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Channel: 舟木一夫の世界~れんげ草の咲くさんぽ径~
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新橋演舞場・特別公演 9月11日 昼の部 コンサートれぽ

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     舟木一夫特別公演~新橋演舞場 2014年9月2日~9月24日
イメージ 1
 
        9月11日  昼の部 シアターコンサート 13:25~14:25(60分) 
 
ピンク文字は舟木さんのトーク部分です
 
                                                                                         「紫のひと」発売のころ

イメージ 2オープニング
紫のひと   作詩:丘灯至夫 作曲:北原じゅん
(1970年9月発売)
http://www.youtube.com/watch?v=rMLq8xJwdG0

忍び逢う 夜のふたりは
むらさきの 霧に抱かれて
離れては
離れては 生きてゆけない
すがりつき 泣いたあのひと
あのひとの 声がきこえる
むらさきの 霧の降る夜
 
ひとの目を 避けるふたりに
いつかくる 恋の終わりよ
このままで
このままで 死んでゆきたい
夜明けまで 泣いたあのひと
あのひとが いまも恋しい
むらさきの 霧の降る夜

明るいオレンジ系のレンガ色のようなジャケット、藍色のベストとパンツ、白いシャツ、胸に白いバラ、ペンダントはゴールド。ステージを拝見してて、とても新鮮な色の組み合わせだなぁと思いました。
オープニング曲の「紫のひと」・・・舟木さん、この歌お好きみたいですね。いわゆる舟木さんがデビューの
頃から歌いたかった「霧の降る夜」とか「むらさきの霧」とかがキイワードになっているブルース系流行歌で
発売年には、25歳くらいだったわけですから、やっとこういった曲を歌っても違和感がなくなってきてたの
でしょう。

イメージ 3早いもんですね、明後日がもう中日、朝、雨が降ってましたが、今、もうやみましたか?(…って誰にお尋
なんでしょう)楽屋に入ってしまうと、外の様子がわからなくて情報不足でね・・・きっとどしゃ降りでしょ
う(笑)御足もとのお悪い中・・・型どおりの挨拶ですが・・(笑)今日も、いろんなのをあれこれ、それなりに
こちょこちょといきましょう!
 
メドレー~プレゼントタイム
東京は恋する
くちなしのバラード
眠らない青春

みっつめは新曲の「眠らない青春」・・青春を歌う歌は色んなタイプの歌があるんです。50年、60年歌い手をやってくると、その振り返り方というのを、いかに圧迫感を感じさせないようにするか、ちょっと圧迫感のある歌が多いような・・人生がどうした、こうしたとか・・第一、この商売、長くやっていてもそんな大した仕事してないんですから・・例えば、すし屋の職人さんなんかは、お客様のおなかをこわしちゃいけないでしょう、その点、私は気楽(笑)
 
こういう感覚のおしゃべりは、私が寄席で噺家さんたちの口からよく聞いている感じと全く同じです。これは
所詮、芸人なんて無責任なもんですよ、という斜(はす)に構えたある種の美学なんだと思います。それイメージ 5が、いい意味での粋な「芸人魂」として私にとっては、とても好感の持てるカッコイイ姿勢に思えます。この道○○年という大上段に構えた、大仰な歌を歌うことへの抵抗感、というか舟木さんにとっては、それはカッコイイとは思えないのですね、きっと。芸事の世界は、この世の中にあってもなくてもいい軽いもの・・というところに自分自身を置くことは、アウトローの美学。人間国宝の桂米朝師匠が言われた、芸人の心構え、戒めとする有名な言葉に「末路哀れは覚悟の前やで(人生の最後が哀れなものになるのは覚悟の上だよ)」、あるいは、「芸人というのは世間のおこぼれで生きてるんや」という考え方が、舟木さんのバックボーンにも共通して感じられます。もちろん、芸能はこの世の中にあってもなくてもいいというようなものでは決してない、というより、むしろ、私たち人間が、実は、最も求めているもの、心の糧ともなるものが芸の世界であると私は思っているのですが、自分への戒めをしっかりと踏まえた上で芸の世界で生きていく姿勢がカッコイイんですよね。舟木さんの、コンサートでは、こういったナマの言葉で、ステキな心の在り様をチラリと見せてくださるのが、私には何よりもうれしくて、我が意を得たりと思わずニンマリしてしまいます。
 
「日本の名曲」は、とてもすそ野が広い、昨日までは「東京」をテーマにした曲でしたが、今日から変わりま
す。大丈夫かな?・・
(なにか心配事でも?)テーマは「新宿」ということで・・・

日本の名曲たち
(10日~16日)

イメージ 4なみだ恋 作詩:悠木圭子 作曲:鈴木淳
 
夜の新宿 裏通り
肩を寄せあう 通り雨
誰を恨んで 濡れるのか
逢えばせつない 別れがつらい
しのび逢う恋 なみだ恋
 
夜の新宿 裏通り
夜咲く花が 雨に散る
悲しい運命(さだめ)を 占う二人
何故か今夜は 帰したくない
しのび逢う恋 なみだ恋

 
新宿の女 
作詩:石坂まさを/みずの稔 作曲:石坂まさを

私が男に なれたなら
私は女を 捨てないわ
ネオンぐらしの 蝶々には
やさしい言葉が しみたのよ
バカだな バカだな
だまされちゃって
夜が冷たい 新宿の女
 
 
あなたの夢みて 目が濡れた
夜更けのさみしい カウンター
ポイとビールの 栓のよに
私を見捨てた 人なのに
バカだな バカだな
たまされちゃって
夜が冷たい 新宿の女

「なみだ恋」・・・「?}ワンコーラス目は、ちょっと舟木さんの作詩?が入ったようでした(笑)でも、とても上手い作詩で、さすがプロフェショナル、50年選手、切り抜け方もちゃんと心得ていらっしゃるんですね。
どちらも、ひとりのスターを生んだ歌ですから、いい歌なんだと思います。こういうタイプの歌は他にもあるんですが、歌の中に地名が出てくる歌・・・でも、これなんか渋谷や代官山じゃマズイ、夜のネオン街、新宿
、銀座、池袋、六本木
・・・いきなり、電車の車掌さん口調になって、え~、毎度ご乗車ありがとうございます(笑)
ジャケットを脱いで、ステキな藍色のベスト姿で、銭形平次を歌いながらの手ぬぐい撒きです。このベストは前身ごろは藍色でバックは黒のサテン風。
 
イメージ 7銭形平次
手ぬぐい撒き
~スタンディング

あまり手ぬぐいが遠くに飛ばないので、一度、中に重石になるものを入れてやってみたいんです(笑)小豆とか入れた小さいお手玉をくるんで飛ばせば、ボールくらいの固さだから、大丈夫なんじゃないでしょうか?なんて提案してみたりして・・・(笑)

ここでジャケットのお色直し、白と黒の細かなチェック柄、ポケットチーフはグレー。12月が来ますと70になるんですがね、「高校三年生」でデビューした頃は、70までやってるなんて思ってみなかった。考えてみると、おもしろい旅だったなぁ・・と、天職ですね(客席から大きな拍手)これだけやるために生まれてきたわけで・・こうやって、ナマでずっと歌ってるんですが、ある日急に、バタッといくのか、それとも・・・さびしいハナシはよしましょう、なんか滅入ってきちゃった・・次、行きましょう!
 
 
ジャケットを着替えながら、ちょっとばかし重ためのハナシをさらっとする舟木さん。舟木さんの心中は舟木
さんにしかわからないこと、私たちは、舟木さんが歌ってくださる限り、そこに足を運んで行きますからね!
 
イメージ 6哀愁の夜
高原のお嬢さん
 
二曲を歌い終わって、この後は「高校三年生」と「学園広場」を歌うんですが、この歌が出た頃は、まだ、おふくろさんのお腹の中にいて、その年の11月に生まれたメンバーがいます・・とバンドのピータケさんとスーやんを紹介なさって、それぞれにひとことインタビューする舟木さん、中身はオフレコです(笑)

高校三年生
学園広場
 
この辺の歌は、一生の付き合いになった。ヒット曲というのは、30、40になっても結構新鮮なんですね。
僕は、遠藤先生の曲もですが、デビューして二年目には西條先生の作品も歌ってます。日本調のものとか、いろんな作家の先生の曲を歌わせてもらった・・・というか私が天才だったとか
(笑)・・大きな拍手をもらって、天才だったら歌なんか歌ってないです・・・とテレる舟木さんでした。
では、日本の四季というところを並べてみましょう。
 
 
舟木さんは、「天才」とおっしゃってすぐに打ち消して冗談にしてしまわれましたが、「天与の才」があれば
こその今であるのは自明のことです。本当に、若い頃から、青春歌謡のみならず、時代物(和物)、抒情歌、、日本の民謡、世界の民謡、それに幅広い流行歌のカバーなどもこなされ、「その人は昔」や「雪のものがたり」などの歌謡組曲の大作アルバムにも力量を発揮され、アクや、妙なクセのないナチュラルで正統な歌い手としての王道から外れずに、しかも仄かな憂いを帯びた清潔感漂う揺るぎない唯一無二の個性で、多くの人々を魅了してこられたのですから、「歌うためだけに生まれてきた」という自負をもっていらっしゃるのは当然のことだと思います。
 
絶唱
 
夕笛
 
イメージ 8恋唄  作詩:すずきじろう 作曲:浜圭介
(1977年盤&2004年盤)

おもいでつもる ふるさとに
昔あずけた 恋ひとつ
ただなつかしく たずねれば
涙のあとを 見るばかり
 
あなたがとても 好きだった
竹の葉末の 露の色
ふるえながらも この腕に
こぼれて落ちた 夢のいろ
 
しみじみ胸に よみがえる
忘れたはずの うたのふし
今ははるかな 恋唄の
おぼろに けぶるうしろ影
 
 
昼の部では、久しぶりに「恋唄」も聴けて本当に贅沢な気分にさせていただきました。この詩は、西條八十氏の「絶唱」「夕笛」と並べても、遜色のない名詩だと思います。すずきじろうさん、スゴイですね(笑)いった
いどこから、こういうきらきらと光を放つ美しい言葉を、探し出してこられるのか、心憎いほどです。一連目
の「昔あずけた 恋ひとつ」二連目の「竹の葉末の 露の色」三連目の「忘れたはずの うたのふし」、叙景
のようでありながら、限りない抒情の世界を目の前に差し出してくれます。すずきじろうさん、ホント、巧すぎますよね。1977年盤、2004年盤、私は、交互に何度も何度も聞くのですが、どちらもステキなんです。舟友のkazuyanさんが、ふたつのバージョンを並べて動画作品にして下さっているので聴き比べてみて下さいね。

いったん幕が降りて再び上がるとジャケットはピンクがかった明るいパープル

アンコール
~初恋

「初恋」が、島崎藤村の処女詩集「若菜集」に収めれていることは、あまりにも有名ですので誰もが知っているところですが、藤村がこの「若菜集」の冒頭に「序のうた」という詩を寄せています。

イメージ 9「若菜集 序のうた」
 
心無き歌のしらべは
一房の葡萄のごとし
なさけある手にも摘まれて
あたゝかき酒となるらむ

葡萄棚ふかくかゝれる
紫のそれにはあらねど
こゝろある人のなさけに
蔭に置く房の三つ四つ

そは歌の若さゆゑなり
味(あじわ)ひも色も浅くて
おほかたは噛みて捨つべき
うたゝ寝の夢のそらごと
 
藤村の詩について、作家の宮本百合子が、以下のように解説した一文があります。
~資料は「青空文庫」より~
 
イメージ 10藤村の文学にうつる自然  宮本百合子

現代の日本の作家の中で、その作品に最も多く自然をうけ入れ、示しているのは誰であろう。島崎藤村をその一人としてあげ得ると思う。
~中略~
藤村の『若菜集』(明治三十年。二十六歳)引きつづいて翌三十一年の春出版された『一葉舟』『夏草』、第四詩集である『落梅集』などが、当時の若い人々の感情をうごかし捉えた力というものは、今日私達の想像以上のものがあったらしい。
 
日露戦争の後、日本に自然主義文学の運動が擡頭する前、日清戦争の勝利によって、新しく世界へ登場するようになったばかりの日本の社会には、謳うべくしてその言葉を知らないような新鮮な亢奮が漲ってもいただろう。与謝野晶子が、その「みだれ髪」によって人々を恍惚とさせたのもこの前後のことであった。
 
藤村の若菜集は、二十六歳の青年詩人の情熱をもると同時に自らその当時の社会の若々しい格調を響かせたのであった。『若菜集』の序のうたに、藤村は自分の詩作を葡萄の実になぞらえている。この一巻に収められている「草枕」「あけぼの」「春は来ぬ」「潮音」「君がこゝろは」「狐のわざ」「林の歌」等いずれも、自然にうち向かって心を傾け物を云いかけ、人か自然か自然か人かというロマンティックな境地にひたって作者は自然を擬人化し、それに対置して「されば、落葉と身をなして、風にふかれて翻」る我身という関係において、謳っているのである。
~後略~

 
 
宮本百合子(みやもと ゆりこ)
1899年(明治32年)2月13日 - 1951年(昭和26年)1月21日)は昭和期の小説家、評論家。旧姓は中條(ちゅうじょう)、本名はユリ。日本女子大学英文科中退。17歳の時に『貧しき人々の群』で文壇に登場、天才少女として注目を集め、その後もプロレタリア文学の作家、民主主義文学のリーダー、左翼運動家として活動した。日本共産党元委員長宮本顕治の妻。

 
11日は、雨の中、「入待ち」にとってもたくさんのファンの方が並びました。前夜が「みんなde舟木」だったので、遠方からもたくさん泊りがけで来られていたのでしょう。またしても、いいショットを逃してしまいましたが、「気は心」ですから、アップします。
入待ち   
 
イメージ 11
 
 
「出待ち」の方も、道路を隔てた舗道で待機してたのが、この日は超アン・ラッキーなことに、ちょうど舟木さんが出て来られたタイミングで、大きなトラックが信号待ちで目の前に停まったので、アレレ・・と思ってるうちに舟木さんが2727に乗ってしまわれました。
残念でした!せめて、手だけでも・・・笑うしかないですね(笑)
 
出待ち・・手だけですよ
 
イメージ 12
 
 
 
  
 
                            

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