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Channel: 舟木一夫の世界~れんげ草の咲くさんぽ径~
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舟木さんを探すさんぽ径~舟友さんたちと「修学旅行」気分で楽しい「舟旅」 その2「絶唱」

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またですか?と言われそうですが、舟木さんの作品の中で私のマイ・ベストは、「絶唱」です。しかもくどいようですが「別格」です

舟木さんとの本当の意味での「一生もの」の出逢いは、園田順吉と舟木一夫が、ピッタリと重なって思春期の私の心に住み着いてしまったということからスタートしているのだと思っています。

多分、舟木さんのデビュー当時、中高生だった年代のファンの方たちが詰襟の学生服を着た舟木さんの歌う「高校三年生」「修学旅行」「学園広場」などの、いわゆる学園ソングをご自身の「今」と重ね合わせたように、中学二年生で思春期にさしかかった私が、恋にあこがれたり、世の中の様々な矛盾に気づきはじめた時に「絶唱」に出逢ったからなのでしょう。

これがもう少し前か後ろにズレていたら、もしかしたら「絶唱」も園田順吉(=舟木一夫)も、これほどまでに大きな存在にはなっていなかったように思います。「絶唱」以前にも小学校高学年の頃から舟木さんは、わたし好みのスターであり、お兄さん的にあこがれの存在であったことは確かで、好きだから当時の田舎の中学生には縁遠い映画館まで出かけて、しかも保護者同伴(笑)で観た訳なのですが、これが後に、私の人生観や精神世界にこれほど大きな影響を与えるものになるとは想像もしていませんでした。

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「純愛」「戦争と平和」「身分差別」…「絶唱」という作品には、人が生きていく上での精神性のあり方がすべて描きつくされていることを、当時の私は明確に理解できてはいなかったのですが、ひたすら感銘を受け、その感動の想いが胸に深く刻み込まれたのだと今になって思い至ります。

実際、今、振り返ってみれば、高校生になった頃には、にわか仕込みの付け焼刃的知識の方が先行してしまい、感性よりも理詰めの小生意気な女子高生だったように思いますから柔らかで素直な感性の中学生時代に「絶唱」の世界に触れて、感動することができたことは、一生の宝物になったのだと思います。

十代の半ばから後半にかけての子どもの心の成長は、身体の成長と同じで、めざましいものがあります。ほんの少しの時期のズレで心の琴線への響きは異なってくるのかもしれません。そういう意味でも思春期に経験した鮮烈な「出逢い」というものはその人の生きていく指針ともいえるかけがえのないものなのでしょう。

でも、その後は、高熱が引くように「舟木さん熱」が冷めてしまい、芸能界の人の中では気になる存在ではありましたが、高校生活が自分なりには結構楽しかったことや、時代の流れの中でのサブカルチャーもどんどん変化していき、いつしか「忘却の彼方」でした。ただ「初恋」を歌っていらしたころには、また「絶唱」の時のような舟木さんに戻られたのかと、関心が向きましたが、その少し後に、事件が起きたり、舟木さんもご結婚されたり同じ時期に自分も家庭に入ったりで、新聞記事や週刊誌のセンセーショナルな見出しのような情報からだけ知る舟木一夫になってしまって、ご自身の言う「寒い時期」になってしまい…それ以来、私とはすっかり無縁のような感じになってしまいました。

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ですから、職場を定年退職した2012年の9月に、まもなく関西を離れて三重県の実家に帰郷する直前になって、ふと思い立って新歌舞伎座に出かけたのも「絶唱」が聞きたいという想いの一点でした。
本当に「ふと思い立った」というのも、今、考えると何だったんだろう?と不思議なのですが…それも人生の節目に、自分自身の原点のようなものを、無意識にたどっていたのかな?と思ったりします。

なんの情報もなくて、ただ「舟木さんのファンはスゴイ!」と聞いていたので、ビビリながら劇場に足を踏み入れました。これまで感じたことのないアウェイ感とともに(笑)

「絶唱」への想い入れがなければ、私には生涯、縁のない場所であると思っていたのが、今は、なんとこの有様です(笑)舟木さんが、「ただものではなかった」ことに遅ればせながら気づくことができたのも、偏に「絶唱」という作品のおかげです。

それだけに、それぞれの歩いてきた道、それはみんな正解なんだと、ステージのトークでおっしゃる舟木さんの言葉には深いものを感じてしまいます。長い間、舟木さんとは全く接点もなく右往左往して歩いてきた私の道が、舟木さんが歩き続けていらした道と、つながっていたことに感動を覚えています。どうやらこれは、50年も前から約束された「再会」だったのだとひとり悦に入っている今日この頃です(笑)

今回、舟友さんのお心のこもったご案内で、念願の智頭町での「舟木さんを探すさんぽ径」が実現しました。本当に、ありがたく感謝の気持ちでいっぱいです。

またしてもヘボな画像ばかりで申し訳ありませんが写真にそって、ご一緒に「さんぽ」していただければ幸いです。

智頭宿観光マップ

これは舟友さんの撮影の写真です。私は撮りそこねてしまいました。以下の何枚かのクリアな写真は舟友さん撮影です

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西河克己映画記念館

まずは西河克己映画記念館へご案内します

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西河克己映画記念館 所蔵写真

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映画の台本です。
園田惣兵衛が滝沢修となっていますが実際は志村喬さん。台本作りの段階では滝沢修さんだったのかな?
ネットを見てるとよく惣兵衛が滝沢修とあるのはそのせいかもしれないと思い至りました。

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撮影の合間に、アイスを食べる舟木さん。今も昔もエネルギーのもとはアイスなんですね

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これは映画の中のシーンです

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これは記念館の資料の写真です。舟木さんガンバレ!


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再び映画のシーン。時間的には短いショットですが重かったんでしょうね

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記念館の資料ケース

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西河監督とのツーショット写真はこれ一枚だけでちょっと残念


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石谷家住宅(国登録重要文化財)

イメージ 23「古くは鳥取城下で塩の卸問屋を稼業とし、その後、大庄屋として智頭宿の発展に寄与しながら、問屋業や山林業を営んできた。屋敷は約40の部屋数を有し、大規模な近代和風建築として高い評価を得ている。」と「智頭町」観光案内に紹介されています。

         ネットにアップされている上空からの全景写真→

山口百恵さんが小雪を演じた映画「絶唱」の撮影に使われたそうです。「西河克己映画記念館」のすぐ近くです。


私の撮影した石谷家住宅。雨が降っていたので霧がかかったように霞んでいて山陰の風情が出てますでしょ


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こちらは舟木さん主演の「絶唱」の画面に登場する旧家です。屋根の感じが似てますね。


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ちょうど今の時期は旧暦の雛祭りにあたるのでお屋敷にはたくさんのお雛様が飾られていました



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驚いたことにうちの長女が生まれて二年目頃に私の両親からプレゼントされた段飾りと全く同じお雛様もあって
「昭和50年代はじめの雛人形」と書いてありました。これも嬉しいご縁のようです。


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お庭も広くて手入れがゆき届いていて絵のようでした

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石谷家の中の喫茶室でランチタイム あんかけゆば入り蕎麦、ゆずの香りがして、とろ~り


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舟木さん出演の映画「絶唱」のラストシーン「葬婚式の宴」の場面のロケが行われた旧家跡

超豪華な石谷家をあとにして向かったのは、実際に舟木さん主演の「絶唱」のロケが行われたお屋敷です。残念ながらこちらのお屋敷は、今は廃屋となっていて無人ですので荒れ果ててしまっています。石谷家のように智頭の町中ではなく人里離れたひなびた場所に建っています。

こちらは舟友さんが撮影して下さったものです

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これは、私の携帯カメラです。お屋敷の後ろは山が迫っています。お屋敷の周囲は石垣でぐるっと囲まれていて入れません


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屋根は茶色ですが、撮影当時はそうじゃなかったんでしょうね。向かって左奥に玄関
門構えそのものは石谷家には及びもつきませんが敷地面積は人里離れているだけに広大でした



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ここで、ちょっと現場検証?(笑)画像右奥に通用口が見えます。ここからお屋敷の庭に入ると…

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今度は画面の向かって左奥に注目…村人たちがこの通用口にひしめいて宴の席に招かれるのを待っています。

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そして、順吉が村人たちを招き入れるようにと合図をすると、画面の右側から左に向かって村人たちが入ってきます。

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村人たちを三三九度の婚礼に同席させるシーン

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そして、立ち上がって、村人たちの前に両手をついて深くお辞儀をする順吉さん。右奥が通用口。

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当時、中学生だった私の印象に残ったシーンのひとつでした。順吉さんがこの時にどういう挨拶をしたのかは、あまり覚えてはいなかったのですが、大地主の息子が、村人たちに礼を尽くしている姿にただ驚いたのでしょう。舟木さんと再会後にこの映画を見直してから、そのひとことひとことをあらためてかみしめてみた時に14歳の私が感動した理由がわかったような気がしました。

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感動的なシーンのロケ現場に「舟旅」をすることができて、本当に幸せでした。舟友さん、心からありがとうございました。

以下はデジタルカメラでズボラな私が珍しく撮影した写真です。ティータイムに舟友さんが案内してくださった自然がそのまんまという「大自然みどりのふる里~みたき園」の風景です。

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カフェで、アッサムティーとこっこぷりんと自然の癒をごちそうになりました

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以下は「絶唱」について記した過去のブログです(参考)

『絶唱』その1~私にとっての園田順吉(=舟木一夫)は初恋の人かも・・・
http://blogs.yahoo.co.jp/ycmay26/67911506.html

『絶唱』その2・原作より(上)~私にとっての園田順吉(=舟木一夫)は初恋の人かも・・・
http://blogs.yahoo.co.jp/ycmay26/68545585.html

『絶唱』その2・原作より(下)~私にとっての園田順吉(=舟木一夫)は初恋の人かも・・・
http://blogs.yahoo.co.jp/ycmay26/68545621.html

『絶唱』その2・原作より(番外篇)~私にとっての園田順吉(=舟木一夫)は初恋の人かも・・・
http://blogs.yahoo.co.jp/ycmay26/68546405.html

絶唱  (kazuyanさんの動画でお楽しみ下さい)
https://www.youtube.com/watch?v=Ip62KFsYiwo


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