デビューの頃から、ずっと熱心なファンとして舟木さんの近くにいらした舟友さんが、本日のブログをごらんになって「20歳の時に舟木さんが読まれた詩」ですと、コメント欄に書き込みをして下さいました。
貴重な資料だと思いますので。ここにあらためて、掲載させていただきます。
私が二十歳の時は、どんなだったろうと思わず赤面してしまうほど、「大人になることへの覚悟」の強い想いが「子ども時代との訣別」への淋しさ、不安という気持ちとの葛藤を超えて詠まれているように感じます。
私個人の感想としては「青春時代」という人間の一生のうちで、特別な季節が、今の時代は、ともすると稀薄になりつつあるような気がしているのですが、舟木さんの二十歳の頃の詩を拝見すると、まぎれもなく「青春」を鮮やかに生きていらした軌跡を感じることができます。
昭和という時代の「青春」の香りを懐かしく思い出させてくれるような、美しく、凛とした「詩」だと思います。
「美しき歌あり」というフレーズは、やはり、歌い手・舟木一夫ならではの独自性が見事に光っていますね。
二十才に思う
菊の香 ほのかに匂そめし
カーネーションの色 あざやかに
秋の日射しも次第に柔らかくなる
全てが同じ
カーネーションの色 あざやかに
秋の日射しも次第に柔らかくなる
全てが同じ
山青く水清く うるわしき友あり
美しき歌あり
二十才・・・それは青春の別離
時として喜び 又時として泣く
そんな日々はもう帰らない
だがたじろいではいけない
枝に一枚の葉も残していない
あの小さなかえでもやがて
美しい緑を吹き出そうとする
生命を持っている
時として喜び 又時として泣く
そんな日々はもう帰らない
だがたじろいではいけない
枝に一枚の葉も残していない
あの小さなかえでもやがて
美しい緑を吹き出そうとする
生命を持っている
僕らも又めいめいの夢を追いながら
二十才の新しい喜びを歌おう