくて仕方がないという気や匂いを体中から発していらっしゃいました。歌っても歌っても、まだ歌い足りないという印象を受けたほどです。それが証拠に、千穐楽を終えた翌日のサンクスコンサートで、なんと30曲も歌われました。しかもほとんどが初めて歌う曲というのですから、これってもう「仕事」というより「趣味の世界」ではないでしょうか。もちろんプロ中のプロの舟木さんですから、初めてと言ってもクオリティの高さは文句なく、あたかも御自身のオリジナルのようにどの曲も手のうちに入っているのです。
    でも、歌う舟木さんの表情はちょっと乱暴な言い方をすれば「歌の巧いカッコ好いおじさん」って感じでもあります。素人の歌の好きなおじさんが喜々として次から次へとお得意の歌を歌うような、楽しげな舟木さんを拝見していると、こちらまで幸せな気持ちに浸ってしまいます。「自分が歌いたい歌を歌う、そんなわがままをお客様はそろそろ許して下さるだろう」というファンに対する信頼感というか、良い意味での甘えというかそんな、温かで情愛の感じられる関係をファンとの間に築き上げてこられたことにも、素晴らしい歌唱そのものと同じくらいの拍手を送りたい気持ちにさせられました。
     
    さて、この15周年記念「限りない青春の季節」の音源の『高校三年生』『修学旅行』『学園広場』・・・などデビュー当時の歌唱とはかなり違っています。この時期は、ヒット曲にも恵まれず、かつてのようにマスメディアや映画などへの露出もなく、いわゆる「不遇」の時代は続いていた頃ですが、舟木さんの歌声の透明感は最高潮で、澄みきった青空を映し出したような美しい歌唱は天からの声と言ってもいいくらいだと私は感じています。
    私がこの時代の舟木さんの歌声にこれほど魅せられるのはなぜなんだろう?・・・ずっと不思議に思っていました。
     
    舟木さんは、「歌への情熱を失う」という真っ暗なトンネルを抜け出て、この時期に本当の意味で「歌を掴んだ」~実際、77年11月の15周年記念リサイタルで後にライブ盤アルバムとなった「歌とモノローグで綴る15年のあゆみ」で「歌を掴んだ」と表現なさっています~からではないでしょうか。ふっきれた清々しい歌唱を取り戻されていて、それはそれは美しく温かな響きを奏でているのです。
     
    若さにまかせて、初々しく歌っていた『高校三年生』も、15年を経て、人生の裏表、人の心の裏表、思い描いていた夢と過酷な現実との落差、そんなものを経験して、なおひと握りの真実や、数少なくとも心許せる人たちが自分の周りには居てくれているんだという幸せにも気付いた時に、舟木さんの中で『高校三年生』(その他の曲も)は、ふっくらとひと周り大きく豊かな成長を遂げたものになっていたのだと私には思えました。
     
     
    これは↓15周年記念の音源の『修学旅行』です。ぜひ一度聴いてみて下さいね。
    音源は舟友さんがアップして下さったものです。貴重な音源です。感謝!
     
     
     
    この「ベスト16」のうちの『絶唱』までは、この再録音時点では10年ほど前の大ヒット曲ということになりますが、明らかにその歌唱は新発売当時のものとは違っています。いい、わるいではなく 否応なく舟木さんの旅路の足跡がそこに顕れているのです。どちらも、歌手舟木一夫の魂が込められていることに変わりはありません。そして今、現在の舟木さんの『高校三年生』の歌唱にも同じように舟木さんの魂が込められているのですね。
     
    トシをとれば、声も身体の一部だから当然衰えてくる。でもそれはどうってことはなく今の歌を聴いてもらえればいい・・・このスタンスは舟木さんが如何に「歌」(芸)というものをよくご存知かということの証だと私は共感します。舟木さんはこういうこともよくおっしゃいます。「よくベテランの味」といわれますが、それは「ゆとり、のりしろのようなもの」と・・・つまり、お客さんとあゆんできた道のりの中でお互いにわかりあっている関係があるから余裕が持てる、ありのままの今の自分の声(でも、舟木さんは、おそらく、人知れず、いかに響きの良い、聴いていて心地よい声を出すか、常に工夫をこらし 御自身も満足できる「声」を常に追究されていることと推察します)で歌うことにひたすら全身全霊を込める。シンプルで理に適ったスタンスだと思います。舟木さんは、いわゆる「口パク」で歌い続けることに何の意味も見出さない数少ないプロフェショナル精神をお持ちの歌い手のひとりであると思います。「今、現在の貴方の歌声」を私は聴きたいのですから。
     
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       舟木一夫 芸能生活五十周年記念ファイナル特別公演~新橋演舞場
                2013年  6月7日~6月29日 
     
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    23日間、サンクスコンサートを含めれば24日間にわたる50周年記念ファイナル公演の記録をどのようなくくりでまとめればいいのか・・・悩みましたが、先ずは通常公演の昼の部のコンサートでの舟木さんのトーク(MC)を軸にレポートします。舟木さんのトーク部分はピンク
    私の演舞場公演「詣で」スケジュール
    6月13日 昼の部  終演後のトーク
    6月22日 昼の部
    6月22日 夜の部 
    6月23日 昼の部
    6月23日 夜の部
    6月24日 昼の部  終演後のトーク
    6月27日 夜の部
    6月28日 昼の部
    6月29日千穐楽 昼の部 
    6月29日千穐楽 夜の部
    6月30日サンクスコンサート 
     
    おもに28日昼の部のコンサートの中での、トークの内容について記録します。
     
    ~オープニング~  黒のベストスーツにレッド系のジャケットで登場、胸に白バラ
    友を送る歌
     
    今日を含めて、あと2日となりました。芝居が始まる前に揚げ幕のところでスタンバイしてると、舞台の袖から里見センパイが深編笠をかぶって舞台に出てくるとお客さんが「あれって、里見?、舟木? どっち?」とザワザワ・・・ハ・ハ・ハ。でも身体つきでわかりそうなもんですけど・・(笑)
    里見センパイは芸歴かれこれ120年(笑)あの方がいて下さるんで重石(おもし)がかかって安心してやれます。あ、忘れないうちに・・・来年もまた9月に演舞場でやります。(拍手)無責任に請け合っていいのかなぁ・・・(笑)時代劇は顔だけじゃなく胸まで塗ってますから落とすのに時間がかかる、頭には羽二重をつけているから髪もペシャンコになってる、シャンプーして乾かしてこうしてまた美しくなって出てきてます。(拍手)こういうと、「なんだ、お前は、それが言いたかったのか!」と・・・(笑)
     
    ~プレゼントタイム~
    イメージ 3北国の街
    くちなしのバラード
    花咲く乙女たち
    二十代に入った頃に 「ここはお前さんの持ち場だよ、というように抒情歌を歌うようになった・・声の質と言うのもありますが、多少はみかけも・・・(多分おっしゃりたかったのはルックスが抒情歌の雰囲気に合ってたからという意味ですね)
    島崎藤村の「初恋」は中学のとき教科書に載っていた。まさか自分が歌うようなことになろうとは・・・40周年の時に作ったご自作の『浮世まかせ』は抒情歌だと位置付けていらっしゃいます。)これからは、『ゴンドラの唄』『荒城の月』や僕が高校生の頃に流行った『川は流れる』のような歌を歌っていきたい。やっぱり舟木さんは、しっとりした抒情歌系がお好きみたいです。
     
    初恋
    浮世まかせ
     
    君よ振り向くな
    銭形平次
     
     
     
     
    スタンディング・手ぬぐい撒きの後、ジャケットをスカイブルーに着替えます
     
    「手ぬぐい」撒きの後は、昔はなんでも、手ぬぐいを使ったというお話を・・飯台の上にかけたり・・大阪の大学(阪大)みたい(笑)はたきをかけるときに姉さんかぶりにしたり、怪我をすると、こう裂いて縛ったり、お風呂でも使った・・昔は男の子の仕事は薪割り、水汲み、風呂焚きなんかだった。おばあちゃんが一番風呂で・・「シゲ、ぬるい!」「シゲ、あつい!」(笑)・・おばあちゃんとの会話を懐かしそうに再現する舟木さんのお顔の優しいこと・・おばあちゃんとのちょっとしたエピソードはMCの際によくなさいます。おばあちゃんのことは大好きだったんだなぁ・・と想像できます。

     
    あぁ青春の胸の血は
    修学旅行
    仲間たち
    君たちがいて僕がいた
    高校三年生
    学園広場
     
    イメージ 4ヒット曲が必ず好きかというとそうでもない・・むしろ歌い手が好む歌はヒットしない。でも、このラストブロックの四曲は間違いなく名曲(ヒット曲)だし、好きな歌でもある・・・ 四曲とも映画の主題歌というところから並べてみました。
     
    絶唱
    哀愁の夜
    高原のお嬢さん
    その人は昔
     
    ~アンコール~
    君へ心こめて
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
    七色のライトの輝きにも、ステージを埋めるたくさんの花束たちの美しさにも負けない舟木さんのオーラは魂の輝きであり、精神の崇高さが放つ美しさであると実感するラストブロックのステージでした。
     
    ラストを飾る『その人は昔』は、その壮大な自然を想わせる歌唱が秀逸でした・・・いつの間にか紺碧の海のようなブルーのライトが波型になって客席を包んでいます。そしてステージの右上からはオレンジ色の一条の光りがまるで天上から射し込んでいるように舟木さんを真っ直ぐに照らし出しています。この素晴らしい舞台照明美術の中で歌われる『その人は昔』は、舟木さんが好んで使われる「流行歌手」という言葉の域を、否応なく超えてしまっていると感じました。少なくとも『その人は昔』は「流行歌」ではなく、どんなジャンルにも属さない「舟木一夫の世界」そのもののように思えました。
     
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        舟木一夫 芸能生活五十周年記念ファイナル特別公演~新橋演舞場

                2013年  6月7日~6月29日
     
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    ひとつ前のブログでは通常公演「昼の部のコンサート」の記録をアップしました。
    今回は「夜の部のコンサート」(27日を主軸に)での舟木さんのトーク(MC)を軸にレポートします。舟木さんのトーク部分はピンク
     
    私の演舞場公演「詣で」スケジュール
    6月13日 昼の部  終演後のトーク
    6月22日 昼の部
    6月22日 夜の部 
    6月23日 昼の部
    6月23日 夜の部
    6月24日 昼の部  終演後のトーク
    6月27日 夜の部
    6月28日 昼の部
    6月29日千穐楽 昼の部 
    6月29日千穐楽 夜の部
    6月30日サンクスコンサート 
     
     
    6月7日~6月27日 夜の部コンサート
    ~オープニング~   
    (前半)
    グレーのスリーピース、襟は黒、パンツの脇にも黒のラインでアクセント。胸に白バラで登場
     
    イメージ 2東京は恋する
     
    昨日まで雨・・・「しとしとぴっちゃん・・♪」が続いてましたが、やっと晴れて「お暑い中」・・というのがしっくりくるようになりました・・お暑い中、ありがとうございます。
    もう50年・・といっても僕自身がずっとアホを通してますから、まぁ、どうということもないんですが・・・
    今日で夜の部は終わりですから、踊りの面々(前半と後半の間の舟木さんがお着替えをなさる間の舞台)は、今日までです。
     
    ~プレゼントタイム~
    哀愁の夜
    たそがれの人
    高原のお嬢さん
     
    プレゼントタイムの「たそがれの人」の時に、ひとりの男性が可愛い小さな紫の花の花束を舟木さんに手渡されたのですが、いつもプレゼントタイムの時にはポーカーフェイスの舟木さんが一瞬ニヤリとされたようなので「?」と思ってたら、後で新派の英太郎さんだっと舟木さんがおっしゃいました。
     
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    高原のお嬢さんを歌い終わってしみじみと・・僕はつくづく作品に恵まれた幸せな歌い手だと思います。この稼業は50年やってても会社勤めの方のように安心できるわけでもなし・・・でも、年金は4年前から出てます(笑)年金生活者です(笑)
    声も身体の一部ですから老化しますが、若い頃にはなかった「響き」が出てきているという部分もある。とりあえず55周年を目指して・・・・(大きな拍手)
    最近は「元気よく歌う」のは難しい(笑)・・・そのへんの歌を・・と『高校三年生』はじめ学園ソングを
     
    高校三年生
    仲間たち
    あゝ青春の胸の血は
    学園広場
     
     
     
     
     
    深川くずし~さのさ(林啓二/長谷川かずき/西川美也子/真木一之)
     
    イメージ 4(後半)
    淡いグレー系の着物、長襦袢と帯はこげ茶系、素足に雪駄で登場
     
    艶やかでスパニッシュなアレンジの日本調の舞をみせてくださった四人の皆さんがせりを降りてゆかれるのと入れ替わりに舟木さんが上手袖から登場して、四人の方のお名前を紹介されました。その際に、長谷川かずきさんのお祖父様にあたる長谷川一夫さんのことにふれ「赤穂浪士」の大石内蔵助のあの有名な「各々方(おのおのがた)・・」の声色をするお茶目ぶりを発揮する舟木さん。それに、笑いつつも、私はひたすら、舟木さんの足もとが気にかかってオペラグラスを目にくっつけて・・・だって舟木さんのナマ足はとってもセクシーなんだもん
     
    着物をお召しになったときの舟木さんの腰から裾にかけてのラインの美しさは「反則もの」ですよ。ズルイ!!
     
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    まだみぬ君を恋うる歌
    あゝりんどうの花咲けど
     
    なんか、歌詩間違えちゃった・・・前にNHKで『高校三年生』の歌詩を間違えました。しかもテロップがこう下のところに流れてる(笑)
    ~『あゝりんどうの花咲けど』の二番の歌詩を一番で歌われました。私はこの曲が大好きなのですぐ「違うよ!」って気が付きました。「♪高原わたる 雲あわく」のところを「♪初恋あわれ いまはただ」と・・・二番はどうされるのかな?と思っていたら当然二番の歌詩をそのまま再度繰り返されました~
     
    銭形平次
    ~スタンディングはなくて手ぬぐい撒きのみ~
     
     
     
     
     
     
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    四行詩は起承転結がはっきりしているから短くてもスケールが大きい。日本は四季の移り変わりがあるからこういう歌ができるんです。おとなしい詩でも華があって艶やか・・・と『絶唱』~『夕笛』~『恋唄』を続けて三曲歌われましたが、『恋唄』はすずきじろうのペンネームでの舟木さんの自作詩(1977)。四行詩の世界を当時から手がけていらしたのですね。西条八十氏作詩の『絶唱』『夕笛』と並べても全く違和感なく見事な四行詩の世界を詠った名作だと思います。
     
    絶唱
    夕笛
    恋唄
     
    「えんか」には演歌~怨歌~艶歌~援歌~などの字をあてて、色々ありますけど、「艶歌」と書いて「つやうた」と呼ぶのにふさわしい世界の曲を二曲・・・
     
    京の恋唄
    恋人形
     
     
     
    『京の恋唄』は西条八十氏が舟木さんのためにお作りになった最後の詩です。八十氏はこの曲の発売の翌年にお亡くなりになりました。この曲も名曲ですが、どちらかというと発表当時の舟木さんの歌唱よりも今の舟木さんが歌われるほうが心に沁み入るような気がします。歌い手の人間としての成長とともに詩そのものが育って熟成していくという好例を痛感させられる曲の代表的なものだと思います。私としては、新曲を待望するという気持ちよりも、舟木さんがこれまで出逢ってこられた持ち歌~名曲がたくさんあると思います~を丹念に掘り起こしていかれ、その歌に新たな生命(いのち)を吹き込まれることを望んでいます。そういう意味でも『京の恋唄』はこれからのステージで何度も聴きたい曲のひとつです。西条氏もそれを喜ばれるのではないでしょうか。西条八十と舟木一夫の出逢いで生まれた曲は日本の流行歌の歴史の中で「抒情歌」の世界を築き上げ、日本の美しい原風景や日本人の心根の奥ゆかしさを「歌」として表し得た「金字塔」だと思います。
     
    そしてラストの『恋人形』・・・この曲も私にとって、とっても気になって仕方ない曲です。なぜかというと音源がないので歌詩がわからないからなのです。しかも舟木さんのご自作の詩なのです。ネットで調べてみると一番の最初のフレーズは出てきました。~「薄墨の 空はつれない雨模様 帰るあてさえない人に」
    私が初めてこの曲を聴いたのは、昨年11月まだ舟木さんと再会して間もない頃の京都南座のシアターコンサートです。その頃はまだ舟木さんご自作の詩だとは全く知らなかったのですが、とても素敵な詩で印象に残りました。今回は夜の部で歌って下さっているので、なんとか歌詩を聴きとりたくて真っ暗な客席でメモを片手に・・(笑)聴きとりなので字はわかりませんが、想像して当て字で・・・
     
    恋人形  作詩:舟木一夫 作曲:山路進一 
     
    薄墨の 空はつれない 雨模様 イメージ 8
    帰るあてさえ ない人に
    いくつ折鶴 恋ごころ
    にじむ 吐息の もどかしさ
     
    ふるさとは 風のかおりも 秋化粧
    落ち葉しぐれる 白壁に
    ゆれて やつれて 細々と
    つらいうわさが 気にかかる
     
    薄紅の 目もとやつれて 恋人形
    あやめ一輪 咲くおりに
    かくしきれない あの夜の
    いのち 重ねた 夢のあと
     
     
    アンコール~明日咲くつぼみに
     
    着物で歌っても全然違和感がない曲・・・とおっしゃって、おなじみの50周年記念曲でオーラスとなりました。
     
    着物すがたで歌う舟木さんはやっぱり私のあこがれた『絶唱』の順吉さんを思い出させて心がときめきました。しかも、あの頃の舟木さんにはまだ感じられなかった男の色香とおおらかさが加味されていて、さらにさらに魅力的な着物姿なのでした。惚れ惚れぇ~ッ
     
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    舟木一夫 芸能生活五十周年記念ファイナル特別公演~新橋演舞場

                2013年  6月7日~6月29日
     
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    さて、いよいよ千穐楽、お楽しみの特別バージョンコンサートまでたどりつきました
            
             2013年6月29日 千穐楽  昼の部 コンサート 
     
    楽日は、第一部のお芝居『花の生涯』が終わって休憩が入り、通常なら開演時刻に幕が上がるのですが、いつものようにコンサートの構成の中に「プレゼントタイム」がなく、その代わりに開幕前に早目に舟木さんが私服で幕の前に登場なさって、次々にファンからのプレゼントをまとめて受け取る時間が設けられていました。
    これは「ふれこん」などちょっとラフな感じのコンサートの際のスタイルのようです。私はこういう光景は初めての体験でしたが、舟木さんのステージ衣装とは違うカジュアルな私服姿を拝見できて幸せでした。
     
    昼の部の開幕前の舟木さんの、ファッションは白地に紺系統の墨絵タッチの(ような風景画?っぽい柄に見えました)ゆったりとしたシャツ。~私は一階席の18列花道外側の2番目というお席でしたからちょっと遠くてオペラグラスでも柄はよく見えませんでした。わかる方教えてね!~パンツは白。赤いズック(
    のように見えました)靴でした。その若々しいこと
     
    たくさんのプレゼントを慣れた手つきで受け取って・・・腰をかがめる動作が延々と続くので、時々、腰を伸ばしてトントンと握り拳でたたく舟木さん。その度に客席からあがる歓声は、まさに「アイドル」(笑)だって、何をしてもステキなんだもん!私も思わず歓声をあげましたよ(笑)
     
     
    以下、コンサートの模様は舟木さんのトーク(MC)を軸にレポートします。舟木さんのトーク部分はピンク
     
    ~オープニング~   黒のベストスーツに淡いグレーのジャケット
    1 想い出通り (1976年アルバム「レマンのほとり」収録)イメージ 2
     
    作詩:里中さとる 作曲:岩鬼まさみ
     
    ♪立ち止まることなく 時は流れ行き
    愛だけが はぐれて迷う街
    想い出通りの ポストから 
    言葉の手紙を 届けたい
    あなたの胸に・・・・・♪
     
    里中さとるは舟木さんのペンネームのひとつです。
    ご自作の歌詩の曲で登場です。
     
    そんなわけで、千穐楽です!・・となんだかとっても楽しそうな舟木さん。先ずは一カ月間、どうもありがとうございました。
    来年は9月にまた・・・もう来年のこと言ってます(笑)
    ステージ中央に置いてある譜面台には譜面くらいの大きさの歌詩カードが・・・そのカードを見ながら里見さんの話題など話して・・・今日は、「ほとんど最近歌ってねぇよ!」っていう歌ばかりを・・ポップスタンダードっていうかゴチャマゼっていうか、まぁ、聴いていただければよろしいかと・・
     
    2 追憶のブルース
    3 北国にひとり
    4 レマンのほとり
     
    こういうことをやるとね、演奏するメンバーもタイヘン!・・・まぁ、ふだんからみんなカオもタイヘン、ハ・ハ・ハ
    後ろにいるメンバーを振りかえって、何曲だったっけ? ん、75曲!?デスマッチ!(笑)
    いつもと違うのばかり歌うけど、『高校三年生』ぐらいは歌わないと・・・仕方ないから歌って・・ハ・ハ・ハ
    あれっ?・・・譜面台の歌詩カードをパラパラとめくって・・次の分がわかんないよ・・何かの歌詩カードを一生懸命探してる舟木さん・・・こんな小さい字見えねぇじゃねぇか・・・ん?ない!ないよ・・『楡の雨』・・・オレ『楡の雨』の歌詩覚えてないよ・・まぁ、いいか、いってみましょうか・・・演奏が始まりました。私も大丈夫かな?と心配しましたがなんてことない、バッチリ覚えていらっしゃいましたよ。少しもあわてず騒がず、悠々と歌詩カードなしで今の季節にピッタリのやさしく甘い詩とメロディーの『楡の雨』を聴かせてくださいました。レコードで聴く『楡の雨』の歌声もステキですが今の舟木さんの温かな声もこのラブソングにピッタリでした。
     
    5 楡(エルム)の雨 (1975年アルバム「暦・十二カ月の愛の詩」収録 6月の詩)
     
    イメージ 3楡並木に 降る雨は
    若葉とかした うすみどり
    傘をさす手が ゆびさきが
    ふれてはなれて またふれて
    いつかふたりを 寄り添わす
    なんてすてきな 雨だろう
     
    雨が流れる ひろい窓
    並木通りの 角の店
    うるむ目線が ゆらゆらと
    ゆれてからんで 燃えてゆく
    帰りたくない 日暮れどき
    なんてすてきな 雨だろう
     
    傘にかくれた くちづけは
    青い楡の 味がする
    首をかたむけ つめをかみ
    次の約束 待つひとの
    レインコートに きらきらと
    なんてすてきな 雨だろう
     
     
    6 風信子だより(1976年アルバム「花もよう」収録)
    7 風の香り(1977年アルバム「愛はまぼろし」収録~20013年6月26日復刻盤CD発売)
     
    若い頃のラブソングは歌詩が甘くても思い出すことがいっぱいある。人の噂によると、あたしゃ60代のアイドルだそうで・・・(拍手)・・アイドルという言葉は僕がデビューした頃はもうあったのかな?でも、女学生のアイドルというと「安達明くん」、それとアキちゃん・・三田くんが出てきたときは、白虎隊そのままみたいだった。ちょっと古風な美少年という感じで世の中にこんな美少年がいたんだ!と思った。あっ、(三田さんと)来年また一緒に仕事するんです。三田明さんとご一緒するのを楽しみになさっている様子が伝わってきました。

    8 銭形平次
    お芝居に出演なさっていた役者さんたちが黒のお揃いのTシャツ姿で総出で手ぬぐい撒きを威勢よく・・高校三年生と銭形平次はやっぱり外せないですよね。
    9 高校三年生

    10 忘れものの街(初・1976年ふれコンで歌唱)
    11 白い部屋
    (初・1975年8.2~6読売ホール「今までの僕、これからの僕」にて歌唱)
     
    画像の楽譜は1975年8.2~6読売ホール「今までの僕、これからの僕」のパンフレットに掲載されていました)
     
    イメージ 4このあたりの曲も高音も若々しくて少しも疲れを感じさせない歌声で正直驚きました。もちろん今の舟木さんの魅力的な低音の響きも一段と冴えてました。ピアノ演奏も素晴らしく聴き応え十分。
     
    あとこれで、お昼のステージが終わって夜の部は芝居がどんなことになるかわからない・・あたしがいつもヒガイシャ・・ウソばっか(笑)ワルサばかりしかけてる(笑)夜の部のお芝居をとっても楽しみにしてる御様子の舟木さんです。千穐楽の芝居がこんな風になったのは明治座で毎年やってたとき、2年目からなかなか思うように芝居ができなくてストレスがたまって、村上先生(村上現三氏)に電話して「遊んでいいですか?」と相談したら「おう、いいよ!ヤレヤレ!」と・・後でまた先生から電話がかかってきて「あそこのアレは本物の酒をのましちゃえ!」って(笑)
     
    ラストスリーを・・・
     
    12 遥かなる草原
    13 麦笛
    14 少年いろの空
     
    思いがけず、舟木さんがラストスリーに選ばれた曲は奇しくも「私が一番知らない頃、そして一番知りたい頃」・・つまり、舟木さんが最も辛かった時期の曲でした。「思いがけず」と書きましたが、これは実は「思いがけず」なんてことはなくて私が今、一番「今の舟木さんの声で歌唱でナマで」どうしても聴きたかった三曲ばかりだったのです。ですからなんだかとっても不思議な気持ちで聴きました。今、あえて「あの頃」の曲をラストに並べられた舟木さんの真意のほどは知る由もないのですが、私の勝手な解釈では舟木さんは御自身が一番辛かった時期の歌を、歌を愛する心を取り戻し、歌を掴んだ今、あの頃の歌に「愛おしさを込めて」向き合い、心を込めて歌っていらっしゃるように思えました。
     
    ↓以前にアップしたブログです。
    『陽射し・旅人』 をてがかりに歌声でたどる「あの頃の」舟木さん 
     
    参考資料  『青春賛歌』(大倉明著)より
    1972年1月『遥かなる草原』(B面『さりげない別れ』)発売
        3月『よみがえる夜明け』(B面『麦笛』)発売
        3月26日 過労と胆のう炎で慶大病院入院 4月5日失踪 4月7日事件発生入院 4月16日退院
    1972年6月 アルバム『日本の四季~西條八十の世界を歌う』発売
        7月『帰郷』(B面『どこかへあなたと』)発売
        10月『流浪』(B面『青春』)発売
        11月 十周年リサイタル開催(東京/大阪)
    1973年1月『都井岬旅情』(B面『白鳥』)発売
        4月『少年いろの空』(B面『明日に向かって走れ!』)発売
        5月急性胆のう炎で慶大病院入院 6月12日退院
        6月 アルバム『宵待草~竹久夢二の郷愁』発売
        7月『親不孝通り』(B面『俺が死ぬ日』)発売
        7月7日 婚約発表(3月婚約/4月結納)
        9月『サンチャゴの鐘』(B面『夏子』)発売
        10月29日 京都市内事件発生入院 11月18日退院 静岡県にて静養
     
    少年いろの空 作詩:井口愛 作曲:田村博正
     
    イメージ 5その眼はむかし 空だった
    悲しいときには 素直に泣けた
    きらきら 蒼い空だった
    その眼はむかし 海だった
    愛する心が 静かにゆれた
    セロファン色の 海だった
     
    いつからか 泣くことも ルル
    いつからか 笑うことも 
    歯車みたいな 毎日の
    カレンダーの中に わすれたの
     
    その眼はむかし 風だった
    明日という名の 青空の中を
    自由に飛べた 風だった
    その眼はむかし 夢だった
    果てない砂浜 裸足でかけた
    少年いろの 夢だった
    ルル・・・・
    少年いろの 夢だった
    少年いろの 夢だった
     
    舟友のkazuyan_hmさんの素敵な動画をお楽しみ下さいね。
     
    〈アンコール〉
    15 宝福寺にて
     
    『少年いろの空』を最後に幕が下りて・・・客席からのアンコールを求める手拍子が続くなか、再び幕が上がります。そしてイントロ・・・最初のフレーズで大きな拍手が起こりました。古くからのファンの方にはお馴染みの曲のようですが、私には聴き慣れない、けれど耳に心地よいメロディーです。舟木さんの声が流れるのを息をころして聴きました。その最初のフレーズは・・・
     
    ♪くすの木の梢をわたって 気持ちのいい風が吹いてきます・・・   
    彼岸花が散っています・・・ 秋も もうだいぶ 深まりました♪
     
    全部を聴きとることはできませんでしたが・・・・印象的なフレーズだけ大急ぎでメモしました。間違ってるかもですがご容赦を(汗)
     
    ♪人も草も風も・・・そして人も愛も すべてのものが 流れています
    そして それには 何の意味もなく ただ果てしのない 流れがあるだけです♪

    人の心の喜怒哀楽、幸せ、不幸せという人生の様々なできごと そんなものとは関係なく 時は流れ 自然は素知らぬ顔で悠々とあるがままの姿を変えない・・・
    そんな意味合いを詠った「無常観」の世界が広がっていくような曲でした。
     
    舟木さんが、特別に選ばれたアイドルスターとして若き日を過ごしたことも、その後、長く続いた「寒い時代」を過ごしたことも そして鮮やかに復活を遂げて今があることも すべては大きな流れ(宇宙)の中のとるに足らない小さなこと・・・そんな清々しい舟木さんの想いが込められているように感じました。
    人の一生は風のようなもの・・・舟木さんが好んで使われる「風」という言葉が『宝福寺にて』という歌の中を駆け抜けていくように感じられ、しみじみとした感慨があふれてきました。
    「舟木さんが風になった」そんな美しく爽やかな時空間に漂ううちに本当に最後の幕が下りてきました。
     
    『宝福寺にて』は三浦久氏の作詩・作曲・歌唱のカバー曲だそうです。
     
     
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      舟木一夫 芸能生活五十周年記念ファイナル特別公演~新橋演舞場
                2013年  6月7日~6月29日
     
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    千穐楽、夜の部の第二部、特別バージョンコンサートのれぽです
            
             2013年6月29日 千穐楽  夜の部 コンサート 
     
    夜の部のコンサート開幕前の舟木さんの「プレゼント受け渡し」で登場された時のスタイルは、淡いカーキ色の地に白い大きな花模様(ハイビスカス?)のシャツ、白のパンツ、スエード地のようなベージュのシューズ。
     
    以下、コンサートの模様は舟木さんのトーク(MC)を軸にレポートします。舟木さんのトーク部分はピンク
     
    ~オープニング~   黒のシャツに白のベストスーツで登場です。躍動感あふれる『れ・く・い・え・夢』のリズムに乗って、最初から賑やかなスタート。
     
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    1れ・く・い・え・夢(1995 WHITEⅠ収録)
    2 君よ振りむくな
    (1998 WHITEⅢ収録)
    ~最初の2曲はスタンディング~
     
    のっけからスタンディングで、慣れない私はビックリ!・・・でも構成上こうなったんだなぁ・・とすぐにわかりました。第一部のお芝居『花の生涯』に出演されていた役者さんたちがお揃いの黒のTシャツを着て総出で景気よく手ぬぐい撒きをされました。皆さんが引っ込むと、舟木さんは白のジャケットを着ると、舞台上手から登場したのは里見浩太朗さん。腕には花束を抱えて舟木さんに贈呈。
    「こんな楽しい舞台は久しぶりでした。2、3才若返ったよう・・」とご挨拶。そして里見さんの音頭で三本締めの手締めが賑々しく行われて、和気あいあいとした中にもキリット締った千穐楽らしい雰囲気になりました。袖に向かって「♪赤~い 夕陽が~」と歌いながら去っていくお茶目な里見さんに拍手喝采でした。
     
    今日は自作の曲だけを・・・「WHITE」に収録されている曲ばかりを一挙に聴けるのだぁ~ッ!
     
    3 みんな旅人(1995 WHITEⅠ収録)
    http://www.youtube.com/watch?v=kgZQxDY4kTk  舟友のkazuyan_hmさんの動画をまたまたお借りしました。
    コンサートでは私は何度か聴いていますが、フルコーラスで聴けたのは初めてでした。歌詩が本当に素晴らしいのでできればフルコーラスでいつも聴きたい曲です。
     
    イメージ 4♪人と話すだけで 疲れるなんてことが
    別に不思議じゃない バカな話じゃないか
    何気なく笑うほど 俺は大人じゃないし
    くちびるをかむほど 若くもないさー
    人と人が今日も 息をひそめすれ違う
    許しあえるはずの わずかな過去を抱きしめ
     
    ~中略~
     
    風が西に吹けば 西をめざす船の群れ
    鳥が北にたてば 狩人たちは北へ
    男から女へ 残せる愛は嬰児(みどりご)
    女から男へ せめて な・み・だ・をー
    信じすぎることも うたがいすぎることも
    みんな人の弱さ 旅ゆく人のやさしさ
     
    みんな人の弱さ 旅ゆく人のやさしさ♪
     
     
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    4 手さぐり坂(1995 WHITEⅡ収録)
    youtubeを探せば見つかると思います。
     
    歌詩カードを客席に向かって見せて・・大きいけど最近これでもアブナイ(笑)・・ライトが当たると見辛いみたいですね。・・・コンタクトはぶきっちょだから入れられないからメガネ・・舟木さんはメガネとっても好くお似合いでステキだからコンタクトでなくっても全然大丈夫(笑)今回は、お芝居(『花の生涯』)をどうコンパクトにするか、直弼・主膳・たかの三人の関係をどう描くか・・あくまで「娯楽時代劇」のハンイで楽しんでいただくという風に・・
    こういう堅い芝居を「正座芝居」と言いますが、「月形」も(月形半平太のことですね)そうだったけど、今回はもっと堅い・・膝を酷使しますが、さっき花道をあれだけのスピードで走れたしねっ!(笑)・・客席からは拍手喝采~千穐楽夜の部のお芝居のお遊びで舟木さん、妙な場面で全力疾走(笑)お笑い芸人並みの弾けっぷりを見せたのでそのことをネタにしていらっしゃるんです。わかる人にしかわからないのでスミマセン~三十代の終わりごろに書いた曲、結構ウラミガマシイの・・・(笑)みっつ繋げて・・
     
     
    5 都会の子守唄(1995 WHITEⅠ収録)
    6 浮かれ笛(1998 WHITEⅢ収録)
     
     
    イメージ 17 下町どこさ(1995 WHITEⅡ収録)~月光仮面
     
    ♪下町どこさ オレんちのあたりさ
    おもちゃ屋あるかい 一丁目の角さ
    ビー玉おくれ 3個だけおくれ
    クラマ天狗強いぞ メンコの大将
    下町どこさ アイツんちのあたりさ
    お菓子屋あるかい 二丁目の角さ
    カルメ焼おくれ 5円でいくつ
    かわり玉おくれ おまけもひとつ
    ~ ~ ~ ~ ~
     
     
    強い男になれよって 言われたっけ
    やさしい人になってねって 言われたっけ
    ふたつなんて 無理だと思ったっけー
    ~ ~ ~ ~
    イメージ 6(「WHITE」には)月光仮面は入れてませんが・・・と特別オマケ付きで『下町どこさ』が聴けるのもライブならではです。少年時代にワルサをしたことも懐かしそうに楽しそうに話される舟木さん、「当時の大人はステキだった」と、子どもらしいワルサをした上田少年をかばってくれたおじさんたちのことなどを話されました。やんちゃ小僧だったみたいでなんだかほっとしました(笑)日光写真というのをよくやりました。井戸のところに立てかけて・・吉葉山、冒険王・・などにまつわる昭和三十年代の懐かしい思い出話を織り込みながら楽しそうな舟木さんでした。舟木さんは歌詩の通り、本当に「強い男、やさしい人」を両立させる大人になっちゃいましたよね
     
    この後の展開はもう言葉に尽くせないほどの感激でした。このブログのタイトルにしている「れんげ草の咲くさんぽ径」は勿論、舟木さんの「WHITE」の中の曲の数ある名曲の中でも私が一番好きな曲です。
    でもまだ一度もナマでは聴いたことがなく、最近のコンサートでももう長い間、歌われてないようなので、いつ聴けるのかなぁ・・・と淋しく思っていました。そんな、私の一番聴きたかった『れんげ草』久しぶりに歌うなぁ…と前置きされて歌って下さいました。私の強い想いが舟木さんに通じたようで飛び上がるほど嬉しく感激しました。
     
    8 れんげ草(1998 WHITEⅢ収録)
    http://www.youtube.com/watch?v=IWvUV4JvR6c
     
    舟木さんの歌声はkazuyanさんが作られた動画↑のイメージとピッタリで深く心に染みました。
     
    イメージ 89 夢幻-MUGEN-(1998 WHITEⅢ収録)
    ~ツーコーラス目の歌詩のみです~これでもこのあたりが一番控えめなのですよね(笑)
    歌詩の全編を知りたい方は「WHITE」を買って聴いて下さいね。
     
    ♪忍ぶ吐息 のどを走り
    うねりくる 肌もあわだち
    男と女 女と男
    そして嵐 夢幻(MUGEN)
    狂おしく 身体ぶつけて
    溶けあえば
    静寂(しじま)あつく 夜霧深く
     
    一番最初に歌ったときは、最前列の人がみんな下向いちゃった(笑)・・・多分私も50代くらいの時の舟木さんだったら70度くらい下を向いてしまったかも(笑)ですが、今の舟木さんだからこそこういう曲もナチュラルに歌いこなせるし、聴く側の私たちも恥ずかしがらずに歌詩に込められた「男女の究極の愛の時間」というイメージをじっくりと味わうことができるのだと思います。「時を得て」今こそ、聴きたい舟木さんならではの名曲だと思います。ただし他の男性歌手にはムリでしょう。やめて下さいねカバーするのは・・・(笑)
     
     
     
    10 斜/me/節(1998 WHITEⅢ収録)
    今になって「WHITE」は、よく作っておいたな・・と(共感の拍手)、でも『愛だなんて言うまえに』『END・LOVE』、『つばさ』『青春(わかさ)ばなし』のあと5年半くらい出していない・・
     
    そして、ラストブロックに入ります。これが、またまた私にとって大きな嬉しいプレゼントでした。センパイの舟友さんからお聴きしていた伝説の構成です。「舟木さんがアラン・ドロンになっちゃった!」と言う舟友さんの感動をまだ舟木さんと再会して一年も経たないうちに経験できる瞬間がこようとは・・・『ガラスの架橋』が始まると、あれれ・・もしかしたらという期待感でドキドキでした。『れんげ草』で既に現実からあちらの世界へ連れて行かれてるような気分でしたから、その上、またまたこんな幸せな時間がくるなんて・・・夢のようでした。
     
    11 ガラスの架橋(1995 WHITEⅡ収録)~太陽がいっぱい~ 
    12 END FIN FINE/ラストシーン(1998 WHITEⅢ収録)~太陽がいっぱい
     
    ♪花びらごしに 春は逝き
    わたしひとり 旅の果て
    醒めたまなざし 冷えた愛
    空の碧さ つきぬける
    見つめすぎたと 気づくのが
    求めすぎたと 気づくのが・・遅すぎて
    あの人ごしに 春は逝き
    わたし ぽ・つ・ん 海の果て
    見知らぬ異国(くに)の 潮風(かぜ)の中
    肩の陽射し 昼さがり
     
     
    イメージ 7
     
     
    『ガラスの架橋』の時のバイオレットのライトの中の舟木さんは、既にアラン・ドロン態勢(笑)
    哀しみをたたえつつも軽やかで伸びやかな歌唱です。『太陽がいっぱい』をピアノが胸を締め付けるように奏でます。階段を上る舟木さんの後ろ姿はやっぱりアラン・ドロンよりもステキです。最上段から下ふたつめあたりで客席を向いて腰かける舟木さん。『太陽がいっぱい』のメロディーをハミング「♪る~る、る~る、る~る、る~る、る~る、る~るる~♪」 『END FIN FINE(ラストシーン)』とのコラボレーションをどうして考えつかれたのでしょうか?素晴らしいアンサンブルとなっていることと、舟木さんだからこそ絵になるこの構成。ライトはいつの間にかブルーに変わっていました。そして逆光に浮かび上がるアラン・ドロン・・いえ舟木さんのシルエットのステキなことピアノもステキ、舟木さんもステキ照明美術も素晴らしい・・・こんな上質の総合舞台芸術を堪能させてくださる舟木さんっていったい何者!?最高に盛り上がったところで幕が降りました。客席から、「乙女たち」のため息がモレていたのも舟木さんにはしっかり届いていたと思います。だから、舟木さん、きっとまた「アラン・ドロン」やって下さいね(笑)
     

    〈アンコール〉
    13 序曲だけのコンサート(1998 WHITEⅢ収録)
    http://www.youtube.com/watch?v=1uRzRNK8ITc  またしてもkazuyan_hmさんの動画に助けていただきます。
     
    一旦降りた幕が再びあがり、イントロが流れるだけで拍手喝采です。皆さんの大好きな『序曲だけのコンサート』ツーコーラス目で、ジャケットを脱ぎ棄てる舟木さん。何をしたって絵になるんですもん。カッコ好過ぎですよぉ~ッ
     
    イメージ 9
     
     

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       舟木一夫 芸能生活五十周年記念ファイナル特別公演~新橋演舞場
          2013年   6月30日 14時開演 サンクスコンサート
     
    1ヵ月公演なんて、とっても長いと思っていたのに、あっという間に終わってしまいました。その50周年記念ファイナル特別公演千穐楽の翌日の6月30日は、サンクスコンサートを楽しみました。
    「サンクスコンサート」というものが楽日の翌日に開催されるのは恒例になっているとぼんやりとは知っていたのですが、一日一公演だけで、しかも演舞場で・・・というのですからプラチナチケットに間違いなく私などには無縁のものだと思ってました。
    初見をした6月13日に演舞場一階のロビーに「サンクスコンサート チケットホン専用電話受付 6月17日午前10時より 」という看板がありましたから一応携帯カメラに収めて帰りましたが、どうぜダメだろうな・・・と思っていました。ダメもとで17日の10時ちょうどに電話をしたら一回で繋がってしまい自分でもビックリ!ところが、予約番号を案内の方が言って下さってる途中で電話が切れてしまいました。一瞬、ダメかも・・と思いましたが松竹歌舞伎会に加入しているのそちらに電話して予約が通っているか確認したら間違いなく席が確保できていることがわかりひと安心・・・あまりビックリしたので舞い上がってしまい後になって1枚しかチケットをお願いしなかったのを後悔しました。せっかく繋がったのですから複数枚予約しておけば、選に漏れてしまった舟友さんにチケットをお回しすることもできたのに・・・でも後の祭りでした
     
     
    左が6月13日撮影の看板、右が22日撮影の看板
     
    イメージ 6イメージ 7
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
    この日も千穐楽のコンサートと同じように開演前に舟木さんが私服で登場してプレゼントを受け取ってから開幕というスタイルでした。この日の舟木さんは、白地に黒か藍色の刺しゅう糸で模様をあしらったシャツにブルージーンズに白のシューズ。シンプルですがお洒落でステキでした。
     
    手際良くプレゼントを受け取り終わって舞台袖に入ってものの5分も経つか経たないかのうちに幕が上がると、そこには思いがけずまたもや着もの姿の舟木さん客席からはもちろん、ため息とも歓声ともつかないざわめきが起こりました。私はどっちかというとキャーッとちょっと派手目の反応をしてしまいました(笑)やっぱり着もの姿の舟木さんは大好きだし、通常コンサートではあまり見ることができませんから、感激もひとしおなんですね。
     
    以下、コンサートの模様は舟木さんのトーク(MC)部分を軸にレポートします。舟木さんのトークはピンク
     
     
    第一部  ~黒地(濃紺かも?)に白の絣風の柄の着もの、長襦袢と帯は薄いグレー~

    西条八十特集 イメージ 8
     
    1 涙の渡り鳥
    オープニングの曲はすぐにわかりました。西条八十氏の戦前というか昭和初期の大ヒット曲で、舟木さんが今回の演舞場のコンサートのトークでも何度となく口にされていましたので。
    一部は西条先生でいきます。時代を背負ってる流行歌・・・

    2 この世の花
    ♪赤く咲く花 青い花 この世に咲く花 かずかずあれど♪・・島倉千代子さんの大ヒットしたデビュー曲です。1955年発売だそうですが、私はまだ3才だったことになりますが当時の歌は一度ヒットするとずいぶん長く歌われ続けてましたから、幼稚園頃まで流行っていたような記憶があります。私も歌ってました(笑)

    3 旅の夜風
    西条八十、古賀政男をのぞいたら流行歌はスタートをきれていないと思う・・・日本語の美しさを味わっていただきたい。日本語の美しさが最近は影をひそめている。大した詩の世界です・・と歌詩を詠みあげる舟木さん。歌わなくても詠みあげるだけでも巧いです!
    この曲のことも舟木さんはよくコンサートのトークで話題にされます。川口松太郎作の小説『愛染かつら』の主題歌で田中絹代さん主演(役名が高石かつ枝)。娘を持つ未亡人で看護婦(今で言う看護師)と医師の津村浩三との恋を軸にした作品。
    ♪花も嵐も踏み越えて 行くが男の生きる道♪ 舟木さんは「この映画の嵐の場面が好きで『夕笛』のラストに近い場面で取り入れた」ということを関西のコンサートのときにおっしゃっていたのが印象に残っています。そう思ってみると『夕笛』の嵐の場面の舟木さん、余計にステキですね(笑)
     
    これを単独で・・これが『夕笛』の世界に繋がっていったりする・・・と『誰か故郷を思わざる』を
     
    4 誰か故郷を思わざる
    作詩:西条八十  作曲:古賀政男

    イメージ 9花摘む野辺に 日は落ちて
    みんなで肩を組ながら
    唄をうたった 帰りみち
    幼馴染の あの
    友この友
    ああああ 誰か故郷を想わざる

    ひとりの姉が 嫁ぐ夜に
    小川の岸で さみしさに
    泣いた涙の なつかしさ
    幼馴染の あの山この山
    ああああ 誰か故郷を想わざる

    都に雨の 降る夜は
    涙に胸もしめりがち
    遠く呼ぶのは 誰の声
    幼馴染の あの夢この夢
    ああああ 誰か故郷を想わざる

    5 こんな私じゃなかったに 
    6 トンコ節
     
    イメージ 1西条八十氏は文芸詩人としても多くの名詩を生んでいますが、もうひとつの顔として「戦前~戦中~戦後の歌謡(流行歌)史」において数えきれないほどのヒット作を残しています。舟木さんに提供なさった抒情歌の世界もあれば、上記のような「お座敷」歌謡もあります。その引き出しの多彩さは他の追随を許さないものがあると思います。
    上記の2曲については、「西条八十」(中公文庫 筒井清忠著)にかなり詳細なエピソードが書かれていますので以下一部抜粋させていただきます。
     
     
     
     
     
     
    ~さて昭和24年の1月に『トンコ節』という曲が出ていた。『炭坑節』のヒットをヒントにタンコをトンコにすることを古賀(政男)が思いつき八十が作詞したものである。発表当時はそれほど評判にならなかったものが25年の夏ごろか26年かけて流行り出した。コロムビアはあわてて26年3月に新版を出すということになった。~中略~ともあれこの曲が大ヒットし、子どもたちまで「ネエ トンコトンコ」と歌っているとして、PTAなどの顰蹙をかう事態になった。新版の歌詞には「かうして かうすりゃ かうなると 知りつつ かうしてかうなった二人 ほれた私が悪いのか 迷はすおまへが 悪いのか」などとあり 評論家の大矢壮一は「声のストリップ」と八十を攻撃した。しかし八十はさらに翌27年に戦後初の芸者歌手神楽坂はん子の歌う『こんな私じゃなかったに』と『ゲイシャ・ワルツ』を出す。~
    以下に舟木さんがこれらの曲にまつわるエピソードとしてMCの中で話されたことの意味合いを私の記憶のハンイでまとめてみました。(記憶がイマイチです。お話の順序が前後しているかもですがニュアンスでご容赦を)
    吉原を失くした人は○○だと思う・・でも実は公には廃止されてからもこういう話がある。と昔、舞台でご一緒したという森川信さんのエピソードを・・・森川さんは劇場に毎日なじみの女性の家から通っていらした。「今どき舞台をやっている間、毎日「鯛のお頭付き」で送りだしてくれるような女はそうはいるもんじゃないよ」とおっしゃっていた。つまり吉原は単に男性が遊ぶところというだけではなくて日本独自の古くから続いてきた文化を残している場所でもあった。潤いや粋という世界が忘れ去られていく中で吉原はそういった日本的情趣を守ってきた場でもある。・・・舟木さんはこのようなことがおっしゃりたかったのだと私は解釈しました。私は寄席や歌舞伎などが好きでこの十数年来通い詰めてきました。これらの芸能もやはり「吉原文化」とは切っても切れない世界を背景になり立っています。舟木さんが「吉原的なるもの」へ憧憬をお持ちであることは私にはとても嬉しく好ましく強く共感を覚えました。正直なところ、こういった感覚は女性には理解しづらいものがあるかも知れません。ある意味で落語も歌舞伎も男性目線であることは否めないでしょう。かといってこの世界を否定することもナンセンスだと私は思っています。男と女にまつわる問題は今も昔も変わらず理不尽であったり、理屈で片づけたりできるものではないのですが、なにか現代よりも昔の方が男女の間に通い合う情趣というものがあったようにも思えます。割り切れないけど仄かに匂う心のやりとりや、ある時には駆け引きなど粋でしっとりした世界が失われていきつつあることへの淋しさをおそらく舟木さんもお感じになっているのではないでしょうか。西条八十氏のことに戻ります。
    さらに「西条八十」からの抜粋です。
     
    イメージ 2~しかし『トンコ節』以来のこうした一連の歌は一部に激しい批判を引き起こした。~中略~行き過ぎた世論の攻撃は過剰な自粛を招く。その頃三越デパートがラジオで「健全なホームソング」を流す計画を立て、八十に作詞を依頼してきた。その相談の中で三越の社長が「どうか『トンコ節』のような歌を駆逐する素晴らしいホームソングをお願い致します。」と言ったので八十は「トンコ節は私が作ったのです」と答えた。~中略~帰りの電車の中で同席していた古関裕而氏が「先生、ああいう時は自分の作った歌でも知らん顔して黙っていたほうが良いですよ」と親切にアドバイスしたが八十はこれを「いかにもあの人らしい言葉だと思う」と評している。八十の率直な人柄と古関の苦労人振りがわかるエピソードである。
    (中央が八十氏、前列右端が丘灯至夫氏、ほかにサトウハチロー氏、佐伯孝夫氏など)
     
     
    イメージ 3この八十氏のお人柄から舟木さんのことを八十氏が気に入っていらしたこと、また舟木さんも八十氏を慕っていらしたことの理由がはっきりと見えてくるように思いました。お二人は年齢や生い立ちなどこそ全く違ってはいらっしゃったと思いますが、共に合い通じ合う心の琴線を感じとっていらっしゃったのだと思います。
    この「西条八十」(中公文庫 筒井清忠著)には、舟木さんと八十氏とで創り上げた抒情歌の世界についても何箇所かぺージをさいています。後日またこのことについては、記事としてまとめてみるつもりでいます。
     
    後半の5曲は股旅もの系、芸道系、義賊もの、任侠ものなど、いわば世の中の裏街道をゆく人たちの世界を描いたものです。真っ当な倫理観からは外れたアウトローの世界にも誇りや美しさがあるということを西条八十の広角的な眼がとらえた名詩ではないかと思います。割り切れない世界にも確かに精一杯生きていく人間がいるということ、それを大きな心で肯定できた古き良き時代を舟木さんは懐かしく思っていらっしゃるのだろうなぁ・・と思いながら聴かせていただきました。
     
     
     
    イメージ 4白鷺三味線 高田浩吉
    ♪白鷺は 小首かしげて 水の中
    わたしと おまえは エー それそれ そじゃないか
    アア チイチク パアチク 深い仲
    白鷺の羽も濡れます 恋ゆえに
    吉原田圃の エー それそれ そじゃないか
    アア チイチク パアチク 春の雨 ♪
     
    8 伊豆の佐太郎 高田浩吉
    ♪故郷見たさに 戻ってくれば
    春の伊豆路は 月おぼろ
    墨絵ぼかしの 天城を越えて
    どこへ帰るか どこへ帰るか
    夫婦雁♪
     
    9 越後獅子の歌 美空ひばり
    ♪笛にうかれて 逆立ちすれば山が見えます ふるさとの
    わたしゃ孤児(みなしご) 街道ぐらし
    ながれながれの 越後獅子 ♪
     
     
     
     
    イメージ 510 江戸の闇太郎 美空ひばり
    ♪月に一声 ちょいとほととぎす 声はすれども 姿は見えぬ
    おれも忍びの 夜働き どっかり抱えた 千両箱
    こいつァ宵から 縁起がいいわい
    ヘンおいらは黒頭巾 花のお江戸の 闇太郎
     
    風に稲穂は あたまをさげる 人は小判にあたまをさげる
    えばる大名を おどかして さらう小判は 涙金
    おつな商売 やめられましょうか
    ヘンおいらは黒頭巾 花のお江戸の 闇太郎♪
     
    11 遊侠街道 美空ひばり
     
    ♪敷居三寸 男が跨ぎゃ
    そとは白刃の くらやみ街道
    喰ってやろうか
    喰われてやろうか
    勝負
    勝負勝負の 火花のこの世

     
     
     
    花はくれない 柳はみどり
    どうせ咲いても 短い生命(いのち)
    勝つは生き甲斐 勝て勝て明日も
    花も
    花も嵐も どんと踏み越えて

    胸をたたいて ゆくぞときめて
    仰ぐ夜空は 十六夜(いざよい)月夜
    女房可愛や 門出の祝い
    にっこり
    にっこり抱えた こも冠り♪



     

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    舟木一夫 芸能生活五十周年記念ファイナル特別公演~新橋演舞場

        2013年   6月30日  サンクスコンサート 二部
     
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    第二部  船村徹特集
     
    イメージ 7~黒のベストスーツに淡い萌黄色(黄緑がかった黄色?)のジャケット
     
    以下、コンサートの模様は舟木さんのトーク(MC)部分を軸にレポートします。舟木さんのトークはピンク

    休憩後、幕が上がって登場した舟木さん・・・なんだか女性のトイレが満タンだとか・・一部では西条先生の曲を聴いていただいて、あらためて日本語の美しさを・・・
    古賀先生には、なんとか間に合って『敦盛哀歌』『春の坂道』などを作っていただいた。その後は、吉田正、船村徹、遠藤実・・という昭和を代表する方たちが・・二部では その中の船村先生の曲を・・
    (大きな拍手)いや、私が作ったわけではない(笑)
     
    1あの娘が泣いてる波止場 三橋美智也
    この曲の歌詩の内容は悲しいんですけどメロディーは明るい。流行歌は歌詩が重い場合はメロディーで助ける。メロディーが軽すぎる時はアレンジで助ける。詩、曲、アレンジ、歌い手とこういう感じで回転していく。
    歌詩がつまんなくても、メロディーでなんとかしちゃう。遠藤、吉田、船村・・「○○メロディー」という言い方をされる人はみんな、そう・・
     

    2 別れの一本杉春日八郎
    3 柿の木坂の家 青木光一
    4 早く帰ってコ 青木光一
    船村先生の曲は、ネバリがあってどちらかというと男の歌い手向き。船村先生も、遠藤先生も歌い手になりたかった人です。そういういきさつは誰にもある。ですから根本的に歌うことが好きなんです。
    *ネットでこんなお宝みつけました。船村氏による歌唱音源『サンチャゴの鐘』です。
     
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    舟木さんの『サンチャゴの鐘』
    http://www.youtube.com/watch?v=xdxTg-ewkg4

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    ちなみに、この『サンチャゴの鐘』が発売された一ヶ月後に舟木さんにとって二度目の事件が起こりました。
    1973年
    9月「サンチャゴの鐘」「夏子」発売
    10月29日京都市内ホテルで事件発生。全治一ヶ月の重傷。
    10月30日大阪新歌舞伎座が12月公演中止を決定。
    11月18日退院。静岡県友人宅へ。
     
     
    イメージ 8さて、ここは「おんな唄」という世界を・・
    5 どうせ拾った恋だもの 初代コロムビアローズ
    6 女の宿 大下八郎
    7 哀愁のからまつ林 島倉千代子
    船村先生の特長は、歌い手の特長を生かし、ひとりひとりの歌い手に充てて曲を作る。歌い手のキイを目いっぱい使ってる、歌い手にとっては難しい、ねじこんでくるような感じで、これを気持ちよく聴いていただけるかどうかは歌い手にかかっている。

    ここで大倉明氏の著作「青春賛歌」より、そんな曲作りをされる船村氏であることが如実に感じられるある時代のエピソードをご紹介します。
     
    ~そんな「寒い時代」のある日『その人は昔』のアルバム作りなどで労苦をともにした作曲家・船村徹から電話があった。そして、久しぶりの挨拶もなく、いきなりー 「舟木君、歌をやめるんだって。そんなの君の自由で、どっちでもいいんだけど、僕が君のために作った『夕笛』は誰が歌ってくれるんだい」言葉を返す余裕もないまま、電話は切られた。舟木は突然、脳天をぶち割られたような衝撃を覚え、仕事、人生への甘えを一撃のもとに吹っ飛ばされた。プロ歌手としての自分を恥じた。船村とは、本間千代子と共演した同名映画の主題歌『夢のハワイで盆踊り』を皮切りに『ブルートランペット』『夏子の季節』『あいつと私』『夜霧の果てに』などシングル計27曲と2つの大作アルバム『その人は昔』『雪のものがたり』をリリースしている。~中略~当時の話をすると、船村は「思い出しますねえ。私も若いころでしたからね。率直にそう思ったので、そう言ったまでです。彼は籠ってる性格があってね、書き手としては、彼のために書いた作品は大事にしてもらわなくては困ると言いました。私は歌い手のいいところを探して作品をまとめようとするわけですから、その人の個性にあったものを作っていくんですね。舟木君もその一人であったわけです。」と懐かしそうに振り返る。~
     
    舟木さんに提供された船村氏作曲の主な作品をご紹介しておきます。
     
    シングル発売曲
    1964
    夢のハワイで盆踊り
    1965
    東京百年 
    1966
    銀座すずらん通り/踊ろうぼくと/ひとりぼっちの女の子/太陽にヤァ!/真珠っ子/ブルートランペット/話してごらんこの僕に
    1967
    夏子の季節/あいつと私/心こめて愛する人へ/じっとしてると恋しい
    1968
    夕笛/夜霧の果てに/夢の中の恋人/オレは坊ちゃん/喧嘩鳶
    イメージ 61969
    ああ桜田門 
    1971
    あなたの故郷 
    ~事件1~
    1972
    帰郷(復帰作品)
    1973
    サンチャゴの鐘/夏子
    ~事件2~
    1975
    津和野川/むかえ火
    1977
    春哀し/愛を探しに
     
    右の写真は1967年「夏子の季節」レコーディング準備の頃のもののようです。舟木さん、船村氏、後ろは丘灯至夫氏。
     
    アルバム~歌謡組曲
    1966
    心のステレオ「その人は昔/東京の空の下で」
    第21回芸術祭参加作品
    1968
    心のステレオ「雪のものがたり」
    第23回芸術祭参加作品
    1972
    日本の四季「舟木一夫 西条八十の世界を歌う」
     
    ここで「アツイ!」とお茶目な所作で上着を脱ぐ舟木さん・・・では2曲ほど「おあそびの曲」を・・手拍子で賑やかに・・・
    8 ぶんがちゃ節(=キュッキュラキュ節) 北島三郎 
    9 ダイナマイトが百五十屯  小林旭
     

    イメージ 9脱いでいたジャケットを黒に着替えて・・いつだったか大川栄策君から「舟木さんの歌をカバーしたいんですが・・」と電話がかかってきた。で、何を歌うの?って聞いたら『学園広場』と『北国の街』・・ええ~ッ?!あの声、あのカオ、あの・・どうなっちゃうのかな~っと思ってたら、出来上がったのを送ってきた。でもコワくて聴いてない(笑)
     
    10 悦楽のブルース 島和彦
    11 男と女のブルース 島和彦
    他にも『さだめ川』『矢切の渡し』など有名なのもたくさんありますが・・
    この一曲は独立しておいてある。歌ってみるか!とまたまたお茶目なポーズが可愛い舟木さん。そして歌ったのが・・・
     
    12 王将 村田英雄
    これは聴きものでした。西条八十氏(作詩)とのコンビで昭和歌謡の大ヒット曲となりました。当時子どもだった私でも今でも歌えちゃうほどの名曲ですが、どうやら歌詩をじっくり味わったことはなかったみたいです。舟木さんの歌唱を聴いて、歌が一気にドラマ性を帯びて聞こえてきました。すっかり阪田三吉をイメージさせる舟木さん。大阪弁で、こんなお芝居も今の舟木さんならピッタリきそうです。「女房の小春」はどなたがいいでしょう?なんて先走って想像を膨らませてしまいました。この曲は船村先生がタクシーの中で10分でできた・・それがこういう凄い歌になった。
     
    こうしてつなげてくると、ひばりさんがどうしても絡んでくる。洋服の世界と和服の世界がちょうど半々という唯一の歌い手。ほかの人は、洋服が主で和服が従・・とか、その逆とかのバランス。でもひばりさんだけは半々。・・と
     
    13 哀愁波止場 美空ひばり
    14 波止場だよおとっつぁん 美空ひばり
    15 ひばりの佐渡情話 
    美空ひばり
     
    この三曲のような哀愁漂う歌はやっぱり舟木さんの真骨頂。胸を打ち、心に響いてきました。舟木さんの声質はひばりさんの声質と共通点があるような感じがしました。アルファー波が出ている感じとでも言ったらいいんでしょうか?いわゆる「ヒーリング効果」のある癒し系の声質と言ってもいいのではないでしょうか。
     
    16 風雪流れ旅 北島三郎
    17 兄弟船 鳥羽一郎
    18 なみだ船
    北島三郎
     
    ここからのラストスリーが圧巻でトリ肌ものでした。初めて歌う曲が2曲あります。さて、どうなりますやら・・では・・・と3曲ともスリーコーラスみっちり。
     
    私としては、舟木さんがこんな頭に「ド」のつく『演歌」を歌われるとは想定外でした。それにすくなくとも私の好んで聴いてきた歌の世界とは違っています。なのに、なんなんでしょう?
    もちろんTVなどで流れてるのを聴いてはいてメロディーなどはよく知ってる曲ですが、これまであまり歌詩の意味などじっくり聴きとったこともなかったのです。ところが舟木さんは歌詩を聴かせるんですね。す~ぅっと詩が心に届くのです。『王将』でも感じましたがメロディーに紛れることなく詩の世界をきちんと伝えることのできる力量にあらためて驚きました。こんな素晴らしい詩だったの?

    ラスト2曲は「船」が付くタイトル(笑)妙に反応しました(笑)特に舟木さんと北島さんは、デビューがほとんど同時期。でも詰襟姿で清潔で初々しい『高校三年生』の舟木さん。かたや、角刈りで男臭い世界を歌う『なみだ船』の北島さん。~本来は北島さんのデビュー曲は先ほどの『ブンガチャ節』でわけあり放送禁止になった曲だったそうですが~対照の妙です。その後も舟木さんは哀愁路線で『絶唱』など抒情歌系、ラブソングの世界を歌ってこられましたから、まさか、まさか、50年を経てあの「骨っぽい男の中の男」的な北島さんの「ド演歌」を、このように大きなスケールで歌われるようになるとは・・・なんて幅の広い歌い手に成長されたのかとあらためて感動しました。
     
      「WHITE」のアラン・ドロンから北島演歌まで
               「舟木一夫の世界は万華鏡」といってもいいでしょう。
     
    〈アンコール〉  
    19 夕笛 西条八十:作詩 船村徹:作曲 歌唱:舟木一夫
     
    そして、大きな拍手の中、いったん幕が降りて、再び登場した舟木さん。オーラスは、西条八十作詩、船村徹作曲の『夕笛』・・・もちろん客席は予想はしていたものの大歓声、拍手喝采でした。舟木さんの歌唱の幅広さはもちろん、サンクスコンサートのプロデュースの素晴らしさにも感激しました。またもや「舟木一夫ってなにもの?」という想いを最後の最後まで感じさせて下さいました。
     
    舟友kazuyan_hmさんの動画『夕笛』をお楽しみ下さいね。
     
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       舟木一夫 芸能生活五十周年記念ファイナル特別公演~新橋演舞場

                2013年  6月7日~6月29日
               「花の生涯~長野主膳ひとひらの夢」
     
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    今回のファイナル公演のれぽの中で、とうとう最後に残ってしまったのがこのお芝居のまとめです。う~ん、とっても悩ましい、難しい・・・既にたくさんの舟友の皆さんがそれぞれの個性あふれる手法で、レポートして下さっています。正直なところ、もう「いまさら何を・・・」という想いがいっぱいなのですが、あくまでも私的な観点からの、覚書ということで振りかえってみることにします。
     
    直弼の里見さん、たか女の葉山さんについてはたくさんの舟友の皆さんがブログで賞賛されていますので大変申し訳ありませんが文字数の関係でここでは省略させていただきます。
     
    『花の生涯~長野主膳ひとひらの夢』
    原作:舟橋聖一  脚本:齋藤雅文   演出:金子良次
     
                    彦根市長野主膳屋敷跡(「直弼二十二景」より)
     
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    あらすじ
    徳川幕府成立から200年余り。幕藩体制が揺らぎ、世の中が騒然としていた幕末期。井伊家の十四男で十二代当主直亮の弟直弼は、世に出る望みもなく、埋木舎と名付けた屋敷で和歌、音曲に明け暮れ世捨て人のような暮らしを続けている。一方、伊勢松阪の浪人である長野主膳(舟木一夫)は、国学を学びながら、諸国の賢人を訪ね歩いていた。そんな折、彦根城下の遊郭、金亀楼前で起きた騒動の折、この二人は運命的な出逢いをしたのだった。
     
    直弼と主膳は、国学を通じ、師弟として気心の知れた仲になっていく。そして主膳は、同じく騒動で出会った遊芸の師匠、村山たか(葉山葉子)と惹かれ合い、逢瀬を重ね、心を通わせるようになっていた。
    その頃、直弼を世継ぎと定めるという知らせが入るが、直弼は、側近の言葉に耳を傾けようとはせず、断ろうとする。しかし、心を許しあった主膳の「己を殺すことなく心のままに生きる直弼が見たい」という言葉で任を引き受けることを決意する。金亀楼で出あった、たかに想いをよせていた直弼は、心を尽くして諭してくれた主膳への礼として、その想いを断ち切ることを約束する。
     
    数年が経った秋の宵、京、先斗町の茶屋で主膳はたかと再会を果たした。たかからの文(書状)が、主膳のもとに届けられたからだった。開国に踏み切るには朝廷の許可が必要になる。そのカギを握るのは九条関白。たかは主膳を手引きし関白に会えるように段取りをするという。たかは直弼たちが朝廷と接点を持てるようにと公家侍に嫁いだのだと知って愕然とする主膳だった。
     
    そしてその頃、直弼は藩主となった後、幕府の跡継ぎ問題で一ツ橋派と南紀派に分かれて内部対立が激しくなっていく状況の中で、南紀派に推される形で安政五年(1858)に大老の地位につく。
    こうして直弼と主膳は否応なく急激な時代の流れに巻き込まれていく。数年の年月が流れ、頻繁に外国船が来朝し幕府に開国通を迫っている折、世の中は攘夷派と開国派に分かれ緊迫した空気が漂っていた。
     
    主膳は、国家百年の基のため開国以外に我が国に生きる道はないと意を決した直弼の意向を受け、京都で攘夷派の動静を探っていた。主膳から帝(孝明天皇)の「開国の条約調印の許し」を得られないとの報告を受けた直弼は武家が政治を司る以上、単独でも条約を締結しようと決断する。京の厳しい状況を身に沁みて知っている主膳は直弼の身を案じ、必死に思いとどまらせようとするが、直弼の決意は揺るがない。
    そんな直弼に主膳は、直弼を守ることに全力を尽くすことを誓い、自らの国学者としての立場を捨て、直弼に敵対するすべての者を排斥するべく「鬼と化す」ことを心に決める。世に言う「安政の大獄」の幕が切って落とされたのだ。
    そして・・・安政七年(1860)三月三日季節外れの雪が降る雛の節句、藩邸で鼓と謡いをしていた直弼の鼓が突然破れる。妻の佐登は不吉だと心配するが直弼は意に介さない。そこへ水戸の浪士が直弼の行列に討ち入る企てがあるとたかが訪れる。たかが手渡そうとした拳銃を受け取らずたかに返す直弼。
    そして、江戸城へ登城する直弼を待ちかまえていたのは・・・・
     
    舞台展開 
    第一場 彦根城下 遊郭「金亀楼」前 天保末年(1840頃) 初春の夕
    第二場 金亀楼 奥の一部屋 三日後の夜
    ~第一場、第二場、第四場、第六場はあらすじの範囲のみとして略させていただきます~
     
    第三場 湖のほとり 弘化三年(1846) 春の午後
    この場面は、長きにわたる直弼と主膳の深い関係を凝縮させたような大切な場面だったと感じています。
    直弼を次期藩主にという達しがあったにも関わらず、頑なに拒む直弼。側近たちの言葉も意に介さない直弼だったが、主膳は、真正面からは、そのことに触れず、たか女への直弼の秘めた想いを持ち出し「惚れた女子ひとり自分の想いのままにできないのか」と切り出した。それを突破口にして、「あなたはこれまで己を律することのみに生きてこられた。まことの心を胸の奥に押し込めたまま・・・ただ一度の生涯、悔いなき道をお進みなされ・・」この時、私は主膳という人間の持つ、人の心理を鋭く読み取る能力に驚きました。並みの男にはできない巧みな論法。後に、京で知られた「ネゴシエイター(交渉人)」となる主膳の手腕が、ここで演出されているんだ!と思いました。
    主膳という人物は「影の大老」と人知れず呼ばれていたといいます。ある種、主膳はまぎれもなく、こういった特殊な才能を身につけていたのだと得心しました。直弼と主膳はほぼ同い年であるにも関わらず、「冷や飯喰い」とは言え、お坊ちゃま育ちの若様である直弼と、複雑な生い立ちで、自分自身の身の処し方を幼い頃から習得せざるを得なかった主膳。当然の如く、直弼にとって主膳は兄のような存在であったのでしょう。学問を通しての友、また「主・従」これら二つの関係のみならず、或る時は父のような存在でもあったのではないかとさえ思われました。
    第四場 京 先斗町の茶屋 安政四年(1857) 秋の宵
     
    第五場 江戸 桜田の藩邸 安政五年(1858) 初夏の夜
    イメージ 4直弼の藩邸に主膳が京の朝廷の動きを報告するために現れた。帝からの開国の許しが出なかったと聞いた直弼が自ら単独で条約締結を強行すると言うのを必死に止めようとする主膳。第一場の出逢いの場から終始、学者らしく理知の勝った淡々とした物言いの主膳でしたが、直弼の身を案じ「お命が危のうござる!」とひと声高い調子になった。この時、始めて理より情のこもる台詞回しへと変化したように感じました。第三場の湖のほとりの場面で直弼に「心のままに生きる」ことを説いた主膳ではあったのですが、血気に走る直弼を危惧する想いが強く感じられました。そして、この時、主膳は直弼の決意を叶えるためにだけ自らの生涯を捧げようと心を決めたのではないでしょうか。いつしか主膳は直弼の真っ直ぐな想いをすべて受け止めるようになっていたのだと思います。それが主膳の直弼に対する友情であり、家臣としての忠義であり、また父とも兄ともいえる肉親のような情愛の証だったのでしょう。幼い頃から、父母や兄弟の情とは無縁であった主膳。直弼もまた同じような境遇にあったこと、この二人の結びつきの深さは互いに通じ合える運命(さだめ)の元に生まれた者同士にしかわからないものがあったのではないかと感じました。主膳の言葉「今、この時に国学者・長野主膳は死んだ!情も慈悲も捨てて鬼になろう!」この恐ろしい決意の言葉が冷酷とは聞こえずただただ悲痛な魂の叫びと聞こえたのは私だけではなかったと思います。
     
    第六場 江戸 桜田の藩邸 安政七年(1860) 三月三日の朝

    第七場 江戸 桜田門外  安政七年(1860) 同日しばらくの後
    イメージ 5この場面は史実ではないフィクションの世界ではありますがこのお芝居の中で最高にドラマチックで、舞台美術のクオリティの高さにも心を奪われました。回り舞台と同じ雪布を敷き詰めた花道、銀世界の中を風のように駆け抜けていく主膳。それまでの各場ではきりりと結いあげていた髷は乱れ、前髪が額にはらりとかかり抜けるように蒼白な主膳の横顔の美しさに息をのむばかり・・・私が今回の舞台の中で一番すてきな舟木さんを感じた場面です。他のどの俳優にもこの壮絶でありながら匂いたつような美しさを醸し出すことはできないと思いました。私はふと若い頃の舟木さんの『残雪』のラストシーンの高彦さんの面影を思い出していました。「哀しみに満ちた美しさ」です。そして、それまでの主膳の沈着冷静な声のトーンから一転してみせるしぼり出すように哀切な叫び・・・「殿ぉ~っ、殿~ぉ・・・この主膳をひとりおいて何処へ行かれるのだ!・・直弼殿~ぉ、直弼殿ぉ・・直弼殿ぉ~っ!」この場面を見ていて「序・破・急」という日本古来の雅楽や能で使われる構成上の効果的なリズム感覚。芝居のストーリーの展開にともなって主膳の台詞は「序・破・急」のリズムを取り入れているように感じました。意図したものであるのか、長い舞台経験で自然と身につけられたものなのか・・・序盤では、しっかりと矯めた情熱を徐々に噴き上げていくような主膳という人間の変化、そして直弼との関係の変遷を感じ、そこに歳月の流れをリアルに感じとることができました。表現とは何か、俳優としての技巧もさることながら主膳という人間の「性根・了見」(歌舞伎役者や噺家が登場人物になりきるという意味で使う言葉)を見事に体現した舟木主膳がそこに見えてきました。
     

    第八場 満開の桜 その春
    イメージ 6直弼が非業の死を遂げてから間もなく・・・主膳とたか女は満開の桜を見上げていた。
    心のままに生きるとは、ひときわ孤独なものであるよなぁ・・・このような花々は、私たちが死のうと生きようと何のかかわりもなく、咲き続けていくのであろうなぁ。真っ直ぐに心のままに咲き誇る・・人も国もそうありたいものだ。この国には、未だ人々の経験したことのない国難が待ち受けている。しかし四季の花々は、これからも人々を暖かく見守ってくれるだろう。そのことを信じていればこそ、今わたしの心は満ち足りている。
    花曇りかぁ・・・・なんとしても守らねばならぬ 美しきこの国を・・はらはらと散るさくらのはなびら・・その一枚が主膳の髷にひらりと舞い落ちる・・その美しさ、美しいままで花道を去ってゆく主膳の往くまなざしの先に浄土は見えたのでしょうか・・

    人間世界の悲喜劇には何の関係もなく、ただあるがままに咲いてひっそりと散ってゆく。人というものも、
    いくら運命を自らが切り拓いていこうとしても自然の流れには逆らえず黙々と咲き、不平不満も云わずに
    散っていく花と結局は同じ自然の中の一部にすぎないのかもしれぬ「花の生涯」のこの「花」とは「花のように華麗に美しく」と思っていたのですが、どうやら「花のように無心に生きる」ということではないかと思えてきました。花も人も大きな宇宙観で捉えれば同じ重さであること、胸を張った「花」ではなく、とるに足らない謙虚なという意味合いの「花」なのではないかと・・・
     
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    彦根市天寧寺の供養塔
    ~直弼二十二景より~↓
     
    見終わってみれば、一番心に残ったものは「無常観」の世界でした。この「無常観」は、舟木さんが若い頃から、放っていらした空気でもあると私には思えます。古くは「源氏物語」に始まり、「平家物語」もしかり・・舟木さんの『敦盛哀歌』はまぎれもなく無常観の世界を歌ったものです。そして「赤穂浪士の仇討」を題材にした『右衛門七討ち入り』もまた「討たれるものも 討つものも ともに この世は夢の夢」と人の世の無常を歌っています。これは舟木さんの周辺に漂う独特の「憂い」の源流となるものではないでしょうか。
     
     
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    舟木さんは「風」がお好き・・・風のワルツ↓
     
    舟友のkazuyanさんの作品です
     
    作詩:秋元康  作曲:徳久広司   イメージ 1
     
    瞼を閉じれば 過ぎていく
    花も流れた 時のせせらぎ
    岸辺にひとり 佇む影
    誰が歌うか 風のワルツ
     
    昨日のことなら 忘れたが
    遠い昔は 今も鮮やか
    夕焼け空に 未練の雲
    だれと歌おうか 風のワルツ
     
    生まれて死んでいく その途中
    人生なんて ただの幻
    一番星が 輝くまで
    ひとり歌おう 風のワルツ
     
     
     
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    なんだか
    ♪ふるさとの あおいつきよに・・・
    っていう感じがしなくもない白壁のお屋敷です。
    我が町では、誰でも知っている旧家の写真
     
    白絣の着物の舟木さんがむこうから、歩いて来そうです
     
     
     
     
     
     
     
     
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    アップで撮ったので、あじさいのように見えますが、かなり小さな花です。色も実物はもっと鮮やかなブルーなんですが、ちょっと白っぽく撮れてしまいました。なんという名の花でしょうね。
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
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    桑名は、江戸時代、東海道筋で1、2の旅籠数を誇った宿場町。その桑名宿の本陣跡に明治8年に誕生した料亭「船津屋」
    明治42年秋、泉鏡花は講演旅行のため、後藤宙外(ごとうちゅうがい)、笹川臨風(ささかわりんぷう)らとともに桑名を訪れた。小説『歌行燈』は、その時の旅情をモチーフにした作品。そして、彼らの泊まった船津屋は、主要舞台のーつとなる湊屋のモデルとなった。
    という料理旅館ですが、今は結婚式場がメインのようです。一回だけ行ったことがあります。かなり高い!からもう行けない(笑)
     
     
     
    イメージ 9木曽川です。
    右手が川下、左手が川上.。
    この川の上流、北北東あたりの方角が、舟木さんのふるさとの萩原になります。直線距離だと結構近いようです。
    ここに来ると、どうしても川上の方向ばかりを眺めてしまう私です(笑)
     
     
     
     
     
     
     
     
     
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    左:にゃんとナイスショット!おとなしくじっとしててくれたニャンコちゃん、ありがとう
    中央:逆光がなかなかいい感じですね。「七里の渡し」(広重の東海道五十三次で有名)
    右:ピンクのむくげが咲き始めてました。携帯カメラにしてはまぁよく撮れたほうですね。
     
     
    演舞場での50周年ファイナル公演が55周年へのスタート地点・・・と言っていらっしゃった舟木さん。
    55周年にむけてのステップその2は名古屋中日劇場から始まる全国各地でのコンサート活動ですね。
    5月の北海道バージョンまでとは、また違った新しい構成になるんでしょうね。楽しみです。
       
       2013年7月26日(金)・27日(土) 各日 12:30  16:30   
     
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    名古屋でも、たくさんの舟友さんとお会いできるのを楽しみにしています。また、下記のような催しが、ちょうどコンサートの終わった翌日に開催されることを、舟友さんから教えていただきました。夏の盛りで、熱中症が心配ですが、私は今のところは参加する気満々で、「わが町のおさんぽ」を楽しみながら、ウォーミングアップをしています。あちこちキョロキョロしながら、ぶらぶらと歩いているだけですが、見慣れた景色でも毎日、なにか違う風景が見つけられて楽しいです。足腰を鍛える・・というところまでは至ってませんが、まぁ・・気分だけでも「やるぞ!」という感じになりますね。
     
     2013年7月26日(金)~28日(日)「一宮七夕ウォーク」を開催します。
    ■ 28日(日)E花咲く乙女ウォーク舟木一夫コース8kmm
    一宮市生まれの舟木一夫さん主演の日活映画「花咲く乙女たち」(昭和39年=1964)のロケ地や生誕地、ゆかりの土地を巡るウォークです。午前9半~10時に尾西線萩原駅前で行います。マップを差し上げます。受付後自由出発。途中のチェックポイントを経てゴールでIVVの認定印を押します
    http://www.138aruku.jp/taikai2.html
    第14回一宮七夕ウォークパンフレット↓

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    2013年下半期コンサートスケジュール一覧
     
     
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    (春日局)
     
    7/26(金)~7/27(土) 名古屋   
    中日劇場   
    昼12:30夜16:30
     
    8/1(木) 大阪  
    梅田芸術劇場メインホール
    昼14:30夜18:30
     
    8/2(金) 奈良
    奈良県文化会館 際ホール  
    昼14:30夜18:30
     
    8/23(金) 大阪  
    大阪メルパルクホール
    昼14:30夜18:00
     
    8/27(火) 東京
    東京メルパルクホール
    昼14:30夜18:00
     
    8/29(木) 滋賀 
    滋賀県立芸術劇場 びわ湖ホール
    昼14:30夜18:00
     
    9/9(月) 福島
    いわき芸術文化交流館アリオス 大ホール
    昼14:30夜18:30
     
    9/10(火) 宮城
    東京エレクトロンホール宮城
    昼14:30夜18:30
     
    9/13(火) 愛知 
    陶業市民会館 フォレストホール
    昼14:00夜18:00
     
    9/26(木) 東京 
    ティアラこうとう 大ホール
    昼14:00夜18:00
     
    10/2(水) 栃木
    総合文化センター メインホール
    昼14:00夜18:00
     
     
    10/15(火) 埼玉 
    総合文化センター リリア メインホール
    昼14:00夜18:00
     
    10/21(月) 神奈川
    神奈川県民ホール 大ホール
    昼14:30夜18:30
     
    10/26(月) 島根
    島根県芸術文化センター(グラントワ)
    昼14:30夜18:30
     
    10/27(火) 島根
    島根県民会館大ホール
    昼14:30夜18:30
     
     
    12/3(火)~12/22(日) 大阪  
    大阪新歌舞伎座  舟木一夫特別公演
     
    12/25(水) 東京
    新橋演舞場 シアターコンサート 
    昼14:00夜18:00
     
     
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    私の6月は、まさに「一夫台風」~ひと昔前のアメリカでは台風に女性の名前をつけてましたよね(笑)~が吹き荒れて、まだその余韻で、名残りの風にあおられているところです。
     
    でも、そろそろ50周年記念ファイナル公演中は、ひとやすみしていた『陽射し・旅人』を、再スタートさせようと思います。
    「歌声でたどる、あの頃の舟木さん」・・・というタイトルにしていますが、今回とりあげる「歌声=曲」はその音源が、ほんの一握りの「寒い時代」もずっと離れていなかったファンの方のみしか、お手元にお持ちではない曲になるんじゃないかな?
     
    6月の初め頃に、1970年代半ばに開催されたコンサートのパンフレットを2種類手に入れました。
    いずれも20ページにも満たない、地味なパンフレットですが、「あの頃」の舟木さんをまったく知らない私には少しでも「寒い時代」を私の手元に引き寄せることができれば・・・という想いでした。
     
     
    ~資料 大倉明著「青春賛歌」より~
    1973年
    7月7日東京ホテル・オークラで婚約発表。(3月婚約)
    7月19日名古屋御園座公演「情熱のビッグ・オン・ステージ」開催
    8月1日から28日まで明治座公演「沖田総司」「われ永久に緑なる」開催
    9月「サンチャゴの鐘」「夏子」発売
    10月29日京都市内ホテルで事件発生。全治一ヶ月の重傷。
    10月30日大阪新歌舞伎座が12月公演中止を決定。
    11月18日退院。静岡県友人宅へ。
    1974年
    4月29日挙式
    6月アルバム「初恋 舟木一夫抒情歌謡を歌う」発売
    7月27日NHK「思い出のメロディー」の収録。(8月3日放送)
    8月11日東京豊島公会堂で後援会員のためのコンサート開催
    9月「旅路」「寝顔」発売(復帰第一作)
    10月アルバム「友情 舟木一夫の新しい名刺」発売
    10月TBS「ふたりぼっち」に出演
    11月2日、3日東京郵便貯金ホールで「舟木一夫コンサート74」開催
    12月15日京都会館で「舟木一夫コンサート74」開催

    パンフレットその1
    イメージ 1「舟木一夫コンサート74」 
     
    1974年11月2日・3日 東京郵便貯金ホール
    1974年12月15日   京都会館第一ホール
     
    「色々とご心配をおかけして本当に申し訳ありませんでした
    一年ぶりにステージからお目にかかります
    今回のコンサートは僕自身 心身共に汗のかける様なステージをつとめたいという気持ちからこういう形のものになりました
    唄ったことのない歌がほとんどですのでどこまでお客様にご満足いただける様な歌い込みが出来ますか・・とにかく精一杯やります
    ごゆっくり               
                                      一夫
     お客様」
    見開き1ページ目に上記の舟木さんの「あいさつ文」がありますが余りにも言葉少ない文面に今見ても胸が痛みます。
    舟木さんご自身も書いていらしゃるように、「一年ぶり」のコンサートです。資料の年表を御覧になっていただければ、わかるように、この年の7月のNHKテレビ出演でメディアを通してはこれが「復帰」と言えるでしょう。前年の1973年10月末以来の長いブランクの後、後援会員対象のコンサートは74年8月に開催されていますが、一般のファンのためのコンサートの再開は、この時が最初だったようです。
     
    イメージ 2パンフレットの中身は、関係各位の舟木さんの復帰を祝う挨拶文、とファンからの新しいスタートを激励するお便りがほぼ半分ほどの誌面を埋めています。ファンサービスという意味もあるのでしょうか、挙式の模様を報じた後援会誌からの転載と思われる記事や写真、後援会員との交流運動会でのスナップ写真なども掲載されています。ですが、私の印象では、まだ舟木さんご自身の前に向かって新たに歩を進めて行こうという強い意志のようなものは、それほど感じられないというのが正直なところです。周囲の期待や激励に押されてのステージへの復帰という感じがしました。
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    しかし、そんな、パンフレットの中に、舟木さんご自作の曲が楽譜入りで掲載されているのが、私としては仄かな救いでした。前半16曲、後半14曲という二部構成の中で、『火の鳥』は前半のラストに置かれています。舟木さんのご自作としては、歌いあげるような曲調で異色ではないかと思います。曲に込めた「歌への情熱」は十二分に感じられます。でも、どこかにまだ、不安や整理しきれないものを抱えていらっしゃるようで、時期的には「見切り発車」という感を否めません。様々な周囲との事情があったようで舟木さんご自身はもう少し時間が欲しかったのではないかと、推察してしまう私です。
     
    イメージ 4①ソング・フォー・ユー*センチメンタル・ボーイ*この胸のときめきを*誰もいない海*少年色の空*風*冬の旅*北国に一人*旅愁*空港*北国に一人*旅路*どこかへあなたと*明日に向かって走れ*よみがえる夜明け*火の鳥*愛のテーマ(演奏)       
     
    ②愛のテーマ*サバの女王*おきざりにした悲しみは*知らず知らずのうちに*結婚しようよ*旅の宿*赤とんぼ*硝子のジョニー*五番街のマリーへ*行かないで*帰りこぬ青春*愛をもう一度*明日に架ける橋*見果てぬ夢
     
     
     
     
     
    「火の鳥」は、こちらで聴けます↑
     
    イメージ 5火の鳥 作詩・作曲:舟木一夫
     
    ふるえる心に つばさを広げて
    明日にはばたく 不死身の火の鳥
    燃える瞳に 愛をかざして あなたと生きる
    おそれるものは何もない 何もない
    はるかに聞こえる夜明けの歌声
    目指して旅立つ希望の世界へ
     
    恋する心に つばさを広げて
    明日にはばたく 不死身の火の鳥
    つきることない 炎の海に 身体をまかせ
    微笑みかわす愛の中 愛の中
    あなたに見つけた たしかな真心
    はげしく抱きしめ 飛び立つ大空
    誰もじゃまなど できはしないさ 二人の胸に 
    永遠に寄りそう 火の鳥を 火の鳥を
    嵐に傷つき つばさは 折れても
    終わりを 知らない 不死身の この愛 

     
     
     
    ~資料 大倉明著「青春賛歌」より~
    1975年
    1月「愛の新雪」「別れの瞳」発売
    精力的にコンサート活動始動、後援会員200人とハワイ・バカンスツアーなども行う。
    4月「津和野川」「むかえ火」発売
    4月アルバム「暦 十二ヶ月の愛の詩」発売
    4月27日大阪新歌舞伎座「舟木一夫リサイタル」開催
    8月2日東京読売ホール「舟木一夫コンサート75~今までの僕・これからの僕~」開催
    12月「許されるなら」「哀しみの旅」発売
    12月アルバム「愛と別れの12章」発売
    *アルバムはオリジナル曲アルバムのみ記載

    パンフレットその2
    「舟木一夫コンサート75~今までの僕・これからの僕~」
    1975年8月2日東京読売ホール
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    コンサート雑感 舟木一夫
     
    ~さて、もう一ツは歌のタイプ。
    これは主に「これからのボク」の方の話。第一に、全曲がこのコンサートの為に用意された歌で、初めて唄う歌だと言う事。
    もう少し詳しく言えば、僕にとっては、ある意味で初めて接するタイプの歌だと言う事です。
    しかし、こっちの方はさっきの「しゃべり」の件とは違って、ファイト旺盛。なぜなら、こういう現代のエッセンスを取り入れて、歌で表現するという事は。言わば僕の(いや歌手の)義務だと思うからです。
    そして、このコンサートに限らず、今後、現代のエッセンスを組み込んだ、詩、曲、アレンジ、そして音の中に身をおいて、いかに唄うか・・・「これからのボク」・・・・・・
    面白くなりそうです。
     
     
     
     
    イメージ 7上記のピンク色の文字は巻末に書かれている舟木さんの「コンサート雑感」ですが、74年のパンフレットの「あいさつ文」とは全く温度が違いますね。本来の舟木さんに戻ってきてるような印象です。青春後期の若者らしい、いい意味での気負いのようなもの、時代の空気を強く感じて、これまでの自分の世界からさらに大きく飛び立っていこうという力を感じさせて、今拝見しても「頑張れ!」と応援したくなります。
    そして、このコンサートも二部構成で前半「今までの僕」は、御自身のヒット曲中心でカバー曲もいくつか・・後半「これからのボク」は確かにタイトルもあまり聴き慣れないものがほとんどです。コンサート雑感」の中で、「これからのボク」の方の話。第一に、全曲がこのコンサートの為に用意された歌で、初めて唄う歌だと言う事。・・と書いていらっしゃいますので、二部構成の二部「これからのボク」のセットリストをご紹介しておきます。
    ♪宝福寺にて
    ♪木戸をあけて
    ♪松ぼっくりの唄
    ♪あなたは今・・・・
    ♪沈黙
    ♪風の中で
    ♪美しい母に捧げるロックン・ロール
    ♪白い部屋
    ♪パーティーは終わったよ
    ♪さよならとは云わない
    ほか
     
    お気づきの方もあるかと思いますが、50周年ファイナル公演の千穐楽のアンコールで歌われた「宝福寺にて」は、この75年のコンサートで初めて歌われたもののようです。これには私も驚きました。この時、舟木さんはまだ31才ですよね。まだ青年といってもいい舟木さんが既に「宝福寺にて」の世界観を、御自身の胸の内に抱えていらっしゃったとは・・・やはり、もうこの時には、私たちには及びもつかない景色を見尽くしていらっしゃったのだろうと切なくなりました。
    そして、このパンフレットにも、楽譜が2つ掲載されていましたので、ご紹介します。
    『或る手紙』は、一部の「今までの僕」のラストで歌っていらっしゃいます。このコンサートの4ヶ月前にリリースされたアルバム「暦 十二ヶ月の愛の詩」収録曲です。そして『白い部屋』は二部の「これからのボク」で歌われています。この曲も50周年ファイナル公演千穐楽昼の部で歌われました。舟木さんの50年という長い旅路の「陽射し」が届かなかった季節の歌を、この50周年ファイナルで本当にたくさん歌われました。「薄日の陽射し」しかその身に注がれなかった時代が、今となっては、むしろ舟木さんにとって「懐かしく愛おしい季節」だったのかもしれないと、これらのパンフレットを紐解きながら感じました。
     
    イメージ 9或る手紙 作詩:吉田旺 作曲:戸塚三博
     
    君を忘れに海に来てます
    離れてますます心つのります
    何で今さら こんな手紙と
    笑って下さい 僕はバカですね
     麦わら帽子が今
     目の前を風に追われて
     通り過ぎました
    こんな僕でも歌が書けそうな
    そんな気がする
    秋の終わりです
     
    君を忘れにここへ来たのに
    やっぱり自分に嘘はつけません
    うすい紅色 君の爪色
    貝がら見てさえ 胸がいたみます
     悲しい目をしたカモメが一羽
     僕を見上げて
     首を振ってます
    こんな僕でも死んでしまえば
    涙こぼしてくれるでしょうか
    Mu _ _ _ _ _
     
    イメージ 8白い部屋 作詩:草村ゆたか 作曲:黒住憲五

    今、何をしていますか 僕は毎日歌を書いています
    今、何をしていますか 僕は毎日歌を歌っています
     少し疲れています
    たそがれ時 あなたの白い部屋には
    今も、黄金色の陽が当たりますか
    美しいですか
    今、とても会いたいのに
    そっとぬけだすことも できないのです
     
    もう葡萄はみのりましたか
    海は今日もきれいな青ですか
     少し疲れています
    ピアノの前のあなたの白い指は
    今も、まぼろしのようにきれいですか
    僕のものですか
    今、とても会いたいのに
    そっとぬけだすことも できないのです
     
    まだ、当分帰れそうにありません・・・
    まだ、当分帰れそうにありません・・・

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    『陽射し・旅人』をてがかりに歌声でたどる「あの頃の」舟木さん その6
     1969(昭和44年)~1970(昭和45年)頃
     
    イメージ 1
     
    歌手生活30周年記念・舟木一夫大全集 として1992年に発売されたCD10枚組に収録されている曲のうち主に舟木さんご自身が「寒い時代」とおっしゃっている頃のもの~つまり私、あるいは私を含めた多くの舟木さんファンには、あまり馴染みがないかもしれない曲(音源)~を中心に据えて、舟木さんの歌声から「あの頃の」舟木さんの心の旅路をたどってみたいという想いで始めた連載です。途中、気儘に寄り道をしながらの掲載なので、わかりにくいと思いますがご容赦下さい。しかも時系列ではなく、「行きつ戻りつ」という構成なので、恐縮です(汗)今回は「その6」として1969年から70年あたりまでの曲を並べてみます。
     
    今もステージで舟木さんは「ブルースが歌いたくて歌手になった・・」とおっしゃっていますが、デビュー曲は爽やかな『高校三年生』そして、しばらくは学園ソングで大ヒットを次々に飛ばして、全く違う方向へ・・
    でも、その歌唱力が認められたのでしょうね、デビュー6年目にして、当時の歌謡界の大御所のお二人と「ブルースの夕べ」で共演されています。そして翌月の5月に発売されたのが『追憶のブルース』、既にそれ以前にも『成人のブルース』1965年)という曲をリリースしていらっしゃいますが最初のオリジナルの本格的なブルースと云えるのは、やはり『追憶のブルース』ではないかと思います。先月6月の新橋演舞場50周年記念ファイナルの千穐楽昼の部ではオープニング『想い出通り』の後の、スターティングブロックの一曲目にこの歌を歌われました。やはり舟木さんにとって、こういったステージにのせたい曲のひとつであることは確かだと感じました。私は音源は当時のオリジナルのものを持っています。この音源だけを聴いていた時は、正直、ただなんとなく聴いていた曲でした。ところが、先日の演舞場で聴いた『追憶のブルース』は、最初のうちは「あれ?ステキだけど、なんて曲だったけ?」とピンときませんでした。この曲は断然、今の舟木さんの歌声と歌唱がいいと思いました。ブルースはやはりある一定の年令を重ねてこそ味わいの出てくる代表的なジャンルだと感じました。この曲は15周年記念の「限りなき青春の季節」10枚組LPで再録音されています。舟木さんはよくコンサートのMCで「若い頃、この歌はもう何年か先に歌う方がいいんだろうなぁ・・と思う曲がたくさんあった。」と言われますが、『追憶のブルース』も、そういった歌ではないかと思います。きっと舟木さんもそう思っていらっしゃるからこそ、50周年記念ファイナルに、このポジションに置いて歌われたように思えます。
     
    イメージ 4~資料『青春賛歌』 大倉明著 より~
    1969年
    1月『青春の鐘』(B面『幸せを抱こう』)
    1月世田谷祖師谷に豪邸を新築
    2月『永訣の詩』(B面『京の恋唄』)
    2月アルバム「ワンダフルボーイ 舟木一夫」
    2月21日松竹映画『永訣・わかれ』公開
    3月アルバム「舟木一夫魅力のすべて・第一集」
    4月27日サンケイホールで「ブルース
    の夕べ」開催
    5月『追憶のブルース』B面『素敵なあなた』
    )            
    *右上画像は「ブルースの夕べ」にて
     
    イメージ 3追憶のブルース 
    作詩:万里村ゆき子 作曲:戸塚三博
     
    おまえは泣いてた 青ざめた霧に
    だかれて泣いてた わかれの夜
    信じていたのと 目をあげて
    おれをみつめた いとしさを
    忘れられなくて 悲しくて
    色あせたこの町 ひとり歩くよ
     
    涙にかくれた 虹色の夢は
    こわれてくずれた 愛の夢さ
    はるかなおまえに 逢えた日に
    はなれはしないと ちかいあう
    そんな夢だけが きえのこる
    見も知らぬこの町 夜は更けるよ
     
    ふたつの心は むすびあわせても
    かなしくもつれる 絹の糸さ
    あの日のおまえを さよならを
    歩いて歩いて 忘れよう
    思い出ははかなく 夜はつめたい  
     
    15周年再録音盤 舟友さんの動画でお楽しみ下さいね。
    http://www.youtube.com/watch?v=_X-fHAR5raQ
     
     
    イメージ 5
    1969年
    6月アルバム「ひとりぼっち 舟木一夫懐かしの歌・第三集)
    7月『ああ桜田門』(B面『恋のお江戸の歌げんか』)
    7月4日明治座公演「新納鶴千代」「与次郎の青春」開催(31日まで)
    8月『夕映えのふたり』(B面『高原のひと』)
    12月『北国にひとり』(B面
    『いつか来るさよなら』)
     
    いつか来るさよなら 
    松竹映画 いつか来るさよなら 主題歌
    作詩・作曲:井上忠夫
     
    誰も・・・誰も知らない この恋
    うずく心を 夜霧に浮かべて
    そっとつぶやく 小さな言葉
    いつかあなたに 告げるさよなら
     
    二度と・・・二度と逢えない この恋
    なぜかあふれる うつろななみだが
    遠いあなたを うつしてゆれる
    ひとりみつめる 愛のさよなら
     
    愛に傷つき あなたを求め
    泥にまみれて 告げるさよなら
     
    私は、恥ずかしながらこの映画をまだ観てはいなのですが~いつでも観られるなんて思ってズボラしてるということと、なんだか救われないイメージのあるストーリーだと想像してて観る勇気がない(笑)~主題歌であるこの曲もレコーディングされた音源を聴いていた時には、聴き流す程度でしたが、ある時、25周年だったかのライブ音源を聴かせていただく機会があって、その時もなんだか別の曲のように感動しました。
    発売当時のリアルタイムの録音のものより20年近く経ってからのコンサートのライブ盤の方がいい曲だと感じたのは、やはり歌い手という表現者としての舟木さんの進化であろうと思います。着実に人の心に投げ掛ける何かを歌に込める術を掴んで成長してこられた舟木さんの歌声を感じるとしみじみ、「試練」という言葉を思い出します。まさに「生きたお手本」である舟木さんは私の人生の師と言っても過言ではないと思います。
    歌詩もメロディーもシンプルで別段「目新しい」とは言えないかも知れませんが、今の舟木さんならどんな味付けをして聴かせて下さるのか、シンプルな歌ほど歌い手の力量が問われますから今の舟木さんの歌唱で是非とも聴きたい歌のひとつです。聴けたら映画も観たくなるかも・・・
     
    舟友のkazuyanさんによる動画でお楽しみ下さいね。
    http://www.youtube.com/watch?v=750VLex2TRY
     
    1969年
    12月アルバム「舟木一夫魅力のすべて・第二集」
    12月12日東京プリンスホテルで25歳の誕生日パーティー開催
    12月31日第20回NHK紅白歌合戦に出場『夕映えのふたり』歌唱
    1970年
    1月フジテレビ「銭形平次」出演。
    3月NETテレビ「若くて強くてイカス奴」に「宮本造酒之助」役で出演
    3月18日松竹映画「東京⇔パリ・青春の条件」公開(橋幸夫デビュー10周年記念映画)
    4月『心配だから来てみたけど』(A面『再会』)
     
    イメージ 6心配だから来てみたけど
    作詩:松山善三 作曲:万里村ゆき子
     
    あかりもつけないで なにをしてるの
    ひとりきりの夜を 胸に抱いて
    手をのべふれてみた 幸せだけど
    このまま僕たち 別れて行くの・・
    あかりもつけないで なにをしてるの
    ふたりの約束は もう消えたのに・・
     
     
    あかりもつけないで なにをしてるの
    暗いだけの空を ただ見あげて
    さよならくりかえす 夜のむこうに
    君との月日は 流れて行くの・・
    あかりもつけないで なにをしてるの
    ふたりの約束は もう消えたのに・
     
    この曲は、歌謡組曲こころのステレオ・東京の空の下で『その人は昔』の作家でもあり、映画『その人は昔』の監督でもある松山善三氏が作詩をされた貴重なシングル盤です。どうしても、映画の『その人は昔』のストーリーをイメージして聴いてしまいます。これもまた、私にとっては、この曲との初めての出逢いはライブでした。今年の2月2日と3日に大阪新歌舞伎座での2dayコンサートで、歌われるのを聴いて、若い恋人同士の心のすれ違いのような、不器用な愛の形を歌ったような初々しさの匂う曲なのに、今の舟木さんが歌っても全然不自然ではなくて、「芸の力」というものを感じさせてくれました。歌舞伎でも落語でも男が女を演じ、年令と経験を重ねた役者や噺家が若い恋人同士を演じてもなんの違和感もないのと全く同じなんです。もともと舟木さんは「青春のシンボル」のような歌い手ですから、淡い初恋を歌っても、ステキなことは当たり前なのですが、この松山氏の詩にはまだ十代の少年、少女の恋といった淡い美しいものが流れていて「清純」という今では死語のような言葉で清んだ世界に連れていってくれるような感じなのです。その世界を、そのままに感じさせ、その懐に包んでしまう舟木さんの歌声と佇まいは今も印象的に心に残っています。もう一度、私が聴きたい曲のひとつとしてご紹介させていただきました
     

    こちらも舟友の kazuyanさんによる動画でお楽しみください。
     
    最後に、こういった曲を歌っていらした頃の舟木さんについて・・・舟木さんご自身の口から語られたことを記載させていただきます。既に、心身ともに辛い時期に入っていらっしゃった頃だと推測されます。
     
    限りなき青春の季節 ライブ (1977年11月1日 東京郵便貯金ホール)
    アルバム「舟木一夫15周年記念リサイタル 歌とモノローグで綴る15年の歩み」(1977年12月発売)より
     
    ~舟木さんのモノローグの一部より抜粋~『紫の人』を歌ったあとのモノローグです~
    この歌を紅白歌合戦で歌った年(1970年)、雨の日の12月30日、その頃、僕はもう体をこわし始めていて、ねらったように、ねらった所へ声がいってくれませんでした。明日は紅白歌合戦でそうそうたるメンバーと一緒に歌を歌わなくちゃいけない、なんとか明日だけでも、ねらった所へ声が行ってくれないか・・・切実に
    そう思いました。
     
    イメージ 2
     
    (その7につづきます)

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    『陽射し・旅人』・・・はまだもう少し続くのですが、この暑い盛りに「雪」をテーマにしたアルバムでちょっとばかり涼をとれたらと例によってまた寄り道です。
     
    アルバム   こころのステレオ第2集   雪のものがたり 
    (1968年11月発売  第23回芸術祭参加)
     
     
    1968年
    10月アルバム「こころのステレオ第2集・雪のものがたり」
    10月3日日本テレビ「泥棒育ち・ドロボーイ」出演(12月26日まで放映)
    10月4日東京サンケイホールから「デビュー5周年記念全国縦断リサイタル」開催
    12月アルバム「舟木一夫 花のステージ第八集」
    12月10日日活映画『青春の鐘』公開
    12月12日東京ヒルトンホテルにて24歳の誕生日パーティー開催
    12月31日第19回NHK紅白歌合戦に出場。『喧嘩鳶』を歌う
    イメージ 11969年
    1月『青春の鐘』(B面『幸せを抱こう』)
    1月世田谷祖師谷に豪邸を新築
    2月『永訣の詩』(B面『京の恋唄』)
    2月アルバム「ワンダフルボーイ 舟木一夫」
    2月21日松竹映画『永訣・わかれ』公開
    3月アルバム「舟木一夫魅力のすべて・第一集」
    4月27日サンケイホールで「ブルースの夕べ」開催
    5月『追憶のブルース』(B面『素敵なあなた』)
     
    『陽射し・旅人』シリーズその6で焦点をあてた頃の1969年から半年ほど前に遡った1968年10月に発売された「歌謡組曲・こころのステレオ」の第二集『雪のものがたり』を、何回かに分けてご紹介したいと思います。
     
    舟友さんによる動画です。
     
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    作 西条八十  音楽 船村徹  脚色 二条冬至夫 
             歌唱 舟木一夫
    助唱 大原ますみ 声 藤本譲 合唱 コロムビア合唱団
    協力 長野県白馬村役場
     
     
     
    今日もおなじ文字並べ ひとりつづる 山日記 小窓明け友の名呼べど ただ白く ひかる雪山
    むなしさに ランプの灯 そっと吹き消す
    かなしさを ひとりなぐさめ さみしさを ひとり歌おう 眠られず 絃の切れたギターを弾けば
    母が恋しい 人が恋しい  ああ・・・・
     
     
    「描きたい! 描きたい! あの色が欲しい! ただぼくは描きたいんだ! 僕の描く絵はもう駄目なんだろうか
    この山小屋にこもって もう何日暮らしただろう キャンバスの絵具だって 何回ぬり重ねたんだ! 
    どうしても描かなければ いけないと言うのに あの雲の色が出ない! あのもえるような夕映えの雪山の色が出ない!」
     
     
    ひとりでランプの灯をともし ひとりで吹雪の音を聞く 

     
    「吹雪いてる! なだれてる! あれは山が泣いているんだ! ぼくの絵には あれがないんだ!
    あの動きがないんだ あれが!  あれが描きたいんだ! あれが欲しいんだ!」
     
    たそがれのあの空の色は 何んと哀しい 色なのだろうか あの色が欲しい あの色が描きたい

    「ああ! この雪山の 美しさは なんと言う 素晴らしさだ 槍ヶ岳の あのきびしさ つばくろ岳の あのロマンティー 
    穂高の夕映えも 描きたい そして  」
     
    不帰(かえらず)の峯も すぐそこにあると言うのに
     
    「これを描かなければ あの色を 出せなければ ぼくの画家としての 生命もきっと終わってしまうだろう

    だめだ! わからない! どの色を使えばいいんだ! 赤! いやちがうなあ むらさき これでもない!

    ああ 寒い 寒いなあ こごえそうだ オレンジをつかってみるか! ちがうなあ わからない わからないなあ

    あの白! あの雪の色だ! でも出ない! わからない! 寒い 寒いなあ むらさき みどり ちがう わからない!

    ああ!寒い 寒い白 あの雪の色 わからないなあ! ああ 寒い 寒いなあ!」
     
    イメージ 4

     
    濃紺の太字は語りの部分です。西条八十の詩の世界をメロディーにのせて謡う部分と語りの部分とで織りなしていく舟木さんの表現者としての感受性が光る音楽劇として1968年の芸術祭参加作品として企画されたのですね。
    この心のステレオの第一集は舟木さんファンならどなたもご存知の『その人は昔』ですが、この第一集から「歌謡組曲」という言葉で紹介されています。「歌謡組曲」という言葉が今となっては、あまりピンと来ないような格調の高さを感じます。「音楽劇」、「音楽詩」・・・どんな言葉にもあてはまらない、「舟木一夫の世界」としか表わしようのないセンスを感じます。
    どの部分をとっても破綻がない、素晴らしい完成度の高さだと私には思えます。この物語の主人公の青年は画家です。画家と言う表現者としての苦悩は舟木さんの歌い手と言う表現者としての苦悩に、あまりにも重なり過ぎて、図らずもこの作品は舟木さんの心情そのものをイメージさせるものとして「あの頃の」舟木さんが、抱え初めていた心の闇とリンクさせてしまう作品として私の中にしっかりその居場所を定めてしまっているのです。
     
    (その2へつづく)
     
    アルバムに表記されている「脚色 二条冬至夫」というのは、私の推察では丘灯至夫氏ではないかと思います。もし、ご存知の方がいらっしゃったら教えて下さいね。 
     

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    アルバム   こころのステレオ第2集   雪のものがたり 
    (1968年11月発売  第23回芸術祭参加)
     
    作 西条八十  音楽 船村徹  脚色 二条冬至夫 
             歌唱 舟木一夫
    助唱 大原ますみ 声 藤本譲 合唱 コロムビア合唱団
    協力 長野県白馬村役場
     
     
    イメージ 1その1からの続きです~
    レコード盤の1面が「上」となっています。
    その2では「上」の後半を掲載します。
     
    http://www.youtube.com/watch?v=pkfUmRXxNB0
    舟友さんによる動画でお楽しみ下さいね。
     
    濃紺の部分は舟木さんの歌唱
    ピンクは大原ますみさんの歌唱
    紫はデュエット
    青緑の部分は舟木さんの語り
    赤の部分は大原ますみさんの語り
    黒は藤本譲さんの語り
     
     
     
     
     
    泣いちゃいけない 泣いたとて
    この世のものは 消えるのよ
    坊やの涙も お山の雪も
    わすれな草の 水いろも
    おねんね ねんね ねんねすりゃ
    かわいい夢が 窓たたく
    きれいな車に お花をつんで
    お花の上には 鳥カゴつんで

            (作詩・西条八十)
     
    イメージ 2花をあげるわ!
    君は誰?
    (この山頂を誰が最初に踏んだかと言う
    古い記録は どこにもまったくみあたらない・・・)

    ウウン そんなにみつめたら 花がかわいそうだわ
    何んと言う花だい!

    (加賀の国のある姫は 黒ゆりを一目みたいと言って
    死んだそうだが・・・)

    この花はね チングルマと言って 雷鳥がお嫁さんをもらう
    ときに 巣の中に一輪だけ入れておくの・・・

    イメージ 8へエー めずらしい名前だなあ
    チングルマって言うの・・・

    (雪山に女がいると 昔から言われているのだが・・・)

    雷鳥って とっても おしゃれなのよ 山に冬がきて 雪がふると
    自分でも真っ白にお化粧するの・・・

    (峠の湖には 黒い魚が住んでいると言う)

    だけどねえ あの雷鳥君たち この間も ほら 向こうにみえる大池の
    コマクサの中をすべったり転んだりして よちよち歩いてたのよ
    とっても おかしかったわ! 
     
    フーン 雷鳥に逢いたいなあ

    イメージ 6そのほゝえみは ぬれている
    そのほそい指が 冷たすぎる
    水色の瞳が くもれば
    なだれがくると言う
    ぬれた黒髪に 北風が吹くと
    山が泣くと言う
     
    五竜岳の峯に お前はながいながい 雪の階段を作り

    ひとつ ふたつ みっつ・・・
    ゆっくりと 星の世界へ
    のぼってゆくのだろうか
    いつもカモシカを連れている
    いつも風の声を 聞いている
    いつも花の匂いのする
    あの黒い髪
    あの水色の瞳よ
     
    それ カモシカ?
    そう 私の弟なの! 二人っきりで
    ずーっと昔 針の木峠の雪のお城で
    生まれたんですって
    えっ! 雪のお城だって!
    そうよ 私の名前は沙美 弟はベタニヤって言うの・・・
    フーン お父さんは・・・
    知らない・・
    お母さんは
    わからないわ
    ねえ あの峯から 向こうの谷へ このカモシカと一緒に
    駆けてみない!
     
    いいとも 行こう!
     
    イメージ 5チングルマ チングルマ 
    駒鳥が啼いていったよ
    チングルマ チングルマ
    峰から 峰へ
    チングルマ チングルマ
    花が咲いて 春が来て
    チングルマ チングルマ
    水も歌うよ

    チングルマ チングルマ
    白樺と ブナの小枝に
    チングルマ チングルマ
    子リスも 遊ぶ
    チングルマ チングルマ
    花びらを ふるわせて
    チングルマ チングルマ
    風も匂うよ
     
    チングルマ チングルマ
    あの星に 恋をしてるね
    チングルマ チングルマ
    夢みているね
    チングルマ チングルマ
    谷川の せせらぎも
    チングルマ チングルマ
    そっと聞こうよ
     
    イメージ 7
    遊びつかれたぼくと沙美は ベタニヤの角にすがって 
    コマ草の 咲き乱れる 泉にたどりついた
    花の香にむせながら 沙美は黙って 黒髪をすき
    ベタニヤはその瞳をクリッとさせて
    首をかしげながら
    ぼくと沙美とを見比べていた
    沙美のくちびるを ぼくが 欲しい!
    と言ったら 沙美はいつのまにか 風にのって
    逃げていった 
    待っておくれよ! 沙美
    早く 早く来て!
    大丈夫よ ほら小川をとんで
    あのお花畑までかけっこよ!
    ほら ほら!
    ちょっと私のそばに来てみて!
    ふもとの里がみえるでしょう アンズの花がわた雲のように咲く中で
    梓川のせせらぎが唄うころ ようやく信濃路に春の祭りがくるの!
    昔からあの山をみて 雪どけの山肌に「種まき爺さん」があらわれると
    「春がきたぞ 種まきをしよう」と言って種をまいたそうなの
    流れる雲とお話している あの山をみて!
    あれが種まき爺さんよ!
    あれが私のお婆さんなの!
    そして右の方に きょとんとしているのがつるさんで そのとなりは
    恐い 恐い ししよ!
    そして ほら 私とあなたは 今ましろいお馬にのっているのよ!
     
    イメージ 3
    うしろ立山 なだれはこわい
    恐い こわいと ししさえ逃げる
    種まき爺さん 種まきやめて
    つるの一声  聞かんかい
    うしろ立山 なだれはこわい
    こわいばあさんの声がする

     
     
     
     
     
     
    この作品は「作」が西条八十、「音楽」が船村徹となっていますが、「脚色」として二条冬至夫というお名前が裏表紙の見開きに記されています。明確に「作詩・西条八十」とそのお名前が付記されている部分は「その1」の画像で掲げた詩と「その2」の冒頭で記載している詩のみですので、この2つの詩歌から構想を広げた脚色の二条氏と作曲の船村徹氏が全体の構成をまとめられたのではないかという印象を受けました。もちろん「舟木一夫」という稀にみる逸材が、この作品のイメージを生みだす核になっていることは明白であり、舟木さん御自身の意見・意向も加味されて制作されたものであろうとも感じました。
     
    歌唱の部分と語りの部分があるのですが、語り部分の幼さの残る若者らしい線の細さというか、か弱さがデビュー当時の舟木さんを思い出させて、好ましく感じられます。一方で歌唱については、変幻自在というか少し背伸びした感じの歌唱と、素直で伸びやかな歌唱が混在しています。
     
    船村氏は、この作品の中で舟木さんに、実に様々なタイプの「メロディー」を提示されているように思います。「その1」の画像で掲げた「雪がふる 雪がふる この世の中の 悲しみを 苦しみを 埋めてしまえというように・・・」冒頭から「この世の悲しみや苦しみ」を重く、激しく吐き出すような「暗さの極み」のようなメロディーをぶつけてきています。「憂い」を通り越して「嘆き」となっているのを感じます。
     
    主人公となる青年画家の「表現者としての生みの苦しみ」と「冬山の厳しさ」とをモチーフにして、精神的にも肉体的にも極限に追いつめられた青年に、甘く優しく手を差し伸べる天使を送り届けるかのような展開を期待させながら、媚薬の危うさを暗示させるなにものかの「声」を交差させて、聴く者を不安の中に陥れるような双方向からの周波を送って、徐々に「幻想の世界」へと誘っていきます。「雪女伝説」を現代に生きる青年画家の苦悩からの逃避と結びつけるストーリーを直截的でなく、西条八十氏の詩歌の世界を借りて構築していく手法が「芸術祭参加」と銘打った「歌謡組曲」として見事に成立していると感じました。
     
    「その2」で、最初に掲げた「子守唄」を思わせる八十氏の詩と船村氏の調べ。詩の後ろ半分が舟木さんの歌唱です。ここがとってもいいと私は感じました。舟木さんらしい詩情に満ちた「歌声」になっています。
     
    イメージ 4
    おねんね ねんね ねんねすりゃ
    かわいい夢が 窓たたく
    きれいな車に お花をつんで
    お花の上には 鳥カゴつんで
     
    そして中盤の「チングルマ」を歌った歌も印象的で、この作品の「おへそ」にあたるものだと思います。自然の厳しさだけでなく自然の美しさを謳歌しているこの部分は全体に暗く悲しみに満ちたトーンのこの作品の中での光の部分であり救いのような役割を果たしていると感じます。ミュージカルの一場面のような華やかさがあって、舟木さんの大きく広がる可能性のカードがここでもきっちり示されています。
     
    船村氏は、次に舟木さんに「新しい感覚の民謡調」のメロディーを提示しています。ここでも舟木さんは本来の真っすぐで伸びやかな歌声を聴かせてくれます。日本的なる調べが好きな私としては「名調子!」と思わず声かけしたくなります。
     
    うしろ立山 なだれはこわい
    恐い こわいと ししさえ逃げる
    種まき爺さん 種まきやめて
    つるの一声  聞かんかい
    うしろ立山 なだれはこわい
    こわいばあさんの声がする
     
    (その3へつづく)

            
     

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