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Channel: 舟木一夫の世界~れんげ草の咲くさんぽ径~
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「End・Love」~舟木一夫自作曲によせて その7 舟木さん作のもうひとつの「五月のバラ」の世界

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本日の、ブログの内容的には、ひとつ前の日記でご紹介した「五月のバラ」の続編というところなのですが、タイトルは「~舟木一夫自作曲によせて~」のくくりとしています。
 
毎度、私事で恐縮ですが、本日が61歳最後の日、明日26日から還暦過ぎて三年目に突入します。
巷では、高齢化社会の問題が様々にとりあげられていて、ことに就労人口の激減化が進んで、どの業界でも人手不足が深刻になり、日本の国力の衰退への危機感が報道されています。また、「老老介護」が当たり前になってきつつあることなども含めて、定年退職後、どのように第二の人生を歩いていくのか、舟木さんがおっしゃる「同世代」の方々は、どなたも同じ悩みや迷いの季節にいらっしゃるのではないかと思います。
人が生きていく限り、「悩みや迷い」は尽きないのでしょう。それぞれが、それぞれの選択のもとに自分らしい生き方を、そしてできるならば、少しでも活力のある楽しい毎日を送ることができれば、幸せですね。
 
舟木さんの歌で青春時代を共有した世代、とてつもなく大きな塊でしょう。そんな塊のセンターに今なお燦然と輝き続けていらっしゃる舟木さんの姿に励まされ、癒していただけることの幸せをあらためて感じています。そして、また、その塊の世代のおひとりおひとりと、つながって、ステージであれ、ブログ上であれ、同じ時空間に集わせていただけることに深く感謝して、明日からのあらたな一年を過ごしていければと願っております。
 
イメージ 1
 
先日、舟友のkazuyanさんが、公開してくださった動画「五月のバラ」への反響の大きさ、また、皆さまからのあたたかなコメントに力を得て、私としては、ずっと以前から「五月のバラ」とは、まるで姉妹のような曲だと思っておりました舟木さん御自作の「End・Love」の動画をご紹介させていただきます。
 
 
「五月のバラ」の感動の余韻冷めやらぬ中で、また、こうしてkazuyanさんのお人柄や創作センスがたっぷり詰まった素晴らしい動画で「End・Love」をご紹介できる喜びは、ひとしおです。
先ずは、動画で「End・Love」をお楽しみくださいね。

イメージ 2End・Love  作詩・作曲:上田成幸 編曲:杉村俊博
(1982年6月発売 アルバム「WHITE」収録)
http://www.youtube.com/watch?v=7JXy8jtGKZA 
(kazuyanさんによる動画でお楽しみ下さい)
 
君の肌で 熱いこころで
俺は 大人になった
さよならなんて そんな言葉で
愛を過去には できない
風は五月 うしろ姿の
春は哀しく 遠く
出逢ったことを 悔みきれない
二人だけが 揺れる
できることは 尽きたよ
終わりなんだね
今は君に夢を ひとりぶんの希望(のぞみ)を

何か言えば つらいようだよ
何も言わない 言えない
せめて別れの 合図なんだと
気づくものが ほしい
窓をあけて 風を入れるよ
背中むけるよ いいね
息をひそめて 椅子をはなれて
そうさ それでいいさ
”忘れないで下さい・・・”
やっとそれだけ
むせび泣いて君は 扉ごしにぶつける
忘れないで生きろよ 愛をありがとう
明日は君の空へ 燃える薔薇を投げよう
燃える薔薇を投げよう
 
編曲は杉村俊博氏です。杉村氏についてはこちらをご覧下さい↓
http://blogs.yahoo.co.jp/ycmay26/69358997.html

私は、舟木さんと再会を果たしてから、まだ2年足らずです。「雷に打たれたような衝撃」~これは、突然訪れた「恋」のような衝撃でしょう(笑)~を受けて、私の知っていたはずの「舟木一夫」って、なんてことない氷山の一角だったんだ!・・・という想いで、それからどんどんその魅力と表現者としての実績の大きさを自分なりにたどって、今日に至っています。ですから、時系列としては「五月のバラ」を歌っていらっしゃる舟木さんが先なのですが、私が、舟木一夫という歌い手の歌を知っていく過程では「WHITE」のCDで聴いた「End・Love」が先になります。
1977年12月発売のライブアルバムに収録されている「五月のバラ」を聴いたのは、「End・Love」を聴いて半年後くらいだったと思います。その時に、すぐ「End・Love」のことを連想してしまいました。
 
イメージ 7「WHITE」は、ご周知のようにⅠからⅢまで3枚で、舟木さんの創り上げたひとつの世界となっています。「End・Love」は、最初の「WHITE」のラストに収録されています。1982年6月の発売となっています。その翌年83年4月に「WHITE Ⅱ」が発売されています。
私自身が自力で調べてみたので、間違っているかもしれないのですが、「End・Love」をステージにかけていらっしゃる記録として「1980年11月の後援会主催のコンサート」というのを見つけました。それ以前にも歌われたことがあるのかも知れませんが・・、もし詳細をご存じの方がいらっしゃったら是非お教え下さい。
 
(復刻盤・CDは1995年4月発売) ↑
 
~なかにし礼氏作詩、川口真作曲の「五月のバラ」について~(ウィキペディアより)
五月のバラ(ごがつのばら)は、津川晃の楽曲である。作詞:なかにし礼、作曲・編曲:川口真。1970年4月、再デビュー2枚目のシングルとしてエキスプレスより発売。
1960年代、日本で活躍したカヴァーポップス歌手フランツ・フリーデルが、1969年に津川晃と改名し再デビュー歌謡曲のジャンルでレコードリリースするようになりそのシングル第2弾として1970年4月にリリースされた。1972年、ブレンダ・リーの来日の際には「思い出のバラ(Omoide no Bara)」としてシングルリリースされた。1973年、尾崎紀世彦のアルバムに収録されたことで楽曲が知られるようになる。1977年5月に『サウンド・イン"S"』出演した際には「五月のバラ」を歌唱。ブレンダ・リーも、7月に『ビッグショー』で「思い出のバラ」を披露している。同年には、数名の歌手による競作曲としてリリースされた。
2008年にヒットした秋川雅史のアルバムにも同楽曲が収められるなど、スタンダード・ナンバーとして様々なジャンルの歌手によってカヴァーされている。
 
イメージ 8舟木さんが、15周年リサイタルでステージのラストにかけられた1977年は、まさに「五月のバラ」が世に広く知られるようになった時期だったということですね。私は、この時期には既に舟木さんからも離れ、結婚、出産、子育てで、日常的に軽音楽に親しむということが全くありませんでしたから、これほど多くの歌手にカヴァーされている名曲であることすら知らずにいました。確かに聴き覚えはあるのですが、スルーしていたわけです。この曲に限らず、先日の「ラヴコン」でのセットリストでさえ、「?」という曲が半分ほどありました。ただ、加藤登紀子さんと中島みゆきさんの音楽テープは、歌詩が好きで、ほぼそればかり聴いてました(笑)
私は軽音楽のコンサートや、ニューミュージックの方たちのライブにも関心が全くなくて、伝統芸能の舞台の世界にひたすらハマっていたタイプです。
そんな私が、舟木さんのステージを拝見して、軽音楽の魅力、歌い手の力というものに開眼させていただいたのですから、本当にありがたく、今更、言葉にするのもおかしなものですが舟木さんには心から感謝しています。初めて舟木さんのステージを拝見した時のセットリストの中の御自作の曲は「君よ振りむくな」と「恋唄」でした。もちろん、この2曲が御自作だとは、知らずにいましたから、家に帰ってネットで調べてみてわかったことです。舟木さんが、ご自身で曲を作っていらっしゃることにも驚き、その詩の世界の素晴らしさにも感激しました。そして「WHITE」の存在を知ったというわけです。歌い手としての力量と作家としての力量を備え、また舞台での風格と客席を包み込むようなスケールの大きさに圧倒されて、千秋楽間近に、もう一度その感動を味わいに向かいました。そこから、今に至っています。
 
前置きが長くなりましたが「End・Love」に軌道修正します(笑)
 
イメージ 3
 
「ラブソング」でもあり「わかれ」を歌ったものでもある、この曲の、晴れやかさ、爽やかさ、そして温かさ・
・・。私が、過去に出逢ったことのない、しかも、私の琴線に、まさに「ビビビッ!」と触れて来るフィーリン
グに本当に嬉しくなりました。青春の恋の傷みも哀しみも、十二分に伝えつつ、それだけではない明日への力強い一歩を踏み出そうとする、この若いふたりだからこそ、大人になった私から見ると、素晴らしい恋の日々の熱い想い出を抱きしめて、それぞれが、涙をこらえて、歩き出そうという健気さにジーンと胸を揺さぶられる想いがしたのです。「わかれ」のワケは、おそらく、二人の若さゆえ、これから歩いていく長い旅路へのまなざしの先が同じではなかったのかも知れないのだと勝手に想像しました(笑)
決定的な運命的な悲恋というものが、あまりリアルではなくなった時代感覚の中で、いわゆる「ボタンのかけ違い」「気持ちの行き違い」の積み重ねでの破局というシチュエーションのようなものを感じます。
若い、というより幼い少年と少女が、出逢い、恋におちて、楽しい時を過ごし、時にはケンカをしたり、また仲直りをしたり・・・青春のまばゆい季節をともに過ごしていく中で、それぞれに成長し、男と女の部分を意識するようになって、「なんだかちがう・・」という迷いを抱え、ある日・・・こんな場面がやってきてしまった・・
 
そんなストーリーをイメージさせながら、あくまでも、若者らしい、明日への希望(のぞみ)を感じさせる「恋
の終わり=End・Love」の世界を爽やかな五月の風と五月のバラを背景に仕上げた舟木さんのセンスに拍手喝采です。
 
そして、この曲の中に流れている五月の風と、風景は「五月のバラ」の中で歌われている主人公たち、そしてバラの鮮やかな姿と香りをも思い起こさせてくれるような気がします。
 
イメージ 4五月のバラ  
  ♪わすれないで わすれないで
    時は流れすぎても
 ♪むせび泣いて むせび泣いて
   別れる君と僕のために
 (さよなら)
  ♪五月 この僕が帰るまばゆい五月
    紅いバラは 思い出のバラは
   君の庭に咲くだろうか

End・Love
  ♪”忘れないで下さい・・・”
     やっとそれだけ
 ♪むせび泣いて君は 扉ごしにぶつける
  ♪忘れないで生きろよ 愛をありがとう
    明日は君の空へ 燃える薔薇を投げよう
      燃える薔薇を投げよう
 
最後にもう一度、舟木さんの素晴らしい「五月のバラ」をkazuyanさんの動画でお楽しみ下さい・・・
 
イメージ 5五月のバラ 作詩:なかにし礼 作曲:川口真
http://www.youtube.com/watch?v=DWGir_iD0G4
 
わすれないで わすれないで
時は流れすぎても
むせび泣いて むせび泣いて
別れる君と僕のために
(さよなら)
五月 この僕が帰るまばゆい五月
紅いバラは 思い出のバラは
君の庭に咲くだろうか
 
(さよなら)
水を花びらにあげて涙の水を
恋のバラに 悲しみのバラに
君の白いほほよせて
 
 
イメージ 6
 
 
わすれないで わすれないで
時は流れすぎても
むせび泣いて むせび泣いて
別れる君と僕のために
 
(さよなら)
五月花ひらきめぐるふたりの五月
紅いバラを美しいバラを
僕のもとに とどけておくれ
 
(さよなら)
花に唇を寄せてふたりの花に
恋の夢を 消えさらぬ夢を
おいもとめる ひとり泣いて
わすれないで わすれないで
時は流れすぎても
むせび泣いて むせび泣いて
別れる君と僕のために
 
わすれないで わすれないで
時は流れすぎても
むせび泣いて むせび泣いて
別れる君と僕のために
 
ララララ~ララ ラララララ~ララ・・・・・

 

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