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Channel: 舟木一夫の世界~れんげ草の咲くさんぽ径~
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ちょっと箸やすめ~舟木さんが語る「高校野球」~酔ってSINGER~青春病大騒ぎ」より

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台風一過・・こちら三重県北部では、もうギラギラと照りつける真夏の日差しが戻ってきています。
台風で2日間、延期されていた「夏の高校野球」(第96回全国選手権大会)、本日8月11日に開幕しまし
た。スポーツ全般には、あまり関心がない私でも、さすがに「高校野球」は、別物で、汗と泥にまみれた高校生たちの姿には、胸打たれ、スポーツ観戦ということとは離れて応援したくなります。
 
                      2014年8月11日 グランドに飛び出す、ナインたち  
 
イメージ 1
 
さて、舟木さんが、「高校野球」について語っていらっしゃる文章がありますので、ご紹介しますね。
今から30年ほど前の舟木さんが、思う「高校野球」・・・今もなお、変わらない舟木さんの「青春」への深
い憧憬や愛おしさ、そして自分らしく生きて行くための「背骨」など、舟木さんの想いがにじみ出ている、す
てきな文章だと感じます。文のラストのテレ隠しなど含めて、ほのぼのとしますね。
 
イメージ 2~「酔ってSINGER~青春病大騒ぎ」(1983年青山書房)より~

 高校野球
 
夏なんだな・・・とオレが実感を持つのは、自然の変化もさることながら、高校野球だ。
あのムードは、”青春真っ只中”以外の何ものでもないという感じで、実にいい。野球の好き嫌いに関係なく、大勢の人々が目と耳を向ける原因が、なんとなく判る気がする。最近はあれこれお金がかかりすぎているらしいというのがちょっと気になるけどサ。
 
高校野球を見るたびにオレが想うことは、やっぱり何歳になっても、何事につけても一生懸命みたいなものは必要不可欠のものなんだナということだ。
 
 
仕事は結果だ、とは言うものの、やはりその過程にはその人、その人のムードが欲しいなと思ったりする。
生きることに”勝ち””負け”はつきものみたいに言われるけど、他人との比較で勝ったの負けたのよりも、その人らしい生き方、勝負の仕方が実はもっとも大切な事のような気がする。
思いがけない”勝ち”がころがり込むこともあれば、全力を尽くして”一敗地にまみれる”こともたくさんあるんじゃないだろうか。
 
イメージ 3背伸びをせず、妙な劣等感など持たず、自分にできる限りでの夢を追い、相応に生きる・・・それも幸せの確実なひとつの形であることに違いはないような気がする。
甲子園で優勝すること、それは彼らすべての夢だろう。その夢を頂点において、地区予選を初めとして一試合、一試合を戦い続けて行く。勝者があれば、当然敗者がある。けれど、他の何かを考えながらでは満足なプレイなどできないだろうし、ましてや勝者にはなれないだろう。
 
とにかく夢中になること。それ以外に道はないし、そこに”勝ち”"負け”に匹敵する、いやそれ以上の何かがきっとあるはずだ
・・・何かに懸命になる。そして、そのこと自体にかけがえのない愛しさを覚えるのはオレの若さだろうか。
オットット、どうでもいいけど、”ちょっと”じゃなくやたら真面目な話になっちゃったみたいだナ・・・仏滅、仏滅。
 

涙の敗戦投手 作詩:丘灯至夫 作曲:戸塚三博イメージ 4
http://www.youtube.com/watch?v=1R8wkj4Hu4s
 
みんなの期待 背にうけて
力のかぎり 投げた球
汗にまみれた ユニフォーム
だけど敗れた 敗戦投手
落ちる涙は うそじゃない
 
味方と敵に 別れても
斗いすめば 友と友
勝も負けるも 時の運
肩をたたいて 手に手をとろう
いつか笑顔で また逢おう
 
夕陽が沈む グランドに
希望の歌を 歌おうよ
泣いて口唇 かみしめた
夢も生きるぞ 敗戦投手
明日は輝く 朝がくる 

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