舟木さんが、デビューから一年を待たずに1964年3月1日(8日まで)に浅草国際劇場の大舞台で「舟木一夫ショー」を開催した際に郷里の一宮からファンが「舟木一夫号」で大挙して上京したというエピソードは、広くに伝わっているところですが、その約一年後にも、二回目の「舟木一夫ショー」(4月28日~5月5日)が同じく浅草国際劇場で開催されています。その時の模様が掲載されている雑誌から、ステージ衣装の数々を掲載します。
「別冊・近代映画6月特大号 デビュー2周年 舟木一夫」(花のステージ特集号)
~1965年(昭和40年)6月1日発売~
舟木さんが、20歳の時のファッションショー?をお楽しみ下さい
このショーでは11点もの衣装替えをして28曲を歌ったのだそうです。軽いお芝居もあって猛練習したウクレレの成果も御披露なさったとあります。和服の色柄はなんだか「着せられてる」って感じもなきにしもあらずですよね(笑)驚いたことには、このショーで既に「船頭小唄」を歌っていらっしゃいます。なんとまあ、オマセさんなこと!でもその頃の想いをずっとあたため続けて、今私たちに届けて下さる「船頭小唄」はまさに舟木一夫の歌い手としての旅路のすべてを思わせる名曲として響いてきます。下記の写真の中に「船頭小唄」を歌う舟木さんのお写真もあります。すぐにわかるはずですよ
そういえば、当時はプレゼントとして大きなレイを首にかけるという風景も見られましたよね。「着物にレイ」というミスマッチなお写真も昭和のあの時代ならではですね。ちなみに、一番女性ファンに受けた衣装は白い軍服姿だったそうです。確かに舟木さんの軍服姿って凛々しくて憂いを帯びていて乙女心をキュンとさせるんですね。「高校三年生」から二年が経過していますが、「詰襟」も、まだ登場しています。そして、なんと裏表紙の「広告」まで舟木さん一色です。当時の熱烈ファンにはたまらない特集雑誌だったんでしょうね。