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Channel: 舟木一夫の世界~れんげ草の咲くさんぽ径~
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ちょっと箸休め~石本美由起作詩、船村徹作曲の「野菊」と「野菊になった秋子」

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わが家の小さな畑のジャガイモの花

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東海地方の今日は、とっても蒸し暑い一日でした。母が、一週間ほど東京の妹のところに遊びに行っていて、畑の水遣りを、おおせつかっているので、昨日、水遣りがてら、今が最盛期のスナップえんどうの収穫をしたときには、全然気づかなったのですが、今朝、畑の水遣りに行くと、なんと、畑の一部が薄紫になっています。ジャガイモが花をつけていたんです。一晩ですっかり畑の景色が変わってました。どんどん季節がすすんでいるんですね。

イメージ 3       スナップエンドウは今年は豊作でした

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いよいよ、明日16日は、東京メルパルクホールでの「ラブ・コン」が開催されますね。おでかけになられる皆さん、今頃、さぞかし、ワクワクでしょうね。
そこで、先日の大阪メルパルクの「ラブ・コン」で、舟木さんが、「ステージで歌ったかどうか記憶にない…」とおっしゃったくらい、めったに歌われない「野菊」のことを少し書いてみます。

実は、私は、この「野菊」という曲が、ずっと気になっていたので、調べてみました。

気になっていたのは、船村徹先生の自伝「私の履歴書~歌は心でうたうもの」の巻末に記載されている作品リストの中に、舟木さんの「野菊」が、記されていなかったからです。単なる記載モレかな?などと思ったりしていたのですが、何度もしつこくリストを眺めているうちに、リストの中に「野菊」という言葉が入っている曲を見つけました。歌手名は島和彦さんで曲名が「野菊になった秋子」です。「野菊」という言葉も入ってるし、舟木さんの「野菊」の歌詩の中に出てくる女性の名前も「秋子」ですから、これは、なにか、このふたつの曲の間につながりがあるに違いない…と思ってネットの海をめぐって探してみたら島和彦さんのシングルレコードのジャケットと、譜面を見つけました。


野菊になった秋子 イメージ 5
島和彦さん歌唱 1966年10月発売)
作詩:石本美由起  作曲:船村徹 

見えるかい きれいだろ
野菊だよ…
君と夕陽に 微笑んで
廻り道した 小川のほとり
秋子 秋子 せせらぎも
咽び泣いてるよ

そうなんだ わかるだろ
野菊だよ…
僕の涙が 星になりイメージ 6
夜はまたゝき うるんで光る
秋子 秋子 思い出を
花も呼んでるよ

あげようか 好きだろう
野菊だよ…
話しかければ 野の花も
揺れてうなずく 悲しく匂う
秋子 秋子 この胸に
君は生きてるよ




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そして、以下が、舟木さんの「野菊」です。

野菊  作詩:石本美由起  作曲:船村徹
https://youtu.be/xDwuZNT8Q34 (1974年アルバム「ゴールデン・ダブル・フォー・ユー」からの音源)

イメージ 8見えるかい きれいだろう
野菊だよ…
愛の夕焼け 心に染めて
君と歩いた 小川のほとり
秋子秋子 思い出に
水も 泣いているよ

淋しさが 匂うだろう
野菊だよ…
僕の涙が 時雨になって
いのち短い 花びら濡らす
秋子秋子 幸せの
春は かえらないよ

あげようか 好きだろう
野菊だよ…
話しかければ 夕陽ヶ丘の
愛の墓標に こだまが咽ぶ
秋子秋子 この胸に                                   ゴールデン・ダブル・フォー・ユー(1974年10月発売)
君は 生きているよ 


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詩はビミョーに変わっていて、メロディーは、全く改作されていますが、明らかに、舟木さん歌唱の「野菊」の原型が「野菊になった秋子」なのだろうなと思いました。

島和彦さんは、1973年頃以降から、表立った歌手活動はなさっていないようです。現在の島さんについてのネット上の情報↓
http://blog.goo.ne.jp/awaytokyo/e/1588acb310ab1d5a7d8106f520b0f086#comment-list

ご周知のように、舟木さんの「野菊」はシングル盤では発売されてなくて、私が知る限りでは、ふたつのアルバムに収録されています。

ゴールデン・ダブル・フォー・ユー(1974年10月発売)
収録曲 1枚目
高校三年生/只今授業中/学園広場/仲間たち/さらば古い制服よ/修学旅行/君たちがいて僕がいた
まだみぬ君を恋うる歌/青春はぼくらのもの/歩いていこうよどこまでも/友を送る歌 
       
収録曲 2枚目
花咲く乙女たち/高原のお嬢さん/東京は恋する/渚のお嬢さん/あありんどうの花咲けど
北国の街/初恋/絶唱/夕笛/哀愁の夜/野菊/帰郷

舟木さんの「野菊」が最初に音源化されたのは、上記の1974年発売のアルバム「ゴールデン・ダブル・フォー・ユー」です。おそらくコロムビアの意向とか「野菊になった秋子」の作家である、船村、石本両先生のお考えなりご了解のもとで、舟木さんが歌う「野菊」として新しく生まれ変わって、アルバムに収録されたものと勝手に想像しました。上記のアルバムは、既にシングルなり過去のアルバムに収録されている曲がほとんどです。初めて音源となったのは「野菊」のみですからこの曲を収録することで販売力を狙ったのかな?とさえ思わせます。

でも、初めて、私がこの曲を聴いたのは、上記のアルバムではなくてその2年後の1976年に発売されたアルバム「花もよう」収録の音源です。正しくは、このレコードはその後、2004年8月に復刻盤CDとなって再発売されましたので、私が持っているのはCDの方ですから、CDで初めて「野菊」を聴きました。

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ですから、オフィシャル音源としては、youtubeにアップされている先にご紹介した歌唱のものと1976年発売の「花もよう」収録の2つの歌唱がありますが、もしアルバム「花もよう」をお持ちの方がいらっしゃったなら、一度、この二つの歌唱を聴き比べてみて下さいね。わずか2年足らずの間に、舟木さんの歌唱が大きく変わったことが、この「野菊」のふたつの音源でよく示されていると私は感じていますが、いかがでしょうか?

5月9日の大阪メルパルク「ラブ・コン」のトークで、舟木さんが、さりげなく「詩をはずして別の(詩?)で歌ってもいいなと…」とおっしゃったので、大いに期待して、あらたに舟木さんの描く詩の世界で、このメロディーを楽しむことができる日を待つことにしましょう。

5月27日発売です。私はamazonで予約してるので、この日に届くはずです 

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