Quantcast
Channel: 舟木一夫の世界~れんげ草の咲くさんぽ径~
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1510

新歌舞伎座舟木一夫特別公演 千秋楽ヴァージョン・コンサート

$
0
0
 
イメージ 1
 
千秋楽が無事終わって、皆さん、何やらちょっと気が抜けている感じではないでしょうか?
私も、今、充足感と脱力感の両方ありますが、いい時間を過ごせたシアワセに浸っています。
 
何より舟木さんが、お元気でお芝居もコンサートもご自身がお客さんと一緒に楽しんでおられた雰囲気が
嬉しく、また、きっちりとプロフェショナルとしてのエンタティメント性を十二分に発揮して楽しませて下さったこと、いつもながら感服しています。ことに千秋楽の盛り上がりは、寒さを忘れさせるほど熱くて、舟木さんのみならずファンの皆さんの想いの熱さをもあらためて痛感しました。
 
ひとつ前のブログで千秋楽の「お出迎え」の時の舟木さんのお写真をアップさせていただきましたが、こ
の日は、かなり長い時間、とどまって、多くのファンの方たちの構えるカメラの方を向いていらっしゃいました。舟木さんもきっと今公演の最終日ということで、ファンへの御礼の気持ちを込めてのことだったのだと思います。言葉はなくても、舟木さんの想いが伝わってくるように感じました。
 
このお写真が特に私のお気に入りですので、再度アップします(笑) いくら見てても飽きない
 
イメージ 2
 
そんなこんなで、舟木さんの「お出迎え」でテンションが上がったまま、舟友さんたちと冷え切った身体を暖めようとお茶をしつつ、ペチャクチャと、これまた「舟木さん談義」に花を咲かせました。
 
舟友さんが注文したカプチーノです。ハートがきれいに浮いてて「舟木さん談義」のティータイムにピッタリ!でした。
 
イメージ 3

そして、開演時刻が迫ってきたので、ワクワクしつつ劇場へと向かいました。
 
舟友さんのスーパーデラックス花束と満員御礼の幕
 
イメージ 4
 
第一部のお芝居については、後日にまわして、先ずは、第二部のコンサートのご報告からさせていただき
ます。
劇場に設置されている「公演時間割表」では、第二部のコンサートの開演が1時50分から3時までとなっているのですが、コンサートの時間は、少しずつ延びていて、終演時刻は15分ほど後ろになっていました。しかも、千秋楽のコンサートは毎回特別メニューですから少しは延びるかな…と予想はしていましたが、なんと20曲、85分という予想以上の大サービス?でした。
 
千秋楽恒例ですが、開演前に幕前に舟木さんがラフな服装で登場してプレゼントを受け取られました。
黒のゆったり目のオーバーシャツに黒ジーンズ、黒系の運動靴で、例によってアメ玉を口に入れて、マイクを手にして、お喋りしながら、たくさんのプレゼントを受け取っていく舟木さん。
この日も、とっても長い列ができてました。女声コーラスのモンシェリーの皆さんたちが、舟木さんからプレゼントを引き継いで舞台の袖に運んでいかれます。それらのプレゼントは幕が開いた時には整然とステージのテーブルの上に並べられているんです。さしずめお花や、ペーパーバッグなどのプレゼントは舞台美術のひとつという役割を果たしている感があります。
この日は、結局2時過ぎくらいに舟木さんが出てこられて、10分間ほどがプレゼントタイム。
ステージの開演は2時15分でした。
 
まずは、プレゼントタイムの舟木さんのトークから…ピンク文字です。
 
イメージ 5お芝居の大詰の時に着てる羽織は、長谷川一夫さんが家光をされた時のもの。与一さんが持っていて稀世さんのお許しをいただいて着させていただきました。今はもういくらお金を出しても職人さんがいないのであんなのは作れない。残して下さっていたから良かった…9月に演舞場の楽屋で与一さんから見せてもらった時に一目惚れしましてね。あまりにも素晴らしいので部屋の中でずっと眺めてた。皆さんも自分の好きなものを部屋に置いておくと心が豊かになりますよね。 *鬱金(ウコン)の風呂敷に入れてね。
ちょっと着ただけでは重いんですが、ずっと着てると身体に馴染んでくる。
 
*ウコンというのが気になったので調べてみたら、ウコンには虫除けの効果があるので、大切な衣類を保管する時にはウコンの風呂敷がいいようです。舟木さんにまたひとつ教えていただきました。
 
 
 
お芝居では爺(ジイ)を演ってますげど文童(曾我廼家文童)さんは、僕より2つ下ですからね。笹野(笹野高史)さんは、4つ下ですからね。何やら、ご自分の若さをアピールするかのような舟木さんが可愛い(笑)お芝居ではそういうケース(劇中の年令設定と実年令の逆転)は結構今でもあるんですよね。北林谷栄さんなんか四十代半ばで八十才くらいのおばあちゃんをずっとやっていらしたですし、「その人は昔」でナレーションをしてくださった宇野重吉さんなんかも最初見た時からずっとおじさんですし…。

僕が見てて元気だなぁと思うのは里見さんですね。78才ですからねぇ…そういうことって多少家系みたいなのはあるような気がします。今、平均年令が80才なんて言ってますが、全国の80才の6割が女性でしょう。85才になると7割5分が女性…90才となると男は壊滅状態ですね(笑)「日の本はおなごなしでは明けぬ国」って言いますが、日本だけじゃないでしょうね。長谷川先生の御贔屓で96才の方は今でも大阪で稀世さんが出てるとひとりで新幹線に乗ってくる。出番の直前に「あなたなんか、まだまだ若いんだから頑張らなくちゃダメよ!」と言われました。70(才)にもなってまだまだ若いと説教されるとは思わなかった(笑)
ホントにまだまだ若い舟木さんですから、その方のおっしゃる通りだと思います。
 
千秋楽 第二部 コンサート  2時15分~3時40分(85分/全20曲)
 
チャコールグレーに細い白のストライプのスリーピースで登場。
舟木さんのトーク部分はピンク文字です。  
 
イメージ 6オープニング
~落日のあとで  作詩:秋元康 作曲:徳久広司
(1990年10月発売)
 
千秋楽は、千秋楽でなんとなくいきます。
さっき
(お芝居の序幕)ドラえもんのお面をかぶってたんですが、あれ、私が買ってきたとお思いになるでしょ?あれは後援会の幹部の方が、「何かのお役に立てば…」と送ってきたんです。類は友を呼ぶとか朱に交われば赤くなるとか…みんな似てくる…私が千秋楽にイタズラをしてるんじゃありません。みんながさせてるんです…ハ・ハ・ハ(笑)
今日は、なんとなくつながってくれる歌をごちゃまぜにして…
 
 

みんな旅人  作詩・作曲:上田成幸
https://www.youtube.com/watch?v=kyR5ILf9V_s  (kazuyanさんの動画でお楽しみください)
(1982年 アルバム「WHITE」収録)
 
人と話すだけで 疲れるなんてことが
別に不思議じゃない バカな話じゃないか
何気なく笑うほど 俺は大人じゃないし
くちびるをかむほど 若くもないさー
人と人が今日も 息をひそめすれ違う
許しあえるはずの わずかな過去を抱きしめ
 
「川は流れる」のイントロの時に後ろのバンドの方を見て、テンポを指示するように両手を動かす舟木さんでした。

イメージ 7川は流れる 作詩:横井弘 作曲:桜田誠一
(1961年発売 仲宗根美樹歌唱)
 
病葉(わくらば)を 今日も浮かべて
街の谷 川は流れる
ささやかな 望み破れて
哀しみに 染まる瞳に
黄昏(たそがれ)の 水のまぶしさ
 
思い出の 橋のたもとに
錆びついた 夢のかずかず
ある人は 心つめたく
ある人は 好きで別れて
吹き抜ける 風に泣いてる
 
ともし灯も 薄い谷間を
ひとすじに 川は流れる
人の世の 塵にまみれて
なお生きる 水をみつめて
嘆くまい 明日は明るく
 
 
 
*1977年 ライブ・アルバム 歌とモノローグで綴る15年の歩み「限りない青春の季節」収録

「川は流れる」について触れた、私のブログも参考までに ↓ 
http://blogs.yahoo.co.jp/ycmay26/68721071.html

麦笛  作詩:ちあき哲也 作曲:宇崎竜童
https://www.youtube.com/watch?v=eR2u9vyQY4Y (kazuyanさんの動画でお楽しみください)
(1972年3月 「よみがえる夜明け」カップリング曲)
 
イメージ 8さようなら かなしいまち
季節さえ わすれたまち
わらわないで 花のような
しあわせを 街にさがしたこと
明日の朝は ふるさとの小径を
風にそよぐ麦笛 鳴らしながら
たどるでしょう 足もかるく
あたたかい人の 群れのなかへ
 
さようなら さびしいまち
ほほえみさえ なくしたまち
わらわないで 傷のついた
おもいでを街に 残したこと
ふるさとは花も ほころび咲くころよ
風にそよぐ麦笛 鳴らしながら
帰りましょう あしたこそ
あたたかい人の 群れのなかへ
あたたかい人の 群れのなかへ
 
こういう感じのものは、さりげない応援歌になるんだと思います。あまり露骨に叫んじゃうんじゃなくてふわっと肌から感じるようなもの…
ここは鼻唄で唄えるようなもの、そこはかとなくポッとしたのをふたつ…
 
イメージ 9さんざしの花咲けば 作詩:丘灯至夫 作曲:戸塚三博
https://www.youtube.com/watch?v=uhvDboV34s0
(kazuyanさんの動画でおたのしみください)
(1967年8月 「夕笛」カップリング曲)
 
さんざしの花咲けば 
さんざしの花に似た
あのひとの あたたかな
あたたかな声がする
いつもひとり丘のうえ
雲をみてたこの僕に
ひとのやさしさを そっと教えた
あのひとの あたたかな
あたたな声がする
 
 
月がとっても青いから 作詞:清水みのる 作曲:陸奥明
(1955年発売 菅原都々子歌唱)
 
月がとっても青いから
遠まわりして帰ろう
あの鈴懸(すずかけ)の並木路(なみきじ)は
想い出の小径(こみち)よ
腕をやさしく組み合って
二人っきりで サ帰ろう
 
イメージ 10月の雫(しずく)に濡れながら
遠まわりして帰ろう
ふと行きずりに知り合った
想い出のこの径(みち)
夢をいとしく 抱きしめて
二人っきりでさあ帰ろう
 
月もあんなにうるむから
遠まわりして帰ろう
もう今日かぎり逢えぬとも
想い出は捨てずに
君と誓った並木みち
二人っきりでさあ帰ろう
 
菅原都々子さん  
(「二木紘三のうた物語」サイトより~
 
昭和2年(1927)青森県で作曲家・陸奥明の長女として生まれました。古賀政男に歌唱力を認められて養女となり、10歳のときテイチクレコードから童謡歌手としてデビューしました。
戦後『憧れは馬車に乗って』『江ノ島悲歌』『連絡船の歌』など次々とヒットを飛ばし、テイチクレコードの黄金時代を築きました。
極めつけは、昭和30年(1955)に実父・陸奥明が作曲した『月がとっても青いから』で、累計約100万枚売り上げました。当時のレコード市場の規模を考えると、現在の数百万枚以上にも匹敵する空前の大ヒットでした。
 
明治座・座長公演のコンサートの特別ゲストとしても出演↑
 
今も、こういう歌が出てきたらヒットするんじゃないかと…屈託のないメロディーはいつの時代でも通用するでしょうね。流行歌の場合、詩が八行も十行もあるのは風呂の中でくちずさもうとか歩きながら鼻唄とかはできないですね。
でも、中にはドシッ!としたものもないとね。作家の方のプライド、歌い手のプライドもありますから…
ここは、そんなところを2曲
 
影を慕いて 作詩・作曲:古賀政男
(1932年発売 藤山一郎歌唱)                                                              当時古賀政男さん、藤山一郎さん
 
イメージ 11まぼろしの 影を慕いて雨に日に
月にやるせぬ 我が思い
つつめば燃ゆる 胸の火に
身は焦れつつ 忍び泣く
 
わびしさよ せめて傷心(いたみ)のなぐさめに
ギターを取りて 爪弾(つまび)けば
どこまで時雨(しぐれ) ゆく秋ぞ
振音(トレモロ)寂し 身は悲し
 
君故に 永き人生(ひとよ)を霜枯れて
永遠(とわ)に春見ぬ 我が運命(さだめ)
ながろうべきか 空蝉(うつせみ)の                                                                                  
儚(はかな)き影よ 我が恋よ
 
 
今の舟木さんの歌唱でなければならない曲の代表のような味わい深く心揺さぶる歌声に聴き入りました。
舟木さんの歌唱を聴いて、初めてちゃんと「影を慕いて」を聴いた気がしました。「名曲」だということは知識としてはインプットされてましたが、「いい曲」だとしみじみ体感したのは、初めてでした。
 
切なく哀感に満ちた詩とメロディーなのですが、不思議に胸の奥まで温かく沁みとおってじんわりと広がっていく想いがしました。詩をメロディーにのせて聴き手の心にそっと静かに置きにきてくれるナイーブな感性は若い頃から備えていらっしゃったのだと思いますが年齢を重ねることでしか到達できない境地というのが、間違いなくあるのでしょうね。伝える側にも受けとる側にも、生きてきた歳月の積み重ねというものがあって初めて心の琴線に触れて来るということなのでしょう。
 
イメージ 12悲しい酒  
作詩:石本美由起  作曲:古賀政男
(1966年発売 美空ひばり歌唱)
 
ひとり酒場で 飲む酒は
別れ涙の 味がする
飲んで棄てたい 面影が
飲めばグラスに また浮かぶ

酒よこころが あるならば
胸の悩みを 消してくれ
酔えば悲しくなる酒を
飲んで泣くのも 恋のため
 
一人ぼっちが 好きだよと
言った心の 裏で泣く
好きで添えない 人の世を
泣いて怨んで 夜が更ける

この2曲、まさに「歌い手」のプライドを見事に見せつけてくださった圧巻の歌唱でした。
 
ふたつとも古賀先生の作品ですが、この辺が「絶唱」あたりのメロディーにつながってくるんですね。
別の人が、似たようなメロディーを作ってもすぐにバレるでしょう。四行詩の素晴らしさがおもいっきり出ている。
今回は与一さんがねずみ小僧を演ってくれてますが、与一さんはプレスリーが大好きで…僕なんかもビー
トルズよりプレスリーの時代ですから…「ラブミー・テンダー」なんか唄ってみたいんですが(拍手)
残念なことに訳詩が今歌うと古いんですよ。「Love Letters」の詩も、新しく変えようとしたら原詩の作家の御遺族の了解とかとらなくてはいけないんで、それだけで三年ぐらいかかると…
その時代の雰囲気がモロ出ている詩もいいので与一おじさんが「Love Letters」を唄ってというので今回お世話になってることだし、まぁ、唄うワ…(笑)

Love Letters  作詩:E・Heyman 作曲:V・Young
訳詩:吉田旺 編曲:竜崎孝路
https://www.youtube.com/watch?v=UN2HSacd8O4 (kazuyanさんの動画でお楽しみください)
 
イメージ 13たとえ遠くに 離れていても
この愛をこめた
便り読みかえすとき
あなたのにおい あなたの吐息
あなたのすべて いたいほど
感じてしまう
 
二人の愛は 終わったけれど
この愛をこめた
便り読みかえすとき
あなたのなみだ あなたのしぐさ
あなたのすべて いたいほど
感じてしまう
 

「Love Letters 」についての私のブログ記事 ↓
http://blogs.yahoo.co.jp/ycmay26/69564338.html
 
林与一さんのお好きなプレスリーの歌唱はこちら↓
https://www.youtube.com/watch?v=tnlXCS_JC88

唄ってるうちにおじさん(与一さん)の顔が浮かんできて色っぽくもなんともなかった(笑)

舞台の下手の袖の方から「ありがとう!」と声が聞こえました(笑)
舟木さん、すかさず「あとで特別料金もらうよ!」(笑)
あとあとまで何十年も残る歌、これはむつかしい。何かとつながってると残るんですね。
そこはかとなく、皆さんの声が聞こえてくるような歌を…
 
イメージ 14舟木さんもファンもまだ若かった頃の懐かしい曲が並びました。いずれもB面の曲。

淋しい町 作詩:丘灯至夫 作曲:遠藤実
(1963年8月「修学旅行」カップリング曲)
 
青春はぼくらのもの 作詩:丘灯至夫 作曲:遠藤実
(1964年3月 「君たちがいて僕がいた」カップリング曲)
 
北風のビギン 作詩:西沢爽 作曲:和田香苗
(1968年1月 「くちなしのバラード」カップリング曲)
 
北風にむかって 僕は叫んだ
君の名をそっと 
思いをこめて
北風にむかって 僕は叫んだ
どこまでも僕と いっしょにおいで…
見つめあう瞳に 燃えてる愛の火よ
頬よせてゆこうよ ああ この道を
北風にむかって 僕は叫んだ
春が来るごらん あの山越えて…

 
 
  
イメージ 15「北風のビギン」…これは日活のお正月作品「花の恋人たち」のラストシーンに流れてる。小百合さんとか浜やんとか出てて、僕は、ほんの少ししか出てないのに、いいのかな?…と気になってたそう。
この歌の詩、ひとつギモンに思うところがあるんです。
「北風にむかって ぼくは叫んだ 君の名をそっと ???」…「叫ぶ」っていうのは「ヤァッ!」(と叫んでみせる舟木さん)これは未だに解決してないギモンです(笑)

ここは肩のコリをほぐしていただいて…久しぶりに唄います。

スタンディング/お芝居の座組の皆さん総出によるサインボール投げ
~親不孝通り 
 
イメージ 16親不孝通り  作詩:山川圭介 作曲:いずみたく
(1973年7月 「俺が死ぬ日」カップリング曲
~艶歌ミュージカル「愛する時も死する時も」挿入歌)
 
野暮な野郎はどいていな
遊び知らずは帰りなよ
ここは俺らの縄張りだ
粋な男の来る町だ
酒持って来い 喧嘩しに来い
矢でも弾丸(たま)でも受けてやる
だけどよ だけどよ
こんな筈じゃあなかったぜ
どんなに酔っても騒いでも
心のどこかが ひえたまま
あ……よこはま 親不孝通り

艶歌ミュージカル「愛する時も死する時も」についての詳細は以下でどうぞ

 
全員参加のボール投げのあとは、舟木さんが皆さんにマイクを向けてひとことコメント等促します。
 
こうやって賑やかに公演が続けられるってことは幸せなこと…一年に2本平均やれていければいいのかな
…と。 
ここは抒情歌ということで三つばかりまとめてつなげます。
 
逢う瀬   作詩:藤浦洸 作曲:戸塚三博
https://www.youtube.com/watch?v=5-hZ-Gg5Cdw (kazuyanさんの動画でお楽しみください)
(1974年アルバム「舟木一夫の新しい名刺」/15周年記念アルバム「限りない青春の季節」収録)
 
イメージ 17
京は加茂川 たそがれに
誰を待つのか 川べりの
宵待草の 花ひとつ
君によく似た うつくしさ
 
けぶるむらさき 東山
鐘の音色に ゆれながら
ひとりさびしく 待ちわびる
君のすがたの いじらしさ
 
あいにゆこうか あうまいか
あわねばなおも かなしさを
耐えてたたずむ 横顔に
散るは祇園の ともしびか
 

女ひとり  作詩:永六輔  作曲:いずみたく
(1965年発売 デュークエイセス歌唱)
 
イメージ 18京都 大原 三千院
恋に疲れた女がひとり
結城(ゆうき)に塩瀬(しおぜ)の
素描(すがき)の帯が
池の水面(みなも)にゆれていた
京都 大原 三千院
恋に疲れた女がひとり
 
京都 栂尾(とがのお) 高山寺(こうざんじ)
恋に疲れた女がひとり
大島つむぎにつづれの帯が
影を落とした石だたみ
京都 栂尾 高山寺
恋に疲れた女がひとり
 
 
 
イメージ 19京都 嵐山(らんざん) 大覚寺
恋に疲れた女がひとり
塩沢がすりに名古屋帯
耳をすませば滝の音
京都 嵐山 大覚寺
恋に疲れた女がひとり

 
イメージ 20踊子 作詩:喜志邦三  作曲:渡久地政信
(1957年発売 三浦洸一歌唱)
 
さよならも言えず 泣いている
私の踊子よ ああ 船が出る
天城峠で 会うた日は
絵のように あでやかな
袖が雨に 濡れていた
赤い袖に 白い雨……
 
月のきれいな 伊豆の宿
紅(べに)いろの 灯(ともしび)に
かざす扇 舞いすがた
細い指の なつかしさ……
 
さよならも言えず 泣いている
私の踊子よ ああ 船が出る
 
下田街道 海を見て                                            
目をあげた 前髪の
ちいさな櫛も 忘られぬ
伊豆の旅よ さようなら……
 
この辺なんですよ。流行歌は昭和で始まって昭和で終わってるというは…歌詩の構成と同時にメロディー
の構成もよくできている。「踊子」なんて、変則なんですよね。

ここで、舟木さんによるかなり専門的な楽曲の構成解説~Aメロ、Bメロ、サビ…なんていう言葉が飛び出
す~がありましたが、なんとなく聞き流してました(笑)舟木先生によるちょっとハイレベルな「レクチャーの巻」でした(笑)こんな先生に教わりた~い!

流行歌のテーマの大半は「男と女の想い」…ラストブロックは、わりとコクのあるものを三つ並べてみます。
 
イメージ 21夢ん中  作詩:阿久悠 作曲:森田公一
(小林旭/1978年)
 
指のつめたさ うなじの細さ
肩のはなかさ まつ毛の長さ
すべて重たい 悲しみつれて
ひとりお前は生きている
男もつらいし 女もつらい
男と女は なおつらい
だけど泣くなよ泣くじゃない
酸いも甘いも 夢ん中
 
恋ひとすじ  作詩:藤田まさと 作曲:猪俣公章
(森進一/1970年)
 
一度こうだと 決めたなら
決めたとうりで どこまでも
恋に命を かけたなら
恋はひとすじ いつまでも
いつまでも
 
たまにゃしみじみ 泣くもよし
酒でなみだを 吹き飛ばし
膝をかかえて ふるさとの
歌をうたうも 味なもの
味なもの
 
 
 
イメージ 24流れの雲に  作詩:川内康範 作曲:渡久地政信
(フランク永井/1962年)
 
流れの雲に きいてみた
おいら明日は 何処へゆく
そよ吹く風に きいてみた
おいら明日は どこへゆく
 
風がこたえた 雲にきけ
雲がこたえた 風にきけ
どうせこの世の 寂しさを
知っていながら なぜにきく

一旦、幕が降りて再び上がるとジャケットを脱いだ舟木さんが登場。
こんなに唄ったのに、まだ唄えってか?(笑)と言いつつ、オーラスは、いつぶりに唄うのか、よくわかりまへ~ん!といって唄われたのが「青春の大阪」でした。
                                                                                      中之島の緑
 
イメージ 22アンコール
~青春の大阪  作詩:西沢爽 作曲:和田香苗
https://www.youtube.com/watch?v=aHqhBkdbpHk 
(kazuyanさんの動画でお楽しみください)
(1964年9月発売)
 
いとしい君と 思い出の
小径に植えた 小さな木
いつか 誰かが 二人のように
愛を ちかう
緑の木蔭に なるように
あゝ 大阪を 青春の
みどりで みどりで つつもうよ
イメージ 23
小雨の朝は 御堂筋
星ふる夜は 中之島
別に 約束 したんじゃないが
君も 僕も 
緑の並木が 好きなだけ
あゝ 大阪を 青春の
みどりで みどりで つつもうよ
 
 
コンサートの始まりの時に、「なんとなくつながってくれる歌をごちゃまぜにして…」とおっしゃったのですが、この日のメニューでは、舟木さんのこれまでの旅路の景色を様々に見せていただけたと同時に、ファンが、聴きたがってるもの、一緒に懐かしく思い出を振り返るようなもの、舟木さんご自身が唄いたいと思うもの、「日本の名曲」として歌い継いでいこうとされているもの…という風な意味では「ごちゃまぜ」という表現もピッタリだったかもしれません。
 
 
 
でも、やはり、どんな歌も、舟木さんの手にかかると、その独自の香気を放つ世界に包み込まれるのです
ね。爽やかでスマートでありながら、しっとりとした潤いの泉が、その深部には力強く湧き出ていることがこちらの胸に伝わってきます。しかも、シビレちゃうほどに男っぽい…どこまで「男の色気」も進化していくのか、舟木さんて、摩訶不思議ですね。「北風のビギン」の歌詩並みに、永遠のギモンかも(笑)
 

イメージ 25

Viewing all articles
Browse latest Browse all 1510

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>