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Channel: 舟木一夫の世界~れんげ草の咲くさんぽ径~
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舟木さんを探すさんぽ径~2014年1月 真冬の上京日記 その2

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~舟木さんを探すさんぽ径~2014年1月 真冬の上京日記 その1のつづきです~
 
イメージ 1若い頃に数年間だけですが、東京に住んでいたせいか東京は京都と並んで私には親しみのある場所です。実際に暮らしていたのは最寄駅が吉祥寺の武蔵野市寄りの練馬区のはずれだったのですが、大人になって落語を聴きに行ったり歌舞伎見物に行ったり遊ぶ目的で上京するようになってからは下町が好きになりました。ですからホテルを選ぶ時はまずは浅草です。
 
 
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イメージ 13今回も部屋の窓から隅田川やスカイツリーがすぐそばに見えるホテルに泊りました
お約束のように、朝一番に、浅草寺~伝法院通り~浅草公会堂などをさんぽししました。
まだお正月のお飾りが華やかな仲見世通り。
そして、忘れちゃならない、浅草公会堂の「スターの広場」で舟木さんの手形に御挨拶
 
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上京最終日の17日は、荷物をホテルに預かってもらって両国にある江戸東京博物館の開館20周年記念特別展「大浮世絵展」に行ってきました。
 
展示企画のコンセプトは以下のようになっています。
 
 
 
 
  大浮世絵展  江戸東京博物館
浮世絵の傑作、大集合 
   ~あなたの見たい浮世絵に出会えます~
 
日本が世界に誇る浮世絵は、江戸時代の初期に始まり、歌麿、写楽、北斎、広重などのスター絵師の活躍や、強烈なインパクトを放つ国芳らの登場を経て、小林清親や橋口五葉などの近代の画家に引き継がれました。
 本展は、浮世絵研究の成果を世界に発信している「国際浮世絵学会」の創立50周年を記念して、浮世絵の名品を日本国内および世界各地から一堂に集めるものです。好事家ならずとも目にしたことのある代表的な作品約430点により、浮世絵の全史を通覧します。まさに浮世絵の“教科書”、“国際選抜”となる展覧会です。(東京会場には約350点が展示されます。展示替あり。)
 会場では、“浮世”を初めて絵画の題材として取り込んだ江戸時代初期の風俗図屏風を筆頭に、菱川師宣の初期浮世絵から、歌麿・写楽が登場した「黄金期」、北斎・広重・国芳が活躍した「展開期」、そして文明開化に沸く明治時代の新聞錦絵、橋口五葉が描いたモダンな女性まで、時代を追ってご紹介します。版画だけでなく、肉筆画も多数展示するとともに、大首絵、役者絵、相撲絵、上方絵などの浮世絵が持つ多彩なジャンルも網羅します。浮世絵の全貌を紹介し、その魅力を再認識していただく展覧会です。(江戸東京博物館HPより)
 
http://ukiyo-e2014.com/ (公式サイト)
 
イメージ 18父が絵画好きで、特に日本画の作品全集は、揃っているので今回の「大浮世絵展」の作品は馴染みのあるものがほとんどでしたが、やはり展覧会で見ると壮観です。
作者、作品の時系列に沿って展示されています。
下の父の蔵書の浮世絵師名の並びは向かって右の菱川師宣から始まって、ほぼ時系列通りになっています。
 
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「全て分かる」贅沢な展示   (夕刊 読売新聞 2013年12月24日)
 
国際浮世絵学会創立50周年を記念して開催される本展は、まことに贅沢な企画展だ。何しろ、浮世絵の教科書となるように、名品がずらりと勢揃いする。「彦根屏風」や、菱川師宣の「見返り美人図」など、教科書に必ず出てくる作品が極力そろえられているのだ。そのために、イギリスの大英博物館を始めとする欧米主要美術館4館から厳選した名品を借用し、さらに国内有数の美術館からも傑作を選んでいる。東京展の出品総数は約340点。こんなことが可能になったのは、やはり国際浮世絵学会の前身、日本浮世絵協会が海外の美術館と提携し、浮世絵の地位向上に努めてきたからに他ならない。そのみどころ満載の中身を覗いてみよう。まずは、浮世絵が生まれる前夜。初期肉筆風俗画とも呼ばれる遊楽の姿を描いた屏風からやがて美人画が一人立ちして描かれるまで。それを受けて菱川師宣が登場し、廉価な版画を庶民に提供する。それはまだ墨一色であったが、やがて鈴木春信が多色摺を工夫した。錦絵の誕生である。このあと、二大悪所と呼ばれる芝居小屋と吉原を中心とした役者絵・美人画を描く浮世絵には、鳥居清長・喜多川歌麿・東洲斎写楽といった絵師が登場し、黄金期をつくる。葛飾北斎や歌川広重は名所絵や花鳥画という、従来にない画題で人々を喜ばせ、幕末には歌川国芳が奇想の武者絵を開拓する。上方でも浮世絵が開花する。明治になると、小林清親らがいち早く文明開化を描き、大正期に入ると、川瀬巴水・橋口五葉などが新版画運動で近代に浮世絵を甦らせた。まさに浮世絵の全てがわかる企画なのだ。 ~寄稿 安村敏信(前板橋区立美術館長)
 
                                     江戸東京博物館の前は北斎通りといいます。すぐ近くが北斎生誕地です
 
イメージ 22東京展は3月2日(日)まで、その後、名古屋展(名古屋市博物館)、山口展(山口県立美術館)と巡回。
展示期間は8期に分けられていて、順次、展示品は入れ替えがあります。鑑賞に必要な所要時間はざっとひととおり観て回るだけなら1時間半ほどでしょう。ゆっくり鑑賞するなら2時間というところです。
当時の、表立って名前の残っている浮世絵師は、99%男性ですが、私の印象に残ったのは、葛飾応為の「夜桜図」です。「葛飾」とあるので、最初は北斎門下の弟子かと思ったのですが、応為は、北斎の三女だそうです。北斎は彼女の絵について「美人画にかけては応為には敵わない。彼女は妙々と描き、よく画法に適っている」と語ったと伝えられている(Wikipediaより)とあります。北斎も認める腕だったのですね。
この作品は展示期間が1月20日までなので本当に運よく観ることができたということになります。
 
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北斎と言えば、「富嶽三十六景」のようなダイナミックでシュールな作品が印象強くありますが、こんな優しい絵もあるのですね。
展示品の中で、一風異なった空間を作っていたので、帰りに売店で絵ハガキになってないか探したらやっぱりありました。
この画像は、買って帰った絵ハガキです。
「紫陽花に燕」と「百合」です。
お待たせしました。
ここで、舟木さんがやっと登場!(笑)
 
 
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愛はまぼろし 
作詩:石坂まさを 作曲:竜崎孝路 
 
愛するって悲しくて
とてもはかないものだわと
うつむくお前は 二十才前だった
そんな背中に黙って 煙草をふかして
空にひろがる夜明を 見ている俺だった
あじさいの花が散り 宵待草の匂うころ
なぜかお前を想い出す あの頃に帰りたい
 
 
 
 
 
 
イメージ 4その人は昔 のテーマ
作詩:松山善三 作曲:船村徹
 
その人は 昔 海の底の 真珠だった
その人は 昔 山の谷の 白百合だった
その人は 昔 夜空の星の 輝きだった
その人は 昔 僕の心の 灯だった
 
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イメージ 6大浮世絵展」を鑑賞し終わってから、ちょうど大相撲春場所が開催されているので、国技館の様子でも見てこようかな・・・と博物館の裏手に回り、右手に旧安田庭園、左手に大相撲の幟を見ながら歩いていきました。町名は「横綱町」そんな町名があるのか・・・。さすが両国だと感心しながらさらに歩いていると、いきなり「花の生涯」という碑文が目に飛び込んできました。あらら懐かしや・・・でも、なぜここに?と目を凝らしてみると、「花の生涯」と書いてある上方に「船橋聖一生誕記念碑」とあって、井上靖氏によると思われる文が刻まれていました。
ちょうど角地で、目立たないので見過ごしてしまいそうな場所です。ぼんやりの私がよく見つけたものです。これも舟木主膳さまのお導き?(笑)
 
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碑文には、こんなことが書かれています。
作家舟橋聖一は明治37年(1904年)12月25日に本所区横綱町2丁目2番地に生る。作家、國文学者として盛名高く、数々の名作を遺すも、その72年の生涯は權威に屈せず、市井の文人、文学者として独自の風格を以て貫かれている。代表作の一つ、『花の生涯』は伊井大老の生涯を綴った醇乎たる逸品であるが、文学者、文化人として、前人未踏の道を歩いた作者の人生行路もまた、そのまま花の生涯と呼ぶにふさわしいものである。    井上靖
 
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イメージ 9主膳さまのことを想い出したところで、ほぼ11時半ごろでした。次のスケジュールは東銀座の東劇で上映中の映画を観る予定にしていました。帰りの新幹線は午後4時半頃の指定を既に購入していたので、それまでどうしようかと事前にチェックしてたら見つけました。
上映館が東銀座の東劇で、上映している映画でタイトルが
THE歌謡ムービー 昭和歌謡危機一髪!」というものです。
ナニコレ?っていうので、これまたネットで調べてみると、「ニッポン放送60周年企画作品」とあります。
 
~以下は、紹介サイトから~
山内惠介の銀幕デビュー作。演歌歌手としてデビューした山内は、ようやく人気が定着しはじめた矢先、所属事務所の社長が飲食事業に失敗し、事務所が携帯ゲームの会社に買収されてしまう。なんとか歌手活動は続けられることになった山内だが、これまでの慣習を認めない新経営陣とうまく折り合えない。さらに、歌うことができない奇病にかかってしまった山内はすっかり自信を失い、歌手生活をあきらめて旅に出るが……。監督は劇団WAHAHA本舗所属の俳優で脚本家・放送作家のすずまさ。
 
 
映画の解説文もネットにアップされていました。石原裕次郎さん、小林旭さんと並んで舟木さんのお名前が出てきているのでとっても嬉しいのですが・・・残念なことにまたしても舟木さんのお名前の「舟」の字が間違ってました。昨年のフジテレビ放映の島倉千代子さんの追悼番組のテロップでも同じ間違いがありましたから、気をつけていただきたいなぁと思います。
 
~抜粋~
かつて昭和の歌謡曲全盛時代にはスター歌手を主人公とした歌謡映画が花盛りであった。
石原裕次郎、小林旭、舟木一夫他、スターが歌を唄い、映画に出演していた。
 
以下は下記サイトをご参照下さい
 
http://www.youtube.com/watch?v=-QbdeVpDLug 星屑の町(主演の山内恵介さんの歌唱)
 
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THE歌謡ムービー 昭和歌謡危機一髪!」
上に掲げた、いくつかの舟木さんが出演した映画とは、もちろん時代背景も違い、テーマそのものも青春を真正面から謳いあげるような作品ではありません。ですから「銀幕のスター」として山内恵介さんを大抜擢とありますが、これは、歌謡曲の歌い手が、それなりのポジションで映画に出演するというスタイルが今では皆無に等しいということの裏返しなのかも知れません。ちなみに、私は山内恵介さんはテレビの歌番組で2、3回は拝見してると思いますが、お名前をきちんと認識できたのは、この映画を観たからです(笑)
氷川きよしさんだけしかわからなかったのが、もうひとり増えました(笑)
 
東劇は歌舞伎関係や落語に関連する映画の上映がされていて「松竹歌舞伎会」の割引待遇もあったので、ここ十年くらいは東京に行くと度々足を運んでいます。「昭和歌謡」の風化ということが、最近やたらと気になるのは、「昭和の風景」そのものが、私が生まれてものごころついた頃から聴き慣れていた流行歌・歌謡曲の中にそっくりそのまま埋め込まれていたからなのだろうと思います。「時代と歌」が不可分のものとしてあったのが昭和であり、世相を映した歌が大人も子どもも区別なく大衆と共にあったシンプルな時代は昭和で終わってしまったのだという想いをあらためて痛感しました。
 
なんとか舟木さんつながりの「さんぽ」になったでしょうか・・・・お粗末さまでした。
 
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帰りの新幹線の中から撮影。品川駅あたり。夕陽が沈んでいく真冬の西の空です

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