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Channel: 舟木一夫の世界~れんげ草の咲くさんぽ径~
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びわ湖ホール大ホール 8月29日~2013コンサート

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6月の新橋演舞場の一ヶ月公演のあと、この夏は名古屋でのシアターコンサートバージョン、大阪と奈良での通常コンサート、大阪と東京での「ラヴリーコンサート」、そして今回の滋賀県での通常コンサートと猛暑の7月と8月もお元気にスケジュールをこなされ、とっても頼もしい舟木さんです。
私はというと、この7月と8月のスケジュールは、東京での「ラブリーコンサート」以外は、幸せなことにずっと舟木さんのステージを楽しませていただくことができました。
本日は、この夏のラストスケジュールとなった「びわ湖ホール大ホール」のコンサートの模様を報告します。
 
       2013年8月29日 滋賀県 びわ湖ホール大ホール
 
イメージ 1
 
開演時間  昼 14:30   夜 18:00 
セットリストは2013年通常コンサートのバージョンです。
昼の部の舟木さんのトークをメインにして再現してみます。ピンクの文字は舟木さんのトークです。
 
オープニング
~さよならの朝に
一年ぶりちょっとで おじゃましました。大阪と比べるとこっちはさわやかですね。大阪の方もいらっしゃると思いますが・・今日はどうもありがとうございました。
やっぱり通常コンサートだと、ちょっとあらたまって忘れずにご挨拶なさるんですね(笑)
 
                                       円形の屋根のびわ湖ホール(湖側から)

イメージ 2東京は恋する
北国の街
くちなしのバラード
花咲く乙女たち

マイクを持って歌いながらプレゼントを受け取るテクニックと、こういう時に「テープを使っていない」ということが証明されるというお話を・・テープに合わせて歌う歌い手のストレスの方がすごいと思うんですが・・・僕はダメですね。二十歳の時は二十歳の声、もうすぐ七十(歳)は七十(歳)の声、その時々の歌い手の歌を聴いていただく、それでいいんじゃないでしょうか。
MCで次の曲へのつなぎトークをされ始めたら、ギターで何やら合図の音が・・・
舟木さんが自作の曲の話を始めたんですが、実は構成上でいけば「抒情歌」につなげないといけない
。「今、2曲飛ばしそうになりました。久しぶりのバージョンなんで・・・」と舟木さん。では、ここで「抒情歌」をふたつ・・・無事に軌道修正できました。
 
びわ湖ホールの敷地内のおみなえし
 
イメージ 4
夕笛
絶唱
 
日本というのは四季(しき)がはっきりしていていいなぁ・・しきと言っても「結婚式からお葬式まで...余計なこと言うなよ!」とダジャレの後、ひとりツッコミを・・・(笑)歌い手は十年から十五年という時が一番危ない・・自分と持ってこられる歌との寸法が合わなくなってくる、そこで自作のものを三十代に書き始めた。今から歌う曲も、自分の気持ちを正直に書きました。

 
みんな旅人

イメージ 5潮どき 作詩・作曲:上田成幸
 
人の噂にAh・・・・ 聞き耳たててAh・・・・
息を殺して こんなに痩せた
人の気に入るAh・・・・ 自分を作りAh・・・・
情けないほど やさしくなった
男らしさとAh・・・・ 無難な日々をAh・・・・
知らず知らずに 秤にかける
浅い眠りにAh・・・・ 子供の頃のAh・・・・
鳥のさえずり かすかにとどく・・・
 
片道だけの 短い旅路
身体ぶつけて ただ進むだけ Ah・Ah・Ah
そろそろ潮どき 今が潮どき
思いどおりに 生きる潮どき
 
あれもこれもとAh・・・・ 買うだけ買ってAh・・・・
影もかたちも 見えなくなった
五年たってもAh・・・・ 変わらぬものをAh・・・・
探し続けて まだ ーー夢の中

生きて走って 転んで泣いて
散れば散ったで また進むだけ Ah・Ah・Ah 
そろそろ潮どき 今が潮どき
思い通りに 生きる潮どき
 
イメージ 6愚にもつかないAh・・・・ 戦さの日々がAh・・・・
あけて日ぐれて・・・ 夜更けのながさ
堕ちて行くときAh・・・・ 抱きたいものはAh・・・・
しのぎ削った 男の背中
死んで行くときAh・・・・ 抱きたいものはAh・・・・
その日愛した 女のなみだーー
女のなみだ・・・ 女のな・み・だ
 
流行歌というのは色々なタイプの歌があるんですが・・フォーク、ニューミュージックも流行歌のひとつ・・演歌も僕らの世代の演歌とはずいぶん変わりましたから・・カラオケ向きの演歌に偏って流行歌のジャンルが弱ってきた。
昔は「出世払い」という言葉があって、僕も「野菜炒め」(の代金)をデビューしてから「出世払い」をしました。昔は、なにかにつけて「いい時代だったなぁ・・」
というニュアンスのお喋り。

銭形平次
~スタンディング
 
滋賀県の地元のお客さんが多かったのか、特別に「舟木さんファン」という方の割合が、いくらか少なかったんでしょう。ちょうど私が昨年初めて舟木さんのコンサートでびっくりしたように「スタンディング」そのものにとまどっていらっしゃる方が客席の真ん中の列から後ろ半分ほどの方が、立たない感じでした。でも、舟木さんがラケットとボールを持っていらっしゃると、ほぼ8割くらいは立たれました。でも、ボーイメージ 7ル打ちが終わると即、着席(笑)
でも、お客さんの反応はとっても楽しそうで、舟木さんも新鮮な客席の空気感を楽しまれたと思います。
「今ボールを手に持っていらっしゃる方・・あまり足で持ってる方はいないと思いますが・・」とまたしてもおふざけ(笑)
スタンディングが終わると・・「あっちィ~(暑い!) 続けて「こっちィ~」さらに、先ほど冒頭(ぼーとー)で申し上げたように・・ボートでもヨットでもいいんですが・・・これこれ、またもやダジャレ炸裂!・・(笑)「来年70(歳)ですよ・・多分(笑)先輩方の消息を知りたいので「懐メロ」は見るようにしてます。この間も「思い出のメロディー」を録画しておいて見ました。青木光一さん、あの方は83、4(歳)ですよ。♪柿の木坂は駅まで三里・・♪とモノマネでワンフレーズお歌いになりました。もちろん大拍手。さらに青木先輩は独特な抑揚があって・・「思い出すなぁ・・」
と歌詩の一部をモノマネで歌って・・。ホント青木光一さんの特長をとってもよくとらえていてソックリ・・客席からも「巧い!」の声が・・「ちょっとはモノマネもできるんですよ」と楽しそうな舟木さんでした。80(歳)を越えた先輩がああして歌ってるんですから・・あと五年続くと、あたしは73(歳)になる。その頃は、ステージ20分、休憩が一時間半とか(笑)
 
イメージ 8ジャケットを白に着替えて・・
 
明日咲くつぼみに
 
あゝ青春の胸の血は
修学旅行
仲間たち
君たちがいて僕がいた
高校三年生
学園広場 
 
決して後ろ向きの話じゃなくて、1時間45分のコンサートをあと何年できるか・・何だかもう少しやれるような気がしてくる・・とりあえず55年目までと設定したわけですけど、50年と一口に言いますが、よくもまあこんないい加減な歌い手を見捨てもせずに、付き合って下さって・・という言い方の中でもとても入りきれないのですが・・・と舟木さんらしい誠実な云い方での感謝の気持ちの表現をなさってあらためて、胸が熱くなりました。これからは歌う方も聴く方も、若いうちにはボールが届かないような「日本の名曲」・・「ゴンドラの唄」「荒城の月」など入れ込みながらのコンサートを・・と今後の方向を示されて『船頭小唄』を。続けて『浮世まかせ』へと

 
船頭小唄 作詩:野口雨情 作曲:中山晋平
 
イメージ 9おれは河原の 枯れすすき
同じお前も 枯れすすき
どうせ ふたりは この世では
花の咲かない 枯れすすき

死ぬも生きるも ねえお前
水の流れに なに変わろ
俺もお前も 利根川の
船の船頭で 暮らそうよ
 
なぜに冷たい 吹く風が
枯れたすすきの ふたりゆえ
熱い涙の出た時は
汲んでおくれよ お月さん
 
おれは河原の 枯れすすき
同じお前も 枯れすすき
どうせ ふたりは この世では
花の咲かない 枯れすすき
花の咲かない 枯れすすき
 
舟友さんの豪華絢爛たる花束です。ライトに映える白い花たち
 
イメージ 3浮世まかせ
 
聴けば聴くほど味わいと奥行きを感じさせる、この二曲です。こういう曲を聴くとどうしても『高校三年生』でデビューされた時の歌声を重ね合わせてしまいます。当時の初々しい舟木さんと今のスケールの大きな舟木さんと、その両方の魅力が重層化して、つくづく歌い手として理想的なスタートを切り、紆余曲折はあったものの、50年を経てもなお魅力的なステージを楽しませて下さっている舟木さんの旅路の長さと重さを思ってしまう私です。
 
若い頃の後悔は当たり前のこと・・過ぎ去ったことはみんなOK!OKだから今こうしてここにいられるわけなんですから・・とりあえず、そういうことにしましょう!もう今はイヤな場所には行かない、イヤな人には会わない・・それでいいでしょう。
ラストブロックは若い頃の後悔は時間がたつとぬくもりに変わってくる・・あった方がよかった痛み。初恋の人の顔など思い出してみてください・・・
たそがれの人
 
哀愁の夜  作詩:古野哲哉 作曲:戸塚三博

なんて素敵な 夜だろう
星はきらめく 瞳はうるむ
ああきみと行く 夜風の舗道は
いつかふたりの胸に 
恋を育てた あの日の舗道よ
                             琵琶湖の夜景
イメージ 10
 
夢を見るから ゆれるのか
長い黒髪 波うつように
ああ街の灯は やさしくもえて
何かちかいの言葉
交わしたいよな ふたりの夜よ
 
たとえ別れは 辛くとも
想うこころは 変わりはしない
ああ面影が 消えないように
きみと歩いた路に
ひとりたたずむ 哀愁の夜
 
高原のお嬢さん
 
End Love
 
アンコール
~グッド・バイ・ソング
 
今回のコンサートは、歌はもちろんなのですが、舟木さんの笑顔のあたたかさと、舟木さんの目の表情が届けてくれるいろんな心のニュアンスを受け止めるような想いでそのひとときを過ごしました。
 
琵琶湖の遊覧船ミシガン
 
イメージ 11舟木さんが歌っていらっしゃる時の目は~可愛らしい~純な~夢みる~懐かしい~温かな~凛々しい~潔い~・・・こういった私たちが忘れてはいけない、大切なものたちをあらためて思い出せてくれるような様々な力を湛えていると感じました。
 
1時間半ほどのコンサートで、何冊もの感動的な本を読んだかのような、心持にさせて下さるんですから、いつまでもみずみずしい感性を保っていくためには、どうしても舟木さんから離れられません。
私にとっては、ビタミン・ミネラル~etc.・・どんなサプリメントよりも身体と心に活力を与えていただける媚薬なんですよね(笑)舟木さんの歌声のシャワーを浴びていれば「薬入らず、医者いらず」と言っても過言ではないかも。
 
この日も、たくさんのファンが出待ちに並んでました。私は、大津のホテルで一泊したので、帰りは急ぐ必要もなく出待ちの列に加わりましたが、あとで聞いた情報によれば、この日は舟木さんは終演後即、JR大津まで向かわれて、なんと京都までJRの電車で立って行かれたとのことです。新幹線まで追っ掛けられたファンの方もいらしたとか・・・舟木さんも追っ掛けられたファンの皆さんもお疲れさまでした(笑)
でも、あの一日二回公演のコンサートの後、JRに立ったまま揺られていかれるのですから舟木さんの体力は想像以上なんじゃないでしょうか。頼もしい限りですね。

明日から9月・・本格的な秋に向けて、舟木さんが、ますます、お元気で素敵なステージを楽しませて下さることを祈って・・・報告を終わります。

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