船村徹さん通夜、北島さんや舟木さんら1500人
江戸川夏樹
2017年2月22日22時28分
16日に84歳で亡くなった作曲家の船村徹(本名・福田博郎(ひろお))さんの通夜が22日、東京都文京区の護国寺・桂昌殿で営まれた。世に出なかった歌を供養した寺でもあった。故郷の日光連山(栃木県)と、船村さん直筆の「みだれ髪」(美空ひばり)の譜面で彩られた祭壇には笑顔の遺影が飾られた。北島三郎さんや舟木一夫さんら約1500人が弔問し、別れを惜しんだ。
弟子で「なみだ船」などの曲を歌った北島さんは、船村さんへの思いを書いた手紙を棺に入れた。囲み取材に応じ、「自分がいつか旅立ち、先生に再会したときも、生まれ変わったときも弟子であり続けたいとしたためました」と涙ながらに話した。
舟木さんは「やんちゃ坊主の典型のような人。心身ともに命の恩人」、こまどり姉妹の二人は、「こんなに哀愁のある名曲をかける人はもういないんじゃないかと寂しい」と振り返った。大月みやこさんは「船村ワールドをみんなで歌いつないでいく」と語った。
葬儀は23日、同所で行われる。(江戸川夏樹)
舟木一夫 船村徹さんの言葉で引退とどまったと明かす
2017.2.22
船村徹さんの通夜に参列した舟木一夫=東京・大塚の護国寺(撮影・堀内翔)
16日に心不全のため死去した作曲家、船村徹(本名福田博郎)さん(享年84)の通夜が22日、東京・護国寺でしめやかに営まれ、弟子の北島三郎(80)、鳥羽一郎ら歌手、関係者ら1500人が参列した。
舟木一夫(72)は、船村氏に怒られ、歌手引退を思いとどまった思い出を語った。
30歳のころ、歌手を辞め田舎に帰ろうと思い、荷物をまとめていると船村氏から電話がかかってきた。「辞めると聞いた。辞めるのは勝手だが、君のために書いた『夕笛』は誰が歌うんだ」。引き留めるどころか怒られたという。
「キツイこと言う人だなと思った」というが、その言葉で「歌を歌うということは、そういう深いこと。作品を大事に歌おう」と考え直し、辞めることをとどまったことを明かした。
船村氏が作曲した「夕笛」(1967年)は舟木の代表曲となっている。
舟木一夫「やんちゃ坊主の典型のような方だった」…船村徹さん通夜
2017年2月22日20時9分 スポーツ報知
歌手の舟木一夫(72)が22日、16日に心不全のため死去した作曲家・船村徹さん(享年84)の通夜に参列した。
舟木一夫「突然という印象が拭えない。やんちゃ坊主の典型のような方だった。大好きな人。ああいう時代にしか出てこない、暴れん坊の性格だった。歌手を辞めようと思った時があったが、辞めるのは君の勝手だけど『夕笛』(1967年)という曲は誰が歌うんだと言われ、その一点でここまでやって来た。心身共にお疲れさまと伝えました」
弔問した舟木一夫と山川豊