ほんのあと1週間ほどで初日が開きますね。
始まってしまうと、あれやこれや、どんどんと日々の情報が流れてくるのでしょう。
それまで、ほんの箸やすめ…というところで
古い雑誌を手掛かりに舟木さんがこれまで関わられた「忠臣蔵」の周辺を
おさらいのようですが、確認してみようかと…
雑誌平凡 1964年1月号
表紙は、和泉雅子さんと高橋英樹さん
こんな記事が載ってました
舟木さんが「会いたかった人」というのは、近衛十四郎さん。
ご存知、松方弘樹さんのお父上。
殺陣の腕前は、当時の時代劇俳優の中でもピカ一と定評のあった方ですね。
ちょっと読みづらい部分もあると思いますが、なんとか読んでみてくださ~い
舟木さんが、上の記事でおっしゃっている夢は、早くも二年後に実現しています。
1966年10月 新歌舞伎座 初座長公演
若君風流~松平長七郎
近衛さんは、虚無僧一夢という役で出演されています。
私は、拝見してませんが、ご覧になった方、また思い出を紐解いて教えてくださ~い
舟木さんが、関わった「赤穂浪士」にまつわる作品。
矢頭右衛門七「大河ドラマ・赤穂浪士(64)」、丹下典膳「忠臣蔵異聞・薄桜記(71)」、毛利小平太「江戸の淡雪(72)」、堀部安兵衛「喧嘩安兵衛(96)」、清水一学「TV東京・赤穂浪士(1999)」()内は舞台の場合初演年。
他にも水戸黄門(第28部/24話)「恋した人は謎の隠密(赤穂)」吉良藩の密偵役(2000)
私が、これらの作品の中で一番インパクトを受けたのが、吉良家家臣(上野介付き用心棒)清水一学
こちらもリアルタイムで観てませんがVTRを舟友さんから見せていただき、すっかり魅せられました。
眼光鋭く、人を撥ねつけるほどの冷徹な印象を与える一学。こわ~い!と思わせる空気を纏って凄みのある舟木さん。役者やなぁ…と感嘆!とっても素敵でしたよね。
そして、2ケ月ほど前にDVDを購入して観た1961年公開の東映映画「赤穂浪士」では、清水一学役を近衛十四郎さんが演じていらっしゃって、あの吉良邸の庭の池にかかった橋の上での立回りのスタイルが、1999年のTV東京作品「赤穂浪士」の舟木さんが演じた清水一学の立回りと重なって、舟木さんのイメージの中に近衛さんの一学が生きていたのかなぁ…などと想像しました。
内蔵助は片岡千恵蔵さん、吉良家の家臣となっているが、内蔵助の盟友だった千坂兵部が市川右太衛門さん、浅野内匠頭が橋蔵さん、内匠頭の腹心の友・脇坂淡路守が錦之助さん。上野介は月形龍之介さん。一学が近衛十四郎さん…その他東映のオールスター総出演。
近衛さんの一学
1961年公開。東映が創立10周年記念映画として製作した忠臣蔵映画。
片岡千恵蔵、市川右太衛門の両御大を中心に、当時の東映のスターキャストがぞろぞろ顔を揃えた東映版オールスターキャストの”忠臣蔵”。
過去幾度となく映像化されてきた作品だけに、観る方の興味の焦点は、ストーリー展開よりも、長大なストーリーのどのエピソードを取捨選択しているのか、どのキャラクターを誰が演じているのかといったところにある。当然評価もそういう観点からなされることが多いのが”忠臣蔵”という作品の特異な点。本作では従来の”忠臣蔵”にない斬新な設定が盛り込まれているのが最大の特徴だろう。
特筆すべきはやはり、”忠臣蔵”において宿敵同士になる大石内蔵助と千坂兵部が親友であるという独特の設定を盛り込んだこと。この設定が、主君への義理と友情の狭間で揺れる内蔵助と兵部のドラマを生み、物語を盛り上げている。この2人を演じたのが、当時の東映の両雄である千恵蔵と右太衛門というのがまた因縁めいていて……。本陣で2人が邂逅するシーンなどは数分もの間両者がただ無言で見つめ合っているだけのシーンなのに、ラストの討入りシーンすら圧倒する緊迫感があって驚かされる。
ところで、”忠臣蔵”最大の見せ場である討入りシーン。これは基本的に乱闘でしかなく、殺陣の面白さはあまり期待できないものだけれども、本作で吉良方の清水一学を演じた近衛十四郎の殺陣は別格。二刀を自在に操って三人を同時に相手にする奮闘ぶりの凄まじさはさすが近衛先生。あまりの強さに、とても赤穂浪士に負ける気がしない。なので、一学が唐突に呻いて倒れてしまうシーンはあまりにも不自然な気が……。
こちらは、私の過去のブログです。舟木さんの一学の魅力について記しています。
吉良方の家臣・清水一学を演じた舟木さんの魅力~
1999年1月2日放映のテレビ時代劇「赤穂浪士」
https://blogs.yahoo.co.jp/ycmay26/69991134.html
https://blogs.yahoo.co.jp/ycmay26/69991134.html