「昭和の歌 決定版!」と勝手にタイトルをつけて、セレクトした3曲は「長崎のザボン売り」「青い山脈」「三百六十五夜」です。他にも、たくさん舟木さんがカバーなさっている「昭和の歌 決定版!」なる曲があるのですが、現在youtubeにアップされているものの中から私の好みのものをセレクトしてみました。
舟木さんが「懐かしの歌」としてカバーされたのが、1970年頃。これらの作品の原盤が世に出てヒットしたのは戦後間もない1940年代の終わりですから「懐かしの歌」と云ってもせいぜい20年しか経っていない頃のレコーディングです。
アルバム「ひとりぼっち(第3集)舟木一夫懐かしの歌」(1969年発売)
舟木さんのカバーでアルバムが発売されてから、45年が過ぎましたが、今、私たちが聴いても「懐かしい」と感じるのですから、なんと寿命の長いことかと驚かされます。舟木さんファンの多くがまだこれらの曲の原盤が出た頃は、生まれていなかったことを思うとこの時代の歌というのは逞しい生命力を持っているのだと痛感します。
時代が違うと言ってしまえばそれまでですが、この先50年ほど経った時に人はどんな歌を「懐かしい」と感じるのか、「懐かしい」と思える歌があるのかなぁ…とちょっと淋しく思ってしまいます。
長崎のザボン売り 作詩:石本美由起 作曲:江口夜詩
https://www.youtube.com/watch?v=eVOJibuZdL4 (kazuyanさんの動画です)
https://www.youtube.com/watch?v=eVOJibuZdL4 (kazuyanさんの動画です)
(原盤:1948年発売)
鐘が鳴る鳴る マリヤの鐘が
坂の長崎 ザボン売り
銀の指輪は どなたの形見
髪に結んだ リボンも可愛い
可愛い娘 あああ 長崎のザボン売り
風がそよそよ 南の風が
港長崎 ザボン売り
呼べば見返る ほほえみかける
だれも見とれる えくぼの可愛い
可愛い娘 あゝ長崎のザボン売り
港長崎 ザボン売り
呼べば見返る ほほえみかける
だれも見とれる えくぼの可愛い
可愛い娘 あゝ長崎のザボン売り
星がキラキラ 夕べの星が
夢の長崎 ザボン売り
黒い瞳の 夢みる笑顔
ゆれるランタン 灯影(ほかげ)に可愛い
可愛い娘 あゝ長崎のザボン売り
夢の長崎 ザボン売り
黒い瞳の 夢みる笑顔
ゆれるランタン 灯影(ほかげ)に可愛い
可愛い娘 あゝ長崎のザボン売り
*LP「あのころの歌 今日の歌 石本美由起作品集」収録(1970年)
若くあかるい 歌声に
雪崩は消える 花も咲く
青い山脈 雪割桜
空のはて 今日もわれらの 夢を呼ぶ
雪崩は消える 花も咲く
青い山脈 雪割桜
空のはて 今日もわれらの 夢を呼ぶ
古い上衣よ さようなら
さみしい夢よ さようなら
青い山脈 バラ色雲へ
あこがれの 旅の乙女に 鳥も啼く
さみしい夢よ さようなら
青い山脈 バラ色雲へ
あこがれの 旅の乙女に 鳥も啼く
雨にぬれてる焼けあとの
名も無い花もふり仰ぐ
青い山脈 かがやく嶺の
なつかしさ 見れば涙がまたにじむ
名も無い花もふり仰ぐ
青い山脈 かがやく嶺の
なつかしさ 見れば涙がまたにじむ
父も夢見た 母も見た
旅路のはての その涯の
青い山脈 みどりの谷へ
旅をゆく 若いわれらに鐘が鳴る
旅路のはての その涯の
青い山脈 みどりの谷へ
旅をゆく 若いわれらに鐘が鳴る
*アルバム「ひとりぼっち(第3集)舟木一夫懐かしの歌」収録(1969年)
「三百六十五夜」は私の好きな曲です。八十の詩に「哀愁の夜」の詩のルーツを見るような気がします。
三百六十五夜 作詩:西條八十 作曲:古賀政男
https://www.youtube.com/watch?x-yt-ts=1421914688&x-yt-cl=84503534&v=GHmNyJeZ_Q8
(原盤:1948年発売)
https://www.youtube.com/watch?x-yt-ts=1421914688&x-yt-cl=84503534&v=GHmNyJeZ_Q8
(原盤:1948年発売)
みどりの風に おくれ毛が
やさしくゆれた 恋の夜
初めて逢(お)うた あの夜の君が
今は生命(いのち)を 賭ける君
気づよく無理に 別れたが
想い出の道 恋の街
背広に残る 移り香(が)かなし
雨の銀座を ひとりゆく
鈴蘭匂う 春の夜
灯(ともしび)うるむ 秋の夜
泣いた 三百六十五夜の
愛の二人に 朝が来る
やさしくゆれた 恋の夜
初めて逢(お)うた あの夜の君が
今は生命(いのち)を 賭ける君
気づよく無理に 別れたが
想い出の道 恋の街
背広に残る 移り香(が)かなし
雨の銀座を ひとりゆく
鈴蘭匂う 春の夜
灯(ともしび)うるむ 秋の夜
泣いた 三百六十五夜の
愛の二人に 朝が来る
*アルバム「ひとりぼっち(第3集)舟木一夫懐かしの歌」収録(1969年)
哀愁の夜 作詩:古野哲哉 作曲:戸塚三博
(1966年2月発売)
(1966年2月発売)
なんて素敵な 夜だろう
星はきらめく 瞳はうるむ
ああきみと行く 夜風の舗道(みち)は
いつかふたりの胸に
恋を育てた あの日の舗道よ
星はきらめく 瞳はうるむ
ああきみと行く 夜風の舗道(みち)は
いつかふたりの胸に
恋を育てた あの日の舗道よ
夢を見るから ゆれるのか
長い黒髪 波うつように
ああ街の灯は やさしくもえて
何か誓いの言葉
交わしたいよな ふたりの夜よ
長い黒髪 波うつように
ああ街の灯は やさしくもえて
何か誓いの言葉
交わしたいよな ふたりの夜よ
たとえ別れは 辛くとも
想うこころは 変わりはしない
ああ面影が 消えないように
きみと歩いた路に
ひとりたたずむ 哀愁の夜
想うこころは 変わりはしない
ああ面影が 消えないように
きみと歩いた路に
ひとりたたずむ 哀愁の夜