舟木一夫特別公演~新橋演舞場 2014年9月2日~9月24日
では、引き続き、9月3日夜の部のコンサートのれぽです。ピンク文字は舟木さんのトーク部分
9月3日 夜の部 シアターコンサート 18:25~19:25(60分)
こちらも「速報!」でご紹介したように、緞帳があがると光沢のある白地の着物の着流し姿の舟木さんが登場。客席が、ざわめきます。お着物は涼しげなのに、客席の温度がグーンと上昇したような感じになりました(笑)襦袢はこげ茶系、帯も、白地にこげ茶系のライン、雪駄の鼻緒もこげ茶系というコーディネイト。
舟木さんの着物姿は、天下一品です。帯の位置と締め具合といい、襦袢の見えるバランスといい形の良さにうっとりします。
舟木さんの着物姿は、天下一品です。帯の位置と締め具合といい、襦袢の見えるバランスといい形の良さにうっとりします。
オープニング
~初恋
このトシでああいう芝居(難解な長ゼリフや立ち回り)を昼夜やるんですから・・よくやってますという自負
と自信の面もちで、余裕のある舟木さんです。舞台の時代劇をやってると必ず、ワンシーンは着流しになるんですが、伊賀之亮の場合雰囲気が違っちゃうので、珍しく着流しがないんです・・夜は、こんな感じで先ずは「絶唱」から・・・
と自信の面もちで、余裕のある舟木さんです。舞台の時代劇をやってると必ず、ワンシーンは着流しになるんですが、伊賀之亮の場合雰囲気が違っちゃうので、珍しく着流しがないんです・・夜は、こんな感じで先ずは「絶唱」から・・・
絶唱
あゝ荒城の月かなし
恋人形
3曲目(恋人形)は「眠らない青春」のカップリング曲ですが、最初から歌詩、間違えましたね(笑)一応、自己申告しときます(笑)ワンコーラス目の頭で、ツーコーラス目の歌詩を歌ってしまった舟木さん。歌詩を間違えるのがコワくて歌い手なんかやってられません!(笑)お芝居のセリフも・・・今回の芝居は、よくしゃべってますね。あと三ヶ月で70になるにしては、よく(セリフ)覚えましたよ・・そう言って自分をなぐさめてる(笑)再来年くらいから、通常のコンサートも形を違えてこんな感じにしてもいいかと・・着物で歌う構成も加えてという意味ですね。客席から大歓迎の大きな拍手が起こりました。
「日本の名曲」ですが、ここは野口雨情の世界をふたつ並べてみました。
波浮の港 風景 ↓
日本の名曲(9日まで)
野口雨情「波浮の港」の歌碑 ↓
波浮の港
舟木さんの今回の歌唱は、全五連のうち、一連、二連、四連です。
波浮の港 作詩:野口雨情 作曲:中山晋平
磯の鵜の鳥ゃ日暮れにゃ帰る
波浮の港にゃ夕焼け小焼け
明日の日和はヤレホンニサなぎるやら
波浮の港にゃ夕焼け小焼け
明日の日和はヤレホンニサなぎるやら
船もせかれりゃ出船の仕度
島の娘たちゃ御神火暮らし
なじょな心で、ヤレホンニサいるのやら
島の娘たちゃ御神火暮らし
なじょな心で、ヤレホンニサいるのやら
風は潮風、御神火おろし
島の娘たあちゃ出船の時にゃ
船のとも綱ヤレホンニサ泣いて解く
島の娘たあちゃ出船の時にゃ
船のとも綱ヤレホンニサ泣いて解く
竹久夢二画の楽譜表紙 ↓
「波浮の港」(はぶのみなと)~ウィキペディアより
1923年に野口雨情が発表した詞に、中山晋平が作曲した歌曲である。レコードは1928年5月に佐藤千夜子が日本ビクターから、その2ヶ月後の7月には藤原義江が米国ビクターから発売している。
昭和初期の伊豆大島は、観光とは無縁の離島であった。島の南東部にある波浮港村(はぶみなとむら)は、島の中心部の新島村(1940年に新島村が元村と改称するまで大島にあるのが新島村で、新島にあるのは新島本村だった)からも三原山を挟んで反対側にあるわびしい漁村であった。
昭和初期の伊豆大島は、観光とは無縁の離島であった。島の南東部にある波浮港村(はぶみなとむら)は、島の中心部の新島村(1940年に新島村が元村と改称するまで大島にあるのが新島村で、新島にあるのは新島本村だった)からも三原山を挟んで反対側にあるわびしい漁村であった。
当時は東京からの船便もなく、雨情は現地には全く行かず、地図さえも確かめずに詩を書いた。このため、歌詞が必ずしも現地の風景に忠実でない部分がある。東を海に面し西側に山を背負って全く夕日が見えない波浮港に「夕焼け」を見せる点や、雨情の故郷の磯原にはたくさんいるものの、大島には全くいない海鵜が登場する点がそれにあたる(長良川の鵜飼いに使う海鵜も、磯原に近い茨城県十王町産である)。
「波浮の港」は、アルバム「ひとりぽっち2集・舟木一夫の思い出の歌」(1968年)と、9月3日に発売された復刻盤CDの中のひとつ「リサイタル '76」(1977年)にも収録されています。このCDには「船頭小唄」も収録されていますので、この当時の舟木さんの歌声での「船頭小唄」もぜひお聴きになって下さいね。
船頭小唄
私は、「波浮の港」は若い頃の音源では聴いていますが、ライブで今の舟木さんのお声で聴くのは初めてでしたので大感激でした。「船頭小唄」は、情感に満ちた、舟木さん曰く「響き」で聴かせる歌そのもので心に沁み入ります。
ここで、威勢のいいやつを!
銭形平次
~前半はプレゼントタイムで途中から手拭い撒きになりました。
~前半はプレゼントタイムで途中から手拭い撒きになりました。
手ぬぐい撒きが終わると舟木さんが舞台上手に引っ込んで暗転
踊り~東雲節
長谷川稀世
林啓二
長谷川かずき
川上彌生
真木一之
(敬称略)
林啓二
長谷川かずき
川上彌生
真木一之
(敬称略)
そして、踊りの皆さんがせりが降りて消えると舟木さんが上手から登場
北国の街
後半の衣装は目の覚めるような鮮やかな若草色?っていうかきみどり色?のスーツ。中のベストはグレー地に小さな黒のドット?生地の織り方でドットに見えるのかな?
シャツはチャコールグレー、ネクタイはチャコールの濃淡というかとても凝ってます(笑)
胸ボケットのチーフもチャコールグレーと白のツートン。一見奇抜に見えるきみどり色のスーツにシックなシャツやベストを組み合わせて素敵に着こなしてしまうのには脱帽!
シャツはチャコールグレー、ネクタイはチャコールの濃淡というかとても凝ってます(笑)
胸ボケットのチーフもチャコールグレーと白のツートン。一見奇抜に見えるきみどり色のスーツにシックなシャツやベストを組み合わせて素敵に着こなしてしまうのには脱帽!
ステージ衣装というのは、もう色なんか全部着ちゃった。50年やってるともう着る色がない・・今回は気が向いてこんな色、着ちゃった!さきほどの踊り手の皆さんの紹介をされました。
一ヶ月公演は、体力がないとタイヘンなんで、あとどれくらいやれるかわかりませんが、どっちにしてもそう先は長くないんですから、やれるところまでやろうと・・・(大きな拍手)あの程度の立ち回りができればあと2、3年は・・・フフフ 伊賀之亮の笑いです(笑)
一ヶ月公演は、体力がないとタイヘンなんで、あとどれくらいやれるかわかりませんが、どっちにしてもそう先は長くないんですから、やれるところまでやろうと・・・(大きな拍手)あの程度の立ち回りができればあと2、3年は・・・フフフ 伊賀之亮の笑いです(笑)
そういえば昼の部のトークでも「伊賀之亮笑い」が出てました。このキャラがお気に入りというかすっかりハ
マっていらっしゃる様子で楽しそうな舟木さんです。
マっていらっしゃる様子で楽しそうな舟木さんです。
高校三年生
暑い!ネクタイは暑いからイヤなんですが・・・と舟木さん。でも、額にうっすら汗がにじんでる程度です。
清潔で爽やかなアイドルは、汗ビッショリかかないぞ!っていう気合いでしょうか。ちょちょっと後ろを向い
て顔の汗を抑えるだけの舟木さんは、やっぱり永遠のアイドルですね。
清潔で爽やかなアイドルは、汗ビッショリかかないぞ!っていう気合いでしょうか。ちょちょっと後ろを向い
て顔の汗を抑えるだけの舟木さんは、やっぱり永遠のアイドルですね。
仲間たち
学園広場
~プレゼントタイム
歌いながら、プレゼントを受け取ってテーブルの上に置いて・・と舞台上を動き回るんですから暑いはずですよね。
暑い!ライトっていうのはくるんですよね。最近「高校三年生」「学園広場」なんて歌ってると結構むつかしいのを歌ってたんだなと思うんですよ。ブルースが歌いたくて歌い手になったんですが、いつまで「赤い夕日が校舎を染めてりゃいいんだ!」と(笑)デビュー当時、先輩からお客様からいただいたヒット曲は大切にしなくちゃいけないと言われたことが、20年くらい経ってやっとわかってきました。
こんなことを言ったらお叱りを受けるかも知れませんが、もう先が長くはないんですから、新曲とか出しても
ヒットするしないより、ステージで戦力になる曲を歌わなきゃ・・と。「日本の名曲」というものを歌えるのは、とても幸せなことです。
こんなことを言ったらお叱りを受けるかも知れませんが、もう先が長くはないんですから、新曲とか出しても
ヒットするしないより、ステージで戦力になる曲を歌わなきゃ・・と。「日本の名曲」というものを歌えるのは、とても幸せなことです。
ここで映画の主題歌で印象的だったものを・・・
その人は昔のテーマ
高原のお嬢さん~バラードバージョン
哀愁の夜~五番付
これらの曲も、本当にまぎれもなく舟木さんのおっしゃる「戦力」ですね。しかもアレンジも歌唱も時代とともに進化させて名曲をさらに磨きあげ、ひとまわりも、ふたまわりもスケールの大きな歌に育てていらした舟木さんの、歌への愛と敬意の念がひしひしと伝わってきます。
アンコール
~眠らない青春
幕がいったん降りて再びあがるとジャケットを脱いだ舟木さんが階段からステージに降りてこられて「眠らない青春」のイントロが流れ、新曲を歌うのを忘れてました!