私は、後援会主催のコンサートには今回が初参加でした。6月の演舞場でのサンクスコンサートと同様に、開幕前にステージ衣装ではないラフなスタイルで舟木さんが舞台上に登場なさってプレゼントを受け取るプレゼントタイムから拝見しました。舟木さんはゆったりした真っ白な半そでシャツにジーンズです。『高校三年生』の頃の爽やかで清々しいイメージがそのまんまの白いシャツがまぶしい最近ちょっとスリムになられたので、さらに若々しくてカッコイイんですよね。本当に50年前と少しも変わらない清潔感には目を見張るばかりです。
そういえば私の高校時代の初恋の人も二年前の同窓会で真っ白なシャツで若々しくステキだったなぁ、テヘッ
舟木さんご自身もおっしゃってましたが「歌い手が開幕前に私服で出てきてひたすらプレゼントを受け取るという光景」は、ちょっと他では見られない珍しい眺めです。プレゼントについては受け取る側の舟木さんの肉体的な負担を心配されるファンの方もいらっしゃるそうですがこれも舟木さんが「no thank you 」の意志表示をなさるまでは、コミュニケーションの場として大切なのかもしれないなぁと個人的には思いました。
舟木さんはアメ玉を口の中で転がしながらずっとお喋りされてました。連日の猛暑で舟木さんのご健康を心配していましたが、今回に関しては全くの老婆心((笑))に終わって何よりと思うほど開幕前からお元気で終始笑いをとっていらっしゃいました。舟木さんの会場の雰囲気をなごやかになさるお気遣いにもマイッちゃいました。
以下舟木さんのひとりごとのようなお喋りです・・・ピンク文字部分は舟木さんの言葉
「今日はこのシャツでやりたいなぁ・・」~暑いことだし、ステキなシャツ姿だし私としては大歓迎なんですが(笑))
「小さいけど重い!中に砂がいっぱい入ってるかも知れないけど・・」
「暑くないですか、マフラーして・・・」~首にショールを巻いたファンの方に・・・
「ズルイよ、自分だけ、うちわ持って・・」~手にうちわを持ってプレゼントを渡したファンの方に・・
その後、ポツリと、「大変個人的な会話を、今・・・・」(笑)
この日は舟木さん、ファンの方にとってもお気遣いされていらしたように感じました。コンサートのトークでも、「舟木さんは冷たい」と言われますが、そうじゃない。テレてるだけなんです。とかお客様との距離感とかについて、またトークの内容に制約をするのは苦手などおっしゃっていました。色んな声が聞こえていくのでしょうから、舟木さんも色々とタイヘンなんでしょうね。人気者はツライ・・・でも私はあるがままの自然体の舟木さんが好きです。
プレゼントの順番待ちの若い男性スタッフが、たくさんの女性にたじたじしてる感じなのをチラッと御覧になっておそらくそれとなく助け舟を出すつもりなのか「親父さんいくつ?」・・・余裕のない彼は「二十・・・」と自分の年を言ってしまって「君の年訊いてるんじゃないよ、親父さんの年」その答えが「五十・・才」と聞いて舟木さん「もうイイよ!」と・・・大爆笑でした。スタッフのお父様が舟木さんより20才近く若いんですもんね。プレゼントを受け取り続けて、さらにその若いスタッフのことを話題に・・「そこで見てると不思議なんだろうなぁ・・こんなジイさんが・・(たくさんプレゼントをもらってる光景)」とってもリラックスしてファンとの時間を楽しんでいらっしゃる舟木さんでした。
ラブリーコンサートNo.25 後援会発足50周年
~KAZUOのわがまま選曲~POPS WORLD
2013年8月23日
大阪メルパルクホール
14時半開演
18時開演
18時開演
私は昼夜とも拝見させていただきました。昼の部をメインに御報告します。ピンク文字が舟木さんのトーク
チャコールグレーのスリーピース
ホワイトに黒のストライプのシャツ
胸に黄色のバラ
ペンダントは白く光る丸いストーンのように見えました
ホワイトに黒のストライプのシャツ
胸に黄色のバラ
ペンダントは白く光る丸いストーンのように見えました
右上の写真は舟友さんが作成されたものをプレゼントしていただきました。良い記念になります。
ありがとうございま~す
オープニング
~季節かさねて
先ずは後援会のファンの方のために作られた曲からでした。
舟木さんによれば、4月に同じ会場で「コロムビア歌の大行進」が開催された時には、あまり集客が芳しくなく6割くらいしか席が埋まっていなかったとのこと、この日の舟木さんのコンサートにはたくさんのお客さんが来て下さっていることを「ぼくは幸せな歌い手ですよ!」としみじみおっしゃる舟木さんに大きな拍手が起こりました。
最近は僕のトークが壊れてきているというウワサがロビーのあちこちでささやかれているそうですが・・
舟木さんが、曲の合間のトークのちょっとした言葉や話題について、人は様々ですから聞いたお客様から色んな声があるのでしょうね。ちょっとそんなことを頭に置いていらっしゃる感じのする導入でした(笑)舟木さんもタイヘンだ! ひとり寝の子守唄
酒と泪と男と女
今日は「ポップスパターン」ということでよいのですね!?・・とバンドを振り返って舟木さん。
青空ひとりきり「青空ひとりきり」は右手で腰を叩いてリズムをとる舟木さん。これがとってもキュート
リバーサイドホテル
歌詞が悲しくてもリズムが明るい歌をどう歌ったらいいか若い頃は考え込んでいた・・・今は・・(そうでもなく自然に歌ってる?)
酒と泪と男と女
歌い終わって、バンドの方を振り向いて、みんな半そでだ!(バンドの皆さんはお揃いの黒のTシャツ)御自分の衣装を見て、これちょっと暑かったかな?薄いんですけどね。東京の時はもっとラフっぽい色にしてみようかな。ま、どっちでもいいや・・
厳密には「芸人」という云い方は寄席関係の方に限るのかも知れませんが・・・と立川談志さんの言葉を引用して・・私とおんなじことを考えてたんだな・・「所詮、人生は生まれて死ぬまでのヒマつぶしじゃないの」と・・僕はそれが歌の道だった。自分の好む道がうまい具合に手に入ったので、「皆さんから見てる舟木一夫」を観に来てもらってとりあえずお客さんにヒマつぶししてもらう、そして私もヒマつぶししている・・
なんだか含蓄のある言葉・・私も同感!どうせなら思いっきり楽しいヒマつぶしができれば幸せ!
サボテンの花
五番街のマリーへ
サボテンの花
歌のタイプによらず景色が出てくる歌は広がりがあっていいですね。「シャボンの泡 洗いたての洗濯物」・・この部屋は二階建てになってる気がするんですね。二階の一番隅の部屋で、秋になるとイチョウの並木が見えて・・『夕笛』や『たそがれの人』もどんどん広がりをつくっていく、今僕がステージで育ててる歌は『哀愁の夜』・・なかなか簡単にはいかないです。二年ぐらいはかかるんでしょうね。
舟木さんのおっしゃるこの感覚は落語の噺家さんにも通じるもので、ひとつの噺を何十回、何百回と高座にかけて育てていく。歌も噺もその演者にとっては我が子のようなものなんですね。
声が続く限り歌っていきます。どこまで続くんですかね。最近ものにつまづきやすい。パチンコの帰りなんか・・とつまづくジャスチャー(笑)夜中に起きた時におでこをぶつける。「押す」ドアを「引いて」た(笑)
男の子にしたら全員が持ってる想い・・・と右手をポケットに入れて『五番街のマリーへ』
五番街のマリーへ
これも青春ソングに間違いないという気がします。
また逢う日まで
わかって下さい
例によって女唄というか繊細な歌を・・
夢一夜
桃色吐息
桃色吐息
『桃色吐息』を歌い終わって「きれいと言われる時は短すぎて・・花の命は短くて・・」と林芙美子の短詩を続けてフフフといたずらっぽく笑う舟木さん。何が言いたいの(笑)
こういう歌い手のお喋り・・どこからどう出てきたのかわからない制約が気持ちワルイ・・僕は丁寧なあらまった言葉で喋れない。やろうとしてみたけど、自分がウソつきに思えてくるんです。私の場合はお客様が良かったんでしょう。この先、僕はどんどん乱暴になるような気がする・・思い切り云いたいことを・・(笑)
あっ云い忘れてました。今日はようこそおいで下さいました。後援会50周年おめでとうございます。
ふたついきましょう!と『夢の途中』『涙をふいて』
「後援会」は「後援会員」のものなので、御自分の後援会の結成記念でも「おめでとうございます」なのか・・なるほどフムフム。なんでも感じたことを感じたままにおっしゃるのが舟木さんの魅力であり、信頼感に繋がっていると私は思っています。コンサートの最初にちょっとふれていらした「お喋り」のことを再度おっしゃったということは舟木さんのある種の宣言かな?
涙をふいて
さっき12月のはなしをしましたが、お邪魔している最中に「九」(69歳)となります。一歩一歩70(歳)に近くなっていく。んーン最近はね思うこともあるんですよ。次(のステージ)まで一週間あるとして、疲れが抜けるのに3、4日かかる。残った二日間で多少整えていく。二日後にちゃんと声が出るのかな・・という不安がある。いや、本人、そんなうなだれて話しているワケではない・・・最後は舟木さんらしいフォローでしたが、誰だって60代半ばから古希間近くなれば肉体的な不安だらけ、まして声が命の歌い手であり、さらに歌がすべての舟木さんですから当然その不安は私たちには計り知れないものがあると思うのです。そういう不安もひっくるめて私たちの前で歌い続けて下さっている舟木さんを丸ごと受け止めるのが聴く側の姿勢なんじゃないかな?という想いが今回のコンサートの舟木さんのトークをお聞きしてより強く深くなりました。舟木さんが無用な気遣いをなさらずひたすら心身ともに最高のコンディションで舟木さんらしくステージに立っていただけるような「お客様」でありたいと痛感しました。
ある日突然ラジオから流れてくる曲に胸が熱くなる・・それが「歌」のステキなところでしょう。ラストコーナー
心もよう
シクラメンのかほり
秋止符
アンコール
~青春時代(スタンディングオベーション)
シクラメンのかほり
秋止符
アンコール
~青春時代(スタンディングオベーション)
舟木さんがプレゼントタイムの時に、ジーンズのウエストにゲンコツ一個分くらい身体が細くなってきた。体質なんでしょうね。
独り言のような感じでプレゼントを受け取りながら何気なくおっしゃいましたが、もともと細~い体型なのを「逆ダイエット」されて体重を増やされたのですから、年令を重ねれば舟木さんのおっしゃる通り元の体質がやせ型という体質でいらっしゃるからまた細くなられるんだろうなぁと思います。今はちょうどいい加減でカッコイイなぁと思うんですが、御本人から細くなってきたとお聞きするとちょっと心配になります。今は夏だし、この猛暑のさなかにハードスケジュールをこなされているのでなおのこと細くなっていらっしゃるんだと思います。
今回のセレクトは「ポップス系」とくくってありましたが、ニューミュージック系とひとむかし前のポップス歌謡系が混在している感じでした。70年代の学生運動世代の遅刻組である私的には、やっぱり『ひとり寝の子守唄』が一番沁みました。『リバーサイドホテル』の舟木さんはもう色っぽいのなんの、反則でしょう!っていうステキさでした。『夢一夜』はちょっと夢二の世界っぽく切な~い・・・『五番街のマリー』の歌詩「それだけが気がかり・・・♪」を聴いての私の唯一の「気がかり」はちょっとお痩せになってきた舟木さんのご健康です。
27日は東京メルパルクのラヴリーコンサート、二日おいて29日は再び関西、滋賀県びわ湖ホールでの通常コンサート。かなりハードスケジュールです。どうかこの夏をお元気で乗り切って下さいますよう心から念じています。